島田荘司のレビュー一覧
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今回も新書版。4編収められている。島田荘司作品のストックはこれでおしまいだ。
作品は「IgE」「SIVAD SELIM」「ボストン幽霊絵画事件」「さらば遠い輝き」。個人的には、これまで読んだどの島田作品より「すばらしい」できだと思う。最高傑作といってもいいだろう。
マイルス・デイビスが出てきたり、シュワちゃんが出てきたりと、非現実的な描写が多い。トリックだって、すぐにわかってしまう(特に絵画事件)んだが、とにかくストーリー・テリングの妙に尽きる。
「IgE」は、御手洗のスーパースター振りがまさにホームズを連想させる。茶目っ気たっぷりな名探偵がとてもかわいい。「SIVAD」は、心温まる -
Posted by ブクログ
御手洗シリーズ。
5歳の頃と小学校二年生の頃の御手洗少年の解決した事件の話。
今まで謎だった御手洗の生い立ちや両親の話、孤独だった幼少時代、どうして御手洗が女性不信に陥ったかなどのエピソードも盛り込まれています。
御手洗は子供の頃からやっぱり御手洗でした。5歳児賢すぎ。毒気がない分すごく純真で可愛くみえた。自分の信念を貫くためには大人にも警察官にも果敢に立ち向かっていくところはさすが。(台詞がコナン君ボイスで脳内再生されてしまうのは仕方ない…)
しかし石岡君は一体どうしてしまったんだろう。すっかり里美にデレデレになってしまっててなんか情けない…悲しい。 -
Posted by ブクログ
昭和51年6月13日未明、福岡県飯塚市で一家4人を殺害した凄惨な殺人事件が起こる。派出所に駆け込んだ唯一の生存者川本富江の供述により殺人は内縁の夫秋好英明によるものと推測された。
だが、真実はどうだったのか? そこには富江が共犯である可能性があった。
その謎を読み解くために、満州、九州、東京、大阪、九州へと職を転々としながら殺人事件へと近づいてゆく秋好を生い立ちから追った非常に読み応えのある作品。
この作品は秋好を中心に取材が進められ、彼に有利なストーリーによって構成されている。しかし、それを差し引いても、富江の証言には破綻があり、警察と検察の捜査にはいくつか欠陥があったといえよう。
それに