島田荘司のレビュー一覧

  • 改訂完全版 暗闇坂の人喰いの木

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    ネタバレ

    島田荘司お得意のバカミス。というかあまりにも偶然が多すぎてファンタジーに近い。
    スコットランドの「巨人の上」のトリック(?)は、家自体が土砂崩れにより90度回転していたというもの。犯人の意図したものではないためトリックではないが、発想として面白かった。
    一番の謎だった、屋根の上で心臓麻痺していた男と、大楠に上半身を突っ込んで死んでいた男の謎。振り子の要領で、眠らせた身体が飛んでいきたまたまそうなったという(笑)。一体どう飛んだら台風の中で屋根の上に座る格好で着地するというのか?

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    2025年01月19日
  • 改訂完全版 斜め屋敷の犯罪

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    とある読書会でミステリ好きの人達が勧めてたので読んだ
    でも、とんだ期待外れだったかな

    トリックが成立する可能性の低さ
    偶然性に頼った計画
    そもそも斜め屋敷というギミックありきなわりに、作中でそれが登場する必然性、蓋然性がない
    もっと墓に確実性の高い方法あるでしょ

    そのトリックを成立させるだけなら建物全体がそうでなくとも、一部分がそうなっていても成り立つ
    そのトリックを築かせないカモフラージュとしても不十分に感じる

    そこまでして建築された建物なのに、トリックの成立する確率の低さに納得いかないのが一番引っかかるところ

    御手洗潔シリーズを初読なので、御手洗潔というキャラクターがいまいち掴めな

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    2025年01月14日
  • 改訂完全版 斜め屋敷の犯罪

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    前作の『占星術殺人事件』に衝撃を受けたから 期待して読んでみたら前作に引けを取らないトリックに震えた!犯人は何となくわかると思うけど、冒頭の謎解きから張られた伏線の数々に「島田さん天才!」と思わざるを得なかった

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    2025年01月03日
  • 御手洗潔のメロディ

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    ネタバレ

    女性ファンから人気だという「さらば遠い輝き」をついに読んだ。
    『異邦の騎士』のとき、御手洗はこんなことを考えていたのか…石岡くんの悲惨な様子を見て傷つき、「自分には人を導く使命がある」と考えるようになったのか…だからしばらく探偵業に取り組んでいたんだろうか。
    そして日本を離れたのは、いろんな理由があるだろうけど、石岡くんにもう自分の手は必要ないと感じたのも一つの理由なんだろうな…
    今までの二人の物語を読んでいると、御手洗が石岡くんを振り回しているようだったけれど、事件の捜査に石岡くんを連れ回したのは導くという意図もあったのだろうな。そのやり方が他の人とは違う、御手洗らしい方法すぎて、石岡くんは

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    2024年12月04日
  • 動物城2333

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    ネタバレ

    ほんタメで紹介されていたので読んでみました。
    反戦・反差別が一貫したテーマだと思うけど、今の中国の若者からこの本が生まれたことが興味深い。

    以下ネタバレあり。



    ミステリというよりも普通の物語として読んだら面白いんじゃないかな。

    最後でいきなりカメレオン出てきたの「なんやそれ…」って感じだし、ゾウがジャンプできないのも初耳だし、アンフェアがすぎる。犯人当てができるようには書かれていない。

    大使が人魚というオチには、人狼とかユニコーンとかが存在する世界線っていうあたりで気づいた感じでした。

    それよりも、ツッコミどころが多すぎる。

    純子さんがオスなことはその後何にも触れられないんかー

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    2024年12月02日
  • 御手洗潔の挨拶

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    御手洗潔シリーズの短編集。

    「数字錠」
    切ない真相と人間ドラマでリーダビリティ抜群でした。
    ただトリックは小粒。
    小学生レベルの嘘に大人2人(しかも片方は警察官)が騙されるのはどうかと思ったが。

    「疾走する死者」
    なかなかのバカミス的発想ですき。
    けれど、どうやら同作者の別作品のトリックを使い回してるらしい。
    なんの作品か知らんけど。
    トリックのサンプリング?リマスター?

    「紫電改研究保存会」
    コナン・ドイルの「赤毛連盟」的なお話。
    あちらよりも更に捻くれた展開で良かった。


    「ギリシャの犬」
    スピーディで緊迫感のある誘拐劇と、後半の息も付かせぬ大捕物が面白かった。
    話の途中で「水晶の

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    2024年11月24日
  • 水晶のピラミッド

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    ネタバレ

    面白い、面白いけれど!!!
    結局タイタニック号やミクルの話は本筋とは何の関係もない挿話だったんかい!
    読んでる途中から薄々気づいてはいたけど、300ページくらいのこれらの挿話が本筋のほんの一雫なんかい!
    いや、これこそ御手洗が作中で言っていた、庶民の営みは決して歴史の表舞台には表れない、ということを示しているのか?
    もう深く考えるのはやめよう…

    御手洗が登場してからのスピード感は本当に楽しかった。鬱病でスタートしたときはどうしたもんかと思ったけど、あの御手洗を動かしたレオナのパワーはすごいと思った。
    途中で石岡くんに御手洗はホモなのか、あなたたちはそういう関係なのか、と詰め寄ったときは当て馬

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    2024年11月04日
  • 改訂完全版 斜め屋敷の犯罪

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    北の果てにそびえ立つ斜め屋敷での密室殺人事件。ハラハラドキドキで読み終えました。解説パートにはもう釘づけでした。なるほど!と楽しませてもらいました。

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    2024年11月03日
  • 改訂完全版 暗闇坂の人喰いの木

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    ネタバレ

    今まで読んだ御手洗ものの中で一番怖かった…恐ろしいよ…夢に出そうだよ…石岡くんがいなかったら読みきれなかった……
    女性にドギマギする石岡くん、初の飛行機、初の海外で感銘を受ける石岡くん、レオナの御手洗への気持ちが理解できない石岡くん……

    短編集を読んだあとだからか、御手洗はやっぱり長編が良いな!と感じる。
    話が短いと、御手洗は事件の謎を解き明かすたびに踊り出す変人なので…
    最初のうちはその傾向があったけど、最後のレオナのためを思って一切種明かしをしなかった御手洗…これぞわたしが大好きな名探偵という感じでしびれた。
    あとレオナのキャラクターが案外よかった!!応援したくなる。

    屋根の上や木の上

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    2024年10月31日
  • 眩暈

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    今回は早々に御手洗潔が登場しましたよ。その分たっぷりと御手洗節を堪能しました。
    私には少し難解な内容でしたが、最後は圧巻でした。

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    2024年10月30日
  • 動物城2333

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    動物たちが知能を得て人間と対立している世界。冷戦状態を打開すべく人類から派遣された親善大使が殺されてしまう。いち早く事件を解明して公表しなければ戦争勃発につながるとして、探偵ブレーメンが呼ばれて捜査することに…
    動物がみんな共存しているという設定が面白いものの、知性と本能のバランスは大丈夫かなという気はする。
    前半の尋問の段階は少し冗長な感じがしたが、後半で真相が明らかになってくると俄然面白くなった。動物の特徴を生かしているストーリー。
    個人的にはカエルが好きなので、探偵助手アグアの活躍がよかった。でも最後に出てきたアグアの彼女にはびっくり。アグア大丈夫なんだろうか。

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    2024年09月20日
  • Pの密室

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    ネタバレ

    買ってみたらシリーズものの過去編?だった
    鈴蘭事件はまだしも、Pの密室はかなり悲しい
    特にラストの描写がハッピーエンド好きには辛すぎる
    死刑にならないで、ほんとに
    でも2人死んでるからな、、

    この人の作品初めて読んだけど、会話少なめで状況描写がかなり多いのでやや難読。いつも読みやすいミステリーばかりよんでるからか?
    状況がいかに不可解か伝えるのはわかるが刑事の回想シーンは長すぎた。

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    2024年08月26日
  • 眩暈

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    ★3.5くらい。
    タイトル通り。序盤は頭がおかしくなりそうな恐怖があった。御手洗潔の世界が広がってて好き。

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    2024年08月16日
  • 動物城2333

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    ネタバレ

    動物達が人間と同等の知性を持ち、動物国として独立している世界。何度かの戦争を経て和平交渉のため動物国にやって来た人間の大使が殺害される。
    それぞれ動物の特性を生かしていて面白い。クアッガやらタマリンやらマイナーな動物を出してくるのもある意味ミスリード?

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    2024年08月15日
  • 動物城2333

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    ほんタメで紹介されていて興味をひかれたので読んでみました
    話自体は読みやすくてサクサク読めますが、動物たちのやりとりを見て色々と考えさせられる部分もあります
    登場する動物が結構多くてちょっと一覧が欲しくなりました
    カタカナ語の名前と漢字の名前のキャラクターが存在するのですが原文だとどうなっているのか気になります
    やや怖い場面もありましたが面白かったです

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    2024年08月10日
  • 御手洗潔の挨拶

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    数字錠、疾走する死者、紫電改研究保存会、ギリシャの犬。全体的に短編でそれぞれ関連性もないので肉付けなくサラッと読んでサラッと終わる。疾走する死者というイメージと犯人の小物感が一番良かったかな。もっとおどろおどろしい事件の方が好み。
    本編の短編よりも後書きの「新・御手洗潔の志」でなぜ御手洗潔を映像化しないのかを述べている方が必読の価値あり…?

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    2024年08月07日
  • 奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~

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    夫にとあるブログを見せられ「これ読んでみて」と指示された作品。
    島田荘司は良くも悪くもクセがあるので途中読み進めるのがちょっと大変な部分もあったけど、犯人の正体が明らかになったとき、ああこりゃマズイなぁと思った。
    偽善者と思われるだろうけれど、すごく辛く、過去辛い思いをした人々に謝りたいなと思った。そんなこと、何の意味もないけれど。

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    浅草で浮浪者風の老人が、消費税12円を請求されたことに腹を立て、店の主婦をナイフで刺殺した。だが老人は氏名すら名乗らず完全黙秘を続けている。この裏には何かがある。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、懸命な捜査の結果、ついに過去数十年に及ぶ巨大な犯罪の構

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    2024年07月28日
  • 御手洗潔の追憶(新潮文庫nex)

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    番外作品集ということで、小説と呼べるのは「天使の名前」くらいだったが、その一遍がとてもよかった。御手洗シリーズを読んだことがない人でも楽しめると思う(いや、話の内容は楽しくないんだけど)。

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    2024年07月28日
  • 御手洗潔の挨拶

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    普通にミステリーとして謎解きは面白かった。
    色々とクセのある人物が多かったけど、そこもまた魅力かなと思う

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    2024年07月25日
  • 御手洗潔のダンス

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    バカミス、でも御手洗だからこそ成立してる。短編集も読みやすい。
    なんとなく全体を通じて寂しさ、静けさを感じた。センチメンタル的な?
    御手洗はやっぱり長編だろう。
    近況報告的な内容は御手洗の人となりがより深くしれてよかった。

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    2024年07月21日