島田荘司のレビュー一覧

  • 改訂完全版 異邦の騎士

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    ネタバレ

    御手洗潔と石岡君の出会いのお話。
    所謂本格ミステリとは違うけど、記憶を失くした男の行動を辿る形で次々物語が発展していくのが面白かった!
    …と言っても前半部分は、記憶を失くすことがどれほど恐ろしいかや千賀子の日記の内容がショッキング過ぎて読んでてだいぶ辛かったから面白いというよりはハラハラした…

    最後に名前が出て全部思い出すところ良かったなぁ〜。途中で薄々気になってはいたけど記憶を失くした主人公が石岡君だったとは…!

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    2024年06月03日
  • 網走発遙かなり 改訂完全版

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    島田荘司氏の作品として突出した高評価ではないのですが、それでも★5とせざるを得ません。最大の理由は、圧倒的な文章力です。特別美しい言葉や巧みな表現が際立つ訳ではないのですが、実際はそれらが散りばめられているのにもかかわらず、余りに物語に引き込む力が強すぎて気が付きません。文脈、表現、句読点の位置などに不自然さや引っかかる所が無さすぎて、目から入った瞬間にイメージに変換されてしまうからです。
    氏の作品には人の弱さや社会の影の部分を書いたものが多い印象ですが、それらをぶち壊す個性と魅力を持つ探偵を合わせることで万人に愛される作品へと昇華されているのが御手洗潔シリーズかと思います。それと比較すると、

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    2024年05月04日
  • 改訂完全版 異邦の騎士

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    御手洗潔最初の事件。最後を読むと発表順に読んでおけば良かったと後悔。それでもサスペンス展開で話は面白い。
    記憶喪失な主人公が見つけた亡き妻の日記を読んだあたりで感情が揺らぐのも上手く計算されているように思う。トリックもスッキリした意外性もあるし人間ドラマとしても印象に残った。個人的には傑作。

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    2024年03月12日
  • 北の夕鶴2/3の殺人

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    すごい

     トリックがすごくて現実離れしていますが、島田作品を読むならそれは折り込み済みです。気にしません。それより吉敷さんの状況描写、特に心情描写が胸に沁みてきて一生懸命読んでしまいました。
     そして、道子さんとのラストもとっても気になって、読み終えたとき、ただのミステリーでなかったことに感じ入ってしまいました。

    #胸キュン #ドキドキハラハラ

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    2024年02月28日
  • 改訂完全版 暗闇坂の人喰いの木

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    この分厚さを苦にせず読ませる完成度に⭐︎5!
    ホラー演出、コミカル石岡君、相変わらず大がかりなトリックに、カッコ良さが増し続ける御手洗潔!
    挿話のバランスも良し!
    御手洗シリーズの一つの到達点って感じだね

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    2024年02月01日
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(3)

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    どうやったら美女失踪と便器盗難事件が結びつくのか、島田氏の頭の中を覗いてみたい…。
    疾走する男は新たな御手洗がみられて面白かった。
    とはいえ、疾走する男の遺体はあんなに運良く吹っ飛ぶものなのか…。

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    2024年01月20日
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(2)

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    これぞ、島田荘司というようなトリック山高帽のイカロス。
    不思議な雰囲気のあるお話でした。
    そういえば、ドラマの最後で石岡が「男が空を飛ぶ」というようなことを口にしていたので続編があるとしたらこれなのかなぁと思っているのですがはてさて。
    数字錠は、御手洗シリーズにおいてかなり重要というか、彼らが珈琲を飲まなくなった理由のお話だと聞いていたので楽しみにしていました。
    切ないお話です。
    作品に纏わるエピソードで、島田氏が同人誌について把握していて、あまつさえそれを励みになるということまで語っていて懐の深い御仁だなと思いました。
    確かに同人でも、後日談やアナザーストーリーなど面白いものもありますよね。

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    2024年01月20日
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(1)

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    糸ノコとジグザグのスピード感が圧巻。
    漫画を読んでるとは思えないぐらいの引き込み方でした。
    あの詩は文体破壊のようでゾクゾクするものがあります。
    原作小説を読んでいないので、そのうちに読んでみようと思います。
    傘を折る女は先日ドラマでやっていたので大筋はわかっていましたが、最後の「女は中途半端ではいられない」という台詞にグッときました。
    力ではどうすることもできない、無力さ。
    やるかやられるかになった時、自分ならどうするかーー。
    島田荘司氏の作品に纏わるエピソードも一読の価値あり。特に傘を折る女を書いた時の編集の女性の話はこの作品を象徴しているかのようで面白かったです。

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    2024年01月20日
  • 切り裂きジャック・百年の孤独

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    資本主義の闇を描く

    ⚫️30年以上前の高校担任国語教諭(K高T先生)による授業内での紹介本である。30余年越しの初読だが、一読驚愕。性と暴力描写が甚だしく教師が生徒に勧める本ではない。⚫️往事は、ソ連崩壊間際で社会主義の敗北と資本主義の勝利が喧伝されていた。本書は、ビクトリア朝ロンドンと1980年代西ベルリンを舞台とし、一見華やかな資本主義が持つ貧富の格差といった闇を執拗に描く。担任教諭は時流に抗し、資本主義の諸悪を適示したかったのだろう。⚫️なお、上野千鶴子「スカートの下の劇場」も推していた。パンク過ぎる。

    #ドキドキハラハラ

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    2024年01月11日
  • 盲剣楼奇譚

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    ネタバレ

    江戸時代の話が長いが内容が豊富で楽しめた。カバーイラストの盲目の武士が赤ん坊を背負った絵が良かった。

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    2023年11月11日
  • ネジ式ザゼツキー

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    17年ぶりの再読。
    面白い。作中の『タンジール蜜柑共和国への帰還』という小説はそれだけでファンタジー小説として読んでも面白い。
    そのファンタジーとしか思えない小説が現実に起きたことを綴ったものだと解き明かしするくだりは読んでいて感心してしまった。
    今回は石岡のポジションが研究者のハインリッヒだが、彼とのやり取りも微笑ましかった。
    海外での御手洗さんのほうが日本でいるより感情の吐露が素直な気がする。海外の水が合うんだなぁと思う。
    やっぱり御手洗さん、好きだなぁ。

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    2023年10月30日
  • 御手洗潔と進々堂珈琲(新潮文庫nex)

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    若き京大生時代の名探偵が語る、世界で出くわした「悲哀と郷愁に満ちた四篇の物語」(うち冒頭の一篇は聞き手であるサトルの物語だ)。謎めくミステリー要素は御手洗潔が登場する割にとても控えめであるが、歴史や世界の大きさや深さを豊潤なストーリーで楽しむことが出来る。そして慈愛に満ちたその姿はいつもどこでも変わらないのだということに、私のような名探偵のファンはとても満足する。

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    2023年07月17日
  • 水晶のピラミッド

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    エジプト、ギザの大ピラミッドを再現したアメリカ、ビッチ・ポイントのピラミッドで起こる怪事。
    ピラミッドに併設した塔の地上30メートルにある密室で発見されたのは溺死した男?
    古代エジプトとタイタニック号の物語の先にある事件に、御手洗潔が挑む!

    これこれ!これが読みたかったんだよ〜!!島田荘司氏の大胆なトリック!!いやもう最高!!バカミスなんだよー!!こういう力技大好き!

    前半の古代エジプトのミクルの話も読んでいて引き込まれるし、タイタニック号の描写も!!大好きだぁぁぁぁ!!!脳内セリーヌディオンんんんっっ!!→

    エレナというキャラも、この時代なら全然アリ(というか、魅力的)だし、御手洗は相

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    2023年07月04日
  • 改訂完全版 暗闇坂の人喰いの木

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    文庫の厚さに読みきれるか不安でしたが、勉強と仕事の合間を縫って何とか読みきれました!
    楠の狂気に振り回される、御手洗たち。
    果たして犯人は?そして、謎は解けるのか……

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    2023年07月01日
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(1)

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    名探偵・御手洗潔の推理

    『糸ノコとジグザグ』と『傘を折る女』の2つが完結まで描かれています。後者はわざと傘を折るという謎の行動を取った理由を探っていくミステリーで、徐々に明らかになっていく真実が面白かったです。

    #ダーク #ドキドキハラハラ #怖い

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    2023年06月26日
  • 奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~

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    世界に誇れる「本格推理小説」!

    この小説が、現代においてこんなに過小評価され続けていること自体が信じられません。
    冒頭の「幻想(妄想?!)の様な事象」を、全て論理的に解明していくこのスゴさ!
    電車を乗り継いだり、日本の観光名所を辿っているだけの「つまらないミステリ」とは、格段に違い、海外への翻訳も進めて欲しい作品です。

    日本の推理小説の世界に〝革命を起こした〟島田荘司先生の「本格推理の金字塔」だと思います。
    〝無冠の帝王〟呼ばわりされた時期も有りましたが、今の日本の世に、これだけ種類の豊富なミステリ小説が溢れているのは、ほぼ全て「島田荘司と云う先達(今も活動中ですがw)有ってのお陰」だと、老若男女を問わず自信を持ってお奨め

    #ドキドキハラハラ #アツい #深い

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    2023年06月14日
  • 奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~

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    読みやすさ ★★★★☆
    驚愕度 ★★★☆☆
    読後清涼感 ★★★★★
    脳内映像度 ★★★★☆
    没入度 ★★★★★

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    2023年05月29日
  • 御手洗潔のダンス

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    ネタバレ

    島田氏による御手洗モノの短編集ではこの"ダンス"が一番好みで、実に御手洗らしさがそのセリフ,行動に存分に発揮されている。




    「君も憶えておきたまえ。あの種の自信家の女性というのは、自分の周囲にいる男のうち、どれが一番優秀かを常に気にかけているものなんだよ。そしてこれを自分のものにするか、もしそうできず、他の女性にとられそうなケースでは、集中砲火で撃沈してやろうと考えているものなのさ」

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    2024年01月18日
  • 龍臥亭事件(下)

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    ネタバレ

    石岡君の石岡君による石岡君の為の物語である。

    見所は果てしなく、石岡君の葛藤、御手洗の手紙、犬吠里美との恋路(?)、津山事件をモチーフにしたその舞台背景などなど数多あるが、なんと言っても一番は石岡君の推理を龍臥亭の面々や、警察連中に披露するシーンだろう。
    個人的にはそこが一番心配で一番感動したと言える。
    お疲れ様石岡君。頑張った石岡君。

    まぁ、別れの最後まで健康的な腿がどうとかって言ってんなこいつ(笑)とも思ったが。



    こりゃ御手洗も呆れて当然だろう













    「石岡君、今からぼくが言うことをよく聞き、よく考えて欲しい。今日本には、君のような人がとても多い。能力はあるの

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    2026年01月18日
  • Pの密室

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    御手洗シリーズは久しぶり。と言っても子どもだけれど。大人になった御手洗なら、主導権を取ってもう少し強引に進めることができるかもしれないけれど、子どもだとなかなか思うように事が進められなくてなんだか歯がゆいね。世の中の子どもってそういう歯がゆさを味わっているのかもしれない。全体的に、時代設定の通り「昭和」を感じさせる物語だなという印象。ただ、やっぱり、大人になってからの変人っぽい御手洗の方が好き。大人御手洗を読んだのはもう10年以上前なので忘れている。榎木津礼二郎みたいなイメージ。

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    2023年04月20日