島田荘司のレビュー一覧
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ネタバレやっぱり島田荘司のミステリってクセあるよな〜と思いつつ楽しく読めた。
今回は読者であるわたしは完全に石岡くんと同化してて、事件の謎について考える暇もなく、踊り歌いまくる御手洗を見てたら解決してたわ、みたいなスピード感だった。
そしてこのスピード感じゃないとびっくりしてしまう種明かしというか、例えば「ある騎士の物語」で電車のレールの上をカートが爆走してる場面は、具体的に想像したらかなり変な絵面だ。
ところで、自分が考えた通りのことが起こっていたと分かったときの御手洗が踊りまくるから、このタイトルなのかな?だとしたら相当面白い。
今作は御手洗と石岡くんの共同生活や一緒に事件を追う様子が楽しかっ -
Posted by ブクログ
「占星術殺人事件」を愛読する青年の日記から始まる物語。
私たちが今読んでいるこれは夢が現か。読み進めるほどに目の前が揺れてぐらぐらしてくる、まさに眩暈を起こしそうな御手洗潔シリーズ長編6作目。
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冒頭のインパクトがすごい!
占星術殺人事件も冒頭がとにかく入りにくかったんだけど、今作もしっかり冒頭で選別されている感じある(笑)
でも、二章で御手洗たちが出てくるので、まだ読みやすい……いや、御手洗と教授の会話もまぁまぁわからんな……。
石岡くんが活躍?する三章あたりからは→
グイグイ読める。ホラー味もあるし、夏にピッタリ(ほんまに?)
トリックは今回もすごい。毎回ダイナミックな力技!島田先生と -
Posted by ブクログ
密室にまつわる5編の作品が載っている。
第一話は「このトリックの問題点」。密室事件にまつわる白玖の推理と俺(真中)の、麦ちゃんをめぐる突飛な行動が面白い。
第二話は「大叔母のこと」。すでに亡くなっている天才ケーキ職人だった大叔母が残したもの(遺産)を主人公である女性とその彼氏の二人で、密室での盗難事件を解いていく。
第三話は「神秘の彼女」。突然枕元に現れた盧遮那仏像の話。現実と夢が交錯する。同室の玄馬先輩の仮想の彼女と工学部の美人女子大生鴻巣の意外な関わりが面白い。
第四話は「薄着の女」。女優として少しずつ仕事が増えていく中で、過去の繫がりが引き起こした殺人事件。どう逃げ切るか。
第五話は「世 -
Posted by ブクログ
ほんタメで紹介されてたので、気になって読んでみました。
不自然な日本語が気になって翻訳物はあまり読まないのですが、島田荘司訳だからなのか、不自然な文章はないように思いました。とても読みやすく面白かったです。
高い知能を持ち進化した動物と人間との冷戦状態を打開すべく、動物城に来た人間の大使殺人事件が起こり、ロバの探偵が事件を追うという話です。
動物の種類がたくさん出てくるので、この名前は何の動物だっけ?となりがちでした。
人間との諍いがしんどいですが、話が面白くて旅行の移動中に読んでました。
結末はスッキリで、着想が面白かったです。あと、本の装丁が不穏で好きです。読み終わってからまじま