島田荘司のレビュー一覧

  • 眩暈

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    フェアではないが文章の構成は非常に技巧的で、読み終わってすぐには理解しきれなかったが、時間が経ってこの作品中最大の秘密が明らかになっていたことがわかって非常に驚いた。SFチックな内容をしっかり現実的に解いていて面白かった。

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    2025年05月23日
  • 眩暈

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    ネタバレ

    なんとなんと。
    中盤の御手洗潔の推理を読みながら、こりゃメチャクチャな設定だ〜、トンデモ本だ〜と思いながら読んでた。
    鎌倉とインドネシア、玄関ロビーに土俵、盲目の医者(のような人)、これは後半だけど未開の4階などなどなど。
    。。。
    でも、それが御手洗潔シリーズですよね。
    とんでもないけど、読み進む。
    よくあるうんざりするような文が少なく(自分にとっては)、とはいえ、情緒を感じる表現もところどころにある。
    石岡先生、流石です。

    マンションが他の国に同じ形で存在したことは、綾辻先生の黒猫館の殺人を思い出しました。
    眩暈が先かな?
    ディテールは異なるけどね。

    読み終えても残る疑問が2つばかり。

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    2025年05月17日
  • 伊根の龍神

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    ある意味社会派というか、現在進行形の世界を取り入れつつ島田荘司らしい派手なことをしてるって甘めだけど、面白かった。

    2899冊
    今年127冊目

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    2025年05月05日
  • 星籠の海(下)

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    下巻からは怒涛の如く断片が繋がって行きます。懸命に皆生きているけど、運命の容赦の無さが淡々と書かれるのも小説ならではかもしれない。また、かの総理暗殺事件が起きた時のこと、大地震、子供の時に繰り返しワイドショーで流れていた結婚式のシーン、この40年ほどの日本で起きていた出来事も頭に蘇り、読み合わせて行くと背筋が凍る思いもして。最後、とある人物の行動により結末するところで救いもある。小説の醍醐味を味わいました。
    最後まで読み終えたところで、感想戦として、気になるところに戻ってまた読み込むのも島田作品ならではのお楽しみ。端から端まで金太郎飴的に堪能しましたです。

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    2025年05月02日
  • 星籠の海(上)

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    文庫版が出てすぐ購入していたものの、永らく積読しておりました。GWのまとまった時間に読書したくなり、ふと思い出した本書。ただ、以前買った本は手元になく、物置きの奥にありそうだと思った矢先、偶然立ち寄った本屋で文庫版が上下揃っていて、その場で購入してしまいました。
    それを後悔させない、序盤から引き込まれる文体。上巻の中盤までは合間を縫って読んでいたが、その後は下巻の最後まで一気読みしちゃいました。
    島田作品、途中からほとんど読んでおらず、作品の時系列も無視して読んでるところですが、このお話もいいなあ。好きです。
    確かに、島田作品は途中からこんなテイストになったかもしれないが、複数のストーリーと犯

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    2025年05月02日
  • 写楽 閉じた国の幻(下)

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    ネタバレ

    佐藤と出版社の常世田たちが、写楽は誰かの考察を進める中、オランダ商人の記録の写しをオランダで入手した片桐教授のお陰で、写楽は外国人という説が一気に可能性を帯びてくる。

    一方、江戸編にて当時の状況長崎に滞在していたオランダ商人が参府した際の蔦屋重三郎とのやりとりが描かれ、ぐんぐん引き込まれてしまった。
    写楽は誰かという議論や当時の江戸文化など、興味深い内容満載で、特に江戸編が面白かった。

    大河ドラマの"べらぼう"をフォローしていなかったが、今更ながら、少し興味が湧いてきた。(笑)

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    2025年04月30日
  • 改訂完全版 異邦の騎士

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    お勧めされたので読んだ本。
    記憶喪失の男がどうして記憶喪失になったのかを考えながら読んだが記憶喪失の男と一緒に騙されてた。
    今でも嘘が本当のことだったのではないかと思うほど印象が強くてこんがらがってる。

    この本では御手洗潔の友情深さを見ることができて、こんな友人が出来る人生そうそうないよなと思った。
    御手洗の記憶喪失の男に対して思いやりが台詞を通じてしみじみと沁み渡る感じを抱いた。
    記憶喪失の男と良子や御手洗のやりとりが私にとってじんわりと響くような会話(台詞)が多くて心を震わせながら読んだ。

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    2025年04月29日
  • 透明人間の納屋

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    島田荘司の長編ミステリー。余りにも不可思議な密室、そして殺人事件と、切なすぎるラストが印象的な作品。島田荘司は御手洗シリーズばかり読んできたが、御手洗のいない作品でもこれ程の衝撃的な物語があるのかと驚愕。また、最後は余りにも悲劇的な結びに絶句してしまった。それ程に印象的な作品。

     小学生のヨウちゃんと彼の家の隣にたつ印刷所で働く真鍋さんとの物語。ヨウちゃんは学校生活が上手くいかず、家庭もシングルマザーの母親が夜の街に出ており深夜まで不在。そんな中、隣の印刷所で働く真鍋と仲良くなり、様々な事を教えてもらう。
     小学生からすれば三十歳位は物凄く大人で、憧れや尊敬を抱いている。彼が印刷所の納屋で謎

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    2025年04月17日
  • 改訂完全版 異邦の騎士

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    ミステリ好きにお勧めされた本人の人生を勝手に作られると言う事はこれほど恐ろしいことなのかと思った。少し現実離れしてるような物語だけれども、いろいろな奇跡が積み重なったらこれが現実になるのかもしれないと思わせてもらえるとは言え、情緒的な表現が多かったので、読むのに時間がかかった。続編もあるというかシリーズ化されているものらしいので聞くのはありかなぁと思う。

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    2025年04月13日
  • 網走発遙かなり 改訂完全版

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    映画化されるだけあって、乱歩の幻影がすごくよかった。
    同潤会アパートも出てきたし、もっと乱歩のことを知りたくなってしまった。

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    2025年03月29日
  • 伊根の龍神

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    伊根湾にUMAの龍神が出現した?! 石岡君が現場に向かうと… 御手洗潔シリーズ最新作 #伊根の龍神

    ■あらすじ
    伊根湾に龍神が出現した? UMA研究会である女子大生の麗羅から噂話を聞きつけていた石岡は、一緒に現地に赴こうと計画していた。石岡が御手洗に相談すると、生命の危険があるから絶対に行ってはならないと咎められてしまう。

    麗羅と石岡が伊根湾に到着するも、物々しい自衛隊に近づいてはいけないと制止を受け…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    御手洗潔シリーズの最新作、久しぶりに拝読するので楽しみだったんです。UMAものですか? と、思いながら読み進めるも、なるほどこういうお話なんですね。さすがは

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    2025年03月28日
  • 伊根の龍神

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    ネタバレ

    まさかこんな結末になるとは。
    中央線沿線のレイラの回想から、わりとぐだぐだの展開を経て、一転国際謀略ものに。ついにはNATOが登場する奔放さ。
    拉致関係のノンフィクション部分と個人の見解を織り込みながら島田先生らしい大胆な飛び道具で楽しめました。
    北の血統について…大丈夫なんでしょうか。

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    2025年03月28日
  • アトポス

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    期待通りの御手洗潔シリーズでした。
    今回は登場の仕方が少しニヤッとしました。登場してからの謎解きはスピード感があり読み応えありです。
    タイトルの意味も唸らされました。

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    2025年03月26日
  • 伊根の龍神

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    仲良くなった女子大生に半ば拉致(!)される形で伊根に現れるという龍神を見に行くことになった石岡さんがメインの話。なので彼のファンは必見。
    最初は単なるUMA探しみたいな感じだけど、伊根に滞在中、不穏な出来事が起こり始める。
    決してクローズドサークルではないんだけど、登場人物が少ないことと、行動範囲が狭いこと、悪天候などが相まって、閉じた世界で起こる非現実的な出来事という雰囲気がすごかった。
    個人的には龍神の真相より、ある人物の人生に胸を打たれた。

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    2025年03月23日
  • 改訂完全版 斜め屋敷の犯罪

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    ☆4.0

    これまた大技が出ました。
    他の感想で「上手くいくとは思えない」的なものがあるけど、これは浪漫なのでいいんです。
    そういうものなのです。
    御手洗さんが出てくるまでだいぶありますが、出たら読み止める場所ないのでそこから一気読み推奨。

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    2025年06月13日
  • 伊根の龍神

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    ネタバレ

    御手洗シリーズ長編。
    御手洗シリーズ内でも幾つかの作風が存在するが、よもやこのパターンの物語だとは思っていなかった。石岡くんが語り手として物語が進行するのはいつ以来ぶりだろう。『屋上の道化たち』ではほんの少しの登場だった為、かなり以前になるだろう。
     時間軸が現在であり、石岡も御手洗もおそらく60代に近い年齢だろう。冒頭のやりとりは懐かしくもありながら何処となく御手洗が丸くなった印象がある。石岡くんは何歳になっても相変わらずで、途中あまりの軟弱な印象に辟易してしまうが、確か彼はこんな性格だったなぁと思い出す。

     今回は麗羅という女子大生が石岡のパートナーとして行動するが、若さ溢れる、溌剌とし

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    2025年03月14日
  • 動物城2333

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    ネタバレ

    動物が主人公ではあるが、
    キャラが立っていて分かりやすく
    ずっと話に入っていけた!
    ところどころ、翻訳的な話し方をするが
    物語の謎が深まり解け深まり解けで
    連続して驚きがあり、飽きずに読めた!
    そして最後の謎はまさかの展開で、
    その手があったのか…!!!と感嘆せずにはいられぬ…
    私たちの普段の生活にもハッと気づかせてくれるきっかけにもなる作品だった。

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    2025年03月09日
  • 眩暈

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    占星術殺人事件から影響を受けた少年の異常な手記から真相に辿り着く御手洗潔の名推理。平仮名から始まり悪夢か狂気の世界としか思えない内容だが論理的解決のヒントは提示されている。とはいえトリックは奇想天外というレベルで前提として必要だってのかもよく分からぬ。これを是とするか非とするかで評価が分かれそうであるがエンタメとしては好き。手記を持ってきた博士の話の方が難しくて困るがその辺も石岡がフォローしてくれている。
    御手洗潔はシャーロック・ホームズの正統後継者みたいなキャラだがトリックの方はチェスタトン寄りだと個人的には思う。

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    2025年03月07日
  • 改訂完全版 暗闇坂の人喰いの木

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    ネタバレ

    面白かった〜!暗く空気の重い設定と魅力的なキャラクターたちが好きです。トリックというか真実というかミステリーってそこまで偶然偶然運命運命が結論でいいんだ?!という驚きはありました。作者の人、運命に翻弄される女の人が好きなのかな〜て感じでした。

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    2025年03月02日
  • 写楽 閉じた国の幻(上)

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    蔦屋重三郎が世に出した「写楽」にまつわる不思議ミステリーを追う物語。島田荘司作品らしい構成で、読者にテーマ背景の教養をタイムスリップしたショート(伏線)で補いつつ、本筋のミステリーが進むから、興味を引きつけられながら読める。さすが島田荘司先生!2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう」がちょうど重なるので、べらぼう視聴者にもおすすめです。

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    2025年02月08日