島田荘司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ御手洗シリーズ長編。
御手洗シリーズ内でも幾つかの作風が存在するが、よもやこのパターンの物語だとは思っていなかった。石岡くんが語り手として物語が進行するのはいつ以来ぶりだろう。『屋上の道化たち』ではほんの少しの登場だった為、かなり以前になるだろう。
時間軸が現在であり、石岡も御手洗もおそらく60代に近い年齢だろう。冒頭のやりとりは懐かしくもありながら何処となく御手洗が丸くなった印象がある。石岡くんは何歳になっても相変わらずで、途中あまりの軟弱な印象に辟易してしまうが、確か彼はこんな性格だったなぁと思い出す。
今回は麗羅という女子大生が石岡のパートナーとして行動するが、若さ溢れる、溌剌とし -
Posted by ブクログ
冒頭から島田荘司ワールド全開。
物語は東京都下の架空のある街を舞台に、タイトルにある得体の知れない不気味な「ゴーグル男」の出現から殺人事件の発生、主人公の一人である「ぼく」の一人語り、その街で起こった臨界事故と3つの別々の視点から始まっているが、最後には全て一つに収束していく・・・。
「ゴーグル」とその中にのぞく顔は、皮膚が無く、赤黒く爛れた筋肉のように見える、そんな男が霧の中から現れるなんて恐ろしすぎる。
前述の臨界事故は、1999年に発生した「東海村JCO臨界事故」をモチーフにしていると思われ、本作の中で重要な背景として扱われている。実際の東海村の事故はニュースで起こったことは知って -
Posted by ブクログ
ネタバレやっぱり島田荘司のミステリってクセあるよな〜と思いつつ楽しく読めた。
今回は読者であるわたしは完全に石岡くんと同化してて、事件の謎について考える暇もなく、踊り歌いまくる御手洗を見てたら解決してたわ、みたいなスピード感だった。
そしてこのスピード感じゃないとびっくりしてしまう種明かしというか、例えば「ある騎士の物語」で電車のレールの上をカートが爆走してる場面は、具体的に想像したらかなり変な絵面だ。
ところで、自分が考えた通りのことが起こっていたと分かったときの御手洗が踊りまくるから、このタイトルなのかな?だとしたら相当面白い。
今作は御手洗と石岡くんの共同生活や一緒に事件を追う様子が楽しかっ