島田荘司のレビュー一覧
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1939年、ワシントンDCにあるジョージタウン大学脇のグローバーアーチボルド・パークの森のブナの木の下で、異様な状態の女性の遺体が見つかった。ワシントン東警察署のロン・ハーパーは殺人事件を追うが、犯人は捕まらないまま、新たな事件が……というサイコスリラー的な形で幕を開ける本作ですが、物語は二度も三度もその姿を変えて、おそらく導入から結末の光景を想像できるひとなんてひとりもいないんじゃないかな、と思うような結末を迎えます。風呂敷はどこまでも大きく広がっていたほうが嬉しい。でもそれだけじゃ満足できないから、絶対にその風呂敷は畳んで欲しい、という読む側のわがままを満たしてくれる一冊だと思います。
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Posted by ブクログ
英国留学中の夏目漱石がシャーロック・ホームズと出会っていた…という夢のような物語。
実際に、漱石が毎週通っていたクレイグ先生の住居と、シャーロック・ホームズの住居・ベーカー街221Bが近かったというから、妄想好きとしてはたまらない。
物語は漱石視点とワトソン視点が交互に語られる。
同じ出来事を描いているはずなのに、2人の作家のホームズの描き方が全然違うのが面白い!
生真面目な漱石の目に映るホームズと、常識人であり友人でもあるワトソンの目に映るホームズ。その描かれ方がどう違うのかは、読んでからのお楽しみ。
日英の文豪がタッグを組むだけでも贅沢なのに、島田荘司さんのトリックまで楽しめる。
もちろん、すべてが島田荘司さんの創作だと頭ではわかってる。
それでもこの世界観に没頭しているうちに、本当に「ホームズ×漱石×島田荘司」の共演のような気がしてしまう。
読み始めたときは、シャーロキアンの中には怒る人もいるのでは…と少し心配になった。
でも最後まで読んでわかった。
島田荘司さんは、シャーロキアンなんだと。
ホームズの世界観、笑えて、トリックを楽しんで、さらに読後感が最高だった。
とくにラストの情景は、読み終えた今もずっと頭に残っている。
ホームズとワトソンの二人のことが、以前よりもっと好きになった。
そして何となく硬いイメージだった文豪・夏目漱石も、とても人間味のある身近な存在に感じられた。
こんな夢のある妄想世界が大好き。
巻末の、子どもたちへ向けた特別エッセイ「きみも小説を書こう!」というメッセージもとても良かった。
私も子供の頃からワクワクする夢のような妄想をするのが大好きだった。
そんな気持ちを思い出させてくれた島田荘司さんを、もう少し読んでみたくなった。
ポアロ好きとしては、ポアロもどこかで日本人と出会っていたら……と、名探偵ポアロ編を妄想してしまう。
Audibleにて。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ信じられないしんどすぎる。4年前まだ高校三年生だった私はもう辛すぎて受け止められなかった。愛する人が自分を罠にかけるためにハニートラップをしていて、出会いから何まで嘘だったとわかった時、石岡くんが気を狂わせなかったのは御手洗のおかげなんだよな……良子をさしてしまったときの石岡くんの悲痛さったらないよ。
兄は憎たらしいやつだと思うけど、「うっとうしいやっかい事に、頭のてっぺんから爪先までまとわりつかれた運のない男なんだよ。いってみれば、ノミに体中たかられた大みたいなもんだ。いつでも後足で休を描いてなきゃならない。だけどな、ノミが一匹もいなくなったら、俺は犬だってことを忘れるだろうよ」って言うセリフはかっこよすぎて痺れた。
みんな御手洗潔視点の御手洗潔の挨拶を読んで……
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タイトル『それはそれはよく燃えた』の1文から始まるショートショート集。
ネットの炎上、恋心、火事など、こんなものまで「燃える」のかと思える作家25人の25作を1冊の本で読めるのはとても贅沢。
でも後味は25作25様で、ほっこり甘いものもあれば苦々しいもの、ざらっと心地悪いものなど本当にさまざま。
クイズノックのファンなので河村拓哉さん目当てでこのシリーズを読み始めたが、矢樹純さん、三津田信三さんなど、このシリーズは毎回新しい作家さんと出会えて、読書の幅が広がって嬉しい
私は総じてホラーが好きなので、今回の『それはそれはよく燃えた』はぞくっとする話が多くて、とても好み。不穏で悲しくて残酷。年末年始たっぷり楽しめた
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Posted by ブクログ
ネタバレかなりおもしろかった~~~!!!
かたっくるしい本かなーって思ってたけど文章めちゃくちゃ読みやすい!
人間対動物の争い、動物間でもある格差はどうしても頭がよくなっちゃうとそーゆーのが生まれちゃうんだろうなと心が痛くなった。
結論は、あ、それもあり?って感じだった。先入観があったからそれを裏切られたって感じ。
設定が本当に面白かったし、動物を人間化するとこんな感じになるんだーって、例えば爬虫類が虐げられているなかでネロ軍曹は爬虫類界でのスターみたいになってるとか、王様はマスコットで親しまれるようにという願いを混めてカピバラだったりして、読んでて面白かったし、リアルだった!