島田荘司のレビュー一覧
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新本格ミステリの傑作ということで、興味を持ち読ませていただきました。
やっぱり凄かった。トリックの発想は言わずもがな、平吉の手記のおぞましさや、御手洗を筆頭に交わされる小気味の良い会話が自分の懐にぐっと深く入り込んできました。40年間未解決の事件に挑むという設定であり、物語の起伏という面ではそこまで無かったように思いますが、数々の素人ホームズの考察や、豊富で分かりやすい図もあったことでそれでも最後まで飽きずに楽しむことができました。悔しかったのはすでにトリックの一部を知っていたという点でしょうか。知らなければもっと楽しめたのになぁと残念に思います。とはいえ、トリックの細々とした点、特になぜその -
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ネタバレかなりおもしろかった~~~!!!
かたっくるしい本かなーって思ってたけど文章めちゃくちゃ読みやすい!
人間対動物の争い、動物間でもある格差はどうしても頭がよくなっちゃうとそーゆーのが生まれちゃうんだろうなと心が痛くなった。
結論は、あ、それもあり?って感じだった。先入観があったからそれを裏切られたって感じ。
設定が本当に面白かったし、動物を人間化するとこんな感じになるんだーって、例えば爬虫類が虐げられているなかでネロ軍曹は爬虫類界でのスターみたいになってるとか、王様はマスコットで親しまれるようにという願いを混めてカピバラだったりして、読んでて面白かったし、リアルだった! -
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1987年に出た本らしい。
ということは、タイトルの「網走発」というのは、当時全盛だったトラベルミステリーを踏まえてということなのだろう。
ただ、この改訂版が出たのは、3話目(本の中では三章と表記)の「乱歩の幻影」の映画化がきっかけだったようだから。
であれば、これを機会にタイトルも「乱歩の幻影」にした方が時代に即してたんじゃないのかな?
もっとも、江戸川乱歩が関係したお話は、その「乱歩の幻影」だけだけど。
4つのお話で構成されている、この本だが。
それは、あるお話に出てくる登場人物が、別のお話の主人公になっていたりするからで。
だからなのか、第一話、第二話…ではなく、一章、二章、三章、 -
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ネタバレ歴史に疎い私でも、興味がそそられる内容で夢中になり、仕事の隙間時間に2日で上下巻読んでしまった。
既読の再読であったが、何度読んでも御手洗シリーズは面白い。
話の展開が御手洗シリーズは最高。
最初は島に流れ着く謎の死体たち
次は女優を目指す女と流される男と看護学生の話
この二つが全く話が変わるのであるが、それぞれがまたかなり興味をそそられる内容になっている。いつかどこかで繋がるんだろうとドキドキしながら読み進めるも、今度は大学教授と歴史の話、そして造船所の社長と飲み屋の母を持つ子供の話になり、最後の最後で全てが繋がっていく。
それぞれの登場人物の描写が繊細で、とても感情移入しやすい。情景が浮か -
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松崎レオナが精神科医と話す冒頭から話はエリザベート・バートリー伯爵夫人の物語へ。読み応えのある「長い前奏」の先にはレオナ主演の映画「サロメ」のロケ撮影風景が始まり……
全ての謎を解き明かす御手洗に酔いしれるシリーズ屈指の逸品!!→
めちゃくちゃ面白い!!979ページと言ういわゆる「鈍器本」なんだけど、読みやすい文章、見事なキャラ立ちでいつまでも読んでいたくなる。
特に、バートリー夫人の話は最高……最高だよ!
冒頭のレオナも合間に挟まる中国の人魚も心臓の血を吸う描写も、全部!全部島田御大は回収するから!!!→
もう、安心して読んでくれ!
750ページぐらいまでは全体に靄がかかっていて不安にな -
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つい先日、あるTV番組で伊根の舟屋を観た。
今の日本にもこんな舟屋があるなんて知らなかった。
伊根ブルーと言われる海の透明さに驚き、舟屋の並んでいる光景に何故か郷愁を感じた。
…で、この「伊根の龍神」が積読になっているのを思い出し速攻で読む。
石岡先生と麗羅が、伊根の舟屋に泊まりUMAだろうと思われる怪物を見ようとするまでは軽快な感じで進むのだが、この伊根に伝わる海の守り神が龍神という伝説だろう…と思われたが。
1970年のよど号ハイジャックや拉致事件などに触れつつ進んでいくのは、工作員絡みでもあったのだが、最後の最後になり御手洗登場でさらさらっと全ての謎を解いてしまう。
南吉さんの人生