あらすじ
ちょっとヘルシンキへ行くので留守を頼む――。そんな置き手紙を残し、御手洗潔は日本を去った。石岡和己を横浜・馬車道に残して。その後、彼は何を考え、どこで暮らし、どんな事件に遭遇していたのか。ロスでのインタビュー。スウェーデンで出会った謎。明かされる出生の秘密と、父の物語。活躍の場を世界へと広げた御手洗の足跡を辿り、追憶の中の名探偵に触れる、番外作品集。
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「御手洗潔、その時代の幻」「天使の名前」「石岡先生の執筆メモから。」「石岡氏への手紙」「石岡先生、ロング・ロング・インタビュー」「シアルヴィ」「ミタライ・カフェ」「あとがきに代えて」の八篇収録。語り手は島田荘司。石岡君の風貌が遂に語られる!ヒュー・グラントに似てるって、『モーリス』のクライヴじゃん。やっぱりそうだったのね、ハアハア……。島田が分析した里美やレオナの話もあります。御手洗シリーズフアンは必読。「天使の名前」があるからシリーズフアン以外でも読んでOk だと思う。御手洗父は天使が見える ちがい❪敬虔なクリスチャン❫で被曝者救護に奔走する話。
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番外作品集ということで、小説と呼べるのは「天使の名前」くらいだったが、その一遍がとてもよかった。御手洗シリーズを読んだことがない人でも楽しめると思う(いや、話の内容は楽しくないんだけど)。
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20190317
水を、と思った。そうだ水だ、水を飲ませてやろう。急げば、今ならまだ間に合う。きっと間に合う。この子は助かる。助けなくては。それは自分の使命なのだ!
そしてまた気づいた。(p168)
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最近の御手洗ものは「過去の事件」しかないので現在進行形の話を一応は知れるファンブック的な。
里見ちゃんの話をあとがきを読むに一応は「これからの事件の構想」はあるんだなあ・・・と。いやもうホントに早くそっちを書いてほしいw
しかし今の刊行ペースだとここで紹介されているものが全部読めるのはいつになるのだろう・・・
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【収録作品】御手洗潔、その時代の幻/天使の名前/石岡先生の執筆メモから/石岡氏への手紙/石岡先生、ロング・ロング・インタヴュー/シアルヴィ/ミタライ・カフェ/あとがきに代えて
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スェーデンに旅立った御手洗くんのお父さんの話や、レオナ、石岡くんへのインタビュー。
お父さんの話が良いな。太平洋戦争中の話。
短編集。
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御手洗潔シリーズの番外短編集であり、
ファンブックなので、
御手洗、もしくは石岡くんのファンが
ニヤニヤしながら読むというのを楽しむ感じ。
ファンからの質問へのインタビュー回答という形式だったり
近況報告的な内容が多く
ミステリー短編集ですらないので。
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御手洗潔シリーズの番外編をまとめたファンブック。時系列的には「星龍の海」事件後となり、御手洗や石岡へのインタビュー形式作品もあり、ファンにとってはたまらない一冊。
インタビューや手紙形式、超短編などいろんな作品があるなか、御手洗の父親が主人公の「天使の名前」が特筆。原子爆弾が投下された広島で、外務省の役人だった彼が見た現実と希望。天才・御手洗のルーツがここにある。
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御手洗潔が横浜を離れてから10年間ぐらいの間の御手洗や、石岡さんやレオナ、里美たちのちょっとした身辺紹介の短編集。
手紙やインタヴューなんかもあって、御手洗モノのいわゆるメタ構造的なお話は、ある意味読者サービスの読み物だね。
そんな中、初めて潔の父親が登場する太平洋戦勝開始前後の物語は、思わず引き込まれてしまう迫力があった。
そうか、こういう人生を送った人だったんだ。
物語的には御手洗潔の天才性や神秘性を増す要素もあるわけだけど、それよりもやはりここは、父親が戦争回避のために努力して努力して、けれど報われなかったその人生がとても重く感じる。
そんな彼にとって潔はまさに天使の生まれ変わりだったのだろうね。
個人的には里美と石岡さんのお話をまた読みたい。
Posted by ブクログ
御手洗シリーズのファンブック的なもの。映画やドラマで盛り上がった時にこの本も出版されたのだろうけど、御手洗シリーズをある程度読みつくした人じゃないと楽しめないのでは…と思った。
ただ、あとがきを読んで、実写に関して個人的にずっと抱えてたモヤモヤが若干晴れた、ような気がしたので、読んでよかったと思う。
本の中で色々あげられていた未発表の事件の話が読みたいです。
Posted by ブクログ
完全なファンブック。これを読んだから、どうこうなるものではない。
シリーズを通してのファンならそれなりに楽しめそうだが、ミステリーではなく、登場キャラを深く知るための文書なので、賛否がかなり分かれそう。
個人的には、こんなもんかな。。。という印象。