【感想・ネタバレ】魔神の遊戯のレビュー

あらすじ

ネス湖畔の寒村ティモシーで、突如として発生した凄惨な連続バラバラ殺人。空にオーロラが踊り、魔神の咆哮が大地を揺るがすなか、ひきちぎられた人体の一部が、ひとつ、またひとつと発見される。犯人は旧約聖書に描かれた殺戮の魔神なのか? 名探偵・御手洗潔の推理がもたらす衝撃と感動……。ロマン溢れる本格ミステリー巨篇。

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Posted by ブクログ

御手洗潔シリーズ。‘未来の記憶’で絵を描く画家。彼の手記。そして描かれている村では、魔神の仕業としか思えない連続殺人事件。‘そのこと’にはすぐに気付けるのだけど、何処で解決するかに期待できるし、ボリュームのある長編で読み応えあり♪

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2009年10月04日

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ひとつの事件に対して並行するふたつの記述、となれば大抵そこには叙述トリックが仕掛けられているもので、しかも随所に違和感を覚えながら読み進めたのであるが、しかし容易には見破れない仕掛けがやはり潜んでいた。
とはいえ構造自体は単純なもので、ミステリは兎角どの視点から事件を描くのかという作者の企みと、それから既存のトリックの組み合わせによって、如何様にも変貌しうるものだと感じる。

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2017年05月02日

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「どうなっちゃうんだろう?!」という話にちゃんとオチがつく。すばらしい。読み終わってからプロローグを読み直すと味わい深い。

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2014年02月14日

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途中で「この人が犯人?」と思ったら当たっていた。やはり前に読んだのかもしれない。面白かったがもっとシンプルにならなかったかな。

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2012年12月20日

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御手洗シリーズ。結果を予測できていたつもりだったけど、上を行かれた。。分厚い文庫だったけど、厚さを感じさせないおもしろさ。

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2011年07月20日

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御手洗潔シリーズ。久々に読んだ、島田壮司作品。さすがに重厚。迫力ありますね~ 最初はなかなかつらいけど、最後は一気読み。

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2010年05月11日

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「セント・ニコラスのダイヤモンドの靴」と同じシアルヴィ館のカフェで
キヨシがウプサラ大の教授たちに話してきかせる世にも奇妙なお話・・・
知能指数がとても低いロドニーが
ある日天啓に導かれ、キャンパスに絵を描き続ける。
その絵は写真のように精密で、
古い城壁の一角を描いたものなど、積まれた石の数や組み合わさり方角度など完全だった。
そしてその絵はのちに起こる大事件の謎を解く鍵でもあった・・・
赤い魔人、復讐神ヤーハエなど
興味深い逸話などが満載です。

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2009年10月04日

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御手洗シリーズ。物語に入り込むまでが読みにくかった。途中、あれ?と思ったが、ラストで納得。でも、語り手は石岡がいいな・・・。

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2009年10月04日

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最初読みにくいかな、と思ったけれど、そこはやはり島田荘司先生。中盤からはストーリーに引き込まれて、一気読みでした。見破れないトリック、さすがです。

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2021年08月12日

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ネタバレ

やっぱり島田作品はすごいなあ。スケールがどんなミステリよりも圧倒的に大きい。今回は、わりと先の読める展開だったけど、それでもユダヤ人とイスラムの対立とか、旧約聖書の出エジプト記など、サイドストーリーが勉強になる。
ネス湖のほとりの村も雰囲気があり、また少々飽食気味だか死体の演出もインパクトがある。
ロドニーの、ユダヤの唯一神ヤーハウェは暴力の神だとか、復讐を認めているとか、ユダヤ人とは思えない?思想が目新しかった。

飲んだくれのバーニーと、癇癪持ちのバグリー警部のコンビもおもしろかった。バーニーもあんなに飲んだくれてる割には思考力がある笑

最後の本物の御手洗の登場はかっこよかった!御手洗が偽物なのは薄々気づいた。というのも御手洗があんなに存在感が薄いはずないし、また犠牲者が次々に出るのを止められないわけがないもの!

御手洗はほんとにあちこちの国に救世主として出現してて、世界的に活動する探偵ですね笑

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2021年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

記憶の画家ロドニー。
子供の頃自分が住んでいたティモシー村の光景を40年後に非常に正確に絵に描きおこすことができる。それしか描かない。

現在のティモシー村でバラバラ殺人事件が起こる話と
所々にロドニーがその殺人を行っているという手記が挿入されて話が進んでいく。
が、最後の方で手記と実際の事件との相違がでてきて、あれ?ってなる。

語り手の酔っぱらいバーニーが好ましい(笑)。
彼と署長のバグリー、部下のトムとミタライ教授の4人がメインで話が進んでいく。

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2016年05月22日

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う~ん、特に引き込まれるような内容でも展開でもないし、読後感としても余りインパクトは大きくないかな?
それと、作者の社会的主張が、この頃の作品としては感じなかった。

いつもの女性論とか、都市論、薬害や先天性の病気、歴史的背景などはなく、
スコットランドの雰囲気を味わうという作品なのかな?

暗闇坂の人喰いの木で列車でロンドンからスコットランド方面へ行く途中の美しい描写があったけれど、やはり島田荘司さんはイギリスの田園風景とかネス湖やスコットランドによい印象があるんだな!
ということがわかります。
確かに自分でもイギリスはロンドンを離れて田舎に行くとその美しさが印象に残るというのは感じているので、その辺りは共感できます。

やっぱり、御手洗ものより吉敷ものを書いてくれないかな?

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2016年04月26日

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御手洗が出てくるんだけど、メインじゃない長編小説。
結構初期の段階で、これはちょっとおかしいな。と気がつく。んで最後はやっぱりかーって思う。
でも、一番初めの話に戻らないままお話終了しちゃう。
とある外国の村で起きる連続猟奇殺人事件、その犯人は……という話。
アル中よっぱらいの人が、今回はワトスン役をやってる。

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2016年02月13日

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違和感を感じながら読んでいたけど、原因は語り手が違うから御手洗さんもあまり登場しないのかと思っていたら、最後にそういうことか!とびっくりした。ダイイングメッセージとか額のYとかなんかちゃちい感じだし、犯人の動機もいまいちピンとこなかった。やっぱり語り手は石岡くんのほうがいいな。

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2015年10月03日

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メイントリックは綺麗に決まっていたと思います。ヒントが至る所に張り巡らせているのに気付かせないところは、作者のストーリーテリングの巧さによるものだと思います。
しかし、納得いかない点が多かったです。最後の謎解きの部分は、何か駆け足的な感じであっけなかったです。
犯人の動機も不満でした。バラバラにしたり、死体を犬にくっ付けたり等、計画的で大掛かりだった割には浅はかな動機だったので腑に落ちなかったです。
また、ロドニーの日記に則って遂行する意味も説得力が欠けていたと思います。魔神の咆哮の正体も拍子抜けでした。

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2013年08月15日

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ハウダニットの本格物かと思ったらメインは実は叙述トリックとの併せ技だったという御手洗シリーズでは初めて?のパターン。読み物としては面白く読めましたがミステリとしては色々な要素が入っている分どこか中途半端な感が。

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2012年11月04日

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凄惨な事件が描かれている。事件の謎が非常に魅力的だったが、解決してみると思ったほどの意外性ではなく、期待しすぎた感はある。
しかし、なんともいえない暗い雰囲気やミステリー好きが喜びそうな描写は飽きさせない。

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2012年02月11日

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ネス湖畔の寒村ティモシーで、突如として発生した凄惨な連続バラバラ殺人。空にオーロラが踊り、魔神の咆哮が大地を揺るがすなか、ひきちぎられた人体の一部が、ひとつ、またひとつと発見される。犯人は旧約聖書に描かれた殺戮の魔神なのか?名探偵・御手洗潔の推理がもたらす衝撃と感動…。ロマン溢れる本格ミステリー巨篇

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2011年06月08日

Posted by ブクログ

「暗闇坂」のようなグロテスクさと、「異邦の騎士」のようなカラクリ。
御手洗ファンなら最初からなんとなく分かると思う。
スェーデン行ってから、またコーヒー飲むようになったんだなぁ。
御手洗モノとしてはちょい物足りなかったかな。

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2009年10月04日

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新規購入ではなく、積読状態のもの。
2010/4/27~5/1

スコットランドのハイランド地方にあるティモシー村を舞台に起こる老女の連続殺人。犯人は昔老女達にいじめられた「記憶の作家」として名を上げたロドニー・ラーヒムなのか?
御手洗潔シリーズ。
最近、島田氏の作品で主流をしめる脳科学を交えた内容。ううむ、あまり成功しているとはいえないような。

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2010年05月01日

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やっぱ外人しか出ないってつらい…。名前が覚えられない。しかし、ミタライさんのからくりにはやられた!あんまり奇行が見られないなとは思ってたけどサ、そう来るとは!やられたね。それにしても、島田氏は地下に何か細工をするネタが好きだね。(20061001)

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

久しぶりに読んだからか、一寸、いやかなりグロく感じたが面白かった。どうにも小首を傾げざるを得なかったが成る程なぁ。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

新潮社のミステリ新ライン。いわゆる新本格派の作家たちがズラリと揃って書き下ろすシリーズ。その第一弾として登場。
欠かせない作家ですもんね。で、もちろん御手洗。

舞台は海外。回想から物語が始まるのですが、全体を通じて、島田先生らしい作品になっているのではないでしょうかね。

脳内に存在する風景を、寸分違わず何度も描く作家。興味を持ち、接触を図った御手洗は、唯一描かれた奇妙な人物の姿に目をとめる。
やがてある町で、その絵をなぞったような事件が起こる。
画家には未来が見えるのか、それとも・・・。封印された過去が、今、甦る。

ミステリとしては申し分のないデキだと思います。さすがというべきでしょう。
やはり島田荘司。最後になってからぐるっとひっくり返された気がして、ああ、ミステリってこうだよね、と思わされます。
それを含めた上でこの星の数。

なんでかというと・・・。以下ネタバレになります。

あのですねーーー私はですねーーー。
全編に渡って御手洗出ずっぱり、っつーのが読みたいんですよーーー。
謎に翻弄されたりとか、犯人に出し抜かれて悔しがったりとか、最後にはやっぱりしてやったり! みたいな。
そんな御手洗が見たいんです!!!!!

まさかミタライと呼ばれている探偵が偽者だったなんて思わなかったんですけども、でもそれでも、随分と薄い描写だなーーと違和感はあったんですよね。
島田先生、しばらく御手洗書かなかったからか?! とか妙に勘繰ったりしちゃったくらいなんで。
なので、なんというか、ミタライ不足みたいな感じで、ミステリ的には申し分ないかと思いますが、ミタライ不足解消には至らなかったので・・・。
「えーーーーーそんなのナシだよーーーーーーーー」
ってのが読後一番言いたかったことでした。
そんなわけで、この星の数。嗚呼・・・御手洗の、こう、腹に響くようなのが読みたいです・・・先生、今年こそはどうかお願い・・・(=人=)ナムナム・・・

ちなみに私、月並みですが、御手洗シリーズでは『異邦の騎士』が一番好きです。
島田先生の作品の中では、『奇想、天を動かす』も好き。もう泣いた泣いた・・・。
今のところこれがツートップ。これに次ぐものを期待してます。

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2009年10月04日

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