島田荘司のレビュー一覧

  • 漱石と倫敦(ロンドン)ミイラ殺人事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夏目漱石がロンドン滞在中に、名探偵シャーロックホームズと知り合う。
    夏目パートとワトソンパートで物語りは進む。
    ワトソン視点では従来のように多少の奇行はあるものの、紳士的で理知的なホームズ。
    しかし夏目視点でのホームズの扱いがすごい。
    ホームズの女装に対して”皆は見事な女装に、ホームズだと気がつかない”のではなく、
    ”ホームズだから、係わり合いにならないように、気がつかないふりをしている(気持ち悪いし)”といった風な表現。
    読み進めるうちにこの落差が逆に快感に思えてくる不思議。

    0
    2013年06月01日
  • 写楽 閉じた国の幻(上)

    Posted by ブクログ

     表紙がとってもかっこいい。上下巻並べると一枚の絵になる。

     東洲斎写楽は言わずと知れた正体不明の浮世絵師。1794年5月からわずか10カ月の間に150点近い作品を残し、大ヒットを飛ばした後に、忽然と消えた。その中でも第一期の大首絵の構図の斬新さは、当時活躍していたどの浮世絵師の流れも汲まず、そして忽然と消えた後も、誰も写楽の流れを追随しなかった。
     
     現代人から見ればそれほど特異に見えない写楽の浮世絵は、当時の人々には奇怪に映った。例えば、見栄を切る場面を強調したところからもわかるように、様式美が求められる役者絵に、滑稽さを持ち込んだ。それが新鮮だった。


      想像してほしい。歌舞伎役

    0
    2017年08月15日
  • 最後の一球

    Posted by ブクログ

    御手洗シリーズ。文庫版で再読。
    大好きな野球と大好きな御手洗でわたしにとっては何とも胸熱な一冊。
    とはいえ今回の御手洗は脇役。この作品ははっきり言ってミステリ部分はおまけだと思ってます。竹谷と武智の友情、野球にかける情熱…スポーツマンシップってまさにこういうのを言うのかな。試合のシーンなどは本当の試合をテレビで見ているように手に汗握ってしまった。島荘先生は野球にも詳しいみたいなのでもっと野球の話読みたいなぁ。
    プロ野球だけを目指して血を吐くような努力をしてきた竹谷はプロ野球選手としては二流かもしれないけど、胸を張っていいと思う。

    0
    2013年09月30日
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(1)

    Posted by ブクログ

    御手洗シリーズは幾つか読んだけど二つとも未読の話し。
    糸ノコとジグザグはトリックも面白かったけど傘をおる女はあまり腑に落ちなかった。もっと御手洗がもっと前面に出てきて欲しかった。

    0
    2013年04月07日
  • 最後の一球

    Posted by ブクログ

    御手洗君っ
    御手洗君そんな出てこないけど
    御手洗君だし
    それ抜きにしてもおもしろかった

    竹谷くんは自分を二流二流と自嘲するけど
    そこまでいけない人のほうが圧倒的に多いとオモウ
    竹谷くんはいろいろスゴイ

    御手洗君はもちろんステキだが
    竹谷君がすこぶるいいキャラクターだったので
    星は4つ

    0
    2013年04月07日
  • 龍臥亭事件(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ?→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→石岡さん、津山事件知らないの?びっくりだわ。あんな有名な事件を知らないなんて。だから御手洗登場しなかったんだ。だってさすがに御手洗が津山事件知らないって不自然だし、津山事件を知ってる御手洗ならあっさり看破する事件だったし。石岡さん、昭和の事件、知らなすぎだよ。

    0
    2013年04月06日
  • 秋好英明事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    秋好被告は昭和17年、満州生まれ、その生い立ち、特に幼少期は貧困と苦労の連続です。まず、敗戦により帰国するまでの大陸での強烈な体験に始まり、無事帰国しても母の病により、小学1年生で母と乳飲み子・家畜の世話に家事全般と、学童とはいえない働きぶりです。当時はマッチもなく火打石を使っていたとか。「おしん」よりはるかに過酷な子供時代と思います。
    優等生で模範生、家族思いの秋好少年は、周囲の大人の信頼も厚く、貧しいながらもすくすくと育っていくのですが…

    進学の夢叶わず中卒後に働きだしてから、どうも人生の歯車が狂いだしていくような印象を受けました。
    せっかくの海外赴任の話も父に取り消されたり、誤解による

    0
    2013年03月26日
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(1)

    Posted by ブクログ

    御手洗潔も石岡もイケメンでコミカライズされたけど、御手洗潔の性格は小説よりも悪くなっているような気がしないでもない。どの話も小説で読んでいるのだけど、それでもやっぱり御手洗潔の物語は面白い。これをきっかけで小説にはマル秘とがどれだけいるのかもの楽しみですね

    0
    2013年03月19日
  • 最後のディナー

    Posted by ブクログ

    女子大生になった犬坊里美が石岡を訪ねることから始まる短編3作。
    シリーズキャラクター作品のいいところは、いちいち人物像の説明がなくとも、作者と読者が阿吽の呼吸で登場人物を理解し合えているところだ。本作でもすんなり本題に入っていけるし、石岡はまだ初恋の女性をひきずっていることが一文でわかる。
    ミステリー2作は、日常の謎に近いが、どちらもキレがあって味わい深い。大田原老人の執念に感動する。

    0
    2013年03月17日
  • 切り裂きジャック・百年の孤独

    Posted by ブクログ

    以前からこの切り裂きジャック事件については自分なりの仮説を持っていましたが、
    ドキュメンタリー番組やネット上の解説文で得た知識のみであったため、懐疑的でした。

    この作品では作者が実際に現地へと足を運び、様々な資料を調べたうえで書かれた、
    創作という名の一つの有力説です。
    読み終えて自分の仮説に自信が持てたこともさることながら、メディアや民衆によって真実が覆われてしまうことがどんなに恐ろしいことか、身にしみた一冊でした。

    1
    2013年02月28日
  • UFO大通り

    Posted by ブクログ

    中編なので以前レビューしたネジ式ザゼツキーや他の長編ほどではないがなかなかパンチのある謎がやはりのっけから登場し、我らがミタライ先生が物の見事に解決してくれる。物事の関連性をここまで見事に見付け出すことができる冷静で理知的そして天才的な閃きを併せ持つような脳みそが私にあったらなあ!傘を折る女に関してはかなりはんにに同情するけど。ああいう女のせいで人生狂わされたら私だって悪魔に魅入られるかもしれないや。傘で殴る程度ですまない話だし!

    0
    2013年02月12日
  • 龍臥亭事件(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    再読。犯人を覚えてて動機や事件の経過をすっかり忘れてるパターンと、事件は覚えてるのに犯人を忘れてしまってる2パターンあるけどこれは前者だった。
    龍臥亭という舞台と雰囲気は再読でも魅力充分。自分の想像力を試されているかのよう。身近な人が続けて殺されるわ因縁の土地で亡霊も出るわ、結構ビビる出来事が起きてるのに主人公他皆さん落ち着きすぎ~。

    0
    2013年01月28日
  • 龍臥亭事件(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    再読。陰で活躍していたあの人の独白と最後には頭が下がる。こういう気骨はもう過去の物なんだろうなぁ。
    真犯人には作者にやられた感…術中に嵌まってた~。 動機には面食らうが、この恐怖は当事者だからこそで止められないのかもしれない。因縁という言葉が作中よく出てきたのも頷けた。

    0
    2013年02月05日
  • 魔神の遊戯

    Posted by ブクログ

    途中で「この人が犯人?」と思ったら当たっていた。やはり前に読んだのかもしれない。面白かったがもっとシンプルにならなかったかな。

    0
    2012年12月20日
  • 最後のディナー

    Posted by ブクログ

    石岡くんと御手洗のシリーズ。短篇集なのでサクサクと読める。相変わらずの石岡先生の自虐調を楽しく読む。

    0
    2012年11月19日
  • Pの密室

    Posted by ブクログ

    御手洗さんの子供時代が描かれているという御手洗さんシリーズのファンにはときめきもののお話です。
    石岡君と里美ちゃんもかわいいですが、里美ちゃんと仲の良い男の人に嫉妬するのはちょっと気持ち悪いと思いました。
    御手洗さんの優しさが表現されていてほんわかしました。

    0
    2012年11月06日
  • 漱石と倫敦(ロンドン)ミイラ殺人事件

    Posted by ブクログ

     ロンドン留学中の夏目漱石とシャーロック・ホームズの夢の競演である。二人が同時代人であることにちょっとした驚きを感じたけれど、言われてみたらその通り。この豪華キャストできちんと本格ミステリを書くのだから対したものだ。

     構成もおもしろく、夏目漱石の手記とワトスン医師による記録が交互に出てきて物語を進行していく。漱石の文章はいかにも彼の文章らしくちょっと皮肉なユーモアに満ちている。ワトスン医師の記録は、正編のムードをきちんと醸し出していて贋作としても水準を十分にみたいしてる。

     同じ出来事を二人の筆者がそれぞれの立場から書いているところがいくつかあるのだけど、文体どころか出来事までもうんと異

    0
    2012年10月10日
  • 漱石と倫敦(ロンドン)ミイラ殺人事件

    Posted by ブクログ

    ホームズと漱石は出逢っていた!・・・という設定のパスティーシュです。漱石とワトソンの視点が交互に入れ替わって物語が展開します。ワトソンからは正統派のホームズですが、漱石からはホームズがぶっ壊れ気味の男に見えているのが愉快です。

    0
    2012年10月04日
  • リベルタスの寓話

    Posted by ブクログ

    中編2編で、いずれも民族間の紛争が根底にある事件。
    表題作は、謎の提示の仕方が非常にいい。残虐な殺され方をした屍体が発見されるが、それにはきちんとした意味があった。
    さらにその話が、オンラインゲームとつながって、という展開から思いも寄らない真実が。

    0
    2012年09月29日
  • 透明人間の納屋

    Posted by ブクログ

    なんとなく買うときから予感はしてたけど、前に読んでた。
    でも再読してみても面白かった。
    島田さんは初期の作品は文句なく名作揃いだけど、後期はやや当たり外れがあると思う。特に社会派の傾向が強いほどイマイチに感じる。この作品はそれらと比べても独特のテイストがあり、異彩を放っている。
    トリック?はまあさほど重要ではなく、主人公の少年独特の切なさがたまらない。

    0
    2012年09月24日