島田荘司のレビュー一覧

  • 漱石と倫敦(ロンドン)ミイラ殺人事件

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    読み終わったあと、ホームズと漱石と、そして島田荘司の作品を「他のも読んでみようかしらん」となる作品であると思う。

    正直著者の他の作品を読んでいる方であれば、甲冑が出てきた辺りでなんとなくトリックの肝自体は気づけてしまうような気もするが。

    ただ最後の別れのシーンの美しさも然ることながら、未来の小説家に向けた特別エッセイは何故かは分からないがとても心に染みた。









    「経験から言えることですが、世の中のことがすっかりわかるまで、書くのを待たなくてはならない理由なんてなにもありません。いくつになってもわからないことはあるし、若い頃にはよくわかっていて、次第に失われる世界や知識もありま

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    2026年01月31日
  • それはそれはよく燃えた

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    全ての作品が「それはそれはよく燃えた。」という1文から始まる。
    25名の作家からなるアンソロジー。

    その中でも
    市塔 承さん(2025年のメフィスト賞受賞、まだ作品は未発売)を知れただけでも、この本を買う価値があったと思う。

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    2026年01月26日
  • それはそれはよく燃えた

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    「それはそれはよく燃えた」の1文から始まる数多の短編。燃えたのは物質であり概念であり、「燃やす」という人間ならではの行いは唯一つには留まらないのだのと認識させられた。
    黄金の森の神様とレヴナントが印象深かった
    皆川博子の作品は大御所流石の表現力

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    2026年01月23日
  • 御手洗潔のメロディ

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    ネタバレ

    御手洗潔シリーズの短編4作品が収録。
    わたしはその中でも3番目の「ボストン幽霊絵画事件」は。病院の待ち時間にあっという間に読んでしまったほど面白い。
    うち2作品はミステリーではないが、御手洗ファンなら必見かも。個人的にレオナが好きなので登場してきて嬉しかった。
    謎解きのほうは全然わからなかったが、御手洗シリーズはだいたいが奇想天外トリックだし、推理も納得なので読後感よき。
    島田荘司の文体が好きなのでストーリーを追うだけでも楽しい読書体験でした。

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    2026年01月19日
  • 改訂完全版 異邦の騎士

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    Xでおすすめしてる人がいたので読んでみた作品
    出だしの引き込まれ方がすごい
    最終的なオチはそこなんだ、って感じだけど、その間も何が本当だ?って考えながらサクサク読める。

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    2026年01月13日
  • 改訂完全版 異邦の騎士

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    ネタバレ

    中盤、惨すぎないか?惨すぎないか?と読んでたら、終盤そのひっかかりがしっかり回収されて良かった。占星術並みにおもしろかった。

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    2026年01月11日
  • 水晶のピラミッド

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    ネタバレ

    前半部分のエジプトやタイタニックの話は別の読み物としても非常に面白かった。
    そして、これらがどのように伏線回収されていくのかと思いながら読み進めたが、まさかの全部ミスリードとは・・・最後のどんでん返しは絶対に分からない!
    大胆な構成に脱帽するとともに、ピラミッドの独自の解釈についても、そんなアプローチの仕方があるのかとこれまた脱帽。

    今作は御手洗の推理小説というよりは冒険奇譚であるとともに、レオナの恋物語でもあるように感じた。
    また一つ大人になったレオナが再登場してくれたら嬉しい。

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    2026年01月05日
  • 島田荘司のミステリー教室

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    いやはや、おみそれしました
     島田荘司が純文学も読んでゐることが伝はる一冊。
     江戸川乱歩やポーはいはずもがな、丸谷才一や芥川龍之介、太宰治の名も出てくる。

     そしてミステリ史が簡単に語られるのだが、これがおもしろい。ヴァレンタインの20箇条が足かせになってゐると説いたり、自然主義の風土から脱却して新本格が隆盛したとも分析する。

     なかには古臭い発言もあるが、まあいいだらう。

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    2026年01月04日
  • アトポス

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    ネタバレ

    分厚い本だがミステリー以外の話(中世ヨーロッパのヴァンパイアの話とか)まで臨場感があって最高に面白かった。

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    2025年12月09日
  • 龍臥亭事件(上)

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    ネタバレ

    半分なので簡単に。

    字が小さい。。。
    石岡さん、ひさしぶり。いいね。
    石岡さん、情緒不安定なのは前からだけど、何故か恐怖感が薄れて、逆に女子高生によって浮かれてきてる。ヘンテコ。

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    2025年12月07日
  • 眩暈

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    はみ出し者のための、切なく優しい物語だった。

    誰がどのように、みたいな〜ダニットとは一線を画す、もはや荒唐無稽とも思える謎(ミステリー)が提示され、オイオイと思わなくもないのだが、

    謎(ミステリー)が御手洗の手によって解かれたとき
    立ち現れるのは、"ミステリー"小説というベールを
    はがれた、ただ魅力的な物語なのだ。

    御手洗潔シリーズのミステリーでありながら、
    他のミステリーとは全く異なってしまう、
    こんな部分がやはり好きだ。

    暗闇坂〜より後の作風に不安を感じていた
    のだけど、全くの杞憂かもしれない。

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    2025年11月30日
  • セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴―名探偵 御手洗潔―(新潮文庫nex)

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     昭和五十七年の秋、高沢秀子という老婦人が御手洗潔のもとを訪ねてくる。世間話程度に彼女がはじめたのは、親友である折野郁恵という女性の話だった。榎本武揚の子孫であり、ロシアの皇帝陛下からの贈り物であるセント・ニコラスの長靴を受け継いだ、というエピソードを持つ女性だ。そんな彼女の様子が今日おかしかった、と秀子は御手洗たちに語る。雨を見たことによるショックで倒れて救急車で病院に運ばれた、というのだ。しかも息子夫婦はそばにいたのに救急車に同乗しなかったらしい。秀子の話を聞き、御手洗は大事件のにおいを嗅ぎ取る。

     ということで本作は、何十億の価値があるかもしれないセント・ニコラスのダイヤモンドの靴をめ

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    2025年11月30日
  • 伊根の龍神

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    新人の作品であれば、メチャメチャに貶されるのかも知れないが、島田荘司先生の作品なら、コレが読みたいのでOKだというパターン
    愛憎漂う哀しいストーリーを背景に、怪奇なエピソードと大胆な物理トリックが炸裂する
    今回は、石岡君の巻き込まれ型冒険ストーリーでした

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    2025年11月27日
  • 漱石と倫敦(ロンドン)ミイラ殺人事件

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    イギリス留学中の夏目漱石が、ホームズとワトソンに出会い、一緒に事件を解決してしまうという、わくわくする設定。シャーロッキアン界隈では昔からされてきたツッコミが随所に見られるのも楽しい。

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    2025年11月14日
  • 伊根の龍神

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    学生の頃に出会って以降、ずっと新刊を追い続けてうん十年、出るたびに嬉しく読んでます。
    今回は社会的な色が濃く、リアルと重ねて色々考えてしまう話でした。後半に行くにつれ面白くなってきて、最後は一気に読んでしまいました。久しぶりに御手洗に会えた事も嬉しかったです。
    次はどんな話になるのか、まだまだ新刊読み続けたいので先生には頑張ってほしいです。

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    2025年11月02日
  • 動物城2333

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    翻訳本らしい文章で途中読みづらさを感じる部分もあったが、どんどん話にのめり込むにつれて気にならなくなった。

    動物たちが二本足で歩いている姿を想像しながら読むとほんわかファンタジー感があるが、そんなことはない。人間とは冷戦中だし、人間の大使は殺されるし、裏社会は存在する…
    でもやっぱりファンタジーな世界観もありつつ…

    全く予測できない結末で驚いたけど、とっても面白かった

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    2025年11月01日
  • リベルタスの寓話

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    島田さんの作品を読むのは『占星術殺人事件』依頼。本作もスケールが大きくて面白かった。あらすじだけ読むと、どういうこと?と思っちゃいましたが、最後でちゃんとまとめられて、すごい、と思いました。

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    2025年10月24日
  • 龍臥亭幻想(下)

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    ネタバレ

    (上巻の感想からの続き)

    しかし、本作の目玉と云えば、やはり島田荘司氏2大シリーズの主役、御手洗と吉敷のコラボレーションだ。

    とはいえ、この2人が邂逅するわけではなく、御手洗は下巻の211ページ、全体の6/7あたりで前回同様、電話での出演のみ。
    しかし吉敷はもう物語も終盤を迎える段になって妻と子を迎えに貝繁村まで出て来て、実際に石岡と初対面するのである。

    この趣向は両シリーズを読み通して来た者にとって、なんとも感慨深い、心憎い演出である。
    『涙流れるまま』以降、吉敷と通子のその後をこんな形で知らせてくれるとは思わなかった。これこそ一級のファンサービスだろう。

    そして吉敷は事件の1つを解

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    2025年10月15日
  • 龍臥亭幻想(上)

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    前作『龍臥亭事件』に引き続き、業の深さが主題になっている。
    閉鎖された村社会に伝わる因習。
    妄信のように今に伝わる差別。
    主従関係の厳格さから生じる男と女の色の縺れ。

    そして御手洗シリーズの定番となっている物語を彩る逸話ともいうべきエピソードが今回も添えられており、それこそが森孝伝説、そして森孝魔王といった話だ。

    上の梗概にも述べた森孝伝説は島田氏が常々テーマに挙げている日本の歪な上下関係・主従関係を扱った悲しい物語。
    さらに挿入される森孝魔王の物語も悪徳代官が百姓をいたぶる話だ。森孝伝説の内容を受け、死体に森孝の霊が乗り移り、甲冑を身に纏い、代官に処刑を下すといった内容だ。虐げられた弱者

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    2025年10月18日
  • 眩暈

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    ネタバレ

    この辺の長編は少し長いですね~(笑)手記を2回読まされるのは少し辛かったかもしれな(笑)しかし今回のトリックはかなり大ガがりな感じでしたね~(笑)御手洗が論文書いたりして徐々に海外へ出て行ってしまう雰囲気が感じられました。

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    2025年09月30日