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Posted by ブクログ
昭和五十七年の秋、高沢秀子という老婦人が御手洗潔のもとを訪ねてくる。世間話程度に彼女がはじめたのは、親友である折野郁恵という女性の話だった。榎本武揚の子孫であり、ロシアの皇帝陛下からの贈り物であるセント・ニコラスの長靴を受け継いだ、というエピソードを持つ女性だ。そんな彼女の様子が今日おかしかった、と秀子は御手洗たちに語る。雨を見たことによるショックで倒れて救急車で病院に運ばれた、というのだ。しかも息子夫婦はそばにいたのに救急車に同乗しなかったらしい。秀子の話を聞き、御手洗は大事件のにおいを嗅ぎ取る。
ということで本作は、何十億の価値があるかもしれないセント・ニコラスのダイヤモンドの靴をめぐって二転三転する中で、意外なラストへと向かっていく作品になっています。今年もクリスマスが近付いてきていますが、本書はそんな時期にぴったりな一冊。世の中は決して良いことばかりではないけれど、同時に悪いことばかりではない、と解き明かされた謎の先に立ち上がる優しい奇跡に、心地良い余韻が残る作品でした。
Posted by ブクログ
御手洗ものにしては地味な印象ではあるんだけど、じんわり暖かい読後感で、名作だと思う。
御手洗の人間性、弱いもの、子どもへのあたたかさ、美紀ちゃんへの「もし自分が父親だったら〜してあげる」という独白、全部好ましい。ヒーローだなって思う。
ところでダウジングって迷信的な、こっくりさんとかそういうものの仲間だと思ってたんだけど、水道管の関係では結構最近まで現役だった技術らしいことを、今回調べて知って驚いた。
シヴァルヴィ館のクリスマスは、私がまだシリーズを読み進めていないので、御手洗が突然どこか外国らしきところで知らない外国の人とお喋りしてて驚いたりした。面白かったけどね。御手洗、親いないんだね。いなくて良かったって言ってるのは、らしすぎて面白かったけど
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小説・文芸
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