島田荘司のレビュー一覧

  • 占星術殺人事件 改訂完全版

    Posted by ブクログ

    初めて読者への挑戦状が書かれている小説を読んだ。こんなに何度もページを行き来しながら、真剣に本の世界に向き合ったのは初めてだった。良き読書体験になり、さらにミステリー沼にどっぷりと浸かると音がした。

    0
    2025年12月04日
  • 改訂完全版 異邦の騎士

    Posted by ブクログ

    著者の作品は「占星術〜」、「斜め屋敷の〜」に続いて3作目となった。毎回感想の最初に「長い!」と書いているが最早この長ささえも御手洗のぶっ飛び具合と同様クセになってしまった笑

    今作はこれまで読んだ2作とは異なり犯人やトリックを解いていくというよりは物語としての側面が強く、様々なシーンで気持ちが暖まったり冷えたり苦しくなったりと、今回の主役である「記憶を失った男」の様にとにかく感情を揺さぶられる作品だった。

    この作品は御手洗潔シリーズの3番目の作品ではないが少なくとも自分が読んだ前2作を読んだ後の方が楽しめる作品だと思う。

    0
    2025年11月21日
  • 最後の一球

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    御手洗シリーズ。犯人(と言ってしまいたくないけれど仮に犯人と言う)の人生を辿っていき、「あぁ…どうにか見逃して欲しい。天罰としてほしい…」と思っているところ、さすがは御手洗。悲しくも救われるお話。もはやミステリーではない。御手洗シリーズの後半は中だるみだなんて思ってたことが恥ずかしいです。

    0
    2025年11月19日
  • 星籠の海(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    映像化はないと言われていた御手洗シリーズが、2015年にドラマ化されて、2016年にこの星籠の海が映画化された。
    初めから映画化する話として書いたということだけあって、今までの御手洗シリーズとは魅せ方が違う。動きがあって、スケールが大きい。大スクリーンに想像での映像が迫力たっぷりに映し出される。それはリアルで、色やにおいも。
    御手洗のスパーッと一気に解決!な話を期待していると残念に感じると思う。スピード感がある。人の心情がリアルに書かれている。さすが島田先生。推理だけが御手洗シリーズではないよ。

    0
    2025年11月19日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

    Posted by ブクログ

    島田荘司御大のデビュー作。
    評判は聞いてましたが、やはり面白かったです。
    序盤らへんだけは、どうしても読み辛い…。
    読者への挑戦状がついたミステリでワクワクします。
    しっかり犯人当てられたので満足です。
    読者に昭和の時代を思い出させる…そんな要素もありますね。

    0
    2025年11月09日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    最初の手記の部分は読む気が無くなるほどしんどかったが、それを超えるとページを捲る手が止まらない。
    トリックも気づけなかったし、しかも考えてみれば分かる内容。
    この作品から新本格が始まったんだなとしみじみ。

    0
    2025年10月19日
  • アトポス

    Posted by ブクログ

    暗闇坂と水晶のピラミッドの続きみたいな感じで猟奇的感すごかった。
    猟奇的なのは好きではないんですが、面白かったです。途中まで海外映画(ホラー)を見てる感じでした。

    0
    2025年10月20日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

    Posted by ブクログ

    新本格ミステリの傑作ということで、興味を持ち読ませていただきました。
    やっぱり凄かった。トリックの発想は言わずもがな、平吉の手記のおぞましさや、御手洗を筆頭に交わされる小気味の良い会話が自分の懐にぐっと深く入り込んできました。40年間未解決の事件に挑むという設定であり、物語の起伏という面ではそこまで無かったように思いますが、数々の素人ホームズの考察や、豊富で分かりやすい図もあったことでそれでも最後まで飽きずに楽しむことができました。悔しかったのはすでにトリックの一部を知っていたという点でしょうか。知らなければもっと楽しめたのになぁと残念に思います。とはいえ、トリックの細々とした点、特になぜその

    0
    2025年10月09日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    光文社文庫で改めて再読すると、世にも不気味なアゾート殺人と占星術のギミックがこのトリックを伝説にしていると痛感する。あと、あろうことか真犯人を登場させるという大大大ヒントを真相解明前に出していることに気づいた。読んでいて「おいおいヒント出しすぎだろ…そんなあからさまだとバレるぞ!」と謎の老婆心がはたらいた。それでも初読時は1ミリも脳裏をよぎらなかったことが不思議。

    冒頭の難解な手記で挫折することやトリックが有名になりすぎてしまったことなど、本作を勧める障壁は大きいが、やはりミステリーを読む人なら一度は目を通すべき不朽の名作であると断言したい

    最近は特殊設定を好むのも、この世界の法則に従う限

    0
    2025年09月27日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

    Posted by ブクログ

    入り組んだ事件が(説明してもらえれば)わかりやすいトリックであっという間に解決した。
    凄すぎる。
    所謂、読者への挑戦状がある小説を初めて読んだけれど、この本を筆頭にトリック重視のものが多そうだからもっと読みたい。

    0
    2025年09月19日
  • 御手洗潔の挨拶

    Posted by ブクログ

    御手洗潔の人柄や性格、人間性がとてもよく伝わる短編集。短編集とは思えぬ満足感!
    御手洗潔という探偵が好きだった自分としては、御手洗潔は人間としても愛せるのだと再実感しました。
    どの短編も素晴らしいものだが、特に「数字錠」がお気に入りです。

    0
    2025年09月12日
  • 動物城2333

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    かなりおもしろかった~~~!!!

    かたっくるしい本かなーって思ってたけど文章めちゃくちゃ読みやすい!

    人間対動物の争い、動物間でもある格差はどうしても頭がよくなっちゃうとそーゆーのが生まれちゃうんだろうなと心が痛くなった。

    結論は、あ、それもあり?って感じだった。先入観があったからそれを裏切られたって感じ。

    設定が本当に面白かったし、動物を人間化するとこんな感じになるんだーって、例えば爬虫類が虐げられているなかでネロ軍曹は爬虫類界でのスターみたいになってるとか、王様はマスコットで親しまれるようにという願いを混めてカピバラだったりして、読んでて面白かったし、リアルだった!

    0
    2025年08月22日
  • 改訂完全版 異邦の騎士

    Posted by ブクログ

    なかなかキツいストーリーですが、実は読後感は悪くありません。御手洗潔シリーズでも時系列的に初期にあたるため、始めに読んでいただきたい一品。

    0
    2025年08月22日
  • 御手洗潔の挨拶

    Posted by ブクログ

    御手洗潔シリーズの最初の短編シリーズ。「数字錠」という作品で、少年にフランス料理をご馳走するシーンに痺れました。御手洗潔シリーズ全体にも色濃く反映されている異色の勧善懲悪の視点。かっこよさのお手本です。

    0
    2025年08月22日
  • 御手洗潔のダンス

    Posted by ブクログ

    御手洗潔シリーズの短編シリーズ。トリックがすべて秀逸で、普通の小説としても楽しめます。挨拶、ダンス、メロディと、3冊とも最高です。いきなり御手洗潔シリーズの長編は長くてキツいので、これからスタートするとベストかと。

    0
    2025年08月22日
  • 御手洗潔のメロディ

    Posted by ブクログ

    御手洗潔シリーズの短編シリーズ。トリックがすべて秀逸で、普通の小説としても楽しめます。挨拶、ダンス、メロディと、3冊とも最高です。いきなり御手洗潔シリーズの長編は長くてキツいので、これからスタートするとベストかと。

    0
    2025年08月22日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    個人差ありそうな作品だけど個人的には好き!そしておもしろかった!!

    以下感想。

    ・冒頭約50ページは耐え。ひたすら耐え。

    のっけから悪魔がどうだ処女がどうだ星座がどうだ不倫だなんだとうるせえ!!!
    女を馬鹿にすんのも大概にしろ。
    「殺戮に至る病」でもそうだったけどなんでこういう狂ったやつって、狂ってるくせに自分が勝てないマッチョの男には挑まず自分よりも力の弱い女性に加害すんの?自分が反撃受けてボコボコにされる相手は冷静に避けるんだよなぁ生存本能と言われればそれまでだけどさ〜。
    そんで不倫しといて「この頃では妙多を懐かしく思う」「従順なだけが取り柄の、何の面白みもない女であったが」とか言い

    0
    2025年08月09日
  • 改訂完全版 異邦の騎士

    Posted by ブクログ

    目覚めるとベンチの上だった。そして、「俺」は自分が記憶を失っていることに気づく

    御手洗潔シリーズ4作目
    明かされた真相にびっくり!!!

    島田荘司、恐るべし!
    この作品で完全にシリーズにハマった感。

    御手洗潔シリーズ最高かよ!

    0
    2025年07月31日
  • 網走発遙かなり 改訂完全版

    Posted by ブクログ

    1987年に出た本らしい。
    ということは、タイトルの「網走発」というのは、当時全盛だったトラベルミステリーを踏まえてということなのだろう。

    ただ、この改訂版が出たのは、3話目(本の中では三章と表記)の「乱歩の幻影」の映画化がきっかけだったようだから。
    であれば、これを機会にタイトルも「乱歩の幻影」にした方が時代に即してたんじゃないのかな?
    もっとも、江戸川乱歩が関係したお話は、その「乱歩の幻影」だけだけど。


    4つのお話で構成されている、この本だが。
    それは、あるお話に出てくる登場人物が、別のお話の主人公になっていたりするからで。
    だからなのか、第一話、第二話…ではなく、一章、二章、三章、

    0
    2025年07月16日
  • 動物城2333

    Posted by ブクログ

    色んな動物が出てきて、とにかく楽しい。
    この動物たちの王様は誰なんだと思ったら、意外でもあり、ある意味納得でもあったw
    トリックも、この世界観だからこそ出来るトリックって感じでよかった。この世界に希望が持てるラストもいい。

    0
    2025年07月08日