あらすじ
さらし首の名所だった「暗闇坂」にそそり立つ樹齢二千年の大楠。この巨木が次々に人間を呑み込んだのか。近寄る人間たちを狂気に駆り立てる大楠の謎とは。とうてい信じられない怪事件に名探偵・御手洗潔が敢然と挑む。しかしながら真相に迫る御手洗も恐怖にふるえるほど、事件は凄惨を極めるものだった。本格ミステリーの巨匠が精力を注いだ大傑作。
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Posted by ブクログ
怖かった。うん。怖かった。
けど御手洗シリーズで1番好きかもしれない。
ぶっ飛んでるけど理にかなってるトリックがクセになる。
とりあえず御手洗がすき!
Posted by ブクログ
この分厚さを苦にせず読ませる完成度に⭐︎5!
ホラー演出、コミカル石岡君、相変わらず大がかりなトリックに、カッコ良さが増し続ける御手洗潔!
挿話のバランスも良し!
御手洗シリーズの一つの到達点って感じだね
Posted by ブクログ
文庫の厚さに読みきれるか不安でしたが、勉強と仕事の合間を縫って何とか読みきれました!
楠の狂気に振り回される、御手洗たち。
果たして犯人は?そして、謎は解けるのか……
Posted by ブクログ
四半世紀ぶりに読んだがいい具合に忘れていて、たいへん楽しんで読めました。この人特有の、一見関係ない場面に飛んでしまう構成も、このくらいの間隔や分量であれば効果的。最後のちょっとしたオカルトも高木彬光っぽくていい。
Posted by ブクログ
長い! 厚い! なんだこの読みごたえは!
時代をいったり来たりするので、続けて読まないと頭の中にクエッションが飛び交います。休日にじっくり腰を据えて読むことを勧めます。なにより御手洗にぞっこんで長い付き合いになる、彼女の登場回でもあるわけで。
じっくり読まない手はないのでは?
ここから40年の付き合いになるなんて当時の読者は考えても居なかったのでは? なんて言葉がチラチラ脳裏をよぎっていました。
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西洋館の屋根に跨がった死体が発見される。その前には昔少女を飲み込んだという伝説を持つ大楠があった。
現在と過去、日本とスコットランドの謎を御手洗が解く!
久しぶりの御手洗シリーズ。ものすごく雰囲気があるホラー?ミステリー。いやもう、最高でした。→
御手洗は変わらずかっこいいし(一本筋が通った感じ、最高に好き)石岡は相変わらずかわいい(サイトシーイングのくだりとか最高でしょ)ラストのしんみり感もいいなぁ。余韻がすごい。
なかなか悲しい物語だよね……。
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面白かった〜!暗く空気の重い設定と魅力的なキャラクターたちが好きです。トリックというか真実というかミステリーってそこまで偶然偶然運命運命が結論でいいんだ?!という驚きはありました。作者の人、運命に翻弄される女の人が好きなのかな〜て感じでした。
Posted by ブクログ
ジェイムズ・ペインの誘拐の家の秘密はなかなか面白かった。単純なのに固定観念で全く気づかなかった。
非常に面白かったし、作品の世界観も好みだったが、西洋館の上の卓と、大楠の上の譲が計算してそうなったのではなくたまたまその位置に落ちたというのがすこし残念だったので★4にした。たまたまで納得するものもあるが、今回は大楠という象徴的なものが中心にあったので、神秘的な秘密に対して個人的には計算づくのトリックが存在するものであって欲しかった。
Posted by ブクログ
御手洗潔シリーズ。人を呑み込む巨木といい過去の手記といいホラー&オカルト要素が強いがキチンとミステリーとして解決されている。現代における殺人よりも過去編の真相がヤバい。その事で御手洗の優しさが分かるというのが良かった。
現在横浜市在住であるので、舞台からして興味を引いた。
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怪異ものが好きなので最後までスラスラ読めた。
実際の出来事と手記の物語がうまく混じっていて、長いストーリーだが飽きなかった。
個人的には、犠牲になった子どもたちのことを考えると供養してほしいし明らかにしてほしい部分もあるけど、御手洗さんの選択がレオナを救ったのも事実なので一刀両断できない話だなあと思った。
Posted by ブクログ
学生時代に占星術や斜め屋敷など読み漁っていたことを思い出し懐かしくなった。35年も前の作品だが、文章に全く違和感を感じないことが凄い。内容はかなりダークでおどろおどろしい雰囲気に満ちているが、ああなって、こうなって…いや、そうはならんやろ!とツッコミを入れずにはいられない箇所があり、なんか笑ってしまった。
Posted by ブクログ
島田荘司お得意のバカミス。というかあまりにも偶然が多すぎてファンタジーに近い。
スコットランドの「巨人の上」のトリック(?)は、家自体が土砂崩れにより90度回転していたというもの。犯人の意図したものではないためトリックではないが、発想として面白かった。
一番の謎だった、屋根の上で心臓麻痺していた男と、大楠に上半身を突っ込んで死んでいた男の謎。振り子の要領で、眠らせた身体が飛んでいきたまたまそうなったという(笑)。一体どう飛んだら台風の中で屋根の上に座る格好で着地するというのか?
Posted by ブクログ
今まで読んだ御手洗ものの中で一番怖かった…恐ろしいよ…夢に出そうだよ…石岡くんがいなかったら読みきれなかった……
女性にドギマギする石岡くん、初の飛行機、初の海外で感銘を受ける石岡くん、レオナの御手洗への気持ちが理解できない石岡くん……
短編集を読んだあとだからか、御手洗はやっぱり長編が良いな!と感じる。
話が短いと、御手洗は事件の謎を解き明かすたびに踊り出す変人なので…
最初のうちはその傾向があったけど、最後のレオナのためを思って一切種明かしをしなかった御手洗…これぞわたしが大好きな名探偵という感じでしびれた。
あとレオナのキャラクターが案外よかった!!応援したくなる。
屋根の上や木の上の死体のトリックは、『御手洗潔の挨拶』で読んだ「疾走する死体」を彷彿とさせて、思わず「死体ってやっぱり飛んでくよね!!!」と思いながら読んでしまった。
面白かったな〜
Posted by ブクログ
御手洗潔シリーズは大掛かりな、というか大仰なトリックが多いのかなー?
意図せず不気味になった、てのは面白かった
あとイングランド旅行記も読んでて気持ちよかった
いくつか読んだけど、このシリーズはちょっとしばらく封印かな…あんまり私の好みではないみたい
なんで御手洗潔は石岡君のことそんな好きなの笑