島田荘司のレビュー一覧

  • 写楽 閉じた国の幻(下)

    Posted by ブクログ

     二回目。それを承知で読み始めたがすっかり忘れていた。途中で思い出した。
     初めて読んだときは興奮した。でも二回目で思い出すと写楽の正体はわかっている。興味は半減。面白味も半減。となると小説部分の粗が目立つ。子供の死亡事故なんて何の関係もないやん。現代のドラマは収束もせずお粗末。江戸時代のドラマはまあ面白いが台詞が鬱陶しい。洒落本を研究しているのはわかるけど、そんな話し方はせんやろ。洒落本風に書いたのかもしれないが、知識のひけらかしにしか感じられない。

    0
    2022年02月06日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    「糸を使って外から鍵を閉めて密室を作る」というネタのミステリ集。同じテーマで全員がそれぞれ違った内容の作品ってのが面白い。
    個人的に1番好きなのは芦沢央さんの「薄着の女」。最後のオチがすごくいい!彩瀬まるさんの作品は初めて読んだけど、大学生らしさの雰囲気とストーリーのほんわかする感じが良かった。

    0
    2022年01月28日
  • 透明人間の納屋

    Posted by ブクログ

    「透明人間の存在」を作り上げた工作員の技は小さな窓からでも自由に出入りでき、そこにあった「蜘蛛の巣」は証拠を隠滅するに十分だった。蜘蛛の巣は「1時間もあれば1年も前からそこにあるような厚いものになる」という事実を警察は見逃していた。蜘蛛の巣の習性を知る、知らないでこの事件は大きく動いたのだ。

    0
    2022年01月27日
  • 御手洗潔の挨拶

    Posted by ブクログ

    御手洗潔の人に対する愛情深さが垣間見える一冊。島田荘司氏は日本語が美しく安心して読める。
    このシリーズ、順番に読んで無くて目につくものから適当に読み始めてしまってて若々しい二人がとても新鮮。御手洗の肩書きがちょこちょこ変わってるようだけど本人の才能の多彩さには毎回驚く。

    0
    2022年01月26日
  • Pの密室

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    正直云って、島田荘司氏は迷走してます。皆が云うように島田信望者に祭り上げられて浮かれていたんではないだろうか?そう思わざるを得ない今回の作品集。
    なんせ御手洗潔が幼稚園児のときと小学2年生に既に刑事事件を解決していたというお話である。特に御手洗潔が幼稚園児のときの話「鈴蘭事件」では、幼稚園児にして明察な頭脳と観察力を持っていたという設定で、もはや小説中の人物でしかありえないスーパーマンぶりにがっかりした(なんせ幼稚園児の時点でモーツァルトを弾き、因数分解をしていたというから驚きだ)。
    もう何でもいいや、何が来ても驚かないぞという感じがした。

    里美の大学に幼少時代の御手洗の写真と彼を語った文章

    0
    2022年01月25日
  • 島田荘司選 日華ミステリーアンソロジー

    Posted by ブクログ

    日本と台湾の作家たちによるミステリーアンソロジー。
    (ミステリーなのか微妙な気もする作品もあるけど)

    七色のネコが1番面白かったかな。

    0
    2022年01月23日
  • 漱石と倫敦(ロンドン)ミイラ殺人事件

    Posted by ブクログ

    人種と視点が違うとこうも違うのか。ふふっとなる所も沢山。
    御手洗シリーズとはまた違って気楽に読めた。この時代の頃の日本人が留学してて事件を解決するものは服部まゆみの
    一八八八切り裂きジャックが好きでちょっと星は少なめになっちゃう。

    0
    2022年01月19日
  • 星籠の海(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    上巻で小坂井くんのエピソードにページを費やしていたので、後半のあっさりな出演にちょっと拍子抜けな気もする。千早の部分が衝撃的だったから、最期まで読んだ時に、事件と何も関係ないんかーい!
    とちょっとがっくりしてしまった(笑)

    0
    2021年10月24日
  • 水晶のピラミッド

    Posted by ブクログ

    御手洗シリーズ7作目。
    古い一族の話。
    名家は大変だ。
    今回は説明が多かった。
    後半はバーっといけたが、前半はだれてしまった。
    レオナ...

    0
    2021年10月15日
  • 龍臥亭事件(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    龍臥亭事件というよりは都井睦雄の真実。
    この都井睦雄の真実が本編(?)より遥かに面白かった。

    石岡さんが謎を解いたというよりは、
    謎は勝手に解けていった感じ。

    そりゃ御手洗潔が出てこないはずだなと思ったり。
    いわゆる真犯人も唐突且つ不自然に退場した彼女で、まあ、そりゃそうだよなって感じ。

    0
    2021年10月11日
  • Yの構図~吉敷竹史シリーズ6~

    Posted by ブクログ

    相変わらず謎は派手だが、トリック自体は驚くほどではない。

    が、それによって本作の評価が落ちることはないだろう。
    この作品の主題は子どもたちの間での「いじめ」であり、そしてそれに対して吉敷竹史がどう向き合っていくかという一人の刑事の物語でもある。

    しばらく島田荘司作品を読んでいなかったが、読む度に島田さんの"読ませる力"を思い知らされる。

    ふと御手洗潔が恋しくなった。あまりしたことがないのだが、再読しようかなぁ...

    0
    2021年09月10日
  • 龍臥亭事件(上)

    Posted by ブクログ

    一応読み終わったけど、時間的にだいぶ飛び飛びで読んでいたせいか、いまいち世界観に入りきれず。

    下巻を読む前にしっかり読み直した方が後半楽しめるよ、と本能に言われている気もする。ので、たぶん読み直す。笑

    感想はそれから書こうかな。

    0
    2021年09月06日
  • 御手洗潔のダンス

    Posted by ブクログ

    御手洗シリーズ5作目。
    解説の話も含む、4つからなる短編集。
    今の時代じゃ鑑識でわかるレベルの謎が多い。
    最後の話は御手洗ファンブック的な内容でした。
    やっぱりホームズっぽいな。

    0
    2021年08月31日
  • 透明人間の納屋

    Posted by ブクログ

    読み終わってこその満足でした。
    すっきりする話は良いですね。
    ファンタジーとミステリーの融合、
    素敵な世界観でした。

    0
    2021年08月24日
  • 魔神の遊戯

    Posted by ブクログ

    最初読みにくいかな、と思ったけれど、そこはやはり島田荘司先生。中盤からはストーリーに引き込まれて、一気読みでした。見破れないトリック、さすがです。

    0
    2021年08月12日
  • 御手洗潔の挨拶

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズ3作目。
    4つの短編からなる。
    どうやったのかを解くミステリ。
    殺人、詐欺、誘拐と幅広い。
    ホームズっぽかったです。

    0
    2021年08月07日
  • 水晶のピラミッド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    古代エジプトのエピソードが混ざってくるのは「これがどう事件につながるの?」と興味深く読めた。
    物理的なトリックや建物の構造が頭でイメージしづらかったり、最後まですっきりしなかった部分はあったけどやっぱり御手洗シリーズは面白い。

    0
    2021年07月08日
  • アトポス

    Posted by ブクログ

    長い長い導入のエリザベート・バートリーの部分だけでも十分楽しめた。御手洗潔が出てこないまま、ホラー小説へ展開していっても面白いだろうなと読んでいた。

    0
    2021年06月24日
  • 確率2/2の死~吉敷竹史シリーズ5~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    犯人が身代金受取を放棄するというのは新しく、"保険のための誘拐"というのも面白かった。

    ただ、白いバンに関しては無理矢理つけ足した感が
    否めず、あまり驚かなかった。

    内容としては可もなく不可もなくといったところだが、それでもこれだけ読ませるのはやはり島田氏の圧倒的筆力によるものだろう。

    また、著者は『北の夕鶴2/3の殺人』では情熱的な吉敷を描いているが、今回は吉敷はドライに感じられる。
    本格ミステリーは、「人が描けてない」と言われることがあるが、おそらく、ある程度の筆力が伴った推理作家の場合、"描けない"のではなく、"描いていない&quo

    0
    2021年06月20日
  • 御手洗潔のメロディ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    収録された全4作品中、純粋にミステリと云える物は「IgE」と「ボストン幽霊絵画事件」の2作で残りの「SIVAD SELIM」と「さらば遠い輝き」は心温まる御手洗サーガのエピソードと云った所か。

    「IgE」は実に島田氏らしい作品で御手洗の下に持ち込まれた二つの事件が見事に痴呆症の暴力団会長の殺害計画に結実するといったもの。声楽の先生が好意を持った女生徒の失踪事件と川崎のファミリーレストランで3回も小児用の便器が壊される事件。これにTVで報じられる目黒の公園の木を切り倒そうとする悪戯事件が加わり、いつもどおりどうやって一つの事件に収束していくのだろうと不安になるが、これもまたいつもどおり無事収束

    0
    2021年05月24日