島田荘司のレビュー一覧

  • 写楽 閉じた国の幻(上)

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    真実なのか全くの嘘ものなのか、曖昧なところがワクワクする。ミステリーの部類なのかどうかはわからないが、これぞミステリー! と唸ってしまう。面白い!

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    2013年09月05日
  • アトポス

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    美を求める女の執着のすごさ。男にも多少はあるのだろうけれど、恐れ入る。バートリ、アヘン戦争、サロメのくだりもよい。

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    2013年08月31日
  • 切り裂きジャック・百年の孤独

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    切り裂きジャックの正体については、昔から色んな解釈がなされていますが、この作品での著者の諸説は説得力があり、なかなか面白かったです。
    「娼婦の腹を切り裂く」という理由はやや拍子抜けしましたが、合理的にまとめるにはある程度は仕方がないかなと思いました。

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    2013年08月17日
  • 毒を売る女

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    著者らしい豪快なトリックや破天荒なプロットはありませんが、本格からサスペンス、果てはショート・ショートまで、色んなジャンルが入っている短篇集です。
    【毒を売る女】【糸ノコとジグザグ】は傑作です。発想、切り口、終盤の捻りまで素晴らしい内容です。他の短編も高水準なので、本書が著者のベスト短編集だと思います。

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    2014年05月20日
  • 灰の迷宮~吉敷竹史シリーズ8~

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    「息子の受験に付き添う筈の父親が、何故違う方向のバスに乗ろうとしていたのか」という謎に惹かれ一気読みでした。登場人物の女性が魅力的で、照れながらも見せた純情とラストシーンは思わず目頭が熱くなりました。内容に上手くリンクしたタイトルも良かったです。
    ただ、メイントリックに現実味がなかったので、それだけが残念でした。

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    2013年08月15日
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(1)

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    さすがは名高い御手洗潔!
    収録された中編2作、どちらもなかなか先が読めず、
    ぐいぐいラストまで引っぱられていきます。
    コミックの構成ももちろんなのですが、
    根底を流れるストーリーの力を感じました。

    ただ、島田荘司さんの原作は未読なので、
    誰だかよくわからない人物が
    何の説明もなく登場しているのはちょっと残念かな。

    絵もキレイでしっかりしてて、見応えありですが、
    個人的にはメインキャラクターたちが
    ちょっとキレイすぎるかな~という印象も。

    2巻も楽しみです♪

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    2013年08月09日
  • Pの密室

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    PってあのPか。子供が主人公やとなにか良いと思うのは年とったせいか?そうでもないな、ナインストーリーズとか昔から好きやったし。

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    2013年08月06日
  • 透明人間の納屋

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    透明人間は何を意味するのか。真鍋の正体は?
    最後に明かされた真実に、そういうオチか!と納得。トリックとかないミステリーも楽しめました。

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    2013年08月04日
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(1)

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    「糸ノコとジグザグ」「傘を折る女」のコミカライズ。
    時代設定が変更され、ツイッターやスマホが登場し、現代的な表現になっている。
    原作シリーズ未読だと登場人物がわかりづらいかもしれないが、
    御手洗潔のまとう空気や異質さを独特の画風で表現していると感じた。

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    2013年07月24日
  • 写楽 閉じた国の幻(上)

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    上巻はまだまだ謎だらけです。
    さすが島田さんですね。分かりやすく、且つ緻密なお話なので何処までがフィクションか分からなくなりますが、どうでもいいくらい面白いので一気に読んでしまいました。
    この人理系の人?ホント細かい…

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    2013年06月29日
  • 透明人間の納屋

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    ネタバレ

    北朝鮮の内情はニュースで聞きかじるくらいしか知識がなかったから、
    理想郷が何を指しているのか想像ができなかった。
    してやられたと言うか本当にオカルトチックなオチにならなくて良かったと言うか、
    ストンと腑に落ちた読後感でしたね。
     
    ただ、金縛り云々の下りは必要あったのかな(笑)
    透明人間に対するミスリードを誘いたかったのか、少年期によくある症状を現したかったのか、
    そのどちらも兼ねていたのかはわかりませんが、
    さしあたってストーリーにあの場面は必要なかったような気もします。
    ちょっとあざとかったかもしれないですね。
     
    でも個人的には好きでしたよ。短さもあいまって小さく綺麗にまとまっている感じ

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    2013年06月23日
  • 漱石と倫敦(ロンドン)ミイラ殺人事件

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    ネタバレ

    夏目漱石がロンドン滞在中に、名探偵シャーロックホームズと知り合う。
    夏目パートとワトソンパートで物語りは進む。
    ワトソン視点では従来のように多少の奇行はあるものの、紳士的で理知的なホームズ。
    しかし夏目視点でのホームズの扱いがすごい。
    ホームズの女装に対して”皆は見事な女装に、ホームズだと気がつかない”のではなく、
    ”ホームズだから、係わり合いにならないように、気がつかないふりをしている(気持ち悪いし)”といった風な表現。
    読み進めるうちにこの落差が逆に快感に思えてくる不思議。

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    2013年06月01日
  • 写楽 閉じた国の幻(上)

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     表紙がとってもかっこいい。上下巻並べると一枚の絵になる。

     東洲斎写楽は言わずと知れた正体不明の浮世絵師。1794年5月からわずか10カ月の間に150点近い作品を残し、大ヒットを飛ばした後に、忽然と消えた。その中でも第一期の大首絵の構図の斬新さは、当時活躍していたどの浮世絵師の流れも汲まず、そして忽然と消えた後も、誰も写楽の流れを追随しなかった。
     
     現代人から見ればそれほど特異に見えない写楽の浮世絵は、当時の人々には奇怪に映った。例えば、見栄を切る場面を強調したところからもわかるように、様式美が求められる役者絵に、滑稽さを持ち込んだ。それが新鮮だった。


      想像してほしい。歌舞伎役

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    2017年08月15日
  • 奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~

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    社会派ミステリ。

    吉敷シリーズは初めて読んだ。

    巨大な犯罪の構図,トリック...とにかくすごい。

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    2013年05月03日
  • 最後の一球

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    御手洗シリーズ。文庫版で再読。
    大好きな野球と大好きな御手洗でわたしにとっては何とも胸熱な一冊。
    とはいえ今回の御手洗は脇役。この作品ははっきり言ってミステリ部分はおまけだと思ってます。竹谷と武智の友情、野球にかける情熱…スポーツマンシップってまさにこういうのを言うのかな。試合のシーンなどは本当の試合をテレビで見ているように手に汗握ってしまった。島荘先生は野球にも詳しいみたいなのでもっと野球の話読みたいなぁ。
    プロ野球だけを目指して血を吐くような努力をしてきた竹谷はプロ野球選手としては二流かもしれないけど、胸を張っていいと思う。

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    2013年09月30日
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(1)

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    御手洗シリーズは幾つか読んだけど二つとも未読の話し。
    糸ノコとジグザグはトリックも面白かったけど傘をおる女はあまり腑に落ちなかった。もっと御手洗がもっと前面に出てきて欲しかった。

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    2013年04月07日
  • 最後の一球

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    御手洗君っ
    御手洗君そんな出てこないけど
    御手洗君だし
    それ抜きにしてもおもしろかった

    竹谷くんは自分を二流二流と自嘲するけど
    そこまでいけない人のほうが圧倒的に多いとオモウ
    竹谷くんはいろいろスゴイ

    御手洗君はもちろんステキだが
    竹谷君がすこぶるいいキャラクターだったので
    星は4つ

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    2013年04月07日
  • 龍臥亭事件(下)

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    ネタバレ?→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→石岡さん、津山事件知らないの?びっくりだわ。あんな有名な事件を知らないなんて。だから御手洗登場しなかったんだ。だってさすがに御手洗が津山事件知らないって不自然だし、津山事件を知ってる御手洗ならあっさり看破する事件だったし。石岡さん、昭和の事件、知らなすぎだよ。

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    2013年04月06日
  • 秋好英明事件

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    ネタバレ

    秋好被告は昭和17年、満州生まれ、その生い立ち、特に幼少期は貧困と苦労の連続です。まず、敗戦により帰国するまでの大陸での強烈な体験に始まり、無事帰国しても母の病により、小学1年生で母と乳飲み子・家畜の世話に家事全般と、学童とはいえない働きぶりです。当時はマッチもなく火打石を使っていたとか。「おしん」よりはるかに過酷な子供時代と思います。
    優等生で模範生、家族思いの秋好少年は、周囲の大人の信頼も厚く、貧しいながらもすくすくと育っていくのですが…

    進学の夢叶わず中卒後に働きだしてから、どうも人生の歯車が狂いだしていくような印象を受けました。
    せっかくの海外赴任の話も父に取り消されたり、誤解による

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    2013年03月26日
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(1)

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    御手洗潔も石岡もイケメンでコミカライズされたけど、御手洗潔の性格は小説よりも悪くなっているような気がしないでもない。どの話も小説で読んでいるのだけど、それでもやっぱり御手洗潔の物語は面白い。これをきっかけで小説にはマル秘とがどれだけいるのかもの楽しみですね

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    2013年03月19日