島田荘司のレビュー一覧

  • 占星術殺人事件 改訂完全版
    変わり者だが切れ者の御手洗潔と、彼に振り回される主人公の掛け合いがとても面白かったです。
    終盤では、明治村をここまで描くなら関係あるんだろう、という思い込みにしてやられました。
    普段占いには半信半疑な私ですが、この本によって西洋占星術に俄然興味が湧いてきています。
  • 占星術殺人事件 改訂完全版
    日本のミステリーオススメ作品で検索すると絶対ヒットする名作。
    狂ったようにしか読めないアゾート手記から始まり謎の死を遂げた画家、全国に散らばったバラバラ死体となった娘たちを始め戦前の不可解犯罪に名探偵御手洗潔が挑む!事件自体は戦前のためか長々しいくだりが怠いけどそれでも正統派ミステリーとしての価値は...続きを読む
  • 占星術殺人事件 改訂完全版
    寝る前の12時半から1時まで、コツコツ読み進めました
    今振り返ると、あの時間帯にぴったりの1冊だったと思う

    長編ミステリと言えば解決編への道筋が少し退屈なイメージもあるけど、本作は最後まで飽きなかった
    衝撃的なな情報が入ってきたり、御手洗くんのキャラクターが面白かったり、いきなり場所がかわったり、...続きを読む
  • 占星術殺人事件 改訂完全版
    冒頭の手記で心が折れそうになりますが、是非最後まで読んでもらいたい。すべてにおいて全く隙の無い、最高のミステリーでした。
  • 占星術殺人事件 改訂完全版
    流石!って感じ。有名なだけある。出だしのアゾートの手記がまず面白いし、事件現場の情報いっぱいあるのも楽しいし、中盤で出てくる文次郎の手記でまた盛り上がる。情報増えたら御手洗が整理してくれるの助かる。そんなにわかっちゃっていいの?って思うけど綺麗に推理できなかった。序盤の推理に惑わされちゃダメだ。
    ...続きを読む
  • 改訂完全版 異邦の騎士
    御手洗潔最初の事件。最後を読むと発表順に読んでおけば良かったと後悔。それでもサスペンス展開で話は面白い。
    記憶喪失な主人公が見つけた亡き妻の日記を読んだあたりで感情が揺らぐのも上手く計算されているように思う。トリックもスッキリした意外性もあるし人間ドラマとしても印象に残った。個人的には傑作。
  • 改訂完全版 斜め屋敷の犯罪
    御手洗潔シリーズ2作目。
    あまりにも奇想天外過ぎる大バカトリックにめちゃくちゃ笑わしてもらった!
    こういうの大好き!
  • 北の夕鶴2/3の殺人

    すごい

     トリックがすごくて現実離れしていますが、島田作品を読むならそれは折り込み済みです。気にしません。それより吉敷さんの状況描写、特に心情描写が胸に沁みてきて一生懸命読んでしまいました。
     そして、道子さんとのラストもとっても気になって、読み終えたとき、ただのミステリーでなかったことに感じ入ってしまいま...続きを読む
  • 占星術殺人事件 改訂完全版
    ネタバレはしたくないので、理由は書きませんが推理小説の中では間違いなくオススメ
    ネタバレが目に入るので、これから読む気があるならこれ以上スクロールしないで
  • 占星術殺人事件 改訂完全版
    色々なランキングで見かけるのでかなり期待値は高かったと思うのですが、冒頭の手記で折れかけた心は御手洗登場で復活し、以降折れることなく最後まで夢中で読みました。こんなに夢中になったのはいつぶりだろう。占星術の記述については一ミリも理解できていないものの、それを差し引いても期待に応えてくれた作品でした。
  • 占星術殺人事件 改訂完全版
     当時停滞していた本格ミステリーの復活の礎になった作品。雪密室、一枝殺し、そして本作の目玉であるアゾート殺人の三つの事件を名探偵(躁鬱の変人)御手洗潔と助手の石岡君と共に挑むという本格ミステリー。四十年謎が解かれていないことや、計算し尽くされたそれぞれの犯行、そして御手洗&石岡君の捜査していく様子が...続きを読む
  • 改訂完全版 斜め屋敷の犯罪
    1982年の作品の改訂完全版です。
    もの凄いトリックの応酬でした。
    謎と伏線が多いので、ノートにメモをするか、付箋を貼ることをおすすめします。
    最後には全ての謎がスッキリ解けます。
    解説にも書かれていますが、綾辻行人さんの「館シリーズ」に登場する探偵役の島田潔の名前の由来は、島田荘司と御手洗潔です。...続きを読む
  • 改訂完全版 暗闇坂の人喰いの木
    この分厚さを苦にせず読ませる完成度に⭐︎5!
    ホラー演出、コミカル石岡君、相変わらず大がかりなトリックに、カッコ良さが増し続ける御手洗潔!
    挿話のバランスも良し!
    御手洗シリーズの一つの到達点って感じだね
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(2)
    これぞ、島田荘司というようなトリック山高帽のイカロス。
    不思議な雰囲気のあるお話でした。
    そういえば、ドラマの最後で石岡が「男が空を飛ぶ」というようなことを口にしていたので続編があるとしたらこれなのかなぁと思っているのですがはてさて。
    数字錠は、御手洗シリーズにおいてかなり重要というか、彼らが珈琲を...続きを読む
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(1)
    糸ノコとジグザグのスピード感が圧巻。
    漫画を読んでるとは思えないぐらいの引き込み方でした。
    あの詩は文体破壊のようでゾクゾクするものがあります。
    原作小説を読んでいないので、そのうちに読んでみようと思います。
    傘を折る女は先日ドラマでやっていたので大筋はわかっていましたが、最後の「女は中途半端ではい...続きを読む
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(3)
    どうやったら美女失踪と便器盗難事件が結びつくのか、島田氏の頭の中を覗いてみたい…。
    疾走する男は新たな御手洗がみられて面白かった。
    とはいえ、疾走する男の遺体はあんなに運良く吹っ飛ぶものなのか…。
  • 切り裂きジャック・百年の孤独

    資本主義の闇を描く

    ⚫️30年以上前の高校担任国語教諭(K高T先生)による授業内での紹介本である。30余年越しの初読だが、一読驚愕。性と暴力描写が甚だしく教師が生徒に勧める本ではない。⚫️往事は、ソ連崩壊間際で社会主義の敗北と資本主義の勝利が喧伝されていた。本書は、ビクトリア朝ロンドンと1980年代西ベルリンを舞台とし...続きを読む
  • 占星術殺人事件 改訂完全版
    これぞ本格ミステリ!
    昭和56年(1981年)に発表された島田荘司さんのデビュー作です。
    今後、シリーズ化する名探偵御手洗潔の一作目です。
    あらゆる調査や推理がし尽くされた事件であり、それらを読んだ読者への挑戦状がでてきます。
    私は、全くトリックが分かりませんでした(笑)
    ホームズ役の御手洗とワトソ...続きを読む
  • 占星術殺人事件 改訂完全版
    石岡の具合からアゾートは作製されたものとして読んでしまうというめちゃくちゃ簡単と言えば簡単なトリックだったけど、そんなんそう思うに決まってんじゃん!って思いました(KONAMI)
    最後の手記で悲しい物語の悲しい殺人だったことを分からされる。
    とても面白かったです。
  • 改訂完全版 異邦の騎士
    御手洗潔、かっこいい!最高!
    推理小説ではなかったけど、一つの小説としてとても面白くて、泣けた。
    後書きを読んで知ったけど、作者の私小説的もあったとのこと。こんなにセンチメンタルな作品に仕上がっているのも納得という感じ。