島田荘司のレビュー一覧
-
ネタバレ 購入済み
本格ミステリーの傑作
島田荘司の代表作として最も名の知られた作品。自分の中のミステリーブームの内に触れることに相成りました(^ ^)40年前に起きた不可能としか考えられない猟奇的連続殺人。友人の石岡から事件のあらましを説明された御手洗がこの謎に挑戦します。徐々に示される事件の内容は複雑に絡み合い、難解としか言えません。果たしてこの事件の真相はなんなのか?
以外ネタバレ
この小説はあまりに有名です。事件の大元のトリックには間接的に金田一少年の事件簿で触れていました。読み始めて、アゾート事件の死体切断の顛末からあれ?と感じ、このトリックにいち早く気づいてしまったのは痛恨ではあります。元々こちらが先なので -
Posted by ブクログ
ネタバレこれはまた大作だ。
導入部に石岡先生が語るとおり、奇抜なトリックや奇怪な館や凄惨な殺人事件に巻き込まれるわけでなく、なのにこれまでの作品に優るとも劣らない大きな謎と壮大なストーリーが秀逸な異色作。石岡先生曰く、御手洗探偵の学者としての一面を垣間見たというけれど、こちらとしては著者の知性と問題意識、学者性を垣間見たというかんじ。
第一次対戦下、ロシア革命とロマノフ政権、処刑された皇帝一家の生存者と名乗る女性の真偽。史実に残る不可思議から、戦争と政治に翻弄された女性の壮絶な生涯を描き出した見事な作品。後書きもとても有意義。ほんとなんでも書ける方なんだなー。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ<あらすじ>
1939年
ワシントンDC近郊で中年女性の死体が発見される。
その死体は手と首をロープで縛られ、首吊りのように木に吊るされていた。
しかも性器が切り取られ、そこから内臓がぶら下がっていた。
検視の結果、死因は心臓麻痺だった。
しばらくして、今度は若い女性の死体が発見される。
死体は1件目の事件と同様に木に吊るされていたが、
今度は腹が切られ、骨盤がノコギリで切断されていた。
検視の結果、死因は交通事故だった。
2つの事件を異常者による犯行とみて調査するも捜査は難航する。
そんな警察のもとに、最初の事件の第一発見者から、
事件に関するものかもしれないから確認してほしい、と
彼 -
Posted by ブクログ
津山三十人殺しをベースにした一連の殺人事件が結末を迎えます。
下巻は大部分が都井睦雄に関する記述でした。ここは創作ではなく、筑波昭氏の「津山三十人殺し」を参考に、ほぼ事実であることがあとがきに記されています。
津山三十人殺しは有名なので知ってはいたものの、内容はうろ覚え。
このようなことが起こっていたのかと、悲しいような息苦しいような気持ちになりました。
これまでも、島田さんの描き出す「日本人論」は鋭く核心を突いていると感じていましたが、ここでもその本領を発揮しています。
私が幼少の頃から、なんとなく感じ続けていた「日本人」というもの、そして「田舎」というものの、感覚では分かるのだけどうまく -
Posted by ブクログ
ネタバレ『上高地の切り裂きジャック』
蓮見刑事から持ち込まれた相談。女優の細川みどりの殺害事件。暴行を受けた上に腹裂かれた痛い。事件現場である上高地で撮影を行っていた細川みどり。細川みどりに好意を寄せていた医大生・牧原真吾の精液。みどり屍姦したことを自白する牧原。屍姦した現場は牧原の父親の経営する病院の近くに森との証言。スウェーデンの御手洗に協力を求める石岡。みどりの体に湧いた蛆。
『山手の幽霊』
正木幸一の自宅の地下にあるシェルターから発見された大岡修平の遺体。死因は餓死。正木幸一に家を売った大岡修平。大岡の娘と婚約していたが病気にかかった娘を捨てた正木幸一。娘の自殺以後転落する大岡の人生。正木幸 -
Posted by ブクログ
上巻では写楽の通説が一通り紹介された。下巻では作者の独自論が展開されている。
この写楽=○○論は、別の方もしているようだが、アプローチの仕方が全く違う。
作者の方法は、文献学の王道というか、現存する史料を分析して、この結論にたどりついている。
この史料が作者の想像だと、全く物語として成立しないから、下巻の論証はほぼノンフィクションと思っていいと思う。
下巻は一気に読んでしまった。
写楽が、そうだったとはねえ〜。
なるほどねぇ〜。
うぅ〜、正体明かしたい〜。
この本は、小説仕立てではなく、ノンフィクションとして史料の出典を明らかにしながら発表した方が良かったんじ