【感想・ネタバレ】島田荘司のミステリー教室のレビュー

あらすじ

小説を読んで、自分も書いてみたくなったけど…、「プロットはどのように書けばよいか?」「トリックをどう考えればよいか?」といった疑問に数多くの名作を書き、また多くの若手作家のデビューを後押ししてきた本格ミステリー界の巨匠・島田荘司が答える。
また、書くだけでなく、探偵小説・本格ミステリーの発生から変遷について語り、読者にとっても本格ミステリーをより楽しむための知識を与える。

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Posted by ブクログ

 相変わらずの島田節を見せてくれる一冊。
 本格から新本格へと移行していったミステリ界の流れを、新本格という概念そのものの旗手であった島田氏が説明してくれている。
 原稿用紙の書き方から、トリックの作り方まで、ミステリ作家を志す人向けのHowtoもあるが、個人的に面白かったのは後半部分の「島田荘司がどのようにミステリと取り組んできたか」という部分。ミステリを読んだことがない人、TVの2時間サスペンスドラマのイメージが強すぎるためにミステリそのものを敬遠している人には、いい意味で固定観念が覆されるので、よき入門書となると思う。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

技術的な観点から、新人は未熟だからこれはまだ避けるべきというのは望ましくないというスタンスなので作家の腕で片づける場合がちらほら。
まあ完全に決めてしまったら創作にならないのでしょうがない。
タイムテーブル(事件の日時)は必須というのは参考になった。
アイデアはアンテナ立ててかき集める。捨てるアイデアが大量に出るというのは意外だった。
長く書き続けるならストックを用意するべき。
アイデアを確保する時間を用意するべきというのは勇気づけられた。
ミステリー史は興味深かった。

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2016年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

こんな初歩の初歩の質問に。
島田センセイどんだけ丁寧で優しいんだ。
本格ミステリ宣言の口語版でもあり、その部分はよい。
・ホームズの魅力→フィリップ・マーロウへ。
・文章と都市構造の近似。
・本格に必要なのは推理の論理。
・日本人論もパズルの延長。
・乱歩の江戸趣味。
・ミステリのうち、ここではないどこかへ幻想のバリエーション。
・科学と幽霊。本格とミステリ。

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2018年04月21日

Posted by ブクログ

島田荘司氏が教えるミステリーの書き方講座。
質問会と公演会との内容を収録。

質問の形でいろいろなことがわかっていくというのはわかりやすかったです。

これを読んで本格ミステリーを書けるようになっている自分、ただ実際に書いてみないと本当に書けるかどうかはわかりません。

なんとなく書いてみたいなと思うネタの構想がちらほら浮かんできていますので、メモしておこうと思います。

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2010年12月26日

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