あらすじ
吉敷竹史シリーズ 20年振りの新作長篇文庫化!
加賀百万石から終戦直後の混乱期、そして現在へと続く謎の連鎖。密室状態の中、五人の男を一瞬にして斬り殺した謎の美剣士の正体は?
※この電子書籍は2019年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
900ページ越えのミステリ、と言うかむしろ剣豪物語^^
作中作が半分以上を占めてるのには笑う。
しかもそれがまた面白いという、さすが島田荘司だと思った。
普段からあんまりトリックに興味がない自分にはむしろこの方が面白い(爆)
とは言え、久々に吉敷シリーズを読めて通子さんにも会えて懐かしかった。こういう所シリーズものの楽しみだよね。
久しく作者の作品を読んでなかったのだけどまた追ってみようかな。
Posted by ブクログ
島田荘司の長編、久しぶりだった。
吉敷刑事のパート、伝説の剣客の物語、
吉敷刑事の解決パートの構成。
戦後間もない、渾沌とした時代に石川県
の芸妓を抱える盲剣楼に、押し込み同様
の暴漢がやって来て、女を手篭めにして
助けが来ないのに乗じて好き放題。
そこに、語り継がれた盲剣様があっとい
うまに軍刀を構えた男どもを斬り捨てて
しまう。
これは、現実の話?
幼少期に、盲剣様の剣捌きを目撃したと
いう女画伯。
吉敷が、その画伯と知り合いになり、あ
る事件の解決を任されてしまう。
挿話は、江戸時代の剣が不用となった
世の中に起きた剣客鮎乃進と紅葉村の
千代との物語である。
長い文章だったが、鮎乃進の生き様に
引き込まれた。
解決編は、挿話の話の流れを上手く活か
していたと思う。