【感想・ネタバレ】屋上のレビュー

あらすじ

同じ場所から次々と飛び降りて死んだ男女。被害者は、幸福の絶頂にあった女性、「自殺しません」と宣言してから様子を見に行った男性など。「まだ御手洗が馬車道にいた頃、暗闇坂、龍臥亭にも劣らないほど印象深い事件だった」。人智を超えた謎と鮮やかな解決。名探偵のなかの名探偵・御手洗潔が降臨する!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

これまた島田庄司らしい。最初の飛び降りから3人続いて、自殺じゃないはずなのに、なぜ?というつかみから、屋上の秘密まで、どう繋がるのか、全くわからなかった。

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2024年06月28日

Posted by ブクログ

やっぱり島田荘司はおもしろい!

確かにトリックは無理があるし、そんなんで4人も死ぬかよとは思う。

でも、全体的にコメディタッチだし、盆栽の呪いよりはマシと思えるから全然許せちゃう。

本格ミステリーを期待するとがっかりするけど、私的には最後まで楽しく読めたから大満足!!

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2022年07月05日

nk

購入済み

島田荘司さんが提言する本格ミステリーの定義として「最初に幻想性のある謎が提示され、最後にその謎が論理的に解決される」というものがありますが、本作で提示される謎は凄いです。何しろ自殺する理由などこれっぽっちも無い人たちが、その建物の屋上に水を撒きにいくと何故か次々に頭から飛び降りてしまうというものなのですから、尋常ではありません。その内容から「ロウモン街の自殺ホテル」や乱歩の「目羅博士」を想起させまして、それらの作品は実は秘密の抜け穴があったりとかファンタジー性の強い解決だったりとか、ちょっと本格ミステリーと呼ぶには厳しい内容なのですが(そもそもロウモン街の方は実話ベースなので仕方がないのですが)、果たしてこの魅力的な謎にどのような解決方法を見出すのかという点が本作の肝となっております。ただ、この作品、ユーモアミステリーと銘打たれておりまして、その謎のおどろおどろしさから考えると意外なほどライトなタッチの文章で、この飛び降り事件の他にもサンタクロースの衣装が盗まれたり、仏具屋の親父がロールスロイスを買ったりとか、何だか下世話なサイドストーリーが色々と絡まりながら進んでいき、最後に登場した御手洗(まだ日本にいる頃の若い時代の話となっております)が一見何の関係もなさそうなそれらの事象をまとめて解決していくという筋立てとなっております。この御手洗が登場するとすぐに事件が解決してしまうので、終盤にならないと出て来ないところとか、メイントリックになっている物理現象とかは、何だか今までの御手洗もののセルフパロディのようにも思えて、そういった点でも楽しめる内容となっております。

#笑える

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2021年12月20日

購入済み

ずっと読みたかった

ずっと島田先生の作品のファンです。この作品の文庫化、割引対象になるのを待っていました。やっと自分の手に届きました。うれしいです。大事に読んでいこうと思います。

#ドキドキハラハラ

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2021年06月18日

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「屋上の道化たち」よりかなり加筆されていて、こちらはこちらで面白かった。
なんかシャマランの映画みたいなところがある。謎の提示もサスペンスを追い込んでいくところもものすごい緊張感があってどきどきさせられるのだが、結末がちょっと明後日気味なところとか。

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2020年06月16日

Posted by ブクログ

自殺する理由がない男女が次々と飛び降りる屋上は、死んだ盆栽作家と悲劇の大女優の祟りか?暗闇坂や龍臥亭に劣らぬ謎に名探偵・御手洗潔が挑む長編ミステリー。
年に一度は読みたい島田荘司ワールド。本作も不遇の芸術家の運命をきっかけに、たくさんの仕掛け舞台がイリュージョンのように読み手を魅了する。

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2020年06月06日

Posted by ブクログ

ミステリーを読みなれていると、半分ほど読めば大体の真相にたどり着く。それでも、散りばめられた伏線を回収し一つの真実が明らかになると、その突飛もない出来事が度重なりたくさんの謎を生んでいたことに驚き、御手洗と同じように哄笑し、ミステリーなのにユーモラスな怪事件に舌を巻いてしまう。さすが、島田荘司先生!非常に面白かった!人間、悪いことはできない。

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2019年04月30日

Posted by ブクログ

事件の真相はトリッキーで、色々と疑問が残るところもある。
しかし、500ページを越える作品なのに、一気に読むことができるくらい読みやすかった。

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2019年04月20日

Posted by ブクログ

久々の御手洗シリーズ。流石の荒唐無稽ぶりだが、これこそがシリーズの醍醐味。
オカルト的シチュエーションでも、合理的な回答が得られる。
連続して、転落死する屋上の謎とは?

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2019年03月18日

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驚天動地のトリック。それはないだろう、と思うのですが、ゴッドオブミステリーの島田荘司先生なら許される。

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2025年08月22日

Posted by ブクログ

あれ?
これ御手洗さんものだよね?
って不安になるくらい登場が遅い(笑)
まぁ、長編の時はわりとそうか。
久しぶりすぎて忘れていたこの感覚。

なんか不幸の連鎖がたまたま重なって
まるで呪いみたいになったという。
不幸が続くとどうしても超常現象とかの
せいにしたくなるのが人間ってことかしら。
そのわりに語り口がわりかし軽いので
(登場人物が関西弁だし)
おどろおどろしい物語ってわけでもない。

ちなみにトリックは全然わからなかったので
素直に普通に驚きました。
時系列ちょっとズラしているところが
ポイントかしら♪

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2024年01月21日

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なるほど、そう来たか、という読後感。昔読んだ島田荘司氏のユーモアミステリーそのもの。ただ、御手洗シリーズでは珍しい色合いかなと思いました。

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2023年07月29日

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近年の作風が性に合わず、長らく遠ざかっていた島田荘司作品を久しぶりに読んでみた。『自分は絶対自殺なんかしない』と言った直後に銀行の屋上から飛び降りた4人の行員。当然、動機は全く見当たらない。謎の婚約者や銀行強盗など、サブのストーリーと徐々に交わっていく。4人のとっていた行動に違和感がありすぎるが、トリックは大胆で面白かった。ただ、あの関西弁はあまりにも酷すぎる。

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2023年04月15日

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ネタバレ

そんなトリックで死ぬ?
偶然が重なっていてコメディで突拍子もないことが繋がっているのが、伊坂幸太郎っぽいなと思った。
島田荘司にはもっと「探偵小説」っぽいのを期待していたので、3.0。

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2022年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

途中、御手洗潔が出てほっとした
世にも不思議な物語脚本と思った

ミステリーの歴史が始まって百数
十年こんな事件をボクは知らない

いくつものトーンで進む物語が、
ラストに収斂していく様は本格派
作者の真骨頂であるが、ベースが
ユーモア小説なので作者を忘れて
読み進めていましたww

そのくせオカルト風味なので読者
は混乱します

つか、御手洗のキャラも変(´・ω・`)

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2020年11月07日

Posted by ブクログ

 トリック自体は「そんな馬鹿な」と呟きたくなるような荒唐無稽な内容だが、作品世界の「リアリティの基準」があらかじめ低く設定されているので、不思議と許容できてしまう。ユーモアミステリという評価は間違いではないし、実際思わず吹き出してしまう悪ふざけのようなシチュエーションが連続するが、その根底には高度成長期以降の「日本」に対する痛烈な批判意識が横たわっており、(この著者特有の)反骨精神にはいささかの衰えもない。

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2020年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

御手洗潔シリーズ長編。

登場人物が関西弁で会話するので、結構ユーモア感があり
あとがきにもあるように、ユーモアミステリーと言える感じがする。

推理小説なんだが、謎の部分はちょっとオカルトチックでもあり難解なんだが、謎解きの答えが自分的にはあり得ない感じでガッカリ感があった。

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2019年10月28日

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