島田荘司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ女性ファンから人気だという「さらば遠い輝き」をついに読んだ。
『異邦の騎士』のとき、御手洗はこんなことを考えていたのか…石岡くんの悲惨な様子を見て傷つき、「自分には人を導く使命がある」と考えるようになったのか…だからしばらく探偵業に取り組んでいたんだろうか。
そして日本を離れたのは、いろんな理由があるだろうけど、石岡くんにもう自分の手は必要ないと感じたのも一つの理由なんだろうな…
今までの二人の物語を読んでいると、御手洗が石岡くんを振り回しているようだったけれど、事件の捜査に石岡くんを連れ回したのは導くという意図もあったのだろうな。そのやり方が他の人とは違う、御手洗らしい方法すぎて、石岡くんは戸惑いながらもついていくしかなかったんだろうなあ。
二人が同居している間の最後の方の事件では、御手洗が石岡くんに指示を出して捜査させるという形をとっていたけど、それももう連れ回す必要はないと感じていたからなんじゃないかなあ。
これを読むと、御手洗は決して石岡くんを見放したとか、嫌になったというわけではなく、前向きに人生を進めていくことを決めて日本を離れたんだなと思えた。
この話は今まで御手洗シリーズを読んできた人へのご褒美と言えるようなものだった。
他の話に関しては、石岡くんの鈍さや先約があるという御手洗を非情な人間だと罵ったりするところが、コイツ…と感じてもどかしい気持ちになったけど、ここまで御手洗に対して何かを言ったりすることができるようになったのは、『異邦の騎士』からの御手洗の導きの成果なのかもなあと思ったり。
というかこの鈍さは御手洗が延ばしてしまった性質でもあるかもしれない。
事件が起きない短編もすごく面白かった! -
Posted by ブクログ
ネタバレほんタメで紹介されていたので読んでみました。
反戦・反差別が一貫したテーマだと思うけど、今の中国の若者からこの本が生まれたことが興味深い。
以下ネタバレあり。
ミステリというよりも普通の物語として読んだら面白いんじゃないかな。
最後でいきなりカメレオン出てきたの「なんやそれ…」って感じだし、ゾウがジャンプできないのも初耳だし、アンフェアがすぎる。犯人当てができるようには書かれていない。
大使が人魚というオチには、人狼とかユニコーンとかが存在する世界線っていうあたりで気づいた感じでした。
それよりも、ツッコミどころが多すぎる。
純子さんがオスなことはその後何にも触れられないんかーい
動物霊場で出会った賢者みたいな動物は結局誰?(自分が読み飛ばしてる?)
というかそもそも動物霊場のパート必要だった?
367頁から羅列されてる問題点、最後まで言及されてないものあるけど、それは察しろということでOK?(例えば、なぜベラ教授の執事がモグラなのか?とか (目が見えないため満月で変身していても分からないからということなのだろうけど)
訳が島田荘司な理由は作中で名前が出てくるからかーと納得。作者の人がファンなのかな? -
Posted by ブクログ
御手洗潔シリーズの短編集。
「数字錠」
切ない真相と人間ドラマでリーダビリティ抜群でした。
ただトリックは小粒。
小学生レベルの嘘に大人2人(しかも片方は警察官)が騙されるのはどうかと思ったが。
「疾走する死者」
なかなかのバカミス的発想ですき。
けれど、どうやら同作者の別作品のトリックを使い回してるらしい。
なんの作品か知らんけど。
トリックのサンプリング?リマスター?
「紫電改研究保存会」
コナン・ドイルの「赤毛連盟」的なお話。
あちらよりも更に捻くれた展開で良かった。
「ギリシャの犬」
スピーディで緊迫感のある誘拐劇と、後半の息も付かせぬ大捕物が面白かった。
話の途中で「水晶のピラミッド」についての言及があるけど、当時はまだ発売されてなかったらしい。
横溝正史の本陣殺人事件と獄門島みたいなもんか。
今回は全体的に長編と違って、御手洗潔というキャラクター性をフォーカスした作品という印象があった。
奇人変人なのは変わらないけど、彼の意外な一面がところどころに垣間見えて、長編作品とはまた違った魅力があった
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ネタバレ面白い、面白いけれど!!!
結局タイタニック号やミクルの話は本筋とは何の関係もない挿話だったんかい!
読んでる途中から薄々気づいてはいたけど、300ページくらいのこれらの挿話が本筋のほんの一雫なんかい!
いや、これこそ御手洗が作中で言っていた、庶民の営みは決して歴史の表舞台には表れない、ということを示しているのか?
もう深く考えるのはやめよう…
御手洗が登場してからのスピード感は本当に楽しかった。鬱病でスタートしたときはどうしたもんかと思ったけど、あの御手洗を動かしたレオナのパワーはすごいと思った。
途中で石岡くんに御手洗はホモなのか、あなたたちはそういう関係なのか、と詰め寄ったときは当て馬感満載で、正直読んでいて楽しかった。
でも最後はやりすぎ感あった…他の人の感想にうっとうしいとあったのも少しはわかる。
だけどレオナのせい、というわけではなく、島田荘司はこういう女性が好きなんだ、という暴露のダメ押しパートみたいな感じだったので、レオナを嫌いになったわけではない。
でも最後に何で御手洗は、レオナに光栄だとか世界中どこでも駆けつけると言ったんだろう。
この一連の事件をなんとか収拾させようと一人で奮闘し、素晴らしい映画を作った彼女へのリスペクトの気持ちからだろうか?
トリックについては、はい…まあなんというか、島田荘司のミステリは、色々自分で凝った舞台をシンプルな方法で全部ぶっ壊すという流れがあるので、驚きはしたものの、感動はないというか…
御手洗というキャラクターが好きじゃないと読んでないかもしれない…
あと、御手洗がレオナに周りがどれだけ振り回されているか自覚しろって言われたときに動揺しているのがよかった。この人、このとき36歳で、レオナは23歳だよ…
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ネタバレ今まで読んだ御手洗ものの中で一番怖かった…恐ろしいよ…夢に出そうだよ…石岡くんがいなかったら読みきれなかった……
女性にドギマギする石岡くん、初の飛行機、初の海外で感銘を受ける石岡くん、レオナの御手洗への気持ちが理解できない石岡くん……
短編集を読んだあとだからか、御手洗はやっぱり長編が良いな!と感じる。
話が短いと、御手洗は事件の謎を解き明かすたびに踊り出す変人なので…
最初のうちはその傾向があったけど、最後のレオナのためを思って一切種明かしをしなかった御手洗…これぞわたしが大好きな名探偵という感じでしびれた。
あとレオナのキャラクターが案外よかった!!応援したくなる。
屋根の上や木の上の死体のトリックは、『御手洗潔の挨拶』で読んだ「疾走する死体」を彷彿とさせて、思わず「死体ってやっぱり飛んでくよね!!!」と思いながら読んでしまった。
面白かったな〜 -
Posted by ブクログ
動物たちが知能を得て人間と対立している世界。冷戦状態を打開すべく人類から派遣された親善大使が殺されてしまう。いち早く事件を解明して公表しなければ戦争勃発につながるとして、探偵ブレーメンが呼ばれて捜査することに…
動物がみんな共存しているという設定が面白いものの、知性と本能のバランスは大丈夫かなという気はする。
前半の尋問の段階は少し冗長な感じがしたが、後半で真相が明らかになってくると俄然面白くなった。動物の特徴を生かしているストーリー。
個人的にはカエルが好きなので、探偵助手アグアの活躍がよかった。でも最後に出てきたアグアの彼女にはびっくり。アグア大丈夫なんだろうか。 -
Posted by ブクログ
彩瀬まるさん、20作目
アンソロジー「鍵のかかった部屋」の一作
「神秘の彼女」
これはミステリーなのかな
大学寮に現れるきんきら大仏
決められたトリック
ー糸を使って外から鍵を閉めた密室ー
そこから5人の作家が全く違ったミステリーを作ったアンソロジー
似鳥鶏さんは、あの一〇一教室しか読んでいなかったので、こんなコミカルなモノも書くんだと驚き.大学サークル内のトラブル「このトリックの
問題点」
石井羊さんは、初めましてですが、優しい雰囲気のあるミステリーを書くなあと
あと食べ物を折り込むのかな「大叔母のこと」
芦沢央さんは、好きな作家さん
この短編も短い中にしっかりトリックアイテムを仕込んで、しかもそれを使ってラストに楽しい仕掛けまで「薄着の女」
島田荘司「世界にただひとりのサンタクロース」
クリスマスの夜の密室
初めてサンタが来た女の子と絞殺された母親
十年前の事件の真相を突き止める
さすがです.一気にアンソロジーの格が上がった