島田荘司のレビュー一覧
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下巻では、通子は現在自分が置かれている状況を打開すべく、過去と見つめあい、行動を起こします。様々な悪しき過去を振り切って、行動する通子に強さを見出せるようになります。
そして吉敷も、冤罪事件を解明しようと行動します。上司にたてつく姿はわたしが今まで読んできた吉敷シリーズの吉敷と何ら変わりがありません。
一旦途切れかけた通子と吉敷の運命の糸が、また交差し、結びついていく様もとてもよく描けていると思います。
御手洗シリーズとはまた違った、社会派ミステリとしての本作は、冤罪事件について様々な知識を与えてくれ、現在の日本の裁判システムに疑問を投げかける秀作だと思いました。
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御手洗少年が、昭和30年代の横浜を舞台に大活躍!御手洗のクラスメートで川に浮かぶ船が家の、"水上生活者"である江口少年が語り手で、もう1人、えり子という女の子と3人で、横浜で起きる事件を解決していく。
とはいえ3人とも中学生なので、御手洗の指示の下、地道に横浜を駆けずり回って「捜査」をしている過程はなかなか微笑ましい。江口もえり子も御手洗を信用し切っているので、めっちゃ頑張る。
もちろん警察には、子供のくせにと邪険にされるけど、全然負けてない御手洗。頼もし過ぎる。
御手洗少年は学校では成績トップなので、授業では先生のサポート的な事をやらされたり、多少のことは大目に見られ -
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いわゆる本格・新本格と呼ばれるミステリはあまり好きではない。世評のいい「屍人荘の殺人」なども私は全く面白いと思わなかった。
読者がミステリに求めるものが違うので、これを駄作と決めつけるつもりは全くなく、トリックだけを取り上げればとても素晴らしいと思う。しかしどんな形態をとっても人間や人間関係がうまく描けていなければ、小説として未完成だと思う。
そこで本書だが、古い作品なのでちょっと冗長かなと思う部分があるものの、探偵役、ワトソン役を含め登場人物のキャラクターが面白く描かれている。トリックやミスリードも上手く、トラベルミステリーの要素も加味されていて、これはさすがに名作と呼ばれるだけのことはあ -
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積読チャンネルで紹介されていて手に取った一冊です。
ショートショート集なので、少しずつ細切れに読めるのがよかったです。どの作品もそれぞれ面白かったのですが、なかでも米澤穂信さんの「燃えろ恋心」が圧倒的に好きでした。
リズムもテンポもよく、一気に駆け抜けていくように読めて、最後のオチまできれいに決まっています。これはできれば、内容を何も知らずに読んでほしい作品です。
特によかったのが、青春時代の「大人は自分たちのことをわかってくれない」「なんとなくこちらの味方ではない」という感覚の描き方でした。
ラブレターを買ってから、実際に書くまでの過程もいいです。誰かに恋をしているというより、恋をし -
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ネタバレ40年前に起きた一家鏖殺事件。最初に殺害された芸術家の手記から、占星術に関連した犯人不明の事件として多くのミステリファンが真相解明に挑んだが、解決に至らなかった。そんな中、占星術師である御手洗潔の下に、事件の新たな情報が舞い込んでくる。40年前の事件を、御手洗は解決できるのか?
トリックは言われてみれば単純だが、周辺情報が特殊であるために今まで誰も見破れなかったとのことだった。しかし、トリックも複雑なので中々理解しながら読み進めるのが難しかった。情報に惑わされずに事実のみ着目して見るべきなのだなと感じた。
以前読んだ「六枚のとんかつ」がネタバレになっているが、マジでネタバレなので注意だ。