あらすじ
北海道の最北端・宗谷岬に傾いて建つ館――通称「斜め屋敷」。雪降る聖夜にこの奇妙な館でパーティが開かれたが、翌日、密室状態の部屋で招待客の死体が発見された。人々が恐慌を来す中、さらに続く惨劇。御手洗潔は謎をどう解くのか!? 日本ミステリー界を変えた傑作が、大幅加筆の改訂完全版となって登場!
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Posted by ブクログ
密室殺人と言えば!で必ず挙がると聞いて、初読み
会話多めで、館内の配置や解説が難しい(斜めの時点で難解)けど、登場人物の狼狽っぷりはユーモアもあり、クスッと笑ってしまう。
探偵登場!からの怒涛の展開と事件の真相、そしてメタ要素もあり、すごいとしか表現できない。
斜め屋敷、1度訪れたら最後、忘れられないトリック
存分にミステリーを楽しめる作品
Posted by ブクログ
評判通り、めちゃくちゃ面白かったです!
犯人もトリックも全然読めなくて非常に驚かされました。
ただ序盤からじっくり時間をかけて考察していたら真相に気付いてしまっていた気がするのでこれから読む方は頭空っぽにしてどんどん読み進めることをオススメします!
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奇想天外なトリック。小説だなーと思わないでもないけど、作者の発想に頭をぶち抜かれた!
あと、何気ない会話に登場人物の個性が滲み出る文体。すきすきすー。
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1982年の作品の改訂完全版です。
もの凄いトリックの応酬でした。
謎と伏線が多いので、ノートにメモをするか、付箋を貼ることをおすすめします。
最後には全ての謎がスッキリ解けます。
解説にも書かれていますが、綾辻行人さんの「館シリーズ」に登場する探偵役の島田潔の名前の由来は、島田荘司と御手洗潔です。
これぞ、本格ミステリな作品でした。
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御手洗潔が登場するまでが長く、退屈な場面もあった。
しかし、御手洗潔が登場するとするすると夢中になって読んでしまった。
島田荘司先生の筆力に脱帽です。
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完敗しました
トリックも動機も犯人も分からなかった
動機に関しては少しだけ不満だったけど
この一冊が僕の大好きな館シリーズを生んだと
思うと感動しかない
Posted by ブクログ
建造物が難しすぎた…!!!
もっと多面から立体的にみたいなぁと
個人的には感じたのであった。
ともあれ、トリックがまっっったく
1ミリも分からなかったので
「これって本当に人形がやったパターンかな…!!?」
と考えもしたのはご愛嬌(笑)
前作を読んでいないので
(前作にも出てたっぽい)探偵役と助手がいたが、
これまた風変わりで幸三郎さんとの会話も
結構長かったので不思議だった…
果たして一体彼はどんな人なのだ、、、!?
前作も読んでみたいなぁと改めて感じた!
Posted by ブクログ
占星術殺人事件で度肝を抜かれ、異邦の騎士で心震わされこの斜め屋敷で三作目の島田荘司。
ここまで、楽しませてくれるかという感想。
前述の二作とは、全く違うトリック。見破れるわけがない。
見事なまでのフーダニットでした!
脱帽!
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『占星術殺人事件』に続き、2作目。
前作ですっかりファンになってしまった御手洗潔の登場がだいぶ後だったので、前半はだらだらと読みつつ相変わらず見当がつかないトリック、犯人、動機に頭を悩ませていた。
「読者への挑戦」という言葉には本当にわくわくさせられる。(今回もあえなく完敗)誰が犯人でも動機が全く分からなかったので、解決編ではそんなことが…と驚いた。御手洗潔の奇人ぶりと名探偵ぶりに益々虜になる1冊だった。衝撃度は前作を上回らなかったけれど、図を見返しながら謎解きを楽しむことができた。
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実は島田荘司さんは初読み。
摩訶不思議な建物に仕掛けられた、とんでもない仕掛けにしっかりとやられました。
読者への挑戦状なんて、自分には全く無理で、後半の驚きの連続さすがです
Posted by ブクログ
御手洗シリーズ第2冊目
御手洗がなかなか出てこない。
登場が待ち遠しかった。
登場したと想ったら、結構すぐ謎解きになり鮮やかに解決。
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前作占星術程の驚きはなかったけど、動機とか、最後の花壇の形とか、知ってから鳥肌‼️っていう箇所はいくつかあった。御手洗潔シリーズ、制覇したい。
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占星術~があわなかったので、斜め屋敷も読み飛ばしになるかな……と思っていたのですが、こちらはしっかり読めました!
つまり作者とか文体じゃなかったんだなあ。多分会話文でひたすら進む系だったのが占星術とはあわなかったのかな。
犯人はなんとなく察しがつきました。
変な動きをしているところがあったので……。
それを踏まえても面白さには変わりないですが。
しかしこのために建てた屋敷なんですよね。
お金持ちってすごい……。
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文字通り奇妙な屋敷を舞台での殺人事件を描いた長編。御手洗潔シリーズの3作目にあたるらしい。古き良きというか閉鎖された建物、限られた容疑者、ポンコツな警察という設定。トリックが肝な作品なので詳述は避けるが大胆とだけ記す。
何かで読んだけどコレを読んで綾辻先生が館シリーズを書いたとしたら記念碑的作品といえよう。
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北の果ての高台に建つ「斜め屋敷」と呼ばれる西洋館で起こる連続殺人事件。斜塔 からくり玩具 天狗の部屋 吼えるような男の悲鳴 動き出すゴーレム 踊る死体 刺さったナイフ 絡まる糸 間取り 解決出来ぬ刑事を翻弄するかのように登場する、名探偵 御手洗潔。敵を欺くにはまず味方から・・・全てはそれだけの為に建てられた、傾いた屋敷。その手法に見取り図から読み取れるか否か?
Posted by ブクログ
御手洗潔シリーズ2作目。
北の地の不思議な館で繰り広げられる連続殺人。
主人公が後半にならないと出てこないことに少し驚いた。
それ以上に驚いたのが今作のメイントリック。そんな馬鹿な…と言いたくならんでもないが、全く思いつかないよう奇抜なものだった。
そのトリックを成り立たせるために部屋の配置などがかなり複雑になっているので、見取り図の存在はかなりありがたかった。
Posted by ブクログ
島田さんの作品は文体的に読み進めるのが苦手な部類に入ります笑
ですが読み終わるとしっかり面白かったな、新本格ミステリーを読めたなと満足できるので遅読になりつつのんびりと読んでます。
見取り図好きとしては3D見取り図が挿入されていたのでワクワクしながら読み進めました。
Posted by ブクログ
いわゆる館系?の古典ミステリ。
そして「占星術殺人事件」に次ぐ御手洗潔シリーズ2作目。
前作に比べるとリアルタイム事件なこともあって、個人的には読み易くなっている印象。
ストーリーとしては、敢えて傾けて造られた塔と屋敷に招待され集まった人々。そこで殺人事件が起きて…という流れ。
若干建物内のイメージ・空間把握が難しい部分はあるかも、、
Posted by ブクログ
とある読書会でミステリ好きの人達が勧めてたので読んだ
でも、とんだ期待外れだったかな
トリックが成立する可能性の低さ
偶然性に頼った計画
そもそも斜め屋敷というギミックありきなわりに、作中でそれが登場する必然性、蓋然性がない
もっと墓に確実性の高い方法あるでしょ
そのトリックを成立させるだけなら建物全体がそうでなくとも、一部分がそうなっていても成り立つ
そのトリックを築かせないカモフラージュとしても不十分に感じる
そこまでして建築された建物なのに、トリックの成立する確率の低さに納得いかないのが一番引っかかるところ
御手洗潔シリーズを初読なので、御手洗潔というキャラクターがいまいち掴めない
バカミス的な言動や行動もあるんだけど、バカミス方向に振り切れているわけではないあたりも中途半端なものを感じる
やはり私はただ単にトリックや犯人当てというだけでなく、プラスアルファの要素があったり、またはストーリー重視のキャラクターミステリが好きなのだと再認識
うーんでもまぁシリーズ最初から読むと違うのだろうか?
Posted by ブクログ
前作の『占星術殺人事件』に衝撃を受けたから 期待して読んでみたら前作に引けを取らないトリックに震えた!犯人は何となくわかると思うけど、冒頭の謎解きから張られた伏線の数々に「島田さん天才!」と思わざるを得なかった
Posted by ブクログ
北の果てにそびえ立つ斜め屋敷での密室殺人事件。ハラハラドキドキで読み終えました。解説パートにはもう釘づけでした。なるほど!と楽しませてもらいました。
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犯人は何となくわかったけど、このトリックは解けないなあ。個人的には占星術のほうがより衝撃的だった気がするけど、これはこれで壮大というか大掛かりな仕掛けで面白かった!
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斜めであることに絶対意味があるんだろうなとは思ってたけど、想像以上にスケールのでかいトリックで驚いた。図9見た時は声出た。
でもそこ以外はあんまりのめり込めなかったと言うか、肝の部分以外がふわっとしてたのが残念。糸の件とかちゃんと意味を持たせて欲しかったかな。まあ、こっちの方がリアルなのかもしれないけど。
再読はなしかな。
Posted by ブクログ
最北端に建つ斜め屋敷での殺人。
ミステリー好きにはとても興味を惹く舞台。
登場人物は癖が強過ぎ問題(笑)
そして探偵役がなかなか出て来ない。
2/3読み進めたところでやっと出てきた(笑)
筆者から読者への挑戦を受けたが
過去一想像もできないトリックなので、
是非読んで解いてみてほしい。
今回初めて島田荘司さんの作品を読んだが、
自分の読解力がなさ過ぎるせいで
少し読みづらさを感じた。
例えばこれは誰視点なのか、
このセリフは誰が発したものなのか
混乱することがしばし・・・。
まあ、事件には関係なさそうな会話は
一旦深く考えずにすることで解決(笑)
御手洗潔シリーズ1作目の「占星術殺人事件」も
面白いと聞くのでそちらも読んでみたい。
Posted by ブクログ
斜めに建てられた塔は、必ず何か意味があるとは思ってたけど、まさかこういう事とは…驚きでした。
そしてどこか横溝正史の『獄門島』みがあり、意外な真相も新鮮でした。
読みごたえ抜群
丁寧かつ読者を裏切らないという点でも御手洗シリーズは好みの作品の1つです。犯人は王道と言えば王道だが、ある種の気持ちよさのような感情がある。
Posted by ブクログ
トリックが面白かった。傾斜を使ったトリック、というネタバレを事前に別作品で知ってしまっていたのだが、しかしそんなことを知っていてもなお全くトリックはわからず、真相が明かされてようやく「ああなるほど」と理解できた。多少ネタバレされようとも関係ないんだな、と思う。
御手洗潔が登場するまでが鬼のように長く、警察官たちが右往左往している様を読むのはやや苦痛だった。状況を整理するために必要だったというのはわかるのだが。
それと英子とクミのやりとりが本当にだるかった。時代ゆえという部分もあるのかもしれないが、典型的な女のいがみあいは読むに堪えなかった。あまりにもテンプレすぎて、1980年代の男性がイメージする女性間関係ってこんなだったのか……?と残念に思った。あの人間関係、この作品に必要だったか……?
それでも「読者への挑戦状」は心が躍るし、解決へ至るまでの論理展開はとてもよかった。占星術殺人事件の方が全体としては好きだった。