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実際起こった事件だけに。
最後に犯人が判明するまで、ドキドキさせられました。
複雑なトリックにも感心しましたし、偶然にも重なった殺人事件により物語に深みが増し、充足感が得られたように思います。
本小説の関連本も読んでみたいです。
Posted by ブクログ
津山三十人殺しをベースにした一連の殺人事件が結末を迎えます。
下巻は大部分が都井睦雄に関する記述でした。ここは創作ではなく、筑波昭氏の「津山三十人殺し」を参考に、ほぼ事実であることがあとがきに記されています。
津山三十人殺しは有名なので知ってはいたものの、内容はうろ覚え。
このようなことが起こっていたのかと、悲しいような息苦しいような気持ちになりました。
これまでも、島田さんの描き出す「日本人論」は鋭く核心を突いていると感じていましたが、ここでもその本領を発揮しています。
私が幼少の頃から、なんとなく感じ続けていた「日本人」というもの、そして「田舎」というものの、感覚では分かるのだけどうまく言葉にできない本質を、うまく言い当てられたような気がしました。
そして石岡君、御手洗からの助言に助けられたところはあったにせよ、自力でよくがんばりました。
ミチ親子を助けるために体を張る姿は格好良かったです。
Posted by ブクログ
龍臥亭事件という作品が自分のなかで大好きで、思い入れの深い作品なのは、石岡さんが、事件を解決したいと深く願い、他には誰も頼れないとなんとか自分の頭で必死に、本当に必死に考え、推理し、ボロボロになりながらも、事件の謎を解いていく姿が描かれているから。
御手洗潔という超人の活躍をその傍で振り回されながら見守るしかない石岡さんの姿はそこにはなく、必死な凡人のもがきが私の心を打ちました。
霧のなかの幻想的な舞台にて行われる犯人との格闘、そして終幕、石岡さんの手による真相披露が描かれる第12章からエピローグにかけては、御手洗シリーズ屈指の名シーン名場面の連続でした。
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