島田荘司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昭和51年6月13日未明、福岡県飯塚市で一家4人を殺害した凄惨な殺人事件が起こる。派出所に駆け込んだ唯一の生存者川本富江の供述により殺人は内縁の夫秋好英明によるものと推測された。
だが、真実はどうだったのか? そこには富江が共犯である可能性があった。
その謎を読み解くために、満州、九州、東京、大阪、九州へと職を転々としながら殺人事件へと近づいてゆく秋好を生い立ちから追った非常に読み応えのある作品。
この作品は秋好を中心に取材が進められ、彼に有利なストーリーによって構成されている。しかし、それを差し引いても、富江の証言には破綻があり、警察と検察の捜査にはいくつか欠陥があったといえよう。
それに