あらすじ
夫に性病をうつされ、それが不治の病と知ったとき、若妻は狂った! 大道時靖子は、秘密を打ち明けていた友人とその家族に対して、次々と鬼気迫る接触をはじめ……。(「毒を売る女」)“糸ノコとジグザグ”という風変わりな名のカフェ・バー。だが、店名の由来には、戦慄すべき秘密が……!?(「糸ノコとジグザグ」) 本格推理の旗手が精選した、サスペンス&トリックの自信作。
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ずっと探していました。
毒を売る女の内容を15歳の時に読み
46歳になっても内容が印象的でまた読みたかったのですが、当時の記憶がなく
作者、題名もわからないままでした。
やっとそれらしき題名を見つけたので、
購入しました。
まさに、読みたかった本でした!!
当時の印象通り、最高の内容です。
Posted by ブクログ
島田さんのは長い長い作品が多いですが、これは短編集。表題作のスリルはたまらないし、うわさの店「糸ノコとジグザグ」の秘密が明かされる。島田ファン必読です!!
Posted by ブクログ
これは珍しい!島田荘司氏のショートショートなんて初めて読んだ。従来書いているミステリとは違い、論理的帰結のない、SF小説というか幻想文学めいた内容であるのは興味深い。つまりいわゆる幻想的・魅惑的な謎の下地がここにある。
その他の短編も島田荘司氏ならではの着想がやっぱり面白い。ページを繰る手がもどかしいとはこのことで、その疾走感はたまらない。
名作名高い「糸ノコとジグザグ」もメタ御手洗物でなかなか良かった。
Posted by ブクログ
著者らしい豪快なトリックや破天荒なプロットはありませんが、本格からサスペンス、果てはショート・ショートまで、色んなジャンルが入っている短篇集です。
【毒を売る女】【糸ノコとジグザグ】は傑作です。発想、切り口、終盤の捻りまで素晴らしい内容です。他の短編も高水準なので、本書が著者のベスト短編集だと思います。
Posted by ブクログ
有名な糸ノコとジグザグ遂に読めた!
なるほど、自殺を2時間で食い止めるという疾走感あるストーリー、実はこの人があの人だったんだなという小さな符号、そして一見わけが分からないもののある一点を指し示している暗号。
とてもレベルの高い短編だった。
他の短編では、毒を売る女がおもしろかった。ヒステリックなママ友同士の攻防が恐ろしくハラハラした。
Posted by ブクログ
この本に収録されている「糸ノコとジグザグ」は有栖川の「ジャバウォッキー」を読んだときからずっと気になっていて、随分前に読もうと思って購入してたのになぜかずっと積読になってました。さらには御手洗のコミカライズ第一弾でなぜかこれがチョイスされて、読もう読もうと思ってたものをやっと読みました!
いつものミステリの他ショートショートのようなものもあり、楽しめました。
お気に入りはやっぱり「糸ノコとジグザグ」、漫画で読んだときは御手洗のマツゲの濃さばかりが気になって内容ほとんど読んでなかったことが発覚しました。もったいない!読んでよかった!
糸ノコ以外では「渇いた都市」の皮肉な結末が好きです。そこに繋がるのか!と。これの「私」はてっきり石岡君だと思って読んでいたのですが、昭和53年の夏は「異邦の騎士」事件の真っ只中だったので違うみたいですね。
それにしても島荘先生は嫌な女を書くのが上手いなぁ。