島田荘司のレビュー一覧
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上巻では写楽の通説が一通り紹介された。下巻では作者の独自論が展開されている。
この写楽=○○論は、別の方もしているようだが、アプローチの仕方が全く違う。
作者の方法は、文献学の王道というか、現存する史料を分析して、この結論にたどりついている。
この史料が作者の想像だと、全く物語として成立しないから、下巻の論証はほぼノンフィクションと思っていいと思う。
下巻は一気に読んでしまった。
写楽が、そうだったとはねえ〜。
なるほどねぇ〜。
うぅ〜、正体明かしたい〜。
この本は、小説仕立てではなく、ノンフィクションとして史料の出典を明らかにしながら発表した方が良かったんじ -
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ネタバレ『鈴蘭事件』
里美が発見したセリスト女子大に残された幼少期の御手洗の写真。セリスト女子大の理事長の甥として大学構内の家に住む御手洗潔。友達のえり子の父親が車の運転中に海に転落し死亡した。えり子の母親が経営するバーの中に散乱するガラス。硝子に関心を示さない警察に対し硝子を回収する御手洗潔。えり子の母親を人質に立てこもりをする犯人。単独で犯人を説得した御手洗潔。
『Pの密室』
密室で殺害された土田画伯。愛人である天城恭子と殺害された土田画伯。血の塗られた絵画コンテストの候補作品。犯人として逮捕された天城恭子の良人。土田画伯の別居中の妻と息子。息子の受け取った傘の謎。 -
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ネタバレ御手洗潔シリーズ
若い少女たちの血を浴びて若さを保とうとしたエリザベート・バーリートの伝説。戦前の上海での人魚の見世物。吸血鬼と化したエリザベートの小説を執筆した小説家ゴードン・バークレーの殺害事件。バークレーを松崎レオナと取り合っていたという証言のある女優シャロン・ムーアの失踪。シャロンの物と思われる水死体の発見。誘拐される嬰児達。発見された1人の遺体。容疑者として浮かび上がったレオナ。『サロメ』の撮影のために死海にやってきた撮影隊。まえのりし行方不明になった2人のプロデューサースティーヴ・ハント、ダニー・ジャクソン。不思議な形のモスクに宿泊する一行。。嬰児誘拐事件の被害者が集まる撮影隊。 -
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龍臥亭事件という作品が自分のなかで大好きで、思い入れの深い作品なのは、石岡さんが、事件を解決したいと深く願い、他には誰も頼れないとなんとか自分の頭で必死に、本当に必死に考え、推理し、ボロボロになりながらも、事件の謎を解いていく姿が描かれているから。
御手洗潔という超人の活躍をその傍で振り回されながら見守るしかない石岡さんの姿はそこにはなく、必死な凡人のもがきが私の心を打ちました。
霧のなかの幻想的な舞台にて行われる犯人との格闘、そして終幕、石岡さんの手による真相披露が描かれる第12章からエピローグにかけては、御手洗シリーズ屈指の名シーン名場面の連続でした。