島田荘司のレビュー一覧

  • 龍臥亭幻想(下)

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    ネタバレ

    (上巻の感想からの続き)

    しかし、本作の目玉と云えば、やはり島田荘司氏2大シリーズの主役、御手洗と吉敷のコラボレーションだ。

    とはいえ、この2人が邂逅するわけではなく、御手洗は下巻の211ページ、全体の6/7あたりで前回同様、電話での出演のみ。
    しかし吉敷はもう物語も終盤を迎える段になって妻と子を迎えに貝繁村まで出て来て、実際に石岡と初対面するのである。

    この趣向は両シリーズを読み通して来た者にとって、なんとも感慨深い、心憎い演出である。
    『涙流れるまま』以降、吉敷と通子のその後をこんな形で知らせてくれるとは思わなかった。これこそ一級のファンサービスだろう。

    そして吉敷は事件の1つを解

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    2025年10月15日
  • 龍臥亭幻想(上)

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    前作『龍臥亭事件』に引き続き、業の深さが主題になっている。
    閉鎖された村社会に伝わる因習。
    妄信のように今に伝わる差別。
    主従関係の厳格さから生じる男と女の色の縺れ。

    そして御手洗シリーズの定番となっている物語を彩る逸話ともいうべきエピソードが今回も添えられており、それこそが森孝伝説、そして森孝魔王といった話だ。

    上の梗概にも述べた森孝伝説は島田氏が常々テーマに挙げている日本の歪な上下関係・主従関係を扱った悲しい物語。
    さらに挿入される森孝魔王の物語も悪徳代官が百姓をいたぶる話だ。森孝伝説の内容を受け、死体に森孝の霊が乗り移り、甲冑を身に纏い、代官に処刑を下すといった内容だ。虐げられた弱者

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    2025年10月18日
  • 眩暈

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    ネタバレ

    この辺の長編は少し長いですね~(笑)手記を2回読まされるのは少し辛かったかもしれな(笑)しかし今回のトリックはかなり大ガがりな感じでしたね~(笑)御手洗が論文書いたりして徐々に海外へ出て行ってしまう雰囲気が感じられました。

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    2025年09月30日
  • 水晶のピラミッド

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    ネタバレ

    エジプトとタイタニックのサイドストーリーとメインのストーリーが交互に並ぶので少し混乱しそうになった。ミステリとしては他の作品よりも落ちますが御手洗と石岡君がコンビでいるのが良いです(笑)それだけで満足(笑)そして最後に御手洗がとんでもない約束を(笑)

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    2025年09月30日
  • 名探偵傑作短篇集 御手洗潔篇

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    一時期ハマって御手洗潔シリーズを読んでいた。この短編集は数年前に購入して積読していたがようやく読めた。先日テレビでジョンレノンのイマジンについて見たばかりだったので、「SIVAD SELIM」は興味深かった。御手洗の都合を考えない石岡にちょっとイライラしたのは私だけ?笑でも、自分がコンサートで挨拶することになってあがり症なのになんとか責任を果たそうとするところや高校生たちの取り組みに素直に関心できるところはいいと思う。金田一少年の事件簿が「占星術殺人事件」のトリックをパクったと最近SNSでまた話題にされていたのもタイムリーだった。けっこう忘れているのでまた読み直そうかな。

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    2025年09月28日
  • 天に昇った男

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    珍しくミステリーではなく、冤罪や死刑制度に対するアンチテーゼとして書かれた作品(あとがきによると) 『涙流れるままに』などでも繰り返し用いられる島荘の一大テーマと思われる。今作は作品の雰囲気を損なうほど主張は強くなく、男の波乱の生涯と儚いロマンスにもの悲しくなった。 島田荘司って童話みたいなモチーフのお話が毎度上手くて引き込まれる。

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    2025年09月28日
  • 天国からの銃弾

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    粒揃いの中編が3つ。どれも平均以上に面白いが、表題作『天国からの銃弾』は出色の出来栄え。 高度経済成長期の魔都"東京"で蔓延る虚飾・天下り・利権・薬物・風俗を題材にここまでミステリーとして面白くするのは流石としか言いようがない。島田荘司の小説家としての最盛期はこのあたり?

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    2025年09月28日
  • 御手洗潔のダンス

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    ネタバレ

    地上20メートルの電線上で黒い背広姿、両腕を広げたポーズ死体となった幻想画家。現場付近には正気を失った被害者の妻。「山高帽のイカロス」 「山高帽のイカロス」「舞踏病」が良いな。御手洗と石岡君のコンビが好きだな〜。

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    2025年09月22日
  • 御手洗潔の挨拶

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    ネタバレ

    マンションの11階から消えた男が全力疾走でも間に合わない距離の電車に飛び込んで死ぬ。首には絞殺の痕。「疾走する死者」。

    この頃の御手洗と石岡君がやっばり好き。「数字鍵」の切ない感じや「紫電改研究保存会」の事件の面白さに御手洗の奇人ぶりとか面白くて好き。

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    2025年09月22日
  • 伊根の龍神

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    ネタバレ

    日本海の小さな入り江で目撃された龍神。知り合いの女子大生に連れ出され現場に赴いた石岡和巳。伊根周辺は自衛隊により封鎖されるなか、石岡らが泊まる宿の女将が消え、洞窟で女性の死体が…。

    久々の御手洗潔シリーズ。とりあえず時代が2020年…。御手洗も石岡君もかなり年に…。読みやすく面白いとは思うけど、正直こっち方面に戻って欲しくないな〜って気持ちが。
    最初、麗羅が里美かと思ってしまった。

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    2025年09月21日
  • 盲剣楼奇譚

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    900ページ越えのミステリ、と言うかむしろ剣豪物語^^
    作中作が半分以上を占めてるのには笑う。
    しかもそれがまた面白いという、さすが島田荘司だと思った。
    普段からあんまりトリックに興味がない自分にはむしろこの方が面白い(爆)

    とは言え、久々に吉敷シリーズを読めて通子さんにも会えて懐かしかった。こういう所シリーズものの楽しみだよね。

    久しく作者の作品を読んでなかったのだけどまた追ってみようかな。

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    2025年08月25日
  • 改訂完全版 異邦の騎士

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    これまでの御手洗シリーズとは一味違う感じで読み易く面白かった。
    トリックや内容については作中から約30年後の現代では私自身の仕事と関連もあり、あり得ない中身なので想像にも及ばなかったがその頃ならあり得るのかなぁどうなんだろうと思わせる感じだった。

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    2025年08月20日
  • Pの密室

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    御手洗潔シリーズ。幼少期のキヨシちゃんが大活躍です。表題含む二作の中篇かな。
    どちらも流石の御手洗潔でした。そしてお気に入りの犬坊里美さんが出てきました。
    楽しく読めました。

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    2025年08月19日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    推理小説によく出てくる密室トリックを使う縛りのアンソロジーというのが面白いなと思って読みました。
    友井羊さんと島田庄司さんのものが私は好きでした。島田庄司さんのものは長編小説の1部と書いてあったのでその長編小説の方も読んでみたいなと思いました。

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    2025年08月03日
  • 改訂完全版 異邦の騎士

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    ネタバレ

    今後の創作の参考資料として読んだ。大変読みやすい。人間関係(登場人物)は広げすぎず、真相に至る為のヒント・伏線などはしっかりと確立している。しかして探偵役の推理は一見突飛に思えるが、物語が進むにつれ、頷きざるを得ない不思議がある。登場人物の末路を予言しつつ、それを繰り返したり下手に防いだりせずひとつの診断結果として、また伏線として残しておくのがお洒落だ。

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    2025年08月02日
  • 龍臥亭事件(下)

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    今作は石岡さんが大活躍でした。御手洗潔はアドバイス程度の登場です。それでもとても面白かった。
    有名な史実を織り交ぜて、その真実を明らかにする。
    とても複雑なトリックでしたが、興味深く楽しめました。

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    2025年07月30日
  • 龍臥亭事件(上)

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    御手洗潔シリーズ。今回も御手洗は中々出てきません。石岡さんが頑張ってます。
    犬坊里美と言う魅力的なキャラが登場しました。彼女の動向が気になります。
    事件は次々と起こります。起こり続けます。
    下巻も楽しみ。

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    2025年07月25日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    トリックは金田一の漫画で知っていたけど楽しく読めました。冒頭部分は黒死館みたいで雰囲気ある!昔の殺人事件を解いていく、だと新しい殺人が起こらないのが一番のネックですけどそこまで気にならない。ただ鏖殺ということでもう少しグロいのを期待してたかも…。動機ももっとねちねち湿っぽくあーそりゃ殺しても仕方ないわって感じだと個人的にありがたかったかも!

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    2026年02月03日
  • 伊根の龍神

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    ミステリーというか、トリックというか、そこに重点を置けばいささか荒唐無稽な感は否めない。龍神に纏わる描写やエピソードもかなり恣意的なもので、さすがにやりすぎな感はある。わざとなのか無意識なのか、石岡氏と麗羅2人の行程はあまりにだらだらと書きすぎな気もする。
    だがしかし、島田さんの確かな構成力と独特のロマンチシズムに溢れ、何よりここに及んで新しい御手洗物が読める喜びが勝ってしまった。
    怪獣伝説で終わるはずがないとわかってはいたものの、徐々にあまりに思いがけない方向へ話が進み、読後には人生や時代への皮肉と悲哀と追憶を感じさせられた。石岡氏の独り語りからのこの流れは「異邦の騎士」を思い出した。
    感傷

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    2025年06月10日
  • 改訂完全版 斜め屋敷の犯罪

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    占星術殺人事件に続き島田荘司2作品目。占星術よりこっちの方が好き。

    奇怪な間取りの洋館で起こる連続殺人、密室、謎の人形、窓に映る人の顔と、ミステリーっぽい要素がふんだんに詰め込まれている。

    話や全体的な雰囲気は面白いし、トリックの理屈もわかるんだけど、他人にお勧めするほどではないかな。
    めっちゃ評価されてるのがよくわからないのは多分私のセンスが悪いんだろう。

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    2025年05月31日