島田荘司のレビュー一覧
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ネタバレ北海道、雪の中。
夜汽車の中の通路、踊るピエロ。
ピエロ、隣の車両に去ったあと銃声。
鍵のかかったトイレ。
開けるとピエロの死体。頭を銃で撃った痕。
周りにロウソク。
調べている最中、死んだはずのピエロから銃が発射。
みんな、逃げる。
戻ってくるとピエロ消えている。
消費税12円のために殺人。
刺したのは、浮浪者。
消費税殺人容疑者、行川という男。みんなが目撃しているので、行川かも犯人なのは間違いない。
行川はかつて、子供の営利誘拐で牢屋に入ってた。
元、廃品回収の浮浪者。
かつての行川の罪、便山という刑事が冤罪でっち上げた?
世の冤罪事件について。
行川、牢屋で小説を書い -
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昔読んで感動した小説を読み直すと当時の感動がいまいちなく、あれ、こんな話に感動したのか、となりがちだが、本作に関しては杞憂であった。
推理小説と言うとどうしてもトリックやどんでん返しが主で、その他のドラマ、人物描写に関しておざなりになりがちだ。その印象を一発でひっくり返したのが本作だった。再読して尚、その衝撃は忘れられなかった。推理小説はトリックだけではない。人間を描ける。これである。
本作を読んで、チック・コリアを、リターン・トゥ・フォーエヴァーを、ウェス・モンゴメリーを聴いた。未だに聴いている。
それにしても本作に宿る熱量、文章の鋭さは素晴らしい。熱病に感染したような興奮がある。 -
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これは素晴らしい、衝撃を忘れられません。
色々なミステリー小説を読んだ後、ようやくこの小説を手に取りました。
最初、本の題名にある占星術という言葉に「うーん、、なんか難しそうなのかな、、」と思ってなかなか手を出せずにいましたが、もっと早く読めば良かったと後悔しました。
最初だけ読みにくさはありましたが、そこだけ我慢すれば後はスラスラと読むことができました。
この小説で使われたトリックが、もう凄すぎて、感動しました。
決してややこしいものでもなく、読み終わった後には何で思いつかなかったんだろとなるトリックですが、そこが凄いと思います。単純だけど思いつかない、ミステリー小説って面白いなと、こ -
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この作品はミステリーではないと思います。
御手洗潔は出てきません。
私は前情報なしで読んだので、最初の方を読んでいるときは一体何の話なのかさっぱりわかりませんでした。
ジャンルとしてはSFの純愛ものの中編小説でした。
ストーリーはネタバレになるので書けません。
巻末の
『愛しいチグサ』と、十代の頃の自分ーという作者の島田荘司さん自身の文章が興味深かったです。
この作品は2020年にロンドンのレッド・サークルという小さな出版社から刊行された『One Love Chigusa』という本らしいです。
私はこの作品では涙こそ出ませんでしたが妙に心の琴線に触れてくる部分はありました。
星4か -
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ネタバレ今まで読んだミステリで一番面白かった。
最初は占星術という馴染みのない書き出しで挫折するかもしれないが、そこを越えれば少しずつ面白くなっていく。
決定的に面白くなったのは、竹越の手記からで、事件の謎が一部見えたことで五里霧中といった感じから、きっかけが見えることになる。
その後の京都でのミスリードも良かった。
謎も思いつけば本当に簡単で、だからこそ面白いと思う。
また、この本の真骨頂は最後の時子の手紙だろう。登場人物が結構淡白なのとは対照的に、事件の当事者の内情がドラマティックで、ミステリなのに最後は感情面に揺さぶりをかけられる造りになっている。 -
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御手洗潔が好きなので評価高いです。
長編だと後半にしか出てこない御手洗が存分に演説して、存分に奇人ぶりを発揮してくれます。
た、たまんねぇ!こういうのでいいんだよ!という探偵像です。
短編だとライトな事件をさくさく読めていいですね。
御手洗くんが化け物みたいなスペックの探偵で、その辺はちょっと笑えます。探偵してる場合ではないだろうと突っ込まざるを得ない。
本当にシャーロックホームズと進行が一緒です。様々な分野に造詣深く、とにかく天才……。お約束っちゃ、お約束なんですが、裏切られず、安心して探偵ものを読めるってのはいいことだと思います。
舞台が日本なのでホームズより読みやすく、親しみが湧く -
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1939年、ワシントンDCにあるジョージタウン大学脇のグローバーアーチボルド・パークの森のブナの木の下で、異様な状態の女性の遺体が見つかった。ワシントン東警察署のロン・ハーパーは殺人事件を追うが、犯人は捕まらないまま、新たな事件が……というサイコスリラー的な形で幕を開ける本作ですが、物語は二度も三度もその姿を変えて、おそらく導入から結末の光景を想像できるひとなんてひとりもいないんじゃないかな、と思うような結末を迎えます。風呂敷はどこまでも大きく広がっていたほうが嬉しい。でもそれだけじゃ満足できないから、絶対にその風呂敷は畳んで欲しい、という読む側のわがままを満たしてくれる一冊だと思います。
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ネタバレやられた!! 二回も読者への挑戦状があったのに、全く気付かなかった。正確には、関係ない箇所を執拗に怪しんでいた。化学物質が口腔、喉にあったという描写から、6人姉妹のうちの1人が他5人を殺して最後に自分が自殺したものとばかり思いこんでいた。じゃあその後誰が処理したんだという問題はさておき、気になってしまったのが最後で、結局種明かしまで引きづった。また、実は一枝は生きていて、全ての犯罪を行ったのでは?とも思った。
他の誰もこんなトリックを浮かばないだろうというミステリー作品に出会ったとき、私も例に漏れず感服してしまう。序盤の占星術の説明、進まない推理、この方向で捜査を進めていいのかという不安… -
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英国留学中の夏目漱石がシャーロック・ホームズと出会っていた…という夢のような物語。
実際に、漱石が毎週通っていたクレイグ先生の住居と、シャーロック・ホームズの住居・ベーカー街221Bが近かったというから、妄想好きとしてはたまらない。
物語は漱石視点とワトソン視点が交互に語られる。
同じ出来事を描いているはずなのに、2人の作家のホームズの描き方が全然違うのが面白い!
生真面目な漱石の目に映るホームズと、常識人であり友人でもあるワトソンの目に映るホームズ。その描かれ方がどう違うのかは、読んでからのお楽しみ。
日英の文豪がタッグを組むだけでも贅沢なのに、島田荘司さんのトリックまで楽しめる。
もち -
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ネタバレ信じられないしんどすぎる。4年前まだ高校三年生だった私はもう辛すぎて受け止められなかった。愛する人が自分を罠にかけるためにハニートラップをしていて、出会いから何まで嘘だったとわかった時、石岡くんが気を狂わせなかったのは御手洗のおかげなんだよな……良子をさしてしまったときの石岡くんの悲痛さったらないよ。
兄は憎たらしいやつだと思うけど、「うっとうしいやっかい事に、頭のてっぺんから爪先までまとわりつかれた運のない男なんだよ。いってみれば、ノミに体中たかられた大みたいなもんだ。いつでも後足で休を描いてなきゃならない。だけどな、ノミが一匹もいなくなったら、俺は犬だってことを忘れるだろうよ」って言うセリ