島田荘司のレビュー一覧

  • 龍臥亭事件(下)

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      御手洗なしで事件解決に挑む石岡和己の孤軍奮闘ぶりに涙。
    御手洗が天才である故に、普通の人である石岡は劣等感を抱き、孤独を抱えていたのだが、確かにあんな人間離れした男と二十年近くそばにいたら、自分が取るに足りない存在に思えてならなかっただろう。
    前作「アトポス」では全く彼の出番がなかったので、非常に寂しい思いをしたので、今作は石岡が主役であることが嬉しかった。
    御手洗なしでこの難事件に挑む石岡の心境が細かく描かれているので、ただひたすら彼を応援する。

    とはいえ、作中で知らされる事件がすごすぎて、私はその事件のことは以前ネットでちらりと読んだ程度の知識しかなかったので、フィクションとノンフィ

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    2026年01月22日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    以前書かれたものと、この改訂完全版、どこら辺が違うのかわからないけど、これは自分にとってミステリーにはまるきっかけとなったので、記念すべき作品。

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    2026年01月22日
  • 眩暈

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    ネタバレ

    子供が書いたような大きい字の文章が怖い。
    気味の悪い文章から不自然な部分を抜き出して推理しようと必死になったが、まさかインドネシアの話だったとは…
    御手洗の推理シーンが好き。

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    2021年07月08日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    密室をどうやってお話にするか!作者が違うとここまで違うんだなぁとワクワクするお話でした。新潮文庫nexのアンソロって毎回豪華な上に内容が濃いから読み応えがありますね

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    2021年07月03日
  • 改訂完全版 暗闇坂の人喰いの木

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      「占星術」「斜め屋敷」で御手洗シリーズのファンとなったので、このシリーズは読む前からホクホクとしてしまう。
    今作は横浜とスコットランドが舞台。かなりホラーチック。グロテスクな描写に恐れをなしつつも、分厚い文庫本の頁を繰る手が止まらない。

    個性的で魅力的なキャラクターたちと毎度ながら事件よりも謎めく探偵御手洗潔、そして心のオアシス石岡和巳。
    トリックの奇抜さ、物語の面白さはもちろんだが、彼らひとりひとりの人間が生き生きとして存在していることが、読み手の私には嬉しい。かなり昔の作品だけれども。

    以前の作品で、海外に行っていた、というような記述があったが、これがそれに該当するのだろう。こんな

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    2026年01月22日
  • 御手洗潔のメロディ

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    短編集 「IgE」
    バラバラのジグソーパズルのピースがぴたりとハマっていくのがとても気持ち良い。

    「SIVAD SELIM」
    龍臥亭から横浜に戻った石岡が追想する過去の出来事。

    「ボストン幽霊絵画事件」
    1966年、ハーヴァード大学に通う御手洗潔、18歳。

    「さらば遠い輝き」
    ストックホルム在住のライターが、十年ぶりに松崎レオナと再会。ストックホルム大学で脳研究チームのリーダーである御手洗潔は、二人の共通の友人であった。

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    2026年01月22日
  • 消える「水晶特急」~吉敷竹史シリーズ4~

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    ネタバレ

    島田氏の隠れた名作だと思う。

    列車が山形県で消失。そしてその消えた列車が東京都内に現れる...

    奇想天外トリックの香りがする魅力的な謎に引っ張られ、グイグイ読み進められる。

    そして、"列車はもともと山形にはいなかった"という盲点を突くかのようなトリック。
    "誘拐犯と立てこもり犯両方の要求を満たすため"という動機。

    もっと知名度が高くて良い。
    吉敷シリーズの中だと、今のところ一番面白かった。

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    2021年06月20日
  • 屋上

    購入済み

    ずっと読みたかった

    ずっと島田先生の作品のファンです。この作品の文庫化、割引対象になるのを待っていました。やっと自分の手に届きました。うれしいです。大事に読んでいこうと思います。

    #ドキドキハラハラ

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    2021年06月18日
  • 改訂完全版 異邦の騎士

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    御手洗シリーズを順に読んでいる。
    これは途中で苦しくなって読みたくなくなった。
    それでも好きな御手洗シリーズだからと読み続けて、見事に騙された!
    これ、本当はシリーズ一作目として執筆されたらしいけれど、一作目じゃなくて本当に良かった…
    御手洗潔シリーズがますます読みたくなった。

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    2026年01月22日
  • 漱石と倫敦(ロンドン)ミイラ殺人事件

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    ネタバレ

    面白かった。
    ロンドン留学中の漱石が、下宿の幽霊もどきに困ってホームズに相談にゆき、そこから一緒に殺人事件の捜査に当たる、って設定からして面白くないわけがない。
    密室の中で一夜にして人がミイラになるという殺人事件も、島田荘司ならではの不可能設定だし、漱石視点とワトスン視点で描かれるホームズの様子の違いもユーモラスだし、いやさすがに読ませるなあという感じ。
    漱石視点の「ホームズさん」ほんとにやばくてねえ……。ワトスン視点も、漱石視点と合わせるとオイオイって感じで。どちらの文体もこってりしていて島田節全開。

    トリック自体にはそこまでの目新しさもないんだけれども、設定と描写の妙で面白さが増している

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    2021年06月15日
  • 涙流れるままに(下)~吉敷竹史シリーズ15~

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    ネタバレ

    (上巻の感想からの続き)

    そして吉敷。
    この男はシリーズを重ねるたびに存在感を増しており、しかも言葉遣いも心なしか変わってきているようだ。登場当初は単なる刑事に似つかわしいダンディという設定以外、何の特徴もなかったが通子の登場、上司との軋轢、殺人課での孤立という状況変化を経て、その人と成りがヴィヴィッドに浮き上がってきている。

    今回、刑事が冤罪事件を調査するという仲間の手柄を覆す裏切り行為を行うことをやってはならないことを知りながら行うことで、吉敷の刑事辞職という設定を持ってきたのはよかったが、最後の最後で救われることが自分的によかったのか悪かったのか判断がつかない。
    刑事を辞めれば通子と

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    2021年06月03日
  • 涙流れるままに(上)~吉敷竹史シリーズ15~

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    ネタバレ

    吉敷竹史シリーズの第一部完結編とでも云える本書、その中でもとりわけずっと謎めいた存在で登場していた元妻、加納通子との関係への総決算的作品となっている。

    加納通子の生い立ちから述べられる本書は今までの『北の夕鶴2/3の殺人』、『羽衣伝説の記憶』、『飛鳥のガラスの靴』、そして『龍臥亭事件』全てを一貫して補完する形で、これらの作品の間に隠されたサイドストーリーを余すところなく、描いている。摑み処のない悪女といった感じの加納通子という女性が、今回ではじっくりと描かれる。その描写は、「業」と表現されるある種呪われた血が流れている途轍もない生い立ちを以って語られるが故に匂い立つほどの存在感を醸し出してい

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    2021年06月03日
  • アトポス

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    長かったぁ〜
    話しの本線だけでもだいぶ長いのに、たぶんカットしても全然問題ないエリザベートの短編までくっついてるしね
    いや、エリザベートの話もすごく面白く読めたんだけどね

    ここら辺の御手洗潔の長編は、ミステリーというより冒険譚みたいな印象が強いかな

    あと、絶対無理ゲーみたいな絶望感をしっかり叩きつけてからの逆転劇は堪らないものがあるなぁ

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    2021年05月20日
  • 透明人間の納屋

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    ネタバレ

    これ本当に児童書なの?って思いながら読みました。昭和52年、母と2人暮らしで友達がいない9歳の「ぼく」にとって、隣に住む親切で物知りな真鍋さんはいつも一緒に過ごし沢山の話をする大切な存在。でも真鍋さんには重い秘密が・・・。
    この時代、北朝鮮をユートピアと捉えていた人は、こんな風に語っていたんですね。でも真鍋さんはその国家への信頼を裏切られた。
    昭和の雰囲気を懐かしさを混じながらも、ちょっと違う角度から味わえました。

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    2021年05月03日
  • 鳥居の密室―世界にただひとりのサンタクロース―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    京大時代の御手洗の話。
    御手洗の変人さが最後の方しか見られず、あれが見たい読者としては少し消化不良。
    序章の入り方も面白かっただけに。

    ただ心温まるミステリーで、御手洗小説であることの期待値を抜けばいい作品。
    わたしもサンタクロース来なかった身なので、泣きそうになりました。

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    2021年05月01日
  • 眩暈

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    「占星術殺人事件」の愛読者が書き残した日記が意味するものは?どこまでが現実でどこから妄想なのか。不気味な日記に始まりプロローグから一気に引き込まれる。そして御手洗よ、早く出て来い!と思いながらページをめくる。島田荘司の本の読みながら不安にさせる要素は何なんだろう。言うまでもないが「占星術殺人事件」を先に読んだ方が良い。

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    2021年04月29日
  • 御手洗潔のダンス

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    どれを読んでも奇想に始まる御手洗シリーズ4つの短編。人間は空を飛べるはずと主張する幻想画家が4階のアトリエから姿を消し、電線の上で4日目に空を飛ぶように両腕を大きく広げた姿勢で死体として発見された。どういう意味?想像できない死体の姿勢から驚く「山高帽のイカロス」が凄すぎ。島田荘司最大の魅力、あり得ない「つかみ」に絡みとられ、御手洗の推理に丸め込まれる。奇術と同じで騙されるのが楽しい。

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    2021年04月29日
  • 鳥居の密室―世界にただひとりのサンタクロース―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    時代は昭和39年。クレセント錠とスクリュウ錠で閉ざされた密室というあたりに時代性を感じさせる。

    鳥居の左右が、両側の建物に突き刺さっているシチュエーションは、何とシュールなのだろうと思っていたら、京都市の錦市場では、実際にこのような光景を目にすることができると知って驚く。

    そのような状況を見事にトリックに昇華させた著者の手腕はさすがである。

    そして、そのトリックがわかったと「ユーレカ」とばかりに駆け出して行った大学生の御手洗は若い!

    事件のすべてが詳らかになっても、最後に残った難問は容易に解きほぐすことができないように思えたが、これも解決に導いた御手洗は、既に名探偵の片りんを覗かせる。

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    2021年04月18日
  • ネジ式ザゼツキー

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    ネタバレ

    再読。
    記憶を失ったエゴン・マーカットが書いたファンタジー「タンジール蜜柑共和国への帰還」。LucyInTheSkyの世界。スウェーデンにて御手洗くんは記憶を失った時期と場所を推理する。記憶を失うのだから、そうとうなショックな出来事なはず。
    スウェーデン部分は横書き。ちょっと斬新よね。
    フィリピンで行われた殺人。ゴウレムを作り出そうと、人を人とも思わない所業。犯人として留置されているのはルネス。そして、ザゼツキーの死体の首にネジが埋められていた理由。
    最後はちょっぴりハッピーエンド。丸く収まるけど、長い年月がかかった。

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    2021年04月08日
  • 切り裂きジャック・百年の孤独

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    「切り裂きジャック」の真相を推理した本としても面白いが、純粋にミステリーとして面白い。
    島田荘司さんは猟奇殺人の"猟奇"の部分に注目し、なぜそれが行われたのかの理由づけがとても上手い。
    伏線がしっかりと仕込まれているのも良かったし、(初読では気づかないが)長さもちょうど良かった。

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    2021年03月30日