眩暈

眩暈

小説・文芸
1,100円 (税込)

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切断された男女が合成され、両性具有者となって甦る。窓の外には荒涼たる世界の終焉の光景が広がっているばかりだ。『占星術殺人事件』を愛読する青年が書き残した戦慄の日記が示すものは何か。醜悪な現実世界に奇想と驚天動地のトリックの矢を放つ。ミステリーの新たな飛翔を決定づけた傑作。

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眩暈 のユーザーレビュー

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    傑作

    ほんと一番島田荘司らしい作品だと思う
    まずバーンと何か「よくわからない話」を出して
    それをこれは解ける謎だと、徐々に解き明かしていく。
    御手洗作品のいつもの流れ

    眩暈はそのよくわからない話が断トツで不気味で奇妙で気味が悪い。
    そしてこれを「現実ですよ」。と。「これは現実にあった話なのです」。と。

    精神病患者の妄想(ドグラ・マグラっぽいかも)として持ち込まれたあまりにも異様な文章をこれは現実だ、ではゲームをしましょうと。現実か妄想かと。

    これは凄い作品。何度でも読み返したくなる。
    DNAを知らない石岡ももちろん必見だ。

    1
    2021年03月27日

    Posted by ブクログ

    『だからウロボロスなんです。蛇が尻尾をするすると飲み込んでいくと、すぽんと異次元の空間へと消滅する、そういう現象を思惟的に結論しても、さして意味はない。何故なら現実にそういうことは起こらない。

    海の水の総量が茶匙何杯であるかを知ることが可能かと問われれば、明らかにイエスであり、明らかにノーでしょう。

    脳の機能を物質レベルで解明したという時、これが何を意味するかといえば、ほかならぬ脳自身がこれを理解したということです。これはパラドックスなのですよ。

    自分自身とは、永久に握手はできないのです。』

    島田荘司は重たいけど面白いなぁ。

    そもそも島田荘司は重たいので避けてきたけど、そろそろ本気で読み漁りたいな。『暗闇坂の人喰いの木』と『アトポス』あたりをとりあえず読みたいな。

    0
    2016年03月05日

    Posted by ブクログ

    はみ出し者のための、切なく優しい物語だった。

    誰がどのように、みたいな〜ダニットとは一線を画す、もはや荒唐無稽とも思える謎(ミステリー)が提示され、オイオイと思わなくもないのだが、

    謎(ミステリー)が御手洗の手によって解かれたとき
    立ち現れるのは、"ミステリー"小説というベールを
    はがれた、ただ魅力的な物語なのだ。

    御手洗潔シリーズのミステリーでありながら、
    他のミステリーとは全く異なってしまう、
    こんな部分がやはり好きだ。

    暗闇坂〜より後の作風に不安を感じていた
    のだけど、全くの杞憂かもしれない。

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    フェアではないが文章の構成は非常に技巧的で、読み終わってすぐには理解しきれなかったが、時間が経ってこの作品中最大の秘密が明らかになっていたことがわかって非常に驚いた。SFチックな内容をしっかり現実的に解いていて面白かった。

    0
    2025年05月23日

    Posted by ブクログ

    占星術殺人事件から影響を受けた少年の異常な手記から真相に辿り着く御手洗潔の名推理。平仮名から始まり悪夢か狂気の世界としか思えない内容だが論理的解決のヒントは提示されている。とはいえトリックは奇想天外というレベルで前提として必要だってのかもよく分からぬ。これを是とするか非とするかで評価が分かれそうであるがエンタメとしては好き。手記を持ってきた博士の話の方が難しくて困るがその辺も石岡がフォローしてくれている。
    御手洗潔はシャーロック・ホームズの正統後継者みたいなキャラだがトリックの方はチェスタトン寄りだと個人的には思う。

    0
    2025年03月07日

    Posted by ブクログ

    「占星術殺人事件」を愛読する青年の日記から始まる物語。
    私たちが今読んでいるこれは夢が現か。読み進めるほどに目の前が揺れてぐらぐらしてくる、まさに眩暈を起こしそうな御手洗潔シリーズ長編6作目。
    →
    冒頭のインパクトがすごい!
    占星術殺人事件も冒頭がとにかく入りにくかったんだけど、今作もしっかり冒頭で選別されている感じある(笑)
    でも、二章で御手洗たちが出てくるので、まだ読みやすい……いや、御手洗と教授の会話もまぁまぁわからんな……。
    石岡くんが活躍?する三章あたりからは→
    グイグイ読める。ホラー味もあるし、夏にピッタリ(ほんまに?)

    トリックは今回もすごい。毎回ダイナミックな力技!島田先生といえばこれやよ。大好き!
    ちゃんとハピエン?やし、読後感は良い……?(?が多いな!)

    次はアトポス!!分厚い〜!楽しみ〜!!

    0
    2024年09月20日

    Posted by ブクログ

    まだ読んでない人へ。かなり分厚くて読むのに時間がかかりますが、その分満足が得られるでしょう。読み終えた自分に拍手を送りたい。内容にはあえて触れません。一読あれ。

    0
    2022年07月22日

    Posted by ブクログ

    「占星術殺人事件」の愛読者が書き残した日記が意味するものは?どこまでが現実でどこから妄想なのか。不気味な日記に始まりプロローグから一気に引き込まれる。そして御手洗よ、早く出て来い!と思いながらページをめくる。島田荘司の本の読みながら不安にさせる要素は何なんだろう。言うまでもないが「占星術殺人事件」を先に読んだ方が良い。

    0
    2021年04月29日

    Posted by ブクログ

    あの現実とは思えない手記が論理的に解明されていくさまは圧巻。
    島田荘司は最初に提示される謎が本当に魅力的である。

    ただ、一応説明はつけられるものの、両性具有者のことについては少し曖昧な部分がある気がした。(私の読みこみが浅いだけだったらすいません。)

    0
    2021年03月14日

    Posted by ブクログ

    ミステリー初心者ですが、このミステリーは面白いと思いました。

    ホラー小説を連想させるおどろおどろしい文章が、天才探偵の元に持ち込まれたとき、どんな事件が明らかになるのか。

    トリックとしてはちょっととんでもない部分もありましたが、そうか、そう言うことだったのか! と言わせる説得力は十分にあります。

    0
    2020年04月19日

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