あらすじ
瀬戸内の小島に、死体が次々と流れ着く。奇怪な相談を受けた御手洗潔は石岡和己とともに現地へ赴き、事件の鍵は古から栄えた港町・鞆(とも)にあることを見抜く。その鞆では、運命の糸に操られるように、一見無関係の複数の事件が同時進行で発生していた――。伝説の名探偵が複雑に絡み合った難事件に挑む! 二〇一六年六月四日公開、玉木宏主演映画『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』原作
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Posted by ブクログ
島田荘司さん大好きなので贔屓目も入っているかもしれませんが、上巻最後の一行がもう、なんというか、流石だなと思いました。
既読の本ですが再読中です。
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瀬戸内海のある島に死体が流れ着くという相談を受けて調査に乗り出す御手洗と石岡。
調べてみると思ったよりもスケールが大きい事件だった。
御手洗たち以外の視点で書かれた章については、今後どう事件に関わってくるのか待ち遠しい。
読み進めていくと事件に登場してきたり、まだチラッと出てきただけだったりと、まだまだ謎が多い。
でも最後で出てきた名前にあっ!となった。
早く続きが読みたい!
今回は歴史についての蘊蓄が多く、以前読んだ村上海賊の娘を思い出した。
この事件に歴史も関係しているのかな?
下巻が楽しみ。
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【あらすじ】
瀬戸内の小島に、死体が次々と流れ着く。奇怪な相談を受けた御手洗潔は石岡和己とともに現地へ赴き、事件の鍵は古から栄えた港町・鞆(とも)にあることを見抜く。その鞆では、運命の糸に操られるように、一見無関係の複数の事件が同時進行で発生していた――。伝説の名探偵が複雑に絡み合った難事件に挑む! 二〇一六年六月四日公開、玉木宏主演映画『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』原作
【感想】
Posted by ブクログ
文庫版が出てすぐ購入していたものの、永らく積読しておりました。GWのまとまった時間に読書したくなり、ふと思い出した本書。ただ、以前買った本は手元になく、物置きの奥にありそうだと思った矢先、偶然立ち寄った本屋で文庫版が上下揃っていて、その場で購入してしまいました。
それを後悔させない、序盤から引き込まれる文体。上巻の中盤までは合間を縫って読んでいたが、その後は下巻の最後まで一気読みしちゃいました。
島田作品、途中からほとんど読んでおらず、作品の時系列も無視して読んでるところですが、このお話もいいなあ。好きです。
確かに、島田作品は途中からこんなテイストになったかもしれないが、複数のストーリーと犯罪の編み込み方に脱帽です。歴史における人間模様も面白い。GW読書に相応しい、エンタメ性素晴らしいミステリでした。
Posted by ブクログ
映画も観ていないし村上水軍の知識が殆ど無かったのが今回吉と出て(?)瀬戸内海の歴史がとても面白かったし、上巻のラストは普通に「ここでキターーー」と興奮してました。
御手洗シリーズ読むのは久々だけど本当に間違いない、面白い。「一般人に起きる悲劇」の描き方、感情移入して哀しいけど毎回引き込まれる。
Posted by ブクログ
正直、内容が薄いというか、無駄っぽい会話とかシーンが多くてちょっといらいらして読む気が失せかけた。。映画化を念頭においたのが裏目に出たのかな。全体を半分か2/3くらいにはできそうだし、そうした方が絶対面白いと思う。ま、気を取り直して下巻へGO!
Posted by ブクログ
瀬戸内海に浮かぶ興居島に次々と死体が漂着していると相談を受けた御手洗は、現地に赴き、三方向から潮が出入りするという瀬戸内海の特殊性が鍵になっていると突き止める。
広島県福山市では、看護学科の学生でベビーシッターをしていた辰見洋子が過失によって乳児を殺してしまったため、隠蔽計画を立て、交際関係にあった小坂井に自分の指示に従うよう懇願する。
時を同じくして、福山市立大学助教授の滝沢加奈子は、阿部正弘が黒船用の新兵器を持っていたことを示す資料が発見されたと知る。その資料には「星籠」という文字が記されていたが、知り合いの学芸員や教授ら専門家と議論しても、その意味は皆目見当がつかないのであった。帰り道、滝沢は神に結婚を約束されたと主張するストーカーに襲われる。
事件を調査していた御手洗は、変死体の漂着には、宗教団体である日東第一教会が絡んでいると推理する。そして、一見無関係の乳児失踪、ストーカーとそのカルト団体が結びつき、証拠が揃った時、警察、内閣情報調査室を巻き込んだ包囲網計画を進めることを決断する。カルト団体の代表は、国際手配中のネルソン・パクであったため、抜かりなく取り掛かったが、海へ逃げられてしまう。諦めかけた時、海中から、数百年の時を超えて潜水艦「星籠」が御手洗たちの前に現れた。「星籠」は、爆発によりパクを乗せた船を停止させることに成功したのであった。
相談を受けた事件の規模が予想以上に大きいと理解し、同時進行で発生していた不可解な謎まで持ち前の鋭い洞察力で解決する様は、惚れ惚れするという一言に尽きる。何手も先を読み、頭のキレない者を小馬鹿にするが、自分が受けた事件は解決するまで決して逃さないという熱意は、誰にも負けないものがあるといえよう(例えばパクの逮捕に向けて警察を煽るシーン)。そんな御手洗が、パクを海へ取り逃がし、一か八か星籠の登場に賭けるというのは、地球上を逃げ回っているというパクのしぶとさが凄まじいことを示していると思われるが、クライマックスに数百年と時を超えて、(本でいうと上下合わせて1100ページをめくって、)星籠の出番をもたらすテクニックは待ちに待った読者に最高の興奮をもたらすであろう。
本書は、単純に御手洗の周りで発生した事件を解くというものではなく、同時多発的に発生していた事件が、御手洗によって原因がひとつのカルト団体にあると導かれるという構成になっている。したがって、特に序盤は章が変わる毎に登場人物が変わるため、長々と読み切るには少々根気がいるかもしれない。しかし、瀬戸内海という場で多様な登場人物の複雑な背景知識を理解してこそ、クライマックスの高揚感が得られるようになっていると解すべきであろう。本格ミステリというわけではないが、数々の謎を常人を遥かに凌駕した能力で御手洗が推理する様子に酔いしれたい読者へオススメの書である。
Posted by ブクログ
瀬戸内の小島に死体が次々と流れ着くという怪事件の相談を受けた御手洗と石岡。事件の鍵は港町・鞆にあると見抜き、早速現場へ向かう。伝説の名探偵が複雑に絡み合う難事件に挑む長編ミステリー。
冒頭から見事な推理力を発揮する御手洗と、相変わらずの石岡。30年以上彼らの活躍に接していると、お約束のような言動が微笑ましくなる。奇怪な事件に新興宗教、そして都会で挫折した青年に突発性白血病の少年。こんなに散らかして片付け出来るのか心配になるが、下巻で島田御大の力を見せてもらいましょう。
Posted by ブクログ
御手洗潔シリーズは、いつも序盤もしくは中盤がだらけてしまいスピードが落ちるのですが、今回の作品はスラスラと読みやすかったです。
ただそのまま統○協会ですね。
発表時に大丈夫だったのか、気になりました。
下巻もさくさく読みたいところ。
Posted by ブクログ
瀬戸内の小島に死体が次々と流れ着く。
御手洗清と石岡和己が現地へ赴く。
まだ上巻だが、とても面白い。
色々な話が混じりあっていて、この巻を読み終わる頃、
少しずつ繋がりだけが見えてくる。
その一遍、一遍がどう繋がっていくのか全く予想出来ないが、
それら全てが短編でも面白いと思わせられる島田先生の巧みな筆力。
どれもこれものめり込んで読んでしまうような話なのに、
これが最後はどう絡むのか!?
期待度大で次巻へ続く!!
Posted by ブクログ
御手洗さんも言っていたけど
石岡くんがさらにバカになっている?
(とくに女性に対して)笑
上下巻、のわりに長さは感じず、さくっと読み終えた。
飽きることなく読めたけど、内容はすぐ忘れてしまいそう。島田荘司作品の文量のボリュームを浴びたかったけど脱線や謎解きは軽め。
Posted by ブクログ
島田荘司が自分の生地である広島県鞆を舞台に描いたミステリー。
上巻では、御手洗・石岡が興居島に流れ着く死体の出所、そして鞆出身の冴えない劇団員小坂井と女優田丸千早などのストーリーが語られる。
面白いので話はどんどんと読み進められます。
統一教会をモチーフと日東第一教会が話には絡んできて…。
Posted by ブクログ
長い
けど、人物の描写は丁寧
個人的には本当に普通で平凡な人生を慎ましやかにおくってるだけなのにある日突然状況が180度変わっちゃうような残酷さみたいなものがちゃんと現実っぽくて好き
Posted by ブクログ
はじめに映像化ありきの作品と聞き、圧倒的な厚さの上下巻という現実をかえりみずチャレンジ‼淡々と進むストーリーに気をもみながら下巻に流れ込みます。感想は下巻にて。
Posted by ブクログ
事件と人があちこちで点在して、それがどう繋がるのか早く知りたくてやきもき。加えて謎の星籠。全部頭の中で明白になってる御手洗が羨ましいw
「ろくなことないよ。ぼくは何のために生まれてきたんだろう」って智弘くんの言葉がひどく悲しかったな。否が応でも親目線になってしまう。