島田荘司のレビュー一覧

  • 眩暈

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    ネタバレ

    非現実的な手記を主軸に掘り出される奇怪な事件
    食品公害、サリドマイド児、太陽消滅、世界の終わり、あるはずのない四階、両性具有、アゾートの実現、、、?
    バイオレンス、セクシュアル両面でシリーズのなかでも刺激強めな内容。
    馬車道からインドネシア、北海道の果てまで今回もよく動き回ります。
    いつもながらダイナミックでエキセントリックな仕掛ですが、謎めいた悪夢的手記の内容をすべて現実世界で説明してみせるつくりに満足!手記と現実、マンションでの出来事、順序も含めて飽きさせない構成でとても楽しめました。

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    2014年12月06日
  • 水晶のピラミッド

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    ネタバレ

    ピラミッドの新解釈にまさかの真相。
    レオナと御手洗の関係は、すこし不思議。
    古代エジプト、タイタニック号それぞれを舞台に語られる悲劇が前半を占め、現代起こる事件への因果を連想させられる構成。現代の事件にいたるまで別世界のお話にかなりのページが割かれるので、3作品分の物語を読んだような充実感。。然るに全体でかなりの長編ですが、遺跡ロマン、華やかな業界、鬱病に謎に冒険にと盛り沢山でどんどん読めちゃいます。
    個人的には古代エジプトでの物語が悲しくて、現代までに起こる事件の端々に遺された想いの強さを存在を感じさせるような持ってきかたも楽しめました。
    現代において、最後まで事件との特別な関わりを持たなか

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    2014年10月30日
  • 御手洗潔のメロディ

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    IgE、ボストン幽霊絵画事件は展開がある程度想像出来る。うまいこと重なるもんだと思うが、可能性はゼロではないし、そうなるべくしてそうなっている。
    SIVAD SELIMに関しては、石岡君のビートルズの選曲がズバリ的を射ているので、とても清々しい。
    さらば遠い輝きは御手洗石岡コンビが大好きな私はもう何も言わない。御手洗潔を横浜の馬車道に戻そう(提案)

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    2014年10月28日
  • 写楽 閉じた国の幻(上)

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    島田荘司さんは初めて読みました。とっっても面白いです。やっぱり巧いです。社会風刺や、歴史的観点からの見方、それでいてミステリってなかなかできないことと思います。しかも写楽の謎に迫るって、誰もが正体を知りたい人ナンバーワンの日本史の人ですからね。早く下巻も読みます。

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    2014年04月17日
  • 奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~

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    島田荘司の吉敷竹史刑事シリーズ、第11作。本格ミステリと社会派を巧みに融合させた、読みごたえのある作品です。
    物語は平成元年、春の浅草で起きた殺人事件で幕を開けます。仲見世の乾物屋の女主人が、消費税の支払いを拒否した浮浪者に衆人環視の中で刺殺されるという、一見けちな事件。消費税の導入が始まったばかりで話題性があることを除けば、特別に難しい事件ではないと思われました。
    念のために捜査を開始した吉敷はしかし、よだれを垂らしてにやにや笑うばかりのぼけ老人としか見えない容疑者を前に、ふと疑念を抱きます。これは本当に、消費税のコンセプトを理解できないぼけ老人が、(商品の値段以上のものを要求されて)カッと

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    2014年01月28日
  • 写楽 閉じた国の幻(上)

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    ネタバレ

    回転ドアの事故で息子を失った佐藤。妻と義父との対立。息子の事故から回転ドアの安全性を高めるための会合に参加した佐藤。会合で出会った片桐教授。川に飛び込み自殺を図った佐藤を助けた片桐教授。妻と義父の起こした裁判に巻き込まれ週刊誌で叩かれた佐藤の浮世絵研究。佐藤が手に入れた肉筆がに書かれたオランダ語を訳した片桐教授。写楽の正体を探る佐藤の研究。

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    2013年10月23日
  • ネジ式ザゼツキー

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    凄惨な殺人に度肝を抜かれる。
    しかし、驚くのはそれだけじゃない。
    そんな殺し方をしたのにはわけがある。
    感情を揺さぶり、思考を麻痺させる。
    最後に論理的思考の痛快さを思い知らされる。

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    2013年10月11日
  • 上高地の切り裂きジャック

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    ネタバレ

    『上高地の切り裂きジャック』
    蓮見刑事から持ち込まれた相談。女優の細川みどりの殺害事件。暴行を受けた上に腹裂かれた痛い。事件現場である上高地で撮影を行っていた細川みどり。細川みどりに好意を寄せていた医大生・牧原真吾の精液。みどり屍姦したことを自白する牧原。屍姦した現場は牧原の父親の経営する病院の近くに森との証言。スウェーデンの御手洗に協力を求める石岡。みどりの体に湧いた蛆。

    『山手の幽霊』
    正木幸一の自宅の地下にあるシェルターから発見された大岡修平の遺体。死因は餓死。正木幸一に家を売った大岡修平。大岡の娘と婚約していたが病気にかかった娘を捨てた正木幸一。娘の自殺以後転落する大岡の人生。正木幸

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    2013年09月08日
  • 奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~

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    密室から消えるピエロの死体、脱線事故を引き起こす白い巨人、動くバラバラ死体…。不可能としか思えない難攻不落のピースを、理詰めで解決する様は圧巻です。
    そして、その事件の裏にある社会的背景へのやるせなさが強く読者に訴えかけます。本格ミステリーと社会派ミステリーが見事に融合した傑作で、数ある著者の作品群の中でも間違いなく5本の指に入るクオリティーだと思います。

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    2015年12月27日
  • 写楽 閉じた国の幻(下)

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     上巻では写楽の通説が一通り紹介された。下巻では作者の独自論が展開されている。

     この写楽=○○論は、別の方もしているようだが、アプローチの仕方が全く違う。


     作者の方法は、文献学の王道というか、現存する史料を分析して、この結論にたどりついている。
    この史料が作者の想像だと、全く物語として成立しないから、下巻の論証はほぼノンフィクションと思っていいと思う。


     下巻は一気に読んでしまった。


     写楽が、そうだったとはねえ〜。
     なるほどねぇ〜。
     うぅ〜、正体明かしたい〜。


     この本は、小説仕立てではなく、ノンフィクションとして史料の出典を明らかにしながら発表した方が良かったんじ

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    2017年08月15日
  • 龍臥亭事件(上)

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    初めて読んだ御手洗物がこれ。御手洗が登場しない(笑)でも津山事件が読みたくて買ったから、良いのです。

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    2013年04月06日
  • ネジ式ザゼツキー

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    よく練られたプロット!
    いきなりの難題があのような形で着地するとは。
    島田作品の特徴としてあげられる冒頭のありえない謎を
    解決するというスタイルの中でも私はこの作品が一番のお気に入り。
    人間の脳みそって不思議。

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    2013年02月09日
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(1)

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    「糸ノコとジグザグ」と「傘を折る女」+ 各話後書き2つ

    久しぶりに震えた‼

    原作とコミックが同レベルのものにはお目にかかった事がなかったけれど、コレはアタリです。

    また、島田先生のウラ話的なあとがきも色々想像が膨らみます。

    しかし、石岡くんの影が薄い・・・

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    2013年01月28日
  • Pの密室

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    ネタバレ

    『鈴蘭事件』
    里美が発見したセリスト女子大に残された幼少期の御手洗の写真。セリスト女子大の理事長の甥として大学構内の家に住む御手洗潔。友達のえり子の父親が車の運転中に海に転落し死亡した。えり子の母親が経営するバーの中に散乱するガラス。硝子に関心を示さない警察に対し硝子を回収する御手洗潔。えり子の母親を人質に立てこもりをする犯人。単独で犯人を説得した御手洗潔。

    『Pの密室』
    密室で殺害された土田画伯。愛人である天城恭子と殺害された土田画伯。血の塗られた絵画コンテストの候補作品。犯人として逮捕された天城恭子の良人。土田画伯の別居中の妻と息子。息子の受け取った傘の謎。

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    2012年12月11日
  • 漱石と倫敦(ロンドン)ミイラ殺人事件

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    『漱石から見たホームズ、ワトソン君』と『ワトソン君から見たホームズ、漱石』の対比が面白かった
    全体的に良かったと思う
    島田荘司で一二番目に好きかもしれない

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    2012年10月29日
  • アトポス

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    ネタバレ

    御手洗潔シリーズ

    若い少女たちの血を浴びて若さを保とうとしたエリザベート・バーリートの伝説。戦前の上海での人魚の見世物。吸血鬼と化したエリザベートの小説を執筆した小説家ゴードン・バークレーの殺害事件。バークレーを松崎レオナと取り合っていたという証言のある女優シャロン・ムーアの失踪。シャロンの物と思われる水死体の発見。誘拐される嬰児達。発見された1人の遺体。容疑者として浮かび上がったレオナ。『サロメ』の撮影のために死海にやってきた撮影隊。まえのりし行方不明になった2人のプロデューサースティーヴ・ハント、ダニー・ジャクソン。不思議な形のモスクに宿泊する一行。。嬰児誘拐事件の被害者が集まる撮影隊。

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    2012年10月19日
  • 龍臥亭事件(下)

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    大傑作。昭和初期の犯罪史に興味がある人に最適。津山事件のくだりはどこかで読んだ覚えがあったが、『津山三十人殺し』のほぼ完全な引用だった。すごく書きたかったことが明確で、トリックとか謎解きは、ただのエッセンスに感じる。
    あと、この話の続編が、またさらに感動的でたまらない。途中で気付く人は気付くのだろうけど、気付かずに読めて驚きが押し寄せてきたので幸せだった。

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    2012年09月05日
  • 最後の一球

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    御手洗シリーズの長編。
    ミステリーとしてはイマイチ。というより、ミステリーとして書かれていない。主には野球選手の苦悩と友情。

    心情の描写など、細部までかかれていて、感動の作品。
    久々の石岡君登場。

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    2012年08月05日
  • UFO大通り

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    田荘司で次に読むのは順番で行くと「帝都衛星軌道」だけどなかったのでこちらにした。最近刊行の御手洗物にしては珍しく御手洗がまだ石岡と横浜で共同生活をしていた頃の事件です。表題作のほうは現場まで行っていますが「傘を折る女」の方は石岡からの伝聞と刑事との電話のやりとりのみで真相を暴きます。はっきり言ってすごいです。こういうミステリーを島田荘司には求めているんだけどね。これで長編だったらもっといいんだけどね。

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    2012年06月24日
  • ネジ式ザゼツキー

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    解説にあるとおり、当時50代であった著者が書いたとは思えないくらい、緻密かつ斬新。後半の事件だけでも1冊の本として成り立つくらいですが、その事件の伏線となる100ページの物語が恐ろしいほど丁寧に作られています。

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    2012年06月07日