島田荘司のレビュー一覧
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ネタバレ傾いて建築された屋敷。荒唐無稽なトリック。現実にはあり得なくてもそこを楽しむのが屋敷ミステリーの醍醐味かなと思う。
犯人は途中明らかに意図的な動きをしているので分かりやすいが、動機は最後の犯人の告白まで予想できない。トリックがこんなん無理だよ~って言いたいくらいビックリなものなので、動機がしっかり描かれていたことで物語に重みが出て良かった。
刑事たちの会話部分が長くだらだらと続いて辟易してしまったことと、社長と秘書のシーンの描き方が不快なこと(昔なので仕方ないかな)はマイナスだけど全体的にはとても読みやすく、描写も好きだった。 -
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時は1979年、43年前の占星術殺人事件/アゾート殺人事件が未解決のまま、
それを記した書籍が出版され、ミステリー好き立ちが挑んでは、挫折という
解決できないで年月が経過していた。
そんな折、占星術を生業とする、御手洗のもとへ、友人の石岡が入手した手記を
携えやってきた。その手記には、事件に関連することが書かれており、
これを基に、事件の捜査を始める。
冒頭の事件に関連する内容が、結構複雑と言うか、占星術なので、
星座に関することなどいろいろと覚えようとすると大変なことが、
次々出てくるので、そこら辺は真面目にとらえず、主人公が登場する、
ところから本格的に読み進めればと言う感じになります。
事件はすでに時効を迎えているため、解決したところで逮捕となることはない
にしても、解決すると言うことは警察にとっても悲願ではある。
いろいろ難解な部分も、読み進めると分かっていく?って人ばかりでは無い
かもしれませんし、自分もそんなにわかりながら読み進められませんでしたが、
解決に向かっていくにつれ徐々にわかり、改訂完全版では、図解により、
文章だけでは理解が大変なところをカバーしてくれていたのが助かりました。
文字量とページ数で、結構大変ですが、読み終えてみると達成感を得らますし、
ミステリー好きなら程度は違え面白かったと思うのではないでしょうか。 -
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御手洗少年が、昭和30年代の横浜を舞台に大活躍!御手洗のクラスメートで川に浮かぶ船が家の、"水上生活者"である江口少年が語り手で、もう1人、えり子という女の子と3人で、横浜で起きる事件を解決していく。
とはいえ3人とも中学生なので、御手洗の指示の下、地道に横浜を駆けずり回って「捜査」をしている過程はなかなか微笑ましい。江口もえり子も御手洗を信用し切っているので、めっちゃ頑張る。
もちろん警察には、子供のくせにと邪険にされるけど、全然負けてない御手洗。頼もし過ぎる。
御手洗少年は学校では成績トップなので、授業では先生のサポート的な事をやらされたり、多少のことは大目に見られていたり、おおらかな時代の良い面を感じる。逆に、今の感覚だったらコンプラ的にアウトでは、というような描写や考え方も躊躇なく披露されていて、良くも悪くもこの時代の空気感がよく表されていると思う。
御手洗は天才的な頭脳の持ち主なのだけど、まだ中学生なので、さすがに子供らしい素直さや可愛さも見せてくれる。→この少年が、ああなるのね〜と‥ちょっと遠い目になる笑)
事件関係者だったもう1人のクラスメートとも仲良くなるのだけど、御手洗、江口、えり子の3人の物語はまた読みたいなと思った。 -
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いわゆる本格・新本格と呼ばれるミステリはあまり好きではない。世評のいい「屍人荘の殺人」なども私は全く面白いと思わなかった。
読者がミステリに求めるものが違うので、これを駄作と決めつけるつもりは全くなく、トリックだけを取り上げればとても素晴らしいと思う。しかしどんな形態をとっても人間や人間関係がうまく描けていなければ、小説として未完成だと思う。
そこで本書だが、古い作品なのでちょっと冗長かなと思う部分があるものの、探偵役、ワトソン役を含め登場人物のキャラクターが面白く描かれている。トリックやミスリードも上手く、トラベルミステリーの要素も加味されていて、これはさすがに名作と呼ばれるだけのことはある。
京都弁と大阪弁が変なのはご愛敬。 -
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積読チャンネルで紹介されていて手に取った一冊です。
ショートショート集なので、少しずつ細切れに読めるのがよかったです。どの作品もそれぞれ面白かったのですが、なかでも米澤穂信さんの「燃えろ恋心」が圧倒的に好きでした。
リズムもテンポもよく、一気に駆け抜けていくように読めて、最後のオチまできれいに決まっています。これはできれば、内容を何も知らずに読んでほしい作品です。
特によかったのが、青春時代の「大人は自分たちのことをわかってくれない」「なんとなくこちらの味方ではない」という感覚の描き方でした。
ラブレターを買ってから、実際に書くまでの過程もいいです。誰かに恋をしているというより、恋をしている自分ごと、恋そのものに精一杯恋をしているような書きぶりがとても素敵な文章でした。 -
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ネタバレ40年前に起きた一家鏖殺事件。最初に殺害された芸術家の手記から、占星術に関連した犯人不明の事件として多くのミステリファンが真相解明に挑んだが、解決に至らなかった。そんな中、占星術師である御手洗潔の下に、事件の新たな情報が舞い込んでくる。40年前の事件を、御手洗は解決できるのか?
トリックは言われてみれば単純だが、周辺情報が特殊であるために今まで誰も見破れなかったとのことだった。しかし、トリックも複雑なので中々理解しながら読み進めるのが難しかった。情報に惑わされずに事実のみ着目して見るべきなのだなと感じた。
以前読んだ「六枚のとんかつ」がネタバレになっているが、マジでネタバレなので注意だ。