島田荘司のレビュー一覧

  • 切り裂きジャック・百年の孤独

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    元となった事件の推理(真相はわからない)も展開しつつ、その100年後に起きたとされるフィクションの事件を鮮やかに解決していく構成が面白かった。

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    2021年05月07日
  • 鳥居の密室―世界にただひとりのサンタクロース―(新潮文庫)

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    ア!御手洗くんだ!
    って反射で買ってきた本
    そういう本は御手洗くんだけ

    御手洗くんにしては軽め?の謎
    おやつくらいの感じで読める
    じっくり読むぞーって本ではない
    気楽に読める
    殺人事件で気楽ってのもおかしな話だが
    お昼休みとか電車移動とか
    隙間時間に読むのによいかと

    星は3つ
    御手洗くんってだけで
    星は3つ確定
    フツーにおもしろい
    だから3つ

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    2021年05月06日
  • 鳥居の密室―世界にただひとりのサンタクロース―(新潮文庫)

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    クリスマスの夜、少女に起きた最高の幸せと最悪の不幸。周辺で頻発していた怪現象と二重三重の謎。京都を舞台に、若き御手洗潔が解く意外な真相と人間ドラマ。心温まるミステリー。
    謎解き部分の盛り上がりに欠ける気はするが、やっぱり御手洗の奇想天外な推理には圧倒される。そして、いくつになってもクリスマスは特別な日だ。御手洗からのプレゼントは、夢を失ってしまった大人にも嬉しい。

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    2021年04月14日
  • 龍臥亭幻想(下)

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    ネタバレ

    御手洗くんと、吉敷さんが推理する。吉敷さんの妻道子が村に住んでるんだね。
    真理子を殺したであろう菊川が、森孝の亡霊に殺されて、事件は一件落着。菊川は神官なのに、金貸したり、女性にいいよったり、みんな困っていたので、村には平和が戻る。
    石岡くんも横浜へ帰る。
    日本は車椅子が動きにくい話。車椅子で電車にはねられ亡くなった老人から石岡くんへ遺書が。で、事件の真相があきらかに。
    村って。大変。

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    2021年04月05日
  • 龍臥亭幻想(上)

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    ネタバレ

    再読。
    龍臥亭事件後、里見と貝繁村を訪れる石岡。
    司法試験に受かった里見。倉敷あたりで働くかも。
    昔、このへんを治めていた森孝の話。若い男と浮気した妻を殺し、男の腕を切り、家に火を放って死んだ。この伝説が村に残っている。
    村の差別。
    行方不明になった真理子を皮切りに、じゃんじゃん血まみれ殺人事件が。

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    2021年04月05日
  • 魔神の遊戯

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    ネタバレ

    やっぱり島田作品はすごいなあ。スケールがどんなミステリよりも圧倒的に大きい。今回は、わりと先の読める展開だったけど、それでもユダヤ人とイスラムの対立とか、旧約聖書の出エジプト記など、サイドストーリーが勉強になる。
    ネス湖のほとりの村も雰囲気があり、また少々飽食気味だか死体の演出もインパクトがある。
    ロドニーの、ユダヤの唯一神ヤーハウェは暴力の神だとか、復讐を認めているとか、ユダヤ人とは思えない?思想が目新しかった。

    飲んだくれのバーニーと、癇癪持ちのバグリー警部のコンビもおもしろかった。バーニーもあんなに飲んだくれてる割には思考力がある笑

    最後の本物の御手洗の登場はかっこよかった!御手洗が

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    2021年02月09日
  • 奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~

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    ①ジェネレーションギャップ
    ②何度も演算したような、確かなミステリー

    感想はこの2つです。

    ①のジェネレーションギャップ
     とは、私は2021年にこの本を読みましたが、この本は1993年に発売していたようです。
    私が生まれるよりも昔にできた本は、時代背景が大きく異なっていることが、非常に面白い点です。
    この本の大きなテーマは、消費税が1989年から3%徴収という形で世間に浸透し始めた時期に、消費税を払いたくない老人が人を殺す という社会的で衝撃的な始まり方なのです。
    当時の世間での消費税へのネゴは凄まじいものだったと、本を読んだり、歴史を調べてみても思います。
    今でこそ当たり前となっている

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    2021年02月05日
  • ネジ式ザゼツキー

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    冒頭、横書きに面食らい、作中作に目を回し、語り手の分散に振り回されながら、それでも最後まで一息で読みきらす手腕は豪快。肉体損傷の描写は得意ではないので、薄目で読んだ。作中で言及している音楽を聴きたくなる作品は良作と相場が決まっている。

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    2020年12月30日
  • 犬坊里美の冒険

    購入済み

    龍臥亭事件と龍臥亭幻想に続いて読んだのですが、里美のキャラクターが石岡君視点からのものと随分違って違和感を感じます…。その点を除けば、他の島田作品と同様にかっちり構成されているので楽しんで読めると思います。

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    2020年12月06日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    窓やドアの内側についている鍵のつまみ(クレセントやサムターンなど)。つまみにひもを巻き付けて、もう一方の端はドアの隙間から外に出す。それを外から引っ張れば、施錠される、というミステリのあるあるトリック。
    このトリックを使うことを条件に、各作家が書いた短編が収録されているアンソロジーです。

    トリックは分かっているので、何のためにそんなことをしたのかに焦点を当てたもの、
    トリックは分かった上でどうやったのかを解き明かしていくもの...
    多種多様な登場のさせ方がありました。5人とも、全く違う話になっていて読んでいて面白かったです。

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    2020年11月15日
  • 天国からの銃弾

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    ネタバレ

    島田氏の短編集としては珍しく吉敷も御手洗も出てこないノンシリーズ物ばかりだった。短編集とは云え、一番短いのが冒頭の「ドアX」の70ページでその他2編はどれも100ページを超える作品で、どちらかと云えば中編集といった方が正しいだろう。

    ハリウッド女優を夢見る女性のあまりに出来すぎた世界が語られる「ドアX」はその明かされた真相からして長編『眩暈』の変調のような味わいがある。最後に志賀直哉氏の短編「出来事」を髣髴させるところは作者の手腕だが、「ドアX」の正体が途中で判るのが災いして却って蛇足になった感がある。

    次の「首都高速の亡霊」はタランティーノの映画に触発されたような内容で、ある一点から語ら

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    2020年11月11日
  • セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴―名探偵 御手洗潔―(新潮文庫nex)

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    サンタクロースがそんなやつとは知らなかったな
    貧乏人を差別するとはな、弱い者の味方セント・ニコラスもなんて堕落したんだ

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    2020年11月08日
  • 屋上

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    ネタバレ

    途中、御手洗潔が出てほっとした
    世にも不思議な物語脚本と思った

    ミステリーの歴史が始まって百数
    十年こんな事件をボクは知らない

    いくつものトーンで進む物語が、
    ラストに収斂していく様は本格派
    作者の真骨頂であるが、ベースが
    ユーモア小説なので作者を忘れて
    読み進めていましたww

    そのくせオカルト風味なので読者
    は混乱します

    つか、御手洗のキャラも変(´・ω・`)

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    2020年11月07日
  • 星籠の海(下)

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    ネタバレ

    警察のありえない無能さに目がいき日本の警官もやる気のない人が多くなっているのだろうか?
    もう少し積極的に捜査してもいいのに…と思うのはドラマのせい?
    小説の中だけにしてほしいもんだ。。
    と探偵ものを進んで読んだ事がないからそう思うのかも知れない。

    会話が多いので読みやすく、一気読み。
    再読するかは保留かな??

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    2020年10月24日
  • 星籠の海(上)

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    会話に引き込まれ、阿部老中が出てきて今、大奥を読んでいるのでどんどん先が気になり推理じゃなく歴史に目がいってしまった。下巻が楽しみ。

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    2020年10月20日
  • 透明人間の納屋

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    孤独な少年ヨウイチが唯一心を許し、尊敬する人物である、隣人の真鍋さん。彼は、透明人間が存在すること、そして、納屋で透明人間になる薬を作っていることをヨウイチに告白する。

    そんなある日、密室状態のホテルから一人の女性が蒸発するかのようにいなくなり、海岸で死体となって発見される。
    真相が明らかにならないまま、26年の月日が経ち、一通の手紙を受け取ったヨウイチは驚愕の事実を知る・・・

    子どもも読者として想定している為か、かなり展開が早く、SF的な要素も含んだ軽いお話かな?と思いきや、終盤の手紙をきっかけに、急に現実的で大きな話へと展開します。

    自分を取り巻く環境でどうにもならないことがあったり

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    2020年10月14日
  • Pの密室

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    小さい頃の御手洗さんの事件。周りにある事、ひとつひとつ観察して、よく考えて、利用していたんだなぁ。
    『鈴蘭事件』と『Pの密室』。Pはピタゴラスだったんだね。なるほどね。

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    2020年09月27日
  • UFO大通り

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    御手洗シリーズ二本所収した中編集。UFOが目撃された近所で宇宙服と見紛う姿で死んでいた男。雨の中ずぶ濡れになりながら車道で傘を轢かせていた女。引き込まれる発端から斜め上いく解決まで、わくわく止まらず一気読み。ただただ愉快なお話でした。

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    2020年09月07日
  • 毒を売る女

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    有名な糸ノコとジグザグ遂に読めた!
    なるほど、自殺を2時間で食い止めるという疾走感あるストーリー、実はこの人があの人だったんだなという小さな符号、そして一見わけが分からないもののある一点を指し示している暗号。
    とてもレベルの高い短編だった。

    他の短編では、毒を売る女がおもしろかった。ヒステリックなママ友同士の攻防が恐ろしくハラハラした。

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    2020年08月23日
  • アトポス

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    ネタバレ

    レオナってこんなにやばめな人だったけと混乱。ほんとにヤバい描写はレオナじゃなかったわけだけど、それ以外はほとんどレオナなわけで、中々みないヒロインだ。
    でも御手洗さんには綺麗なテンプレヒロインより、良いのかもしれない。

    バートリエリザベートは昔から興味があったのでおもしろかったしとてもハラハラした。実際に、こんな恐ろしい城から1人の女の子が逃げ出したんだなあ。

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    2020年08月19日