島田荘司のレビュー一覧
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下巻では、通子は現在自分が置かれている状況を打開すべく、過去と見つめあい、行動を起こします。様々な悪しき過去を振り切って、行動する通子に強さを見出せるようになります。
そして吉敷も、冤罪事件を解明しようと行動します。上司にたてつく姿はわたしが今まで読んできた吉敷シリーズの吉敷と何ら変わりがありません。
一旦途切れかけた通子と吉敷の運命の糸が、また交差し、結びついていく様もとてもよく描けていると思います。
御手洗シリーズとはまた違った、社会派ミステリとしての本作は、冤罪事件について様々な知識を与えてくれ、現在の日本の裁判システムに疑問を投げかける秀作だと思いました。
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Posted by ブクログ
占星術で御手洗の語り口が気に入って本作も手に取りました。
傾いた屋敷が舞台の密室殺人に御手洗くんが挑みます。
探偵小説なんですが、御手洗くんがものすごく有能で喋り出すと事件が解決してしまうため、回答編でしか登場しないのが残念。もっとくどくど喋る御手洗節を聞きたかったな。
前半から中盤は右往左往する警察達のやりとりをみることになります。
これってほぼ警察小説なのでは。
読者への挑戦状あります。
ぜひ挑戦してみてください。
構造が複雑かつ、傾いている屋形が舞台のため、構造理解するのがめちゃ大変です。
オチに関しては正直いろいろ思うところがあります。
このくだり必要だったかな…とか。
私は -
Posted by ブクログ
ネタバレ壮大な話でしたね。
今回は御手洗は手紙と電報でしか出て来ず、石岡さんの悩みや戸惑いの中で解決の光が見えてくるという、御手洗シリーズでは新たな展開でした。
また、話中に出てくる、「30人殺し事件」や「玉の井バラバラ事件」など事実だと知り、大変驚き、興味を持ちました。
本格推理をベースにしつつも、登場人物の一人一人のストーリーを丁寧に書いていて、不満もなく話に入り込めました。
「水晶ピラミッド」や「アトポス」のように、小説の中にもう一つ小説(都井睦雄の生涯)があり、お腹いっぱいです。
そして、「石岡くんの成長」でしょうか。
自分で悩んで解決しても、御手洗に感謝し、そして神に感謝している所が非常に -
Posted by ブクログ
ネタバレトリックがすごい!その一言。
一気読みではなく三日間ほどかけたので合間合間に自分なりに推理しながら読んだんだけど、これは分からん…。
でも惜しいところまではいった。竹越文次郎の手記で、彼を罠にはめた女が新聞の写真では別人のようだった。実年齢より若く見えた。と言ってることや一枝は死姦されていたという情報と辻褄が合わないことから、この女は一枝ではなくおそらく真犯人。年齢的にアゾート殺人の被害者の娘の内の誰か。ということは一人生き残っている。頭部の無い時子がいちばん怪しい。でもじゃああの死体はどこから用意した?
というあたりまでは考えたけど遺体の数を誤魔化すトリックなんてとても考えつかなかったー。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ御手洗 潔シリーズ②
宗谷岬のはずれの高台にある風変わりな建造物「流氷館」。その西洋館と塔は、最初から北から南の方へ向かって傾けて建てられていた。
通称「斜め屋敷」
招待客の一人が死体となって発見される。そしてまた一人、密室状態の部屋で殺されていた。
殺人事件現場の不可解さに右往左往。
しかも、窓から覗く不気味な顔。バラバラにされて外に散らばる人形の体。雪に立つ2本の棒、、、などなど、もう謎だらけで、疲労困憊
の刑事さんたち。
読んでる私も五里霧中。さっぱり分からない。
招待客たちの目がある。その中に殺人犯がいる。謎は解けない。この状況はとってもストレスフルで同情したくなる。
そん