島田荘司のレビュー一覧

  • 龍臥亭事件(下)

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    悲しいとしか言えない。
    龍臥亭事件を読んで胃が痛くなった。
    物語と関係ないわけじゃないけど、石岡君の美人なら何をしても許される的発想がすこし怖いなと思った。
    美しくないと同情しないのか…?
    男だなと実感する。

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    2014年10月28日
  • Pの密室

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    御手洗少年の事件簿。
    御手洗が好きな人には嬉しい1冊。
    石岡君が楽しんでてなにより。
    Pの密室はどうにか救われて欲しいと思うが時既に遅し。
    刑事さんと同じ心境で読み終えた。

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    2014年10月28日
  • UFO大通り

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    ネタバレ

    御手洗&石岡君コンビ5本目。中篇2作。
    【UFO大通り】…自宅の前をUFOが良く通る。早朝近所の山で宇宙人が戦争し得ていた、と話すおばあちゃんの話と、白いシーツにくるまってヘルメット手袋マフラーという完全装備のまま密室で死んでいた男の謎。
    【傘を折る女】…不思議な話というラジオの投稿番組で聴いた深夜にわざわざ雨の中走ってくる車に、自分が持っている赤い傘を轢かせて折る女がいた、という話の謎。バスジャック事件との絡み。

    比較的最近の話なので文体が若干読みやすくなっていてありがたい。
    2つの中篇のネタが同じって言うのが少し残念。UFOのネタバレもあっさりしすぎていて残念。

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    2014年08月25日
  • 写楽 閉じた国の幻(下)

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    ネタバレ

    写楽はオランダ人のスケッチをベースに浮世絵の工程に載せたものだった。なるほどと思わせる推論は楽しめる。ただその推論と、並行して流れる江戸時代編が長くなりすぎて、もともとあった、子供の事故の裁判、主人公夫婦はどうなる、など宙に浮いたトピックも多い。続編が出てくる気もする。

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    2014年07月26日
  • 写楽 閉じた国の幻(上)

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    思ったより長いので、上巻読後で一度感想を。
    写楽は誰かを探るストーリーだが、思いがけない人物を想定。高圧的な妻とその実家との争いをからめながら、江戸時代と現代を並行して話は進む。上巻の最後にまたもや思いがけない事実が。。さて、下巻に移るか。

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    2014年07月15日
  • 奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~

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    トラベルミステリーと思いきや、かなりの本格物かつ、社会派。あとがきにもあったが、本格と社会派が高いレベルで融合されている、傑作。

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    2014年06月29日
  • 奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~

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    好きではあるけど、普段全く読まないジャンルの本格ミステリ。
    冒頭は江戸川乱歩かと思いましたが。。。

    ぐっとくる部分も多々あり、金田一少年、コナン君とかはこういう流れを模倣したのかなぁと。
    こんなに重い設定は少年誌は難しいけど。
    噂の占星術事件も読むべきか。。。!?

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    2015年07月15日
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(3)

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    その奇想天外さもひっくるめて、
    ストーリーは面白いですね~w。
    ただ、これは好みの問題でしょうが、
    やはり3巻目になっても絵には多少慣れません。
    キレイなんだけど、ちょっとくどくて(^^;。

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    2014年06月11日
  • 魔神の遊戯

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    「どうなっちゃうんだろう?!」という話にちゃんとオチがつく。すばらしい。読み終わってからプロローグを読み直すと味わい深い。

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    2014年02月14日
  • 透明人間の納屋

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    ネタバレ

    ミステリ界の巨匠・島田荘司の作品。
    実は島田荘司の作品をほとんどまともに読んだことがなく、純粋なミステリ作品としては本作がほぼはじめてという点をまず断っておく。
    物語は「ヨウちゃん」と呼ばれている人物の視点から語られ、その人物がこうであって欲しいと思っている願望のフィルターを通して描かれているが、そこはミステリ界の巨匠だけあってきちんとフェアに情報を与えてくれており、元々ミステリーランドという子供向けミステリとして出版されたとはいえ本格派の体裁を整えてあるあたりはさすがである。
    ヨウちゃんが語る隣人の「真鍋さん」は何でも出来る人で、いつもヨウちゃんのことを気にかけてくれる優しくて頼れる人だった

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    2014年01月28日
  • 奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~

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    ネタバレ

    ちゃんとワクワクしながら最後まで楽しめたので★4つ。

    浅草で、老人が店の女主人を刺殺した。一見、消費税分の12円を催促されたことに腹を立てた老人が思い余って殺してしまったように見えるが、この老人と女主人との過去を吉敷刑事を追及するという話。

    舞台は北海道。謎は5つ。
    ・札沼線の1両目が突然上に持ち上がり脱線事故を起こす
    ・ピエロが札沼線のトイレで自殺するが30秒後に死体が消える
    ・札沼線に飛び込んだ人間の死体が歩き出して最後には消えてしまう
    ・同時刻、函館本線で暴力団組員が銃殺されるが犯人が挙がっていない
    ・脱線時赤い目をした白い巨人が現れた

    小説では上記5つとは違う謎を提示しているが、

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    2013年12月12日
  • 漱石と倫敦(ロンドン)ミイラ殺人事件

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    ネタバレ

     正典をミステリと捉えている人には少し物足りないトリックかもしれないが、冒険活劇、あるいは人間ドラマとしては十分面白かった。
     おかしくなってしまったホームズにずっと付き添っているワトソンは心が宇宙より広いというか神のように慈悲深いと言えばいいのか分からない。恐らく『語り手』としての役割を与えられたために当人の人格描写が半端になっているのだろうが。極度のワトソニアンでもなければ許容範囲と思われる。

     ワトソンサイドの文体が延原訳風味になっているのには思わずにやりとした。挿絵のタッチがどちらの視点かによって変わっているのも良い。

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    2013年11月19日
  • 写楽 閉じた国の幻(上)

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    写楽がこんなに謎だったなんて。
    日本中で話題なった回転ドア事故。そこからどう展開するのかわからなかったが、非常に潤沢な知的情報をもたらしてくれた。
    江戸と現代を行きつ戻りつする展開も興味深い。

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    2013年11月02日
  • リベルタスの寓話

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    読むのが辛かった。ミステリに現実がのしかかってくる。じゃあ劇中のリベルタスの寓話は必要だったのかと。

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    2013年11月01日
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(2)

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    1巻から続けて読んでて思うけど、
    実は結構陰惨なストーリーが多いのね(^^;。
    でもやはり面白いです。

    ただ、絵はまだちょっと慣れないかなぁ。
    何だろう、キレイすぎるのか硬質すぎるのか…。
    この陰惨なムードに合ってなくはないので、
    これはきっと好みの問題なのでしょうね。

    とはいいつつ、次も心待ちにしておりますw。

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    2013年10月30日
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(2)

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    御手洗本当にイケメンだなぁ。
    あと個人的には石岡くんがいまだにしっくりこない。
    いつも眉間にしわ寄せててキッて顔してる気がするんだけど…もっと穏やかそうな顔付きをずっとイメージしてたからなぁ。

    話としては私も原作で好きだった二つだったので面白く読めました。

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    2013年10月28日
  • 漱石と倫敦(ロンドン)ミイラ殺人事件

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    ネタバレ

    以前読んだ『吾輩はシャーロック・ホームズである』と同様ホームズと漱石のコラボものであるが、個人的にはこちらの方が断然面白かった。

    謎は少し簡単で、すぐトリックとかがわかってしまうので純粋にミステリとして読むと甘い感じがするけど、読ませる文章力と、何よりワトソン視点と夏目視点でのホームズの違いが面白かった。
    夏目視点でのホームズは中盤まで(特に序盤)はえらいことになってる。
    あまりにワトソン視点と違うのでどっちが真実に近いんだろうと悶々とする。
    なのでホームズは完璧な人じゃなきゃいやだ!って人は読まない方がいいかと…。
    私はこんなホームズだとしても好きなんですが。

    最後は感動もあり、気持ちの

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    2013年10月19日
  • 眩暈

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    最初の百数ページがとても怖かった。不気味でグロテスクで、わけがわからなくて怖い。『占星術殺人事件』を愛読する青年が記した妄想としか思えない手記の内容が、御手洗の推理によって現実味を帯びてくる。提示される謎のうちのいくつかは、じっくり考えれば読者でも解答に辿り着ける。色々な可能性を自分なりに考えるのが楽しかった。石岡が江ノ電に乗って調査に向かう場面が好き。数年前に旅行で訪れた、鎌倉の独特の景観が懐かしい。

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    2013年10月03日
  • リベルタスの寓話

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    推理云々ではなく歴史だとか民族だとかの情報を娯楽小説で得ようとしているのではないかという自分の陳腐さを思い知らされる。教養ある人は楽しく読める?はず。私には知らないことが多すぎるのだろう。

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    2013年09月17日
  • 写楽 閉じた国の幻(上)

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    作品は現代編と江戸編で構成される。現代編は元大学講師佐藤貞三が主人公で語られ、江戸編は出版元蔦谷重三郎。この二編が交互に語られ写楽の真相を追究する。
    現代編は、佐藤貞三が事故で息子を失い、その後一緒に謎を追究する片桐教授と知りあうところから始まる。そして写楽のあらたな正体を提示していく。
    江戸編は、写楽の浮世絵を出版した蔦谷重三郎に語らせている。蔦谷が歌麿を育てたことや、江戸時代の鎖国の様子、徳川政治の様子を描き、写楽の絵に出会って感動した様子が生き生きと描かれている。

    江戸時代10か月間だけ表れた写楽という謎の人物について、正体を探求する話だが、真相は誰もわからないところにロマンを感じる。

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    2013年09月05日