島田荘司のレビュー一覧

  • 幽体離脱殺人事件~吉敷竹史シリーズ10~

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    正直、見るべきところの少ない作品。

    女性2人のドロドロとしたやり取りが大半で
    吉敷さんの登場はホント少ない。

    ただ、中盤の二見浦での不可思議な幻想性は
    本作品の数少ない見せ場(読ませる箇所)かなと思う。

    事件やトリックなどミステリーとしての面白さというより
    作者の女性観や社会観の吐露を味わう作品かもしれない。

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    2017年09月17日
  • ら抜き言葉殺人事件~吉敷竹史シリーズ13~

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    全体として小粒で、
    ミステリーとして見るべきところが
    多いと言えない中編作品。

    ただ、島田氏がいろんなところで言及してる
    警察や教師など権威を持つモノへの厳しい目線、
    外国人労働者など弱きもの達への温かな視線が
    作品全体にしっかりと根を張っている作品で
    ある種の社会派モノとしての面白さはある。

    島田氏自身がこういった読者からの手紙を
    もらったところから着想したのかも。

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    2017年09月17日
  • 幻肢

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    ネタバレ

    評価が低い理由が分かった

    個人的に登場女性陣などイライラしぱなし
    最後に反省させるための芝居でしたああ
    なんじゃそりゃ!

    面白は面白いけど主人公も周囲も
    こういう人が医者?そして医者の卵・・・
    主人公がファントムとして見る彼の方がカッコイイ
    出てきた本物の方がどうしようもなくダメ臭がする

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    2017年09月10日
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(1)

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    短編ミステリ作品。(漫画)
    どれもそれなりに面白かったナリ。
    (原作者のファンなんで。。)

    ただ”すごく面白かった”と言う程では無い。

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    2017年09月02日
  • 御手洗潔の追憶(新潮文庫nex)

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    御手洗潔シリーズの番外編をまとめたファンブック。時系列的には「星龍の海」事件後となり、御手洗や石岡へのインタビュー形式作品もあり、ファンにとってはたまらない一冊。
    インタビューや手紙形式、超短編などいろんな作品があるなか、御手洗の父親が主人公の「天使の名前」が特筆。原子爆弾が投下された広島で、外務省の役人だった彼が見た現実と希望。天才・御手洗のルーツがここにある。

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    2017年08月24日
  • 星籠の海(下)

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    下巻。上巻の風呂敷のたたみ方がかなり美しく、この辺は筆者のミステリ作家としての実力が垣間見え、すごいな、という感じ。星籠の正体はストーリーをきちんと読んでいくと読めてくるので意外性が薄いのが少し残念。"和製シャーロック・ホームズ"御手洗潔の活躍は、他のシリーズ本も読んでぜひ堪能していきたい。

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    2017年08月17日
  • 幻肢

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    ネタバレ

    ラマチャンドランの『脳の中の幽霊』が好きなので面白かった。ドッペルケンガーのくだりが思わせぶりな割に空ぶったとこは拍子抜けでしたが・・・
    主人公は酷いけど周りは天使やんと思ってたけど、よく考えたら個人的な恨み(ではなくなったけど)でこんな事やっちゃうような医大生のほうがメンヘラより嫌だ・・・

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    2017年09月19日
  • 透明人間の納屋

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    ネタバレ

    伊坂先生がタイトルをあげていたので、興味を覚えて読んでみました。

    元々は講談社が2003年から2016年にかけて発行していた書籍レーベル『ミステリーランド』の第一回配本。
    かつて子どもだったあなたと少年少女のためというのがコンセプトだそうで、元は箱入りクロス装丁だったのだとか。
    確かに内容は大人用な感じはしますが子供でも読めて、
    そして衝撃を受け、かつ大人になって読み返すとまた違った感想が得られそうです。

    島田先生の作品は読み始めたばかりでそんなに多くはまだ読めていませんが
    ファンタジックなところから一転して現実に引き戻されて
    収束されていく落差が面白いなと思います。

    真鍋さんとヨウイチ

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    2017年07月27日
  • 御手洗潔の追憶(新潮文庫nex)

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    御手洗潔が横浜を離れてから10年間ぐらいの間の御手洗や、石岡さんやレオナ、里美たちのちょっとした身辺紹介の短編集。
    手紙やインタヴューなんかもあって、御手洗モノのいわゆるメタ構造的なお話は、ある意味読者サービスの読み物だね。

    そんな中、初めて潔の父親が登場する太平洋戦勝開始前後の物語は、思わず引き込まれてしまう迫力があった。
    そうか、こういう人生を送った人だったんだ。
    物語的には御手洗潔の天才性や神秘性を増す要素もあるわけだけど、それよりもやはりここは、父親が戦争回避のために努力して努力して、けれど報われなかったその人生がとても重く感じる。
    そんな彼にとって潔はまさに天使の生まれ変わりだった

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    2017年07月14日
  • 御手洗潔と進々堂珈琲(新潮文庫nex)

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    石岡君と出会う前の御手洗の話。もっとエキセントリックな人物の印象だったが、久しぶりにシリーズを読んだためか、それともヤング御手洗のためか。

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    2017年06月22日
  • アトポス

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    良くも悪くもいかにも島田荘司といった感じ。分厚いわりにそれほど中身はないが、「長い前奏」の吸血鬼の話はそれを主軸に展開してほしいぐらいになかなかおもしろい。ただ、病気を用いるのには少々うんざりである。それからいくら松崎レオナがいるとはいえ、ところどころに日本がどうのこうのといった話題が見受けられるのは、米国人の会話として不自然だろう。

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    2017年06月03日
  • 星籠の海(下)

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    村上水軍と信長の戦いがあった事、知らなかったから、戦国日本の歴史も知れて楽しかった。
    御手洗さんが、いつもより普通な人だったなぁ〜

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    2017年06月03日
  • 御手洗潔のメロディ

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    「IgE」と「ボストン幽霊絵画事件」では、御手洗潔の"超人的推理"を味わうことができる。「SIVAD SELIM」と「さらば遠い輝き」はミステリーではなくて、御手洗と石岡に関するエピソード話。

    「IgE」
    有名声楽家のところに現れた謎の美女、彼女の引っ越しをはじめとする謎の行動、レストランSでの度重なる小児用男子便器の盗難、公園の樹木損壊事件など。一見何のつながりもないような事件を結び付けて推理を組み立て、これから起こることを予言する御手洗潔。ここまで飛躍的な推理だと、"超人的推理"と言わざるをえない。
    御手洗は推理の裏付け調査をしているが、その内容が

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    2017年05月29日
  • 漱石と倫敦(ロンドン)ミイラ殺人事件

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    ホームズとその仲間たちのキャラクター、本家を読んだこと無いですし、映像化された映画やドラマなどを少し見たことあるだけですが、これが原作なんじゃないかと思うくらい、”しっくり”きてます。

    夏目漱石の当時の状況などをもっと知っていれば(ちゃんと歴史を勉強していれば)もう一声面白かったかも。

    でもそうじゃなくても十分面白いナリ。

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    2017年05月21日
  • 御手洗潔のダンス

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    山高帽のイカロス
    ある騎士の物語
    舞踏病
    近況報告
    の4編からなる短編集。あぁ、やっちまった。短編集だった(-"-;
    短編集はとても苦手で、なかなか進まない・・・。

    御手洗潔ならいけるか!?と思ったが、やっぱり私には短編集は合わなかった(^-^;
    しかし、彼の謎解きは短編でも鈍ることなく、快刀乱麻の手腕は健在!
    余りに鮮やか過ぎて、あっけなさを感じてしまう程(^-^;

    やっぱりダメだ。短編では謎解きのスピードも速すぎてついていけない。。。
    長編でじっくり堪能したい。

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    2017年04月25日
  • 御手洗潔のメロディ

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    牽強付会なミステリを書かせたら右に出る作家はいないと(私の中で)定評のある、島田先生の御手洗シリーズです。


    が。(前置き)


    本シリーズビギナーの方には!!
    自信を持って!!!
    本作はオススメしません!!!!


    本作にはミステリ一編、探偵礼賛記一編、探偵幼少期メモリアル一編、同人短編一編が収められています(一部誇張有)。

    冒頭のIgEこそ島荘節が炸裂していますが、後半三編は正直微妙です。御手洗潔というキャラクタを愛する人には堪らないかもしれませんが、それほどキャラ萌えしてない人にはキツい。
    ドラマ版の2人にはキュンキュンした私ですが、原作でやられるとね………コレジャナイ感あるんですよ

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    2017年03月24日
  • 星籠の海(下)

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    イヤミな程に無敵の天才ぶりを見せる御手洗潔はともかく、忽那社長と智弘少年のストーリーは切り離しても読ませる内容かな。星籠を見せること、水軍の如く戦に向かうシーンは染みるところがあります。故郷を愛する島田氏の意気込みも感じられる作品でした。

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    2017年03月13日
  • 星籠の海(上)

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    はじめに映像化ありきの作品と聞き、圧倒的な厚さの上下巻という現実をかえりみずチャレンジ‼淡々と進むストーリーに気をもみながら下巻に流れ込みます。感想は下巻にて。

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    2017年03月13日
  • 御手洗潔の追憶(新潮文庫nex)

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    御手洗シリーズのファンブック的なもの。映画やドラマで盛り上がった時にこの本も出版されたのだろうけど、御手洗シリーズをある程度読みつくした人じゃないと楽しめないのでは…と思った。
    ただ、あとがきを読んで、実写に関して個人的にずっと抱えてたモヤモヤが若干晴れた、ような気がしたので、読んでよかったと思う。
    本の中で色々あげられていた未発表の事件の話が読みたいです。

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    2017年02月17日
  • 写楽 閉じた国の幻(上)

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    江戸編はとても面白い!
    のに、現代編では同じ考察が何度も繰り返されていい加減げんなり…頑張って読み切ったので下巻に期待大!

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    2017年01月16日