あらすじ
長く人間に支配されていた動物たちは、人間と伍すだけの知能を得て独立した。
しかしかつての支配者である人間たちはそれを受け入れることができず、戦争を起こした。
長く続いた戦闘jの後、西暦2333年、動物と人間との間は冷戦状態にある。
動物王国の首都・動物城にある、街一番の探偵・ブレーメンのもとに、和平派・ワニのネロ将軍がやって来た。
人類から派遣された親善大使が殺害される殺人事件が発生したという。
いち早く真犯人を見つけ正しく公表しなければ戦争勃発につながりかねない。人間も動物も休戦の期間中も超兵器の開発に取り組んだため、今戦火を交えたら、世界は消え去ってしまう。
ブレーメンはネロ将軍ととともに調査に乗り出した!
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Posted by ブクログ
かなりおもしろかった~~~!!!
かたっくるしい本かなーって思ってたけど文章めちゃくちゃ読みやすい!
人間対動物の争い、動物間でもある格差はどうしても頭がよくなっちゃうとそーゆーのが生まれちゃうんだろうなと心が痛くなった。
結論は、あ、それもあり?って感じだった。先入観があったからそれを裏切られたって感じ。
設定が本当に面白かったし、動物を人間化するとこんな感じになるんだーって、例えば爬虫類が虐げられているなかでネロ軍曹は爬虫類界でのスターみたいになってるとか、王様はマスコットで親しまれるようにという願いを混めてカピバラだったりして、読んでて面白かったし、リアルだった!
Posted by ブクログ
色んな動物が出てきて、とにかく楽しい。
この動物たちの王様は誰なんだと思ったら、意外でもあり、ある意味納得でもあったw
トリックも、この世界観だからこそ出来るトリックって感じでよかった。この世界に希望が持てるラストもいい。
Posted by ブクログ
動物好きとして表紙に惹かれて読破(^^)
中国の作者さんが書いてる?ということで要所要所で中国っぽい漢字の使い方が出てきますが個人的には全然気にならなった。逆に独特なキャラ名の人が結構いたように思えたので新鮮な気持ちで読み進めることができました。
気に入った点として深くは描かれてはいなかったですが、知能を得た動物VS人間という構図を上手く使っている。それでいて実際には人間がほぼ登場しない!そして知能を得たからこそ人間っぽくなってしまっている動物達の苦悩も描けている(動物の種類で下に見るような感じ)。こういった話は~という国があって…~という戦いがありましたと記号だけで世界観を広げる手法が多いですが、この作品はちゃんとミステリー要素に全振りしてくれて有り難かった。
探偵のブレーメン(ロバ)と助手のアグア(カエル)のホームズとワトソンとはまた違った相棒感も良かったですしブレーメンの推理披露場面も犯人を貶める追い詰め方ではなく「どうしてこうなったのか!!」と心情に訴えかけるのがイイね。
トリック(というか伏線回収)に文句がない…ちょっと胸にくるオチではありましたがこの事件を経て動物と人間がどこまで歩み寄れるのか気になるところでした。
Posted by ブクログ
2333年、冷戦下の人間国と動物国。
和平交渉の為 動物城に訪れた人間国の大使が、何者かに殺されてしまう。この事が人間国にバレると戦争待った無し。探偵のロバと助手のカエルが殺人事件を始め、様々な謎を解き明かすファンタジーミステリー。
ズートピアの様な世界観もありつつ、段々登場動物の闇が垣間見えてホラーミステリーの様な展開に。
最後は驚きの展開もありつつスッキリ解決しました。
Posted by ブクログ
ほんタメで紹介されてたので、気になって読んでみました。
不自然な日本語が気になって翻訳物はあまり読まないのですが、島田荘司訳だからなのか、不自然な文章はないように思いました。とても読みやすく面白かったです。
高い知能を持ち進化した動物と人間との冷戦状態を打開すべく、動物城に来た人間の大使殺人事件が起こり、ロバの探偵が事件を追うという話です。
動物の種類がたくさん出てくるので、この名前は何の動物だっけ?となりがちでした。
人間との諍いがしんどいですが、話が面白くて旅行の移動中に読んでました。
結末はスッキリで、着想が面白かったです。あと、本の装丁が不穏で好きです。読み終わってからまじまじと見てしまいました。
Posted by ブクログ
動物と人間が戦争をして冷戦状態にある2333年
動物城に来た人間の大使が殺害される
ロバの探偵ブレーメンが辿り着いた真相とは…
童話×ファンタジー×ミステリー
ほんタメで紹介されてて知った
海外作品だが読みやすく、物語を楽しみながらも作者のメッセージがたくさん込められていて色々考えさせられた
Posted by ブクログ
翻訳本らしい文章で途中読みづらさを感じる部分もあったが、どんどん話にのめり込むにつれて気にならなくなった。
動物たちが二本足で歩いている姿を想像しながら読むとほんわかファンタジー感があるが、そんなことはない。人間とは冷戦中だし、人間の大使は殺されるし、裏社会は存在する…
でもやっぱりファンタジーな世界観もありつつ…
全く予測できない結末で驚いたけど、とっても面白かった
Posted by ブクログ
動物が主人公ではあるが、
キャラが立っていて分かりやすく
ずっと話に入っていけた!
ところどころ、翻訳的な話し方をするが
物語の謎が深まり解け深まり解けで
連続して驚きがあり、飽きずに読めた!
そして最後の謎はまさかの展開で、
その手があったのか…!!!と感嘆せずにはいられぬ…
私たちの普段の生活にもハッと気づかせてくれるきっかけにもなる作品だった。
Posted by ブクログ
動物たちが知能を得て人間と対立している世界。冷戦状態を打開すべく人類から派遣された親善大使が殺されてしまう。いち早く事件を解明して公表しなければ戦争勃発につながるとして、探偵ブレーメンが呼ばれて捜査することに…
動物がみんな共存しているという設定が面白いものの、知性と本能のバランスは大丈夫かなという気はする。
前半の尋問の段階は少し冗長な感じがしたが、後半で真相が明らかになってくると俄然面白くなった。動物の特徴を生かしているストーリー。
個人的にはカエルが好きなので、探偵助手アグアの活躍がよかった。でも最後に出てきたアグアの彼女にはびっくり。アグア大丈夫なんだろうか。
Posted by ブクログ
ほんタメで紹介されていて興味をひかれたので読んでみました
話自体は読みやすくてサクサク読めますが、動物たちのやりとりを見て色々と考えさせられる部分もあります
登場する動物が結構多くてちょっと一覧が欲しくなりました
カタカナ語の名前と漢字の名前のキャラクターが存在するのですが原文だとどうなっているのか気になります
やや怖い場面もありましたが面白かったです
Posted by ブクログ
おすすめにあったので読んでみた。動物たちが人間のように生きている世界で、来訪した人間側の大使が殺されてしまう。探偵役はロバ、助手はカエルという異色の組み合わせ。それだけでもう面白い。翻訳ものにして説明も簡潔なためとても読みやすい。ただミステリとして読むのはおすすめできないかもしれない。推理していくシーンは面白いものの、トリックなんてものは存在しないような感じ。大使の正体が変化球すぎた。ただし人間を含めたあらゆる動物は平和を望んでいる、戦争はない方がいい、という作者の思想はとても良いと思った。
Posted by ブクログ
ほんタメで紹介されていたので読んでみました。
反戦・反差別が一貫したテーマだと思うけど、今の中国の若者からこの本が生まれたことが興味深い。
以下ネタバレあり。
ミステリというよりも普通の物語として読んだら面白いんじゃないかな。
最後でいきなりカメレオン出てきたの「なんやそれ…」って感じだし、ゾウがジャンプできないのも初耳だし、アンフェアがすぎる。犯人当てができるようには書かれていない。
大使が人魚というオチには、人狼とかユニコーンとかが存在する世界線っていうあたりで気づいた感じでした。
それよりも、ツッコミどころが多すぎる。
純子さんがオスなことはその後何にも触れられないんかーい
動物霊場で出会った賢者みたいな動物は結局誰?(自分が読み飛ばしてる?)
というかそもそも動物霊場のパート必要だった?
367頁から羅列されてる問題点、最後まで言及されてないものあるけど、それは察しろということでOK?(例えば、なぜベラ教授の執事がモグラなのか?とか (目が見えないため満月で変身していても分からないからということなのだろうけど)
訳が島田荘司な理由は作中で名前が出てくるからかーと納得。作者の人がファンなのかな?