島田荘司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ宇宙人だったりの超常現象が出てくるミステリを違和感なく落とし込むのは難しく見える。Aが理由で宇宙人だと勘違いしてました!ってのはなんか興醒めだし
本作はそこを上手いことやりくりしてて、なかな面白かった
強いて言えば、最後の突入シーンであの脳筋刑事さんを活躍させて欲しかったかなあ
ただ馬鹿で前時代的なだけで、憎めないキャラにして欲しかった
後半はストーリーがあちこちに飛んでいって、書きながらプロットを考えたのかなあと感じた
血って洗えば完璧に落ちるもの?
傘でぶん殴ってきた女がハムスターのアナフィラキシーショックで死ぬ話はもう少しなんかやりようなかったのかな、、、
描写が重々しくて、読んでい -
Posted by ブクログ
島田荘司の長編、久しぶりだった。
吉敷刑事のパート、伝説の剣客の物語、
吉敷刑事の解決パートの構成。
戦後間もない、渾沌とした時代に石川県
の芸妓を抱える盲剣楼に、押し込み同様
の暴漢がやって来て、女を手篭めにして
助けが来ないのに乗じて好き放題。
そこに、語り継がれた盲剣様があっとい
うまに軍刀を構えた男どもを斬り捨てて
しまう。
これは、現実の話?
幼少期に、盲剣様の剣捌きを目撃したと
いう女画伯。
吉敷が、その画伯と知り合いになり、あ
る事件の解決を任されてしまう。
挿話は、江戸時代の剣が不用となった
世の中に起きた剣客鮎乃進と紅葉村の
千代との物語である。
長い文章だったが、鮎乃進 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わったあと、ホームズと漱石と、そして島田荘司の作品を「他のも読んでみようかしらん」となる作品であると思う。
正直著者の他の作品を読んでいる方であれば、甲冑が出てきた辺りでなんとなくトリックの肝自体は気づけてしまうような気もするが。
ただ最後の別れのシーンの美しさも然ることながら、未来の小説家に向けた特別エッセイは何故かは分からないがとても心に染みた。
「経験から言えることですが、世の中のことがすっかりわかるまで、書くのを待たなくてはならない理由なんてなにもありません。いくつになってもわからないことはあるし、若い頃にはよくわかっていて、次第に失われる世界や知