あらすじ
自殺未遂をした母親の動機が知りたい--。青年の依頼に、いつになく渋面を浮かべる御手洗潔。やがて原因は悪徳金融業者からの巨額の借金であることが判明し、さすがの御手洗も打つ手がない。だが、奇跡が起った。突然の火事により、債務者を苦しめる書類が灰になったのだ。やがて御手洗は、この奇跡が、偉大な才能を持った1人のスラッガーと、あえなくプロ野球をクビになった凡庸なピッチャーとの友情の賜物だったことを知る。御手洗シリーズ中出色の異色&感動作。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
御手洗シリーズ。犯人(と言ってしまいたくないけれど仮に犯人と言う)の人生を辿っていき、「あぁ…どうにか見逃して欲しい。天罰としてほしい…」と思っているところ、さすがは御手洗。悲しくも救われるお話。もはやミステリーではない。御手洗シリーズの後半は中だるみだなんて思ってたことが恥ずかしいです。
Posted by ブクログ
御手洗シリーズの長編。
ミステリーとしてはイマイチ。というより、ミステリーとして書かれていない。主には野球選手の苦悩と友情。
心情の描写など、細部までかかれていて、感動の作品。
久々の石岡君登場。
Posted by ブクログ
トリックは場所を見たら直ぐに分かってしまった。ので、トリック自体はそう難しいものじゃないけど、物語はいいね。感動だよ。けどなぜかこれを読んでいると、伊坂幸太郎さんのあるキングを思い出して仕方なかった。好みでいけば、こっちのが好き。欠点をあげるとしたら、御手洗さんたちの出番少ないってことかなあ。
Posted by ブクログ
2010/7/10 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2020/1/3〜1/4
1年ぶりの島田作品。5章から突然話が変わって説明のないままどんどん進んで良く分からなかったが、最後の伏線回収が見事。最後の一球、というタイトルや、竹谷のコントロールが素晴らしいことなど、さすが島田さん、といったところ。ただ、このトリックは本当に成り立つかなぁ。
Posted by ブクログ
悪徳サラ金業者の書類を一時保管していた倉庫が不審な火事により燃え、書類一式が焼失。その原因解明を要請される御手洗探偵。
その後、プロ野球選手になる事を夢見た青年の手記形式になり、サラ金の火事に繋がる。
手記部分も面白いが、冒頭と最後に御手洗エピソードが入る事により、ミステリーになっている。
これはこれで有りかな。
Posted by ブクログ
最後の一球、読み返したら人にオススメしたいくらいにはおもしろかった。前編は御手洗石岡くんのやりとりが楽しめるし、後編はばったり御手洗さん出てこなくはなるけど御手洗シリーズのテーマの一つとも言える「社会的な弱者に寄り添う」ということが端的に表されている。優しさに溢れた作品だと思います。
そして文庫版のこの表紙は秀逸!派手さやおしゃれさはないけど、じっくり見てしまいます。
Posted by ブクログ
御手洗シリーズ。文庫版で再読。
大好きな野球と大好きな御手洗でわたしにとっては何とも胸熱な一冊。
とはいえ今回の御手洗は脇役。この作品ははっきり言ってミステリ部分はおまけだと思ってます。竹谷と武智の友情、野球にかける情熱…スポーツマンシップってまさにこういうのを言うのかな。試合のシーンなどは本当の試合をテレビで見ているように手に汗握ってしまった。島荘先生は野球にも詳しいみたいなのでもっと野球の話読みたいなぁ。
プロ野球だけを目指して血を吐くような努力をしてきた竹谷はプロ野球選手としては二流かもしれないけど、胸を張っていいと思う。
Posted by ブクログ
御手洗君っ
御手洗君そんな出てこないけど
御手洗君だし
それ抜きにしてもおもしろかった
竹谷くんは自分を二流二流と自嘲するけど
そこまでいけない人のほうが圧倒的に多いとオモウ
竹谷くんはいろいろスゴイ
御手洗君はもちろんステキだが
竹谷君がすこぶるいいキャラクターだったので
星は4つ
Posted by ブクログ
ミステリだと思って読みはじめたけど実際はヒューマンドラマのような感じだった。
爽やかで二人の友情はいいものだったし終わり方もいいなとは思ったけど、結末はたぶんこうだろうなぁと早い段階でわかるのであまりのめり込めはしなかったかな。
最初と最後に少しだけだけど御手洗・石岡コンビの出番あり。
Posted by ブクログ
ミステリというよりは小説として面白かった。
悪徳金融業者の屋上が火事になり、捏造書類が燃えた。誰も入れない屋上がなぜ火事になったのか。
天才打者と生涯二流投手だった人物2人の絆の話。
Posted by ブクログ
御手洗潔シリーズの皮をかぶった、二流野球選手をテーマにしたサスペンスという感じ。
御手洗が登場するは、導入部分の最初の数章と最後の数章だけ。小さな事件が思わぬ解決をしたと思ったら、急に二流野球選手の回顧談が始まる。
内容的には普通に面白いんだけど、御手洗の登場シーンのとってつけた感が半端ない。あと御手洗のミステリーを期待してたから消化不良。
Posted by ブクログ
物語の途中に野球選手の独白(手記)が挟まれているのですが、これが読ませます。陽の当たる場所に出ることのできない野球選手たちの苦悩がひしひしと伝わりました。
トリックはありふれたものでしたが、「なぜその手段をとるに至ったか」のプロットは納得の出来でした。
Posted by ブクログ
別に、御手洗シリーズとしなくても‥と思うけど。救いの神のような御手洗石岡が必要だったのかな、とも思う。よく野球を知ってる作者さんなんだなーと思いつつ。横浜の球団の二軍が多摩川かー!w
Posted by ブクログ
島田さん、御手洗潔の作品が一度読んでみたくて、初めて手に取った作品。
残念ならがら御手洗潔の活躍場面はこの作品ではなかったけど、彼の有能さはよく分かった。
会話のテンポが面白い。
御手洗シリーズの中では何が一番オススメなんだろう…?
Posted by ブクログ
御手洗潔シリーズ。
さすがの論理展開。
枝葉は最初から無視して
本質的問題からスタートさせて最短で解答にたどりつくところは
格好いい!!
急に野球の話に切り替わる。
野球ドラマもなかなか秀逸ですよ。
さらっと楽しめる良作。
Posted by ブクログ
御手洗シリーズ。
例によって御手洗のところに妙な依頼が持ち込まれ、それがとある事件に発展し、ただ御手洗は何となく釈然としない(でも一応は筋の通っている)解決を示してさっさと謎解きを切り上げる。
その事件の真相は――?
島田的作中作「手記」がこの作品のすべて。よくもわるくも、「ああ島荘」。
っていうかぶっちゃけ、御手洗出す必要ないよね。
御手洗が客寄せパンダすぎて萎える。でも御手洗が喋ってるというだけで読めてしまう。読んでしまう。まんまと踊らされることよ…。
初出時発売日に読んだはずだけど途中まで内容すっかり忘れてた。
物語的にはその程度。