島田荘司のレビュー一覧

  • 天国からの銃弾

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    ネタバレ

    ストーリー発想の奇抜さ、奇抜なだけで終わらない構成力、最後まで読者を飽きさせない登りつめるような収束力。島田荘司さんの作品は私に本を読む楽しさを教えてくれる。ミステリの醍醐味が主人公と一緒になって謎解きをする面白さだとすれば、三作品からなるこの『天国からの銃弾』はミステリの王道だと思う。また島田作品を読みたい。

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    2015年01月18日
  • 改訂完全版 異邦の騎士

    購入済み

    読み物としての御手洗潔

    御手洗潔シリーズの中では異色な、トリックよりもストーリーに重きが置かれた作品とおもう。
    他のシリーズと比べて「やられた!」って感じは少ない。読者への挑戦状もないし。
    主人公に感情移入しているだけに、ストーリーが強く印象に残る。意外性だけが読者に衝撃を与える訳じゃないんだなと思わせる。いい小説だと思う。
    でも、まずは「占星術~」あたりを読んでから、こっちに来てほしいかな。おはお話が御手洗潔の本流と思われるのはなんかちがう。

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    2014年12月23日
  • 御手洗潔のダンス

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    ネタバレ

    『山高帽のイカロス』鳥人の扉と、空と死体のなぞについて。短編だけあって、御手洗探偵がさくっと解決するテンポのよさが際立ちます。発露する現象の怪奇性は高いけれど、タネはどうってことない、というかんじ。
    『ある騎士の物語』女王を想って命をかける騎士のはなし。トリックはこれまた大味である。
    『舞踏病』浅草を愛する御手洗の活躍。浮浪者や刑事コンビとの絡みかたや感情の浮き沈みがほほえましい。
    『近況報告』事件無しの文字通り近況報告。石岡くんという常識人の目から語られる、探偵の日常。平素より奇想天外な言動に驚き呆れ翻弄され腹立てても、なんだかんだ受入れ尊敬してやまないんだなぁ。かなり楽しんだ。

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    2018年06月21日
  • 御手洗潔のメロディ

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    ネタバレ

    『IgE』破壊される便器、失踪する美人、傷つけられた木が導く殺人の予兆。駆けずり回って疲労を見せる探偵と、独り現場を任された友人の心労。
    『SIVADSELIM』御手洗の音楽的能力と、暖かい友情の話。友人の言いがかり心理はあまりに利己的盲目的で寄り添えなかったが、読後感は悪くない。直接内容に関わらないが他作品の事件に言及する描写もあるため、龍臥亭事件を先に読んでおきたかった。
    『ボストン幽霊絵画事件』異国で学生時代を送る若き日の探偵。白昼の看板狙撃、死体のない殺人、動く死者による壁画。いたずらまがいな細事から殺人事件を掘り起こす推理と行動力は健在。動機に人情的な要素は少なく、欲求のまま活動して

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    2014年12月09日
  • 龍臥亭事件(下)

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    ネタバレ

    一気に後半も読み終わった。後半になると話が昭和犯罪史の様相を呈してきた。昭和初期に実際に起きた猟奇的事件の見立て殺人と言う落ちに、複数犯という解決は少し無理があるような気がするが、意外性と言う意味では十分楽しめた。
    ただ、その昭和犯罪史の同じ説明が何度も出てきたり、後半の延々200ページにわたる津山事件はルポとしては面白く読めるがこれがいくら主人公?の心情を描くためとはいえ、ここに挿入される必要があったかは疑問。綿密な取材の後はわかるが、架空の物語に実話を挿入するには無理があるし、これはこれで別個の作品にした方が良かったのでは?
    ともあれ、迫力満点の筆力で、因習にとらわれた村とそこで起きる連続

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    2014年11月27日
  • 奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~

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    ネタバレ

    推理というよりは二時間ドラマ的な話の構成で、その人の人生を掘り下げていく謎解きが砂の器を彷彿させる。

    さすが『昭和という、強引な急成長の時代の歪みとかつけといったものを抉り出す』とうたわれた本格社会派ミステリー。

    初めから犯人分かっている状態なのだが、400ページにわたり一切口を開かなかった犯人が、真相をつきとめた吉敷刑事の独白で真実を語り始めるシーンは震えた。
    人間の尊厳を踏みにじるお偉方に激昂するシーンは感動もの。
    それは今現代であっても変わらないというのは情けないものなんだろうけれど。

    謎に至っては小麦粉による粉塵爆破だけしか謎は解けなかったが、面白かったな。
    というより、「小麦粉

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    2014年11月27日
  • UFO大通り

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    ネタバレ

    なんともオカルト臭ただよう珍事件がシリーズ初期っぽくて好き。あともう痴呆症で何言ってるかわからないおばあちゃんが真実を見ていたんだぜっていうのがなんか好き。

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    2014年11月25日
  • 龍臥亭事件(上)

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    ネタバレ

    本格好きとしては島田荘司の作品は外せないのだけど、今まで3冊ほど読んでどれも面白く感じれなかったので、その後読んでいなかった。今回何気なく手に取って久々に読んでみたところ、これが面白い。館モノながら、連続殺人に怪しい人間関係、そして津山事件をモチーフにしたおどろおどろしい雰囲気が物語とマッチしてとても面白い。探偵役の御手洗潔が登場しないのも新鮮だが、この後の展開が楽しみ。ただこのページ数はスゴイ。

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    2014年11月25日
  • 水晶のピラミッド

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    御手洗潔シリーズ、7作目。

    前作「暗闇坂~」に続いて、かなりの長編。ヒロイン、松崎レオナも引き続き登場。
    トリックは大掛かりな装置を用いた(?)本格モノ。更に、ピラミッドの謎、タイタニック号と歴史ミステリ的要素が組み込まれ、そちら方面のミステリものとしても大いに楽しむことが出来た。どんでん返しもあって、最後まで楽しめるけれど、出来ることなら、古代エジプトやタイタニック号の挿話の後日譚も描かれていると完璧だったかも。

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    2014年11月01日
  • アトポス

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    とにかく前奏が長い。長い!
    エリザベートの話ははらはらドキドキでその場に居るような感覚だった。
    しかしこれは長い長い前奏。
    正直このまま御手洗は出てこないんじゃないかと思ったけど、ちゃんと出てきたし弱き者の前では馬にまたがるんだね。

    でも正直レオナは自業自得だと思ってしまうけど…。
    優しいなぁ御手洗は。

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    2014年10月28日
  • 龍臥亭事件(下)

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    悲しいとしか言えない。
    龍臥亭事件を読んで胃が痛くなった。
    物語と関係ないわけじゃないけど、石岡君の美人なら何をしても許される的発想がすこし怖いなと思った。
    美しくないと同情しないのか…?
    男だなと実感する。

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    2014年10月28日
  • Pの密室

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    御手洗少年の事件簿。
    御手洗が好きな人には嬉しい1冊。
    石岡君が楽しんでてなにより。
    Pの密室はどうにか救われて欲しいと思うが時既に遅し。
    刑事さんと同じ心境で読み終えた。

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    2014年10月28日
  • UFO大通り

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    ネタバレ

    御手洗&石岡君コンビ5本目。中篇2作。
    【UFO大通り】…自宅の前をUFOが良く通る。早朝近所の山で宇宙人が戦争し得ていた、と話すおばあちゃんの話と、白いシーツにくるまってヘルメット手袋マフラーという完全装備のまま密室で死んでいた男の謎。
    【傘を折る女】…不思議な話というラジオの投稿番組で聴いた深夜にわざわざ雨の中走ってくる車に、自分が持っている赤い傘を轢かせて折る女がいた、という話の謎。バスジャック事件との絡み。

    比較的最近の話なので文体が若干読みやすくなっていてありがたい。
    2つの中篇のネタが同じって言うのが少し残念。UFOのネタバレもあっさりしすぎていて残念。

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    2014年08月25日
  • 写楽 閉じた国の幻(下)

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    ネタバレ

    写楽はオランダ人のスケッチをベースに浮世絵の工程に載せたものだった。なるほどと思わせる推論は楽しめる。ただその推論と、並行して流れる江戸時代編が長くなりすぎて、もともとあった、子供の事故の裁判、主人公夫婦はどうなる、など宙に浮いたトピックも多い。続編が出てくる気もする。

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    2014年07月26日
  • 写楽 閉じた国の幻(上)

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    思ったより長いので、上巻読後で一度感想を。
    写楽は誰かを探るストーリーだが、思いがけない人物を想定。高圧的な妻とその実家との争いをからめながら、江戸時代と現代を並行して話は進む。上巻の最後にまたもや思いがけない事実が。。さて、下巻に移るか。

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    2014年07月15日
  • 奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~

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    トラベルミステリーと思いきや、かなりの本格物かつ、社会派。あとがきにもあったが、本格と社会派が高いレベルで融合されている、傑作。

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    2014年06月29日
  • 奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~

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    好きではあるけど、普段全く読まないジャンルの本格ミステリ。
    冒頭は江戸川乱歩かと思いましたが。。。

    ぐっとくる部分も多々あり、金田一少年、コナン君とかはこういう流れを模倣したのかなぁと。
    こんなに重い設定は少年誌は難しいけど。
    噂の占星術事件も読むべきか。。。!?

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    2015年07月15日
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(3)

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    その奇想天外さもひっくるめて、
    ストーリーは面白いですね~w。
    ただ、これは好みの問題でしょうが、
    やはり3巻目になっても絵には多少慣れません。
    キレイなんだけど、ちょっとくどくて(^^;。

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    2014年06月11日
  • 魔神の遊戯

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    「どうなっちゃうんだろう?!」という話にちゃんとオチがつく。すばらしい。読み終わってからプロローグを読み直すと味わい深い。

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    2014年02月14日
  • 透明人間の納屋

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    ネタバレ

    ミステリ界の巨匠・島田荘司の作品。
    実は島田荘司の作品をほとんどまともに読んだことがなく、純粋なミステリ作品としては本作がほぼはじめてという点をまず断っておく。
    物語は「ヨウちゃん」と呼ばれている人物の視点から語られ、その人物がこうであって欲しいと思っている願望のフィルターを通して描かれているが、そこはミステリ界の巨匠だけあってきちんとフェアに情報を与えてくれており、元々ミステリーランドという子供向けミステリとして出版されたとはいえ本格派の体裁を整えてあるあたりはさすがである。
    ヨウちゃんが語る隣人の「真鍋さん」は何でも出来る人で、いつもヨウちゃんのことを気にかけてくれる優しくて頼れる人だった

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    2014年01月28日