島田荘司のレビュー一覧

  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    これが44年も前に刊行された話だとは、、
    今読んでも全く古くさくなく、新鮮で大胆なトリックにはとても驚かされた。

    今とは時代が違うので仕方ない面もあるが、以下の点は読みづらかった。
    ・プロローグは物語の根幹となる、梅沢平吉の手記から始まるが、この手記がかなり癖があり、読みづらかった。
    ・登場人物の掛け合いはテンポ感はあるが、途中誰が喋っているのかわからなくなる。
    ・あえてのミスリードなのかもしれないが、物語に関係のない余計な話や描写が多かった。(頁数もかなり多い)

    ただ、読んでいくと後半はどんどん頁をめくる手が止まらなくなり、加速度的に読み進めることができた。
    他の推理マンガ等で本作のトリ

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    2025年12月28日
  • Pの密室

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    ネタバレ

    鈴蘭事件
    園児の御手洗潔

    Pの密室
    小二の御手洗潔


    御手洗の生い立ちが明かされる
    親に見捨てられ、女子大敷地内の理事長宅で育つ

    幼い御手洗が、事件の真相を語ることに葛藤している

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    2025年12月26日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    ネタバレ

    さてどう感想を書いたものか。これぞ新本格の元祖と言うにはあまりにチープな気がするが、本当に素晴らしいミステリだったとしか、私には形容する言葉がない。犯人は途中、にわかにわかった気がしたが、トリックはわからなかった。最後の最後まで、単独犯である確証が持てなかった。こんなに面白いミステリを読んだのは初めてかもしれない。御手洗潔シリーズを読破したいと本気で思っている。

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    2025年12月16日
  • 御手洗潔のメロディ

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    ここまで何冊か長編の御手洗潔作品を読んできて、これを読んでやっと!やっと御手洗潔ってキャラクターをちゃんと好きになれました笑
    最初にこれ読んでおけばよかったなと思うほど!!
    どれも読み口がかなり違うので、読み手がどんな話が好きかで好みは分かれそうだけどダントツで「SIVAD SELIM」が好きでした。
    あと島田荘司先生自らのあとがきも面白かった…
    ここから先は今まで以上に御手洗潔作品を読むのが楽しくなりそう。次は何を読もうかなあ。

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    2025年12月15日
  • 改訂完全版 斜め屋敷の犯罪

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    建物の構造が複雑を極めていて没入までに時間がかかったけれど、台詞による説明パートのおかげで迷子にならずに済んだ。登場人物の古風な口調、刑事たちの軽口や探偵役の戯けた個性が良くも悪くも事件の深刻さを薄めていて、肩の力を抜いて本格ミステリを楽しめる。『占星術殺人事件』に続いて、またも予想の斜め上を行く記憶に残りそうなトリックだった。

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    2025年12月09日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    40年前の迷宮入り怪奇事件を追っていくストーリー。冒頭の手記が放つ凄まじい瘴気に面食らいつつも、御手洗潔の登場後はテンポよく読み進められた。明かされてみれば単純なトリック。それなのに誰も辿り着けない。ミステリ好きなら一生に一度は味わうべき傑作だと思う。

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    2025年12月09日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    初めて読者への挑戦状が書かれている小説を読んだ。こんなに何度もページを行き来しながら、真剣に本の世界に向き合ったのは初めてだった。良き読書体験になり、さらにミステリー沼にどっぷりと浸かると音がした。

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    2025年12月04日
  • 改訂完全版 異邦の騎士

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    著者の作品は「占星術〜」、「斜め屋敷の〜」に続いて3作目となった。毎回感想の最初に「長い!」と書いているが最早この長ささえも御手洗のぶっ飛び具合と同様クセになってしまった笑

    今作はこれまで読んだ2作とは異なり犯人やトリックを解いていくというよりは物語としての側面が強く、様々なシーンで気持ちが暖まったり冷えたり苦しくなったりと、今回の主役である「記憶を失った男」の様にとにかく感情を揺さぶられる作品だった。

    この作品は御手洗潔シリーズの3番目の作品ではないが少なくとも自分が読んだ前2作を読んだ後の方が楽しめる作品だと思う。

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    2025年11月21日
  • 最後の一球

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    ネタバレ

    御手洗シリーズ。犯人(と言ってしまいたくないけれど仮に犯人と言う)の人生を辿っていき、「あぁ…どうにか見逃して欲しい。天罰としてほしい…」と思っているところ、さすがは御手洗。悲しくも救われるお話。もはやミステリーではない。御手洗シリーズの後半は中だるみだなんて思ってたことが恥ずかしいです。

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    2025年11月19日
  • 星籠の海(下)

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    ネタバレ

    映像化はないと言われていた御手洗シリーズが、2015年にドラマ化されて、2016年にこの星籠の海が映画化された。
    初めから映画化する話として書いたということだけあって、今までの御手洗シリーズとは魅せ方が違う。動きがあって、スケールが大きい。大スクリーンに想像での映像が迫力たっぷりに映し出される。それはリアルで、色やにおいも。
    御手洗のスパーッと一気に解決!な話を期待していると残念に感じると思う。スピード感がある。人の心情がリアルに書かれている。さすが島田先生。推理だけが御手洗シリーズではないよ。

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    2025年11月19日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    島田荘司御大のデビュー作。
    評判は聞いてましたが、やはり面白かったです。
    序盤らへんだけは、どうしても読み辛い…。
    読者への挑戦状がついたミステリでワクワクします。
    しっかり犯人当てられたので満足です。
    読者に昭和の時代を思い出させる…そんな要素もありますね。

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    2025年11月09日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    面白かった。
    最初の手記の部分は読む気が無くなるほどしんどかったが、それを超えるとページを捲る手が止まらない。
    トリックも気づけなかったし、しかも考えてみれば分かる内容。
    この作品から新本格が始まったんだなとしみじみ。

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    2025年10月19日
  • アトポス

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    暗闇坂と水晶のピラミッドの続きみたいな感じで猟奇的感すごかった。
    猟奇的なのは好きではないんですが、面白かったです。途中まで海外映画(ホラー)を見てる感じでした。

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    2025年10月20日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    新本格ミステリの傑作ということで、興味を持ち読ませていただきました。
    やっぱり凄かった。トリックの発想は言わずもがな、平吉の手記のおぞましさや、御手洗を筆頭に交わされる小気味の良い会話が自分の懐にぐっと深く入り込んできました。40年間未解決の事件に挑むという設定であり、物語の起伏という面ではそこまで無かったように思いますが、数々の素人ホームズの考察や、豊富で分かりやすい図もあったことでそれでも最後まで飽きずに楽しむことができました。悔しかったのはすでにトリックの一部を知っていたという点でしょうか。知らなければもっと楽しめたのになぁと残念に思います。とはいえ、トリックの細々とした点、特になぜその

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    2025年10月09日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    ネタバレ

    光文社文庫で改めて再読すると、世にも不気味なアゾート殺人と占星術のギミックがこのトリックを伝説にしていると痛感する。あと、あろうことか真犯人を登場させるという大大大ヒントを真相解明前に出していることに気づいた。読んでいて「おいおいヒント出しすぎだろ…そんなあからさまだとバレるぞ!」と謎の老婆心がはたらいた。それでも初読時は1ミリも脳裏をよぎらなかったことが不思議。

    冒頭の難解な手記で挫折することやトリックが有名になりすぎてしまったことなど、本作を勧める障壁は大きいが、やはりミステリーを読む人なら一度は目を通すべき不朽の名作であると断言したい

    最近は特殊設定を好むのも、この世界の法則に従う限

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    2025年09月27日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    入り組んだ事件が(説明してもらえれば)わかりやすいトリックであっという間に解決した。
    凄すぎる。
    所謂、読者への挑戦状がある小説を初めて読んだけれど、この本を筆頭にトリック重視のものが多そうだからもっと読みたい。

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    2025年09月19日
  • 御手洗潔の挨拶

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    御手洗潔の人柄や性格、人間性がとてもよく伝わる短編集。短編集とは思えぬ満足感!
    御手洗潔という探偵が好きだった自分としては、御手洗潔は人間としても愛せるのだと再実感しました。
    どの短編も素晴らしいものだが、特に「数字錠」がお気に入りです。

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    2025年09月12日
  • 動物城2333

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    ネタバレ

    かなりおもしろかった~~~!!!

    かたっくるしい本かなーって思ってたけど文章めちゃくちゃ読みやすい!

    人間対動物の争い、動物間でもある格差はどうしても頭がよくなっちゃうとそーゆーのが生まれちゃうんだろうなと心が痛くなった。

    結論は、あ、それもあり?って感じだった。先入観があったからそれを裏切られたって感じ。

    設定が本当に面白かったし、動物を人間化するとこんな感じになるんだーって、例えば爬虫類が虐げられているなかでネロ軍曹は爬虫類界でのスターみたいになってるとか、王様はマスコットで親しまれるようにという願いを混めてカピバラだったりして、読んでて面白かったし、リアルだった!

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    2025年08月22日
  • 改訂完全版 異邦の騎士

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    なかなかキツいストーリーですが、実は読後感は悪くありません。御手洗潔シリーズでも時系列的に初期にあたるため、始めに読んでいただきたい一品。

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    2025年08月22日
  • 御手洗潔の挨拶

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    御手洗潔シリーズの最初の短編シリーズ。「数字錠」という作品で、少年にフランス料理をご馳走するシーンに痺れました。御手洗潔シリーズ全体にも色濃く反映されている異色の勧善懲悪の視点。かっこよさのお手本です。

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    2025年08月22日