島田荘司のレビュー一覧

  • UFO大通り

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    中編2本からなら一冊。
    いつものとおり、些細なことから御手洗潔が事件の全貌を見抜き、事件を解決していきます。
    2本とも事件解決に必要な部分が同じところがあるので、敢えて揃えたのかな?と思われます。

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    2023年01月30日
  • UFO大通り

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    銀色に塗られた顔、目張りした部屋、シーツを被り死んだ謎の男、雨の日に傘を折る女、奇妙な事件から鮮やかに真相(トリック自体は言われてみればなんでもない)を掴んでみせるところが安定の島田荘司。はやく結末を知りたいとページをめくる手が止まらない。1981年とか1994年とか回顧する形式である必要はあるのかな。(トリックが現代科学ならすぐバレるからという理由とか?)

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    2022年12月31日
  • 龍臥亭事件(下)

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    長い大作。御手洗が居ないけど人気のある評価の高い作品らしい。読んで納得。
    石岡くんらしい形はとても好ましい。
    出てる事件はどれも実在したものでびっくりだった。島田荘司の作品は結構実在した事件を下敷きにしたものが多いけど虚構と現実の境が曖昧で、実話をなんと上手く小説として組み込むのだろうと感嘆する。

    この話の石岡くん、40代前半かな?
    女子高生にドギマギしてるのはちょっと引くけど石岡くんだから許そう。

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    2022年12月08日
  • 奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~

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    再読。
    本格ミステリと社会派の融合を味わう。

    消費税のために起こったとされる殺人事件に隠された、ある男の人生を探る社会派的側面から、消えるピエロ、動く死体といった、遥か昔に起こった列車での一連の不可思議事を解き明かす本格ミステリ的側面までを、見事に織り交ぜた長編。

    島田荘司ならではの不可解さを帯びた出来事を、吉敷刑事が社会派的テンポで解き明かしていく姿は心地よいBPMで読みやすい。

    ただ、解決編のテンポがいわゆる"名探偵によるワンパン"ではない上、社会派の部分でも同情を誘う度合いが時間的障壁等の関係から薄くなるため、読みやすい分強烈なインパクトはなく、一読で満足する印

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    2022年11月27日
  • 御手洗潔の挨拶

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    絞殺死体が全力疾走して電車に飛び込む事件。全員がアリバイのある不可能密室殺人事件。会ったこともない男に、封筒の宛名書きをさせられる事件。犬と暗号とタコ焼き屋と子供の誘拐事件。奇想天外にして巧妙なトリックを秘めた事件に御手洗潔が挑む。

    御手洗潔シリーズ第三弾。今回は四つの事件に挑む短編集。四つの事件を通して、変人(?) 御手洗潔とは、どういう人物なのかを掘り下げたエピソードが揃っている。

    特にお気に入りの事件は、”数字錠”。いかに御手洗潔という人物が魅力的なのか、が詰まったお話。

    「こんな罪まで、暴かなければならなかったんだろうか。」

    御手洗潔の人柄、情の深さ、優しさの深さを知れるととも

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    2022年11月15日
  • アルカトラズ幻想(上)

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    娼婦の不可解な殺人事件と「重力論文」がどう繋がってくるか。このあとどのように下巻が展開していくか、たのしみです

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    2022年10月27日
  • UFO大通り

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    ネタバレ

    やっぱり島田荘司は読みやすいーっ!!
    (毎回言ってる気がする)
    やっぱり現代の科学捜査ならすぐ解決されちゃいそうだけど(笑)。
    どっちもアナフィラキシー落ちってあえて揃えたんだろうか?
    割と御手洗くんは動き回って解決する印象だったけど、傘を折る女では安楽椅子探偵に徹していて珍しいなぁ。

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    2022年09月18日
  • 御手洗潔のメロディ

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    シリーズを総括すると、何度でも楽しめる短編がもっとも読みやすいという。玉木宏のイメージは間違ってはいない。

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    2022年07月30日
  • 眩暈

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    まだ読んでない人へ。かなり分厚くて読むのに時間がかかりますが、その分満足が得られるでしょう。読み終えた自分に拍手を送りたい。内容にはあえて触れません。一読あれ。

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    2022年07月22日
  • アルカトラズ幻想(下)

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    最初からは想像もつかない結末。こんな話の組み立て方があるのか!!
    エピローグに全てが集約。こんな濃密なエピローグは初めてだ。下巻、何を読まされているのか?何が目的なのか?ずっとそんな考えの中読み進めていた。
    趣旨からいっていい話だったな、とは表現できない。したくない。
    しかし島田荘司の力量を思い知る長編。是非一読を。

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    2022年07月18日
  • 屋上

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    やっぱり島田荘司はおもしろい!

    確かにトリックは無理があるし、そんなんで4人も死ぬかよとは思う。

    でも、全体的にコメディタッチだし、盆栽の呪いよりはマシと思えるから全然許せちゃう。

    本格ミステリーを期待するとがっかりするけど、私的には最後まで楽しく読めたから大満足!!

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    2022年07月05日
  • 御手洗潔のダンス

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    御手洗作品は長編ばかり読んでいたので、中短編は読むハードルも低く楽しめた。それでいてミステリーの深みがあり、きちんとまとまっている。また、御手洗の魅力が詰まっている作品。

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    2022年06月25日
  • 御手洗潔の挨拶

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    御手洗潔の活躍が存分に堪能できる短編集であった。個人的に紫電改研究保存会が短くても完成度の高いのでオススメ。

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    2022年05月31日
  • 写楽 閉じた国の幻(上)

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    島田荘司さん初読みだったけど、意外と読みやすいんだな。
    美術史ミステリーという情報のみで読み始めたら、序盤でアリ・アスター作品かよという鬱展開があって驚いたけど、引き込まれた。

    ただ、本格ミステリを読むのが久しぶりで、途中頭がこんがらがった…。
    でも丁度そのタイミングでこれまでのまとめの章が入ってありがたかった。

    写楽とは何だったのか、謎が解けたらすごい。

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    2022年05月04日
  • リベルタスの寓話

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    安心して楽しめるミステリー
    流石、島田荘司というところ
    現在、ロシアとクロアチアで戦争が起きており、考えさせられる作品

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    2022年04月02日
  • 改訂完全版 暗闇坂の人喰いの木

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    ネタバレ

    怪異ものが好きなので最後までスラスラ読めた。
    実際の出来事と手記の物語がうまく混じっていて、長いストーリーだが飽きなかった。
    個人的には、犠牲になった子どもたちのことを考えると供養してほしいし明らかにしてほしい部分もあるけど、御手洗さんの選択がレオナを救ったのも事実なので一刀両断できない話だなあと思った。

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    2022年04月01日
  • 灰の迷宮~吉敷竹史シリーズ8~

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    これは期待以上だ。
    偶然が重なって起こった悲劇。ある暴力団の偽札がこれほどのまでの大事に発展したのだ。銃弾のトリックも面白い。エピローグも胸にじんと来た。

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    2022年03月12日
  • 鳥居の密室―世界にただひとりのサンタクロース―(新潮文庫)

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    今作は、なかなか早めにトリックが読めた充実感!

    で、読み進めるとトリックが解けたことなど飛んてしまうくらいにラストの感動。伏線やその前の諸々があったとはいえたった2、3ページの展開であれだけ読者の心を鷲掴み。人間のきれいな愛情を見た気がする。

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    2022年03月10日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    密室トリックを解決していくのではなく、トリックの方法を考えて行く…ちょっと斬新…
    結果密室トリックだけど、それぞれ違う話で面白かったです。

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    2022年03月05日
  • 写楽 閉じた国の幻(下)

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    謎の絵師写楽の正体は?
    実在する歴史上の謎に対し、小説の体をとりながらも、作者の膨大な下調べと長年の考察による新説をぶち上げる。このような小説を読むのは初めてかもしれない…

    自分は写楽について知識がないので、これが写楽論争に一石を投じ得るものなのかは分からないが、
    読んでいる限り状況証拠もいくつかあるしとても面白いと感じた。もちろん小説家ならではの創造力がその合間を埋めているのはわかっているが。

    なによりこのようなチャレンジングな小説を読んだのが初めてなので単純に感動した。
    実在しない絵師をでっち上げて完全フィクションを作ったのならこんなに感動しなかったろう。

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    2022年02月26日