島田荘司のレビュー一覧

  • 透明人間の納屋

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    最後のタイトル回収が秀逸。透明人間とは…。

    過去への憧憬とともに語られる、子供の目線だからこそ分からない大人の事情。
    子供だった自分と世界がいかに残酷か、大人になってから気付くやりきれなさ。
    頼り甲斐のある大人の有難さ…。

    子供向けと思い少々見くびっていた。
    漢字にはルビがふってあり、子供向けに作られてはいるが、際どい描写があるにはあるので注意が必要?

    表紙・挿絵のおどろおどろしさも良い。綺麗な装丁と相まって手放し難い一冊。

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    2021年12月15日
  • ネジ式ザゼツキー

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    記憶喪失の男、奇妙な童話、怪奇の事件、全部を合わせて解決に導く。分厚い本でもサクッとあっという間に読めました。御手洗シリーズをほぼ読んだことがなくても繋がりなく読める。
    トリックよりも、雲を掴むような童話から、特定の人と事件を結びつけた鮮やかさと、その事件の奇怪さの衝撃が強い作品。30年の年月とヨーロッパとアフリカとアジアを簡単に飛び越える発想のすごさで、読んでて面白かった。ネジ式ザゼツキーという題名がおどろおどろしくていいなぁー

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    2021年12月12日
  • 漱石と倫敦ミイラ殺人事件 1

    無料版購入済み

    まるでシャーロックホームズが実在の人物であるかのように錯覚してしまう、謎の説得力に満ちた作品。漱石も今後どのように絡んでくるのか非常に楽しみです。

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    2022年09月30日
  • 幻肢

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    島田荘司さんの作品は好きだが、珍しくミステリー感がない作品だと感じた。
    医学の知識がさほどない私だが、難解で読むのに時間が掛かるという訳でもなくページを捲る手が非常に進んだ。
    どうやら映画化されている作品らしいので、そちらも是非鑑賞したい。

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    2021年10月21日
  • アトポス

    購入済み

    最後に空が晴れるような爽快感

    島田荘司さんの作品はほとんど読ませていただいているので、
    どんな不可解なこともすべて説明がつく、ということはわかってはいるのですが、
    今回も挑む気持ちで読みましたが、謎解きまでわからないことだらけでした。
    仕掛けが壮大過ぎて全容を掴むのが難しかった。

    島田作品には作者がいろんな分野に専門家並に詳しいことが反映されていて、
    ついて行けないこともしばしばですが、今回も島田荘司ワールドを堪能しました。
    じっくり読みたい人にお薦めです。

    #深い #ダーク #切ない

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    2021年09月05日
  • 漱石と倫敦(ロンドン)ミイラ殺人事件

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    初版の時の 表紙がよくて→中も見ずに買ったけど おもしろかった!ホームズを見守るワトソン さらに見守る日本人漱石の目線。

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    2021年09月01日
  • 最後のディナー

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    龍臥亭事件で登場した犬吠里美が登場。横浜の大学に転入してきた彼女が、石岡くんに連絡を入れてきたところから始まるストーリー。すごい事件が起こるわけではない3つの短編は『進々堂珈琲』的な感じの何気ない話で、ゆったりと落ち着いていて読めました。特に二つ目の『大根奇聞』は江戸時代の鹿児島を襲った大飢饉にまつわる話。飢えに苦しむ人を救うため、打ち首覚悟で大根を盗んだのに何故かそれが発覚しなかったという何でもない謎を御手洗が鮮やかに解決!シンプルすぎて脱帽!

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    2021年07月24日
  • 御手洗潔の挨拶

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    所持しているのは1989年発行のバーコードの記載のないハードカバーのやつなので、もしかすると文庫本とは少し違うかもしれない。短編集で数字錠、疾走する死者、紫電改研究保存会、ギリシャの犬の4編が収録されている。御手洗潔という人物を堪能出来るのは短編だと思っている。

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    2021年07月15日
  • 眩暈

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    ネタバレ

    子供が書いたような大きい字の文章が怖い。
    気味の悪い文章から不自然な部分を抜き出して推理しようと必死になったが、まさかインドネシアの話だったとは…
    御手洗の推理シーンが好き。

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    2021年07月08日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    密室をどうやってお話にするか!作者が違うとここまで違うんだなぁとワクワクするお話でした。新潮文庫nexのアンソロって毎回豪華な上に内容が濃いから読み応えがありますね

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    2021年07月03日
  • 消える「水晶特急」~吉敷竹史シリーズ4~

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    ネタバレ

    島田氏の隠れた名作だと思う。

    列車が山形県で消失。そしてその消えた列車が東京都内に現れる...

    奇想天外トリックの香りがする魅力的な謎に引っ張られ、グイグイ読み進められる。

    そして、"列車はもともと山形にはいなかった"という盲点を突くかのようなトリック。
    "誘拐犯と立てこもり犯両方の要求を満たすため"という動機。

    もっと知名度が高くて良い。
    吉敷シリーズの中だと、今のところ一番面白かった。

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    2021年06月20日
  • 屋上

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    ずっと読みたかった

    ずっと島田先生の作品のファンです。この作品の文庫化、割引対象になるのを待っていました。やっと自分の手に届きました。うれしいです。大事に読んでいこうと思います。

    #ドキドキハラハラ

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    2021年06月18日
  • 漱石と倫敦(ロンドン)ミイラ殺人事件

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    ネタバレ

    面白かった。
    ロンドン留学中の漱石が、下宿の幽霊もどきに困ってホームズに相談にゆき、そこから一緒に殺人事件の捜査に当たる、って設定からして面白くないわけがない。
    密室の中で一夜にして人がミイラになるという殺人事件も、島田荘司ならではの不可能設定だし、漱石視点とワトスン視点で描かれるホームズの様子の違いもユーモラスだし、いやさすがに読ませるなあという感じ。
    漱石視点の「ホームズさん」ほんとにやばくてねえ……。ワトスン視点も、漱石視点と合わせるとオイオイって感じで。どちらの文体もこってりしていて島田節全開。

    トリック自体にはそこまでの目新しさもないんだけれども、設定と描写の妙で面白さが増している

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    2021年06月15日
  • 涙流れるままに(下)~吉敷竹史シリーズ15~

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    ネタバレ

    (上巻の感想からの続き)

    そして吉敷。
    この男はシリーズを重ねるたびに存在感を増しており、しかも言葉遣いも心なしか変わってきているようだ。登場当初は単なる刑事に似つかわしいダンディという設定以外、何の特徴もなかったが通子の登場、上司との軋轢、殺人課での孤立という状況変化を経て、その人と成りがヴィヴィッドに浮き上がってきている。

    今回、刑事が冤罪事件を調査するという仲間の手柄を覆す裏切り行為を行うことをやってはならないことを知りながら行うことで、吉敷の刑事辞職という設定を持ってきたのはよかったが、最後の最後で救われることが自分的によかったのか悪かったのか判断がつかない。
    刑事を辞めれば通子と

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    2021年06月03日
  • 涙流れるままに(上)~吉敷竹史シリーズ15~

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    ネタバレ

    吉敷竹史シリーズの第一部完結編とでも云える本書、その中でもとりわけずっと謎めいた存在で登場していた元妻、加納通子との関係への総決算的作品となっている。

    加納通子の生い立ちから述べられる本書は今までの『北の夕鶴2/3の殺人』、『羽衣伝説の記憶』、『飛鳥のガラスの靴』、そして『龍臥亭事件』全てを一貫して補完する形で、これらの作品の間に隠されたサイドストーリーを余すところなく、描いている。摑み処のない悪女といった感じの加納通子という女性が、今回ではじっくりと描かれる。その描写は、「業」と表現されるある種呪われた血が流れている途轍もない生い立ちを以って語られるが故に匂い立つほどの存在感を醸し出してい

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    2021年06月03日
  • アトポス

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    長かったぁ〜
    話しの本線だけでもだいぶ長いのに、たぶんカットしても全然問題ないエリザベートの短編までくっついてるしね
    いや、エリザベートの話もすごく面白く読めたんだけどね

    ここら辺の御手洗潔の長編は、ミステリーというより冒険譚みたいな印象が強いかな

    あと、絶対無理ゲーみたいな絶望感をしっかり叩きつけてからの逆転劇は堪らないものがあるなぁ

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    2021年05月20日
  • 御手洗潔の挨拶

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    御手洗シリーズ短編集
    短編集なので当然長編と比すれば一つ一つの謎は薄味になるが、それでも充分過ぎるほどに味付けが濃い。
    中でも個人的には巻頭の「数字錠」が全てにおいてバランスが良いと感じ気に入った。

    そして何より読む毎にあのコンビが愛おしくなってくるのが良い。
    この後待ち受ける長編に向けてのモチベーションも高まるというものだろう。

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    2021年05月17日
  • 透明人間の納屋

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    ネタバレ

    これ本当に児童書なの?って思いながら読みました。昭和52年、母と2人暮らしで友達がいない9歳の「ぼく」にとって、隣に住む親切で物知りな真鍋さんはいつも一緒に過ごし沢山の話をする大切な存在。でも真鍋さんには重い秘密が・・・。
    この時代、北朝鮮をユートピアと捉えていた人は、こんな風に語っていたんですね。でも真鍋さんはその国家への信頼を裏切られた。
    昭和の雰囲気を懐かしさを混じながらも、ちょっと違う角度から味わえました。

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    2021年05月03日
  • 鳥居の密室―世界にただひとりのサンタクロース―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    京大時代の御手洗の話。
    御手洗の変人さが最後の方しか見られず、あれが見たい読者としては少し消化不良。
    序章の入り方も面白かっただけに。

    ただ心温まるミステリーで、御手洗小説であることの期待値を抜けばいい作品。
    わたしもサンタクロース来なかった身なので、泣きそうになりました。

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    2021年05月01日
  • 眩暈

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    「占星術殺人事件」の愛読者が書き残した日記が意味するものは?どこまでが現実でどこから妄想なのか。不気味な日記に始まりプロローグから一気に引き込まれる。そして御手洗よ、早く出て来い!と思いながらページをめくる。島田荘司の本の読みながら不安にさせる要素は何なんだろう。言うまでもないが「占星術殺人事件」を先に読んだ方が良い。

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    2021年04月29日