島田荘司のレビュー一覧
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とある読書会でミステリ好きの人達が勧めてたので読んだ
でも、とんだ期待外れだったかな
トリックが成立する可能性の低さ
偶然性に頼った計画
そもそも斜め屋敷というギミックありきなわりに、作中でそれが登場する必然性、蓋然性がない
もっと墓に確実性の高い方法あるでしょ
そのトリックを成立させるだけなら建物全体がそうでなくとも、一部分がそうなっていても成り立つ
そのトリックを築かせないカモフラージュとしても不十分に感じる
そこまでして建築された建物なのに、トリックの成立する確率の低さに納得いかないのが一番引っかかるところ
御手洗潔シリーズを初読なので、御手洗潔というキャラクターがいまいち掴めな -
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ネタバレ女性ファンから人気だという「さらば遠い輝き」をついに読んだ。
『異邦の騎士』のとき、御手洗はこんなことを考えていたのか…石岡くんの悲惨な様子を見て傷つき、「自分には人を導く使命がある」と考えるようになったのか…だからしばらく探偵業に取り組んでいたんだろうか。
そして日本を離れたのは、いろんな理由があるだろうけど、石岡くんにもう自分の手は必要ないと感じたのも一つの理由なんだろうな…
今までの二人の物語を読んでいると、御手洗が石岡くんを振り回しているようだったけれど、事件の捜査に石岡くんを連れ回したのは導くという意図もあったのだろうな。そのやり方が他の人とは違う、御手洗らしい方法すぎて、石岡くんは -
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ネタバレほんタメで紹介されていたので読んでみました。
反戦・反差別が一貫したテーマだと思うけど、今の中国の若者からこの本が生まれたことが興味深い。
以下ネタバレあり。
ミステリというよりも普通の物語として読んだら面白いんじゃないかな。
最後でいきなりカメレオン出てきたの「なんやそれ…」って感じだし、ゾウがジャンプできないのも初耳だし、アンフェアがすぎる。犯人当てができるようには書かれていない。
大使が人魚というオチには、人狼とかユニコーンとかが存在する世界線っていうあたりで気づいた感じでした。
それよりも、ツッコミどころが多すぎる。
純子さんがオスなことはその後何にも触れられないんかー -
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御手洗潔シリーズの短編集。
「数字錠」
切ない真相と人間ドラマでリーダビリティ抜群でした。
ただトリックは小粒。
小学生レベルの嘘に大人2人(しかも片方は警察官)が騙されるのはどうかと思ったが。
「疾走する死者」
なかなかのバカミス的発想ですき。
けれど、どうやら同作者の別作品のトリックを使い回してるらしい。
なんの作品か知らんけど。
トリックのサンプリング?リマスター?
「紫電改研究保存会」
コナン・ドイルの「赤毛連盟」的なお話。
あちらよりも更に捻くれた展開で良かった。
「ギリシャの犬」
スピーディで緊迫感のある誘拐劇と、後半の息も付かせぬ大捕物が面白かった。
話の途中で「水晶の -
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ネタバレ面白い、面白いけれど!!!
結局タイタニック号やミクルの話は本筋とは何の関係もない挿話だったんかい!
読んでる途中から薄々気づいてはいたけど、300ページくらいのこれらの挿話が本筋のほんの一雫なんかい!
いや、これこそ御手洗が作中で言っていた、庶民の営みは決して歴史の表舞台には表れない、ということを示しているのか?
もう深く考えるのはやめよう…
御手洗が登場してからのスピード感は本当に楽しかった。鬱病でスタートしたときはどうしたもんかと思ったけど、あの御手洗を動かしたレオナのパワーはすごいと思った。
途中で石岡くんに御手洗はホモなのか、あなたたちはそういう関係なのか、と詰め寄ったときは当て馬 -
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ネタバレ今まで読んだ御手洗ものの中で一番怖かった…恐ろしいよ…夢に出そうだよ…石岡くんがいなかったら読みきれなかった……
女性にドギマギする石岡くん、初の飛行機、初の海外で感銘を受ける石岡くん、レオナの御手洗への気持ちが理解できない石岡くん……
短編集を読んだあとだからか、御手洗はやっぱり長編が良いな!と感じる。
話が短いと、御手洗は事件の謎を解き明かすたびに踊り出す変人なので…
最初のうちはその傾向があったけど、最後のレオナのためを思って一切種明かしをしなかった御手洗…これぞわたしが大好きな名探偵という感じでしびれた。
あとレオナのキャラクターが案外よかった!!応援したくなる。
屋根の上や木の上 -
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動物たちが知能を得て人間と対立している世界。冷戦状態を打開すべく人類から派遣された親善大使が殺されてしまう。いち早く事件を解明して公表しなければ戦争勃発につながるとして、探偵ブレーメンが呼ばれて捜査することに…
動物がみんな共存しているという設定が面白いものの、知性と本能のバランスは大丈夫かなという気はする。
前半の尋問の段階は少し冗長な感じがしたが、後半で真相が明らかになってくると俄然面白くなった。動物の特徴を生かしているストーリー。
個人的にはカエルが好きなので、探偵助手アグアの活躍がよかった。でも最後に出てきたアグアの彼女にはびっくり。アグア大丈夫なんだろうか。 -
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夫にとあるブログを見せられ「これ読んでみて」と指示された作品。
島田荘司は良くも悪くもクセがあるので途中読み進めるのがちょっと大変な部分もあったけど、犯人の正体が明らかになったとき、ああこりゃマズイなぁと思った。
偽善者と思われるだろうけれど、すごく辛く、過去辛い思いをした人々に謝りたいなと思った。そんなこと、何の意味もないけれど。
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浅草で浮浪者風の老人が、消費税12円を請求されたことに腹を立て、店の主婦をナイフで刺殺した。だが老人は氏名すら名乗らず完全黙秘を続けている。この裏には何かがある。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、懸命な捜査の結果、ついに過去数十年に及ぶ巨大な犯罪の構