島田荘司のレビュー一覧

  • 星籠の海(下)

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    大風呂敷を広げて、回収できずですね。
    終盤までは良かったのに、なんだかすっきりしない終わり方。
    出てくる女性のうっとおしさだけは流石だと思いました。

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    2017年01月07日
  • 漱石と倫敦(ロンドン)ミイラ殺人事件

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    読み終わってこのレビューを書くのに数ヶ月の期間。内容はおろか読んだことも忘れていた。レビューを書いていて断片的に思い出してきた。

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    2016年11月30日
  • アルカトラズ幻想(下)

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    猟奇殺人の犯人が捕まり、アルカトラズの牢獄に入れられる。そこで脱獄に巻き込まれ…と、気になる展開でワクワク。
    その後の展開が突然ファンタジーでなかなかついていけず。
    最後まで読んで、え、ああ…そういうこと?となるが、あんまりすっきり腑には落ちなかった。すこし、無理やりだったような?
    解説は伊坂幸太郎。何がいるのかわからないジャングルの中に放り投げられたうえ、どこからか物凄い磁石の力で、ぐいぐい引っ張られるような…とあるが、その感覚はなんとなくわかる。
    展開が読めない。展開どころか現状も読めない。でも最後は繋がる。その繋がり方に不満はあったけどね。。
    でも、面白かった!

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    2016年11月25日
  • 透明人間の納屋

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    御手洗清だと思い込んで購入したのだが、これは違った(^-^;
    こういうのも書かれるのだなぁ・・・。
    何だかわからないが、文章が読み易い所為なのか?凄く物語に引き込まれる。

    まさか、透明人間なんてオチじゃないよなぁ~って思いながら読み進めていき、結末は!!
    全く想像していない結末・・・。

    楽しく読ませて頂いたが、御手洗清が出てこないのは何となく物足りない(^-^;

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    2016年11月12日
  • 水晶のピラミッド

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    古代エジプトの悲恋、タイタニック号の悲劇、そしてメキシコ湾の孤島に出現した巨大なピラミッドで起こる殺人事件!

    三つの時代、三人の語り手によって語られる悲劇が、探偵・御手洗潔によって完結する!

    というわけで、本作も島田先生の十八番・「全然関係ない話に無理くり関係性持たせちゃう」スキルがいかんなく発揮されております(めっちゃ褒めてる)。

    牽強付会も甚だしくない?と眉をひそめる向きもあるでしょうが、現代に出現した怪物が零したある人物の名前にまんまと慄然させられた私は、結局は島田先生の掌で転がされてるんだなと思いました(作文)。

    古代エジプトで生き埋めにされたはずの人物が、現代のアメリカに異形

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    2016年10月27日
  • 透明人間の納屋

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    ネタバレ

    序盤にして彼の正体は察せられていた。
    だからこそ透明人間という言葉の喩えるところもぴんときた。
    語り手の周囲の人間関係もわかりやすかった。

    が、人間消失のトリックがどうしてもわからなかった。
    が! トリックなんてなかった!
    これは物理トリック得意の島田先生にしては大いに肩すかし。

    以上は大人の読み物として。
    子供の読後感を想像すれば、ここまで興醒めで現実べったりな犯行理由に、何と思えばいいのか。
    御大は現実の社会情勢を作品に反映させることを信条としている。
    小説は具体的なもの、という特性を活かした、訴え、だ。
    そして日常生活に潜む暴力性を題材とする点において、村上春樹と通じるとも思う。

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    2016年09月28日
  • 溺れる人魚

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    溺れる人魚、人魚兵器、耳の光る児、海と毒薬
    の4編。

    異国の3都市と横浜の話。
    最初の3編は、なんだか知識を学ぶことの多い話だった。
    海と毒薬が好きです。

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    2016年09月02日
  • リベルタスの寓話

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    丁度旅+歴史のクイズ番組でやってたのですよね。
    そして私は行ってたのですよね。ドゥブロヴニク。
    クロアチアやスロベニア。アドリア海。

    と、色々懐かしくてしかも御手洗と言うことで購入。
    そしてそしてネトゲな要素もあるとかないとか。
    買うに決まってるじゃないのですか。

    ドゥブロヴニクのお話に関しては、情景が、本当にあの町が蘇って来て、写真出して見てしまう程。
    史実にはなかった創作だったそうなのですけど、ありそうありそう。
    確かに民主国家で独立してたっぽかったし、ふしぎ発見でもそんな事言ってたし。

    もう一つのお話に関しても、RMTの仕組みは分かっていたし、海外の……と言うかほぼ中国だと思って

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    2016年08月26日
  • Pの密室

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    石岡くんのドジっ子ポジションは愛さずにはいられない( ˘ω˘ )

    と思っていた私ですが、どうやらその認識は少し改めなければいけない時が来たようです。

    石岡くんねェ…女々しすぎ!(今更感)

    自分の娘でもおかしくない年齢の女性の、存在しない男の影に嫉妬するとか、かなり痛いよ!!

    御手洗が日本にいた頃は、石岡くんにこれでもかとどSな愛のムチを言葉で振るっていたからこのウジウジ感は許せてたんだなァ。
    「そこまで言わんでもええやん御手洗様…」
    と読者を誘導する御手洗様は、本当に石岡くんのガーディアンであると思いました(作文)。

    事件そのものは小粒感です()。
    まあ解決する御手洗様がちんまい頃

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    2016年08月11日
  • 写楽 閉じた国の幻(下)

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    またも歴史にアクロバティックに切り込む。
    いつもの日本人批判も含みつつ。
    現代編の答え合わせをするかのような江戸編。
    現代編の回収されない要素たち。
    構成の粗がやや眼につく。

    備忘録。
    どうしてだか、写楽=シャーロック・ホームズだった! というネタバレをどこかで読んだ気になっていたが、これは自分の夢だったのね。

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    2016年07月20日
  • 写楽 閉じた国の幻(上)

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    またも歴史にアクロバティックに切り込む。
    いつもの日本人批判も含みつつ。
    現代編の答え合わせをするかのような江戸編。
    現代編の回収されない要素たち。
    構成の粗がやや眼につく。

    備忘録。
    どうしてだか、写楽=シャーロック・ホームズだった! というネタバレをどこかで読んだ気になっていたが、これは自分の夢だったのね。

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    2016年07月20日
  • 御手洗潔の追憶(新潮文庫nex)

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    完全なファンブック。これを読んだから、どうこうなるものではない。
    シリーズを通してのファンならそれなりに楽しめそうだが、ミステリーではなく、登場キャラを深く知るための文書なので、賛否がかなり分かれそう。
    個人的には、こんなもんかな。。。という印象。

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    2016年07月12日
  • 写楽 閉じた国の幻(上)

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    下巻まで完了してから上巻の感想を振り返ると
    全体を通した作品の粗さ・構想の甘さが上巻に出てきていて
    下巻の面白さを考えると、もったいない印象を持った。

    一番大きなところは、
    上巻における現代編の致命的なまでのつまらなさ。

    登場人物が揃って魅力に欠ける人物で、
    ストーリーとしても陰鬱で面白みにかける上に、
    ひたすらに主人公と片桐教授、常世田との会話による
    写楽の説明に終止していて、閉口する。

    会話も、「***」「そうですわね」
    「***」「ふーん」「***」「そうです」
    みたいな感じの素人のような会話文による説明が
    延々と続いていて、つまらない上に
    物語としてストーリーが動いていかない。

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    2016年07月05日
  • 星籠の海(下)

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    ネタバレ

    御手洗潔シリーズ。

    推理小説ではなく、犯行を客観的な視点や犯人の支店などから描写していく手法で描かれている。

    本筋となるものが2つあり、1つは新興宗教の罪を暴くもので、もう1つは題名にある星籠という江戸時代にあったとされる文献にあるものを探る話。

    御手洗シリーズを最初から読んでいる者にとっては、石岡くんと御手洗潔の掛け合いの面白さにも不満があるし、御手洗潔のキャラクターにも何か違和感がある。

    どんでん返しがある訳ではないし、何か物足りない感がある。 が、最後に星籠が現代に蘇るり活躍している部分は爽快感があって良かった。

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    2016年07月05日
  • 御手洗潔の追憶(新潮文庫nex)

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    小型店舗だと置いてなくて、何か所か回った
    映画化もあり、星籠、異邦の騎士、斜め屋敷、占星術などが
    プチフェアとして一角にドーンとあるにも関わらず
    この本はなかった
    売り切れたんだろうか
    それとも講談社じゃないから、同じ場所に置けないとか?
    買ったところもフェアをやっていたが新刊の文庫コーナに2冊しか置いてなかった
    平積みする程ではないということか
    最近は新刊が出ても置いていないことが多いので
    探すのに苦労する、もちろん屋上の道化師もなかった

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    2016年06月04日
  • 最後の一球

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    ミステリというよりは小説として面白かった。

    悪徳金融業者の屋上が火事になり、捏造書類が燃えた。誰も入れない屋上がなぜ火事になったのか。

    天才打者と生涯二流投手だった人物2人の絆の話。

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    2016年06月03日
  • 星籠の海(上)

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    事件と人があちこちで点在して、それがどう繋がるのか早く知りたくてやきもき。加えて謎の星籠。全部頭の中で明白になってる御手洗が羨ましいw
    「ろくなことないよ。ぼくは何のために生まれてきたんだろう」って智弘くんの言葉がひどく悲しかったな。否が応でも親目線になってしまう。

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    2016年06月02日
  • 魔神の遊戯

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    ネタバレ

    記憶の画家ロドニー。
    子供の頃自分が住んでいたティモシー村の光景を40年後に非常に正確に絵に描きおこすことができる。それしか描かない。

    現在のティモシー村でバラバラ殺人事件が起こる話と
    所々にロドニーがその殺人を行っているという手記が挿入されて話が進んでいく。
    が、最後の方で手記と実際の事件との相違がでてきて、あれ?ってなる。

    語り手の酔っぱらいバーニーが好ましい(笑)。
    彼と署長のバグリー、部下のトムとミタライ教授の4人がメインで話が進んでいく。

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    2016年05月22日
  • 星籠の海(下)

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    なんだか微妙に強引な部分もなくはないんですが、御手洗シリーズはこれでいいんです!と自分を納得させつつ一気読み。分かっていながらも、諦めかけていたところに星籠が登場するシーンはウルっとしました。映画を観ているかのようなベタな展開ですがこれでいいんです!感動です!そして今回これを機により一層瀬戸内海や福山、鞆やその周辺の歴史にも興味を持ちました。いつか旅に行ってみたいです!

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    2016年05月10日
  • 星籠の海(上)

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    映画化と聞いて久々に島田荘司の長編を読む。あれれ、しばらく読んでない間にだいぶ御手洗潔の毒が抜けた感じがする。。。が、つかみは素晴らしく、瀬戸内海の興居島に謎の死体が浮かぶというところから事件は始まり、新興宗教やら、なんとも壮大に歴史も絡んでくるというてんこ盛りっぷり!こんだけお話が広がってくけど、これを御手洗がどのように収束していくのか下巻に期待です!

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    2016年05月10日