島田荘司のレビュー一覧

  • 御手洗潔の追憶(新潮文庫nex)

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    20190317
    水を、と思った。そうだ水だ、水を飲ませてやろう。急げば、今ならまだ間に合う。きっと間に合う。この子は助かる。助けなくては。それは自分の使命なのだ!
    そしてまた気づいた。(p168)

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    2019年03月20日
  • 羽衣伝説の記憶~吉敷竹史シリーズ12~

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    今回起こる事件が単に吉敷刑事と加納通子とを再開させるきっかけに過ぎない事からも判るように、あくまで主題は吉敷と通子の2人の関係の修復である。
    いや、正確には吉敷は通子の忌まわしい過去を取り払う憑物落しの役割を果たしている。

    最近特に見かけない純愛を扱っているだけに通子の結婚恐怖症の重要なファクターとなっている麻衣子の自殺に関する解明が、どうも飛躍した発想に思えてならない。
    非常に勿体無いと感じた。

    島田氏の提唱する魅力的な謎の提示とその論理的解明が仇になってしまった。そんな印象を覚えた。

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    2019年03月12日
  • 見えない女

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    光文社による裏表紙の紹介文によると本書は「異色の旅行推理集」となっている。
    確かに“異色”である。
    収録された3編全てにおいて主人公は名前すらない男で、しかも「早見優」、「カトリーヌ・ドヌーブ」といった実在の人物が出てくるあたり、実話のような錯覚を憶える。

    だが“推理集”というのは些か大袈裟だろう。確かに各編において謎はある。しかし本書は異国での恋を主体にした短編集であると私は認識した。
    恋愛にはある程度謎はつきものである。ここに収められている謎はその範疇を超えるものではないし、ミステリへと昇華しているものでもない。
    従って私は「異色の旅行恋愛集」と呼びたい。

    翻って内容について述べると、

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    2019年02月05日
  • 確率2/2の死~吉敷竹史シリーズ5~

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    この作品はシリーズ一作目ではないのですね。

    この作品自体は、ちょっと小奇麗にまとまりすぎかなぁ、という印象。

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    2019年01月20日
  • 最後のディナー

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    ネタバレ

    御手洗感の薄い短編だなぁ。
    石岡さんがなんだか可哀想だ。
    もうちょっとトリッキートリッキーしている方が好み。

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    2019年01月14日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    似鳥鶏さん、友井羊さん、彩瀬まるさん、芦沢央さん、島田荘司さんの5人の作家さんによる同一トリックアンソロジー。
    お題としてトリック(紐で密室を作る)が先に設定されていて、作家さんが思い思いのストーリーに仕上げるなんて、面白い試み。

    似鳥鶏さん「このトリックの問題」はお題に忠実、かつ似鳥さんらしく面白い。

    友井羊さん「大叔母のこと」は、日常の謎のミステリ。気持ちが温かくなりました。

    彩瀬まるさん「神秘の彼女」、いきなり”金の廬舎那仏”が出てきて、もうノリがとっても面白い!いつトリックが出てくるのかなぁ、と思いながら読んでましたが、ラストで自分の頭の中で想像すればいいのかしら。あと、春さんと

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    2018年12月19日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    ・このトリックの問題点/似鳥鶏
    ・大叔母のこと/友井羊
    ・神秘の彼女/彩瀬まる
    ・薄着の女/芹沢央
    ・世界にただひとりのサンタクロース/島田荘司

    似鳥と友井作品がおもしろかった。
    薄着の女は、ラスト2行で思わず笑った。
    島田荘司はこの短編集に入れる必要なかったのでは?他の作品の倍あるし、もともと長編の一部らしいし、個人的にはこれだけ浮いてる気がした。
    (キャリアが違うと言われればそれまでだけど)

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    2018年12月10日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    島田荘司の存在感がすごい。なんというか、サークルの飲み会にふたまわりくらい年上のOBが来たみたいな。
    全体的にライトでミステリー色は薄め。さらっと読めて暇つぶしにはとてもいい。
    しかし、御手洗の新作の『短編版』収録って、新潮社の商売のやり方はすごいなぁ。

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    2018年11月18日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    糸を使って密室を作る、というテーマで5人の作家が物語を作る。同じテーマなのに全く違った物語が生まれるおもしろさ。

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    2018年11月11日
  • 確率2/2の死~吉敷竹史シリーズ5~

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    ネタバレ

    う~ん、野球賭博と白いライトバンの後ろが連絡場所と何か関係あるのではないかとは感づいていたのだが、なるほど、誘拐事件が保険として絡んでくるとは読めなかった。

    『眩暈』、『アトポス』、そして『異邦の騎士』と、所謂島田流「本格ミステリ」が御伽噺めいた幻想性を前面に打ち出しているのに対し、この吉敷シリーズは市井の犯罪を描く贅肉を削ぎ落とした「本格推理小説」。
    この軽さがタイミング的に合っていて一服の清涼剤になった。

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    2018年10月29日
  • アルカトラズ幻想(下)

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    ネタバレ

    上巻で示された論文と容疑者。
    下巻では舞台が表題でもあるアルカトラズに飛びます。
    自分としてはいきなりな展開に感じましたが、この段階ではまだついていけました。
    ただ第4章のパンプキン王国となると、突然のファンタジー展開についていけなくなってしまいました。

    確かに文章としては読みやすく引き込まれるのですが
    上巻で息もつかせずに読ませる事件の展開が
    下巻では失速し急に無茶な構成になったように感じてしまいます。
    つまらないわけではなく、面白い部分も勿論あるのですが
    だからこそ継ぎ接ぎ感もありました。
    原爆の話など盛り込み過ぎな感じもしましたし
    描写や筆者の考え方に疑問を覚えた箇所もあります。

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    2018年10月26日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    「クレセント錠に紐を使って外から鍵を掛けるトリックです」と、密室トリックのネタバラシを最初にやってしまい、そこから各作家がストーリーを組み立てた4作に、島田荘司先生の最新作『鳥居の密室』の原型になった短編を加えたアンソロジー。
    「これは双子トリックです」などとトリックを先に書く例は以前にもあったが、こういう競作の形をとるアイデアは斬新で面白かった。4作の中では友井羊さんのハートウォーミングな作品が良かった。でも、何と言っても島田先生、やはり貫禄勝ちだよね(^-^)。

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    2018年10月20日
  • 御手洗潔の追憶(新潮文庫nex)

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    最近の御手洗ものは「過去の事件」しかないので現在進行形の話を一応は知れるファンブック的な。
    里見ちゃんの話をあとがきを読むに一応は「これからの事件の構想」はあるんだなあ・・・と。いやもうホントに早くそっちを書いてほしいw
    しかし今の刊行ペースだとここで紹介されているものが全部読めるのはいつになるのだろう・・・

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    2018年10月19日
  • 眩暈

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    「占星術殺人事件」を愛読する青年の戦慄すべき日記。そこには荒涼たる世界の終焉が広がり、切断された男と女が合成され両性具有者となって彼に語りかける。醜悪な現実と蠱惑の幻想世界が今、驚天動地のトリックによって大いなる融合をはたす---------新たなミステリーの空域を雄々しく飛翔する島田庄司の圧倒的傑作!

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    背表紙に書いてあった上記の文章を見たら読まずにいられないでしょう、ヤッパリ。あまりにも突拍子なく強引な推理展開。でも面白かった。細かい部分が結構そそる。

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    2018年10月15日
  • 御手洗潔の追憶(新潮文庫nex)

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    【収録作品】御手洗潔、その時代の幻/天使の名前/石岡先生の執筆メモから/石岡氏への手紙/石岡先生、ロング・ロング・インタヴュー/シアルヴィ/ミタライ・カフェ/あとがきに代えて

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    2018年10月11日
  • Pの密室

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    御手洗幼少期の短編/ これに限らずだけど島田荘司はダメだな/ 日本が嫌いで嫌いで仕方がない/ 後半の刑事は憎き日本人のメタファで無能な害にしかならないオッサンをこれでもかと書いている/ ただの基地外だった御手洗はいまや完璧超人だし/ ただ、後編は感動した/

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    2018年10月08日
  • 奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~

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    本格と社会派の融合、まさに奇想が天を動かす名作。およそ不可能に思える死体消失や白い巨人の謎。そして消費税導入に際した衝動的殺人と思われた事件の背後にある深く長い苦痛と執念の物語。あまりに奇怪な謎が、社会的テーマを取り込みながら一挙に解かれていく様が見事な作品だった。「本格」部分にあたる謎解きはそう難しいパズルではないが、そこに社会的テーマや時代、風土の「ドラマ」が織り込まれることで非常に重厚感のある物語になっている。作者の個人的想いが投影され過ぎたきらいがあるが、それが登場人物を立体的にしている。

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    2018年10月07日
  • 御手洗潔のダンス

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    山高帽のイカロス
    空を飛べると信じた画家の死

    ある騎士の物語
    一人の女性を取り巻く男達
    15年前の事件の真相

    舞踏病
    浅草
    大金を払ってでも父親を定食屋の二階に強引に居候させる意図とは

    近況報告
    御手洗潔の趣味嗜好
    犬の嫉妬
    間取り図

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    2018年09月19日
  • 漱石と倫敦(ロンドン)ミイラ殺人事件

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    ネタバレ

    私には漱石風の文体が漱石風であって、漱石では無いと感じてしまった。でも、漱石とホームズがお好きな方は是非一読されることを勧めたい。

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    2018年08月26日
  • 写楽 閉じた国の幻(下)

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    面白くないわけじゃないんだけど、なんとも読みにくいというか、ページをめくる手が進まない本だった。
    島田荘司といえばやっぱり占星術殺人事件の印象が強いけど、こういう本も書いてるんだ!という驚きはありました。

    比べるのも違うかもしれないけど、『永遠の0』なんか(思想は賛否あるけど、)本当に描きたい歴史のエピソードを物語として展開するための”現代パート”の読みやすさ(あれはあれで空っぽすぎるかもだけど)があって、少なくとも読者が読み進めるための推進力を持った小説で。こちらは、その推進力を読者自身が持たないといけないので、よっぽど興味がないとなかなか進めない。そんな印象です。。

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    2018年06月30日