島田荘司のレビュー一覧

  • 改訂完全版 斜め屋敷の犯罪

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    快作。
    『占星術殺人事件』と違って導入が滑らかだし、相変わらず大胆なトリックで面白かった。解決編を読みながら作中でサラッと提示された情報が、実は結構な手掛かりだったのに気付く瞬間が気持ちいい。
    探偵登場まで警察たちが色々考えるのが読者の思考をなぞっているようで、情報整理も彼らが大体代わりにやってくれるところが優しい。幸三郎が知的で嫌な金持ちじゃないのも個人的には物語に集中しやすい良いポイントなんじゃないかと思う。
    あと、図解が親切(というか必須)で何度も行ったり来たりしたので付箋を用意するとよい。

    読んでよかったです。

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    2026年06月17日
  • 改訂完全版 奇想、天を動かす

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     消費税が導入されて間もない1989年、浅草で乾物屋の女店主が殺された。犯人として逮捕された老人の素性はまったく分からず、彼の身元を追って調べていくと、殺人の罪で収監されていたことが分かる。消費税の導入を知らなかった元受刑者が消費税に腹を立てて殺したのか。いやこの事件にはもっと根深いものがあるはずだ、と確信した吉敷は女店主と老人の過去を追っていく。

     ということで消費税導入の年に書かれた本書は、当時おそろしくタイムリーな作品だったんだろうな、と思います。そんな(当時)タイムリーな題材を扱いながらも決して目新しさだけが強調される物語になっておらず、あくまで彩りのひとつとして大きな世界が広がって

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    2026年06月14日
  • 改訂完全版 出雲伝説7/8の殺人

    購入済み

    久しぶりの島田荘司作品

    一時期ハマって、よく読んでいた吉敷竹史シリーズ。初めて読んだのは、そのとき通っていた大学の教授の本の整理で、気になるのは持って行っていいよとその教授のクラスを取っていた学生たちに譲ってくれた時。占星術殺人事件とか、夜は千の鈴を鳴らすとか、そういう本をもらったと思う。最近の島田作品より、読みやすいと思う。列車を使ったトリックは得意じゃないけど、これは楽しめました。途中、時刻表のあたりや時間の説明のところはさら~っと読み流してしまったけど。冒頭はかなり入り組んだ印象を受けたけど、事件の構造はいたってシンプル。脇役だと思っていた人物が最後にいい立ち回りをしたとことか、読後感がその人物のおかげで救われ

    #切ない #共感する #深い

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    2026年06月14日
  • ロシア幽霊軍艦事件―名探偵 御手洗潔―(新潮文庫nex)

    ネタバレ 購入済み

    題名が気になって読んだのですが

    題名に惹かれて読んでみたのですが、想像していたより何倍も面白い作品でした。
    まさか、軍艦からラブストーリーに発展するとは意外も意外!
    以前、何も知らず、富士屋ホテルに行ったことがあり、(その時は宿泊ではなく、お茶をしようかとおもったのですが、あまりに混んでいて、ケーキを買って帰りました)変わった作りのホテルだなーって思いました、是非一度宿泊したいと思います。
    色んなフィクション要素が詰まった作品ですが、本当の事のように思ってしまうのは、作家さんの力ですよね、とても面白かったです、他の作品も読みたいとおもいまし。

    #感動する #切ない #胸キュン

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    2026年06月12日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    とある問題によりネタバレを喰らいやすい作品名。心当たりが無いなら読んでしまいましょう。出だしが読みにくいですが、ある程度読み飛ばしても問題ないです。推理小説史上でもかなりの名作なので、ミステリファンでもそうでなくても一読の価値があります。
    作者のデビュー作でありながら最高傑作とも言われていますが、単純な一発屋という事ではありません。ここから始まる、魅力的すぎる探偵と助手の物語。これから読み始められる人が羨ましくてたまりません。

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    2026年06月07日
  • 改訂完全版 北の夕鶴2/3の殺人

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    ネタバレ

    通子から久しぶりに電話。

    汽車で帰るつもり。
    ゆうづる?7号か9号かと思って駆けつけるが、乗らなかった。

    別れて5年。

    9号が出て行く。車両の中に通子を見る。

    青森で、ゆうづる9号から死者。
    鶴の彫金のスプーンをバッグに所持。
    遺書と見えるメモ。

    吉敷竹史、現場に行く。
    通子の字だった。
    スプーンは通子の作品だと思った。
    しかし、死体は通子ではなかった。

    水戸を出てから仙台まで4時間。その間に殺した。
    仙台で降りた客はいない。

    盛岡のよく通子と行った喫茶店に行く。
    通子から手紙を預かっていた。
    自分にもうかかわらないでくれ。自分は病気なんだと。


    →吉敷竹史は未練たらたら過ぎだ

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    2026年05月31日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    序章だけ読むの辛すぎたけど、まーじおもろかった
    ヒントは出まくってるし、動機的に犯人こいつだろとは思ってたけどトリック当てるのは無理だこれ
    最後の手紙は泣けた
    神作です

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    2026年05月26日
  • 改訂完全版 斜め屋敷の犯罪

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    安定の御手洗潔シリーズ第2弾
    殺人が起きるが雪で館内から身動きが取れないというザ・クローズドサークル
    斜め屋敷ゆうてもそんなんありかよ!って感じのトリック。
    すごく読みやすいってわけではないけどおすすめです。

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    2026年05月24日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    御手洗潔シリーズの第1弾
    傑作ミステリを挙げていけば必ず名前が出てくるほど有名な本。
    まぁ凄い。ミステリ読むなら絶対に読んでなきゃ!な1冊。

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    2026年05月24日
  • 改訂完全版 出雲伝説7/8の殺人

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    ネタバレ

    電車に忘れ物。
    両腿、両足、両腕、胴体、7つ。
    指紋、濃硫酸で消されている。
    胴体の入ったバッグに豆と麦の粉。

    伝説。出雲国風土記に出てくる国引きという説話。

    八俣の大蛇退治。出雲系の神話。

    本星と思われた女性、当日は出雲一号ではなく(出雲一号からは、今回死体
    がみつかった全ての死体に遺棄できる)、富士に乗っていた。
    証拠の写真もある。

    車掌にも聞いてみたが、問題の女性のことは覚えていた。何度も一号車から後方の車両に行っていた。

    青木恭子。被害者? 行方不明。
    家には毛髪一つ落ちていなかった。

    野村操。出雲の史実の考えについて。青木恭子と対立。

    野村、車掌の証言では、富士を広島で

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    2026年05月23日
  • 改訂完全版 斜め屋敷の犯罪

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    雰囲気的にも物理的にもミステリ然として登場するトリックたち。

    探偵然助手然として活躍する探偵さんと助手さん。

    後続のあの作品もまたあの作品も、あれもこれもどれもこれも、総じて本作にインスピレーションを得たんじゃなかろうかと思い至らせる叙述や仕掛けの数々。

    全部堪能させていただきました!

    数多の作家さんたちによる後続作品を知らずに、いわゆる"予習"なしに本作と出会われた経験をお持ちの往年の読者さん達の時代、著者の時代が羨ましくも思えました。

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    2026年05月14日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    ずっと読みたかったから念願。京都の琴きき茶屋に行ってみたい。トリックも考えてみれば単純で、でも明かされるまでずっと分からなかったから、びっくりした。作者の後書きが良かったなー。少し切ない終わり方だった。

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    2026年05月08日
  • 改訂完全版 斜め屋敷の犯罪

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    天才(占星術師)VS地頭の良さと努力で成り上がった男
    これは表題の斜め屋敷の名前ににたがわぬ完成された作品でした。
    今回のトリックの挑戦はもう少しで正解にたどり着けた絶妙な加減でした。

    さて2作目も傑作と名高い作品ということでハードル爆上がりで挑みました。
    最初は、あれ?御手洗はいつ出てくるんだろう?と思っておりましたが
    天才は遅れてやってきて、滞った場を一気にさらっていく姿にしびれました。
    やはり道化師と天才は成り立つものだと頷く次第でした。

    最後の一行までしっかり読み切り、読み切った時の充実感が格別でした。

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    2026年05月04日
  • 御手洗潔のダンス

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    ネタバレ

    非常に面白かった。爽快感がある。舞踏病が一番面白かった。全てトンデモトリックだけどここまでくると面白い。近況報告は読んでいて笑いが止まらなかった。古の女性オタク様が垣間見えて、楽しかった。

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    2026年05月01日
  • 改訂完全版 奇想、天を動かす

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    ネタバレ

    北海道、雪の中。

    夜汽車の中の通路、踊るピエロ。

    ピエロ、隣の車両に去ったあと銃声。

    鍵のかかったトイレ。

    開けるとピエロの死体。頭を銃で撃った痕。
    周りにロウソク。

    調べている最中、死んだはずのピエロから銃が発射。
    みんな、逃げる。
    戻ってくるとピエロ消えている。

    消費税12円のために殺人。
    刺したのは、浮浪者。

    消費税殺人容疑者、行川という男。みんなが目撃しているので、行川かも犯人なのは間違いない。
    行川はかつて、子供の営利誘拐で牢屋に入ってた。
    元、廃品回収の浮浪者。

    かつての行川の罪、便山という刑事が冤罪でっち上げた?

    世の冤罪事件について。

    行川、牢屋で小説を書い

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    2026年04月20日
  • 改訂完全版 異邦の騎士

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    昔読んで感動した小説を読み直すと当時の感動がいまいちなく、あれ、こんな話に感動したのか、となりがちだが、本作に関しては杞憂であった。
    推理小説と言うとどうしてもトリックやどんでん返しが主で、その他のドラマ、人物描写に関しておざなりになりがちだ。その印象を一発でひっくり返したのが本作だった。再読して尚、その衝撃は忘れられなかった。推理小説はトリックだけではない。人間を描ける。これである。
    本作を読んで、チック・コリアを、リターン・トゥ・フォーエヴァーを、ウェス・モンゴメリーを聴いた。未だに聴いている。
    それにしても本作に宿る熱量、文章の鋭さは素晴らしい。熱病に感染したような興奮がある。

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    2026年04月19日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    これは素晴らしい、衝撃を忘れられません。
    色々なミステリー小説を読んだ後、ようやくこの小説を手に取りました。

    最初、本の題名にある占星術という言葉に「うーん、、なんか難しそうなのかな、、」と思ってなかなか手を出せずにいましたが、もっと早く読めば良かったと後悔しました。

    最初だけ読みにくさはありましたが、そこだけ我慢すれば後はスラスラと読むことができました。

    この小説で使われたトリックが、もう凄すぎて、感動しました。
    決してややこしいものでもなく、読み終わった後には何で思いつかなかったんだろとなるトリックですが、そこが凄いと思います。単純だけど思いつかない、ミステリー小説って面白いなと、こ

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    2026年04月18日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    どれも違う感じで楽しめた!
    神秘の彼女が1番好きかな〜。大叔母のこともよかった。
    最後のやつはクレセント錠のトリック使ってる?分かんなかった。話は良かった。

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    2026年04月15日
  • 愛しいチグサ

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    この作品はミステリーではないと思います。
    御手洗潔は出てきません。

    私は前情報なしで読んだので、最初の方を読んでいるときは一体何の話なのかさっぱりわかりませんでした。
    ジャンルとしてはSFの純愛ものの中編小説でした。
    ストーリーはネタバレになるので書けません。



    巻末の
    『愛しいチグサ』と、十代の頃の自分ーという作者の島田荘司さん自身の文章が興味深かったです。

    この作品は2020年にロンドンのレッド・サークルという小さな出版社から刊行された『One Love Chigusa』という本らしいです。

    私はこの作品では涙こそ出ませんでしたが妙に心の琴線に触れてくる部分はありました。
    星4か

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    2026年04月14日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    ネタバレ

    今まで読んだミステリで一番面白かった。
    最初は占星術という馴染みのない書き出しで挫折するかもしれないが、そこを越えれば少しずつ面白くなっていく。
    決定的に面白くなったのは、竹越の手記からで、事件の謎が一部見えたことで五里霧中といった感じから、きっかけが見えることになる。
    その後の京都でのミスリードも良かった。
    謎も思いつけば本当に簡単で、だからこそ面白いと思う。
    また、この本の真骨頂は最後の時子の手紙だろう。登場人物が結構淡白なのとは対照的に、事件の当事者の内情がドラマティックで、ミステリなのに最後は感情面に揺さぶりをかけられる造りになっている。

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    2026年04月06日