島田荘司のレビュー一覧

  • 御手洗潔のメロディ

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    御手洗潔シリーズの短編集とは言ってもミステリでないものも含まれています。今までのシリーズ作品をそれなりに読んでいないとそれほど面白くはないかも知れないですね。作者自ら著したファンブックに近いものとも捉えられます。しかしながらミステリ部分はさすが、しっかりと読み応えがあります。

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    2012年06月26日
  • リベルタスの寓話

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    「リベルタスの寓話」「クロアチア人の手」の二本収録。ストーリー的には繋がりはありませんが2つの事件の背景がクロアチア紛争ということ、発生が恐らく同時期であることから1つの社会派作品としても見れます。
    解決に若干腑に落ちない点はあるものの、細かい部分を気にせず実情を反映させた民族対立の物語として考えれば非常に興味深い作品。実際の紛争の経緯などをちゃんと理解したいという気にもさせられました。

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    2012年06月18日
  • 羽衣伝説の記憶~吉敷竹史シリーズ12~

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    吉敷がやたら警察手帳を見せびらかすところは癪にさわりましたが、謎解きの部分が見事。単なる恋愛小説の延長線上だと思っていただけにハッとしてしまいました。

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    2012年06月07日
  • 羽衣伝説の記憶~吉敷竹史シリーズ12~

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    事件解決が軸にありはしますが、総合的に見ると、吉敷刑事が元妻道子の事を思い続けている、ラブストーリー的な作品ナリ。
    「"ザ・ラブストーリー"はあまり読まないよ」って人にも、こんな作品ならイイなと。
    他の吉敷刑事シリーズを複数冊読んでる方なら、みんな楽しめるはず。

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    2012年06月03日
  • ネジ式ザゼツキー

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    好き嫌いは分かれる種類の小説だと思うが、島田荘司ならではの作風と思う。ストーリーの謎の部分が二重構造になっており、登場人物が最後に言うとおり、思いもよらない解答がすがたを現す。
    初期作に近い荒唐無稽っぷり。そこが好みの分かれ目か。

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    2012年05月27日
  • リベルタスの寓話

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    読み終わってから何かのシリーズらしいと知った
    戦争では往々にしてあることだけど後々まで尾を引いて、一度振り上げた手を誰も下ろせないでいる…悲しみだけが残ってなんだかやりきれない
    日本では普段意識せずに暮らしているし、民族紛争もなかったところだから実感があるわけではないけど、水に流すというのもそう簡単にできることではないよなぁ
    実際のところどれだけの悲惨なことが行われたんだろうとつい考えてしまう

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    2012年05月24日
  • UFO大通り

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    ネタバレ

    久しぶりに御手洗さんが出てくるのを読んだので面白かったです。
    2つの事件が載っているのですが、どっちもアナフィラキシー・ショックが出てきたので、あまり現実感はありませんでした。
    島田荘司作品は謎が途方もなくて、しっかり解決もしてくれるので面白いです。

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    2012年03月23日
  • 光る鶴~吉敷竹史シリーズ16~

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    冤罪事件を覆す表題作の「光る鶴」、吉敷が刑事になった理由を描く「吉敷竹史、十八歳の肖像」、そして吉敷がゲスト出演する「電車最中」の三篇を収めた、吉敷ファンにはたまらない一冊。
    私のお気に入りは「電車最中」。事件を解決した留井刑事が、喜びのあまり居酒屋で初恋話まで披露する。話を聞く吉敷。情景が目に浮かび、とても微笑ましい。ストイックな吉敷の意外な一面を窺うことができる。

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    2012年03月10日
  • 確率2/2の死~吉敷竹史シリーズ5~

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    車の目撃の場面、犯人の失敗などつじつま合わせの感はありましたが、物語の形式・謎の内容・解決ともおもしろかったです。やっぱりこの方面にはまると恐ろしい。

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    2012年03月07日
  • ネジ式ザゼツキー

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    ネタバレ

    内容が内容だけに、評価は右へ左へと大きく分かれてしまう作品だと思います。この世界にハマるかハマれないかという感じ。
    私個人としては、最後にいたるまでいったいこの世界はどうなってるの?とワクワクしながら読んでいました。
    久々の御手洗潔の存在も嬉しかったです。
    でも人を選ぶ作品であることは…間違いないです。

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    2012年02月16日
  • 龍臥亭幻想(上)

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    龍臥亭事件から8年後の設定。再び関係者が龍臥亭に集い、新たな事件に巻き込まれる。龍臥亭事件が名作だったので、今回も期待しながら読んでいる。上巻はほとんどが導入部分だが、今のところ期待を裏切られていない。

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    2012年02月10日
  • 龍臥亭幻想(下)

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    島田荘司ワールドを堪能できる大作である。出番は僅かながらも、御手洗と吉敷の登場には拍手を送りたくなるし、伝説の魔王の復活シーンは今目の前で起こってるかの如く思えた。
    しかし、最も胸が熱くなるのは、石岡和己が愛する人を失った黒住青年を留めるところ。二十数年前、井原の家の前の御手洗と石岡が甦る。

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    2012年02月09日
  • 龍臥亭幻想(上)

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    龍臥亭事件から8年。石岡和己、犬坊里美、加納通子など当時の関係者が集まった大雪の日、不可解な事件が起こる。
    序章と途中に挿まれる森孝の話が現代にどのように繋がるのか。閉ざされた村の因習や地縁が事件の原因なのか。そして、御手洗や吉敷はいつ登場するのか。
    大きな興味と期待を抱き、下巻をこれから読み始めます。

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    2012年02月04日
  • 犬坊里美の冒険

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    「龍臥亭幻想」が2004年の冬(1月〜2月)で、
    この「犬坊里美の冒険」は2004年の夏なので、
    ほとんど直後といっていい。

    それにしては、冒頭、里美が岡山の坂出を訪ねた際の、
    坂出の老いはどうしたことだろう。

    年の割にピシッとした坂出の姿はなく、
    無性に切なくなってしまった。

    起こる事件としては死体消失事件だが
    御手洗シリーズっぽさはなく、
    全体を通しての雰囲気は、
    自分の力不足に泣く若者の成長物語としての印象が強く、
    異邦の騎士時代の石岡さんを彷彿とさせる。

    里美が落ち込んでその石岡さんに電話した際に
    石岡さんが語る言葉は重みがあって、心に刺さる。
    石岡さんがかっこいいと思える場面なんて
    そうそうないよ(笑)

    全体通して、里美の言葉遣いだったり、
    里美の考えだったりに幼稚さがあって、
    それは、解説ではポップと評しているけど、
    旧来の島田作品にはない要素なので、
    馴染めない人もいるかも。

    島田作品にしては珍しくトリックが途中でわかったし、
    トリックの大掛かりさはないけど、
    最後の法廷の場面など
    見るべきところは多い。

    最近は御手洗さんも石岡さんも吉敷さんも歳をとって、
    テーマが重かったり、重々しい作品が多くなってきたので、
    若者が主人公でフレッシュさがある、
    いい意味で軽めの作品もあってもいいと思う。

    レオナは里美とはタイプ違うし、
    こういうキャラクターあってもいい。

    これはこれで悪くない。

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    2012年01月31日
  • 天に昇った男

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    ネタバレ

     読み始めてすぐに違和感を感じた。
     その違和感を書くと重大なネタバレになってしまうので控えるが、その奥歯にものが挟まったような状態のままずっと読み進めていくと、紐がほどける結末が待っていた。
     
     島田荘司さんと聞いて、つい推理小説を思い浮かべていたけれど、ミステリー的な要素はほぼない。

     こういう小説はちょっと読んだことがなくて、新鮮だった。

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    2012年01月27日
  • リベルタスの寓話

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    ネタバレ

    『リベルタスの寓話』
    御手洗潔シリーズ

    NATO監視下のサラエボで起きた殺人事件。民家で殺害された内戦中に虐殺を働いたセルビア人民族主義者クラバッシと2人の遺体、モスリム系のクルポの遺体。腹を裂かれ内臓を取り出された遺体。セルビア、モスリムと対立するクロアチア人の犯行か?NATOに協力を求められたハインリッヒ。容疑者は末期がんで入院中のクロアチア人ディンコ。しかし犯行現場に残された犯人の血痕の血液型とディンコの血液型は別。攻めよせるオスマン軍を撃退したある少年の内臓を詰めた人形・リベルタスの寓話に隠された秘密。ネット世界で取引された仮想の金貨の秘密。

    『クロアチア人の手』
    御手洗潔シリーズ

    クロアチア内戦中に親友であったボジョビッチの密告で妻と娘を殺害され片腕を失ったイヴァンチャン。内戦終了後日本の俳句協会に招かれて来日したボジョビッチとイヴァンチャン。泥酔した2人を部屋に送り届けた俳句協会の委員。隣り合った2人の部屋。翌日密室のイヴァンチャンの部屋で発見されたボジョヴィッチ。顔と腕をピラニアに食われた遺体。ボジョビッチが見た動く腕の夢。同じ朝交通事故に会い爆死したイヴァンチャンと思われる男。静寂恐怖症と周囲に漏らしていたイヴァンチャンの腕に隠された秘密。

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    2012年01月24日
  • Pの密室

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    所々で張り巡らされた伏線を最後に全て回収するのは、さすがの一言。
    御手洗さん、超人過ぎる。
    だんだん親しみがわきづらいキャラになっているような…

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    2011年12月08日
  • UFO大通り

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    「UFO大通り」と「傘を折る女」の2作品を収めた中篇集。
    老女が偶然見た宇宙戦争、ラジオの放送に寄せられたら傘を車に折らせる女の話。奇妙な出来事を名探偵御手洗が奇想を動かして、見事な推理により事件を解決する。
    いずれもアレルギーを題材にしているところが島田荘司氏らしい。

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    2011年11月27日
  • ネジ式ザゼツキー

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    私には久々にきた当たりだったけど、好き嫌いも評価もかなりわかれる本だと思う。もちろん主人公は御手洗潔で、彼が北欧に移ってからの話。
    記憶も籍ももたない男が自分自身の謎を知りたいと御手洗のもとにやってくる。同席した同僚は、ただの精神的疾患として扱うが、御手洗は(いつも通り)一瞬にして彼の過去も病の原因も見抜き、それらの鍵は全て、彼がかつて著した"意味不明なお話"の中に隠されているとして、物語の解読を始める。

    単純にこんな話よく考えつくな、と感心した。オレンジの木がそびえ立ち動物たちが闊歩するファンタジーの世界に、ビートルズが潜み、凄惨な殺人の秘密が隠蔽されているとは夢にも思いもよらなかったー。

    ラストスパートをかける本は多いけど、ほぼ序盤から終わりまでここまでのスピードで読者をひっぱっていくのは、このシリーズでも随一だと思う。ひっきりなしに謎が現れ、それを解き続ける手をゆるめさせないのがすごい。

    「眩暈」も設定はかなり似てるけど面白さはこっちが上かと。無茶がすぎないところも。ただやっぱりワトソン役は石岡くんにしてほしかったな。コンビ再結成を深く祈ります。それにしても「ネジ式ザゼツキー」って最高に魅力的な単語!珍しくタイトルセンスありすぎ。
    2011年06月09日 16:08

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    2011年11月13日
  • アトポス

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    ネタバレ

    サロメの歌劇映画を作ることになった。
    その制作陣の周囲で起こる、不可解な事件を御手洗潔が解決する。

    登場人物
    松崎レイナ


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    あらすじに書くことがない。
    正確には、まとめられない。

    どうまとめたいいのか・・・

    とりあえず、前奏が長い!
    エリザベートの話だけで、1冊できあがっている。
    その為、最後の最後で御手洗シリーズだと気がついた(笑)
    でも、必要。そして、「アトポス」

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    2011年11月14日