• 波紋 警視庁失踪課・高城賢吾
    購入済み

     シリーズものではパターンが固定化して、3作品くらいでつまらなくなってしまうことがあるのですが、この高城賢吾シリーズは順調に読み進んできました。
     というのも、犯人は誰かというのもさておき、なぜ疾走したのか動機を知りたいという点に惹かれてしまうようです。特に今回は、疾走時の状況がちょっと変わっていましたので。
     また、高城さんはもちろん疾走課の人々の様子も着実に変わりつつあり、最後にはいよいよシリーズが次の段階に入るのを感じました。
     あと長野さんとのやり取りが良かったです。

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    2025年12月02日
  • 無明 警視庁強行犯係・樋口顕
    購入済み

    派手なところはないです

     このシリーズのドラマは必ず見ているのですが、原作を読むのは初めてでした。原作を読むまでもなくドラマに満足していたからだと思うのです。でも、読んでみると当然の如く原作の良さが、ドラマに反映されていたのだと知りました。
     刑事ドラマにありがちな妻と子どもに愛想をつかされたバツイチではなく、普通の父親が主人公で、派手なところはないです。でも、警察組織のしがらみを気にしつつも、愚直に真実を追求してしまう姿を追って読み進めてしまいました。
     なんとなくミステリーを読みたいと思い本を選ぶのですが、アリバイがどうとかトリックがどうとかだけでなく、主人公のキャラクターやドラマの部分が良かった作品でした。
     

    #ほのぼの #共感する

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    2025年02月24日
  • 北の夕鶴2/3の殺人
    購入済み

    すごい

     トリックがすごくて現実離れしていますが、島田作品を読むならそれは折り込み済みです。気にしません。それより吉敷さんの状況描写、特に心情描写が胸に沁みてきて一生懸命読んでしまいました。
     そして、道子さんとのラストもとっても気になって、読み終えたとき、ただのミステリーでなかったことに感じ入ってしまいました。

    #胸キュン #ドキドキハラハラ

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    2024年02月28日
  • 緊立ち 警視庁捜査共助課
    購入済み

    さらっと読めました

     乃南さんの新作に久しぶりに手が伸びました。
     あらすじを読んでみて、内容が重そうではなかったので。
     昔、音道貴子シリーズを読んで女性警察官ものに共感するようになりました。他の作家さんの女性刑事ものもいろいろ読んできました。しかしこのごろは、昭和から平成にかけての女警の覚悟みたいなものの重さに、読むのにも覚悟がいるようになってしまっていました。
     でも、この作品はそうでもないらしいと読んでみました。その通りで、さらに令和のこの時代の夫婦の姿が見えてきて、興味深いものがありました。自分と似たような年取った親を抱えた夫婦、子どもたちと同じ年頃の若い夫婦、刑事ものと夫婦ものの二本立てがうまく織りな

    #共感する

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    2023年10月26日