島田荘司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あらすじを見た限りでは自分好みの猟奇的事件のようなかんじでした。しかし実際は大きな事件自体はそのひとつだけで後は何故その殺人事件が起きたか、事の真相を吉敷刑事が一人ローラー作戦で真相に近づいていくというもの。大まかな流れは同氏の作品“眩暈”の現実ではあり得ない日記と現実とを結び付けていくそれに近いものがあります。
物語の途中では寓話シンデレラや昔の自分の遊び場を思い出せるようなシーンがあったりと感傷的になれるところもありました。
ただ推理小説としてはいまいちかな・・・。
ネタバレがあるので細かくは書けませんが大和田の伝聞での人柄と実際。またとんでもない誤字・・・。
これは真相にはたどりつけっこ -
Posted by ブクログ
御手洗が電話一本でちょちょいと謎を解明する安楽椅子探偵もの、と見せかけて、実は石岡くんの相変わらずな駄目っぷりがいっそ清々しいくらいにたっぷり描かれた短編集です(*^^*)
「だって〜」とか「〜だもん」とか、五十路前の男が使うってどうなのよとか思いつつ、石岡くんなら違和感ないなとも思える不思議…。
英語が話せなくて外国人講師の前で冷や汗タラタラな描写が読んでて居た堪れなくなるようなリアリティがありました(・・;)
クラス分けの部分は思わず笑ってしまうような、情けないけどほのぼのさせる、石岡和巳、本領発揮!という感じ(*^^*)これは、石岡くんファンには堪らんのではないでしょうか(笑)。
逆 -
Posted by ブクログ
ネタバレなにか求心力のある、大抵はグロテスクでエロチックな歴史上のエピソードを持ってきてなぞったり、今回は「サロメ」「ハリウッド」などの別の要素を組み合わせたりで複雑雑多、でも一本の筋を貫くことで決して飽きさせなくこの長い長い話、重い重い本を出張の鞄に同梱する苦を厭わなくさせる力量は、京極や他のフォロワーからは大きく異なるところなのではないかな。
でもボスである島田はじめ、この一派どうしても好きになれない。人間が下品なような気がする。偏見か?
(以降モロネタバレ)
最後に気がついたのだが、アトピー患者を「怪物」ってしちゃってるんだよな。これちょっとひどくないか? -
Posted by ブクログ
ネタバレうーん、御手洗が登場する作品としてはイマイチだった作品。
著者が後書きで解説しているように、
・ユーゴスラビア紛争という民族紛争が生んだ悲劇
・医学的知識に基づいた血液型トリック
・日本のオンラインゲームで取引されるRMT
・ドゥブロブニクという自治都市を舞台に展開される「リベルタス」という寓話
これらの要素が複雑に絡み合いながら
物語が展開していくわけだけど、
それに成功しているとは言い難く、
物語として引き込まれないまま終わってしまった。
セルビア人の民兵組織が、活動資金を稼ぐために
日本のRMTで荒稼ぎしているという設定も
リアリティにかけるし
(韓国人組織とか中国の華僑とかだっ -
Posted by ブクログ
ネタバレさすが島田荘司!
巧みなストーリー構成で怪奇事件の謎解きにとどまらず、
事件が起きた根深い背景を歴史嫌いな私にもじわーっとわからせてくれる。
舞台は、ボスニア・ヘルツェゴヴィナで起きた怪奇事件。前編、後編の間(中編)では、日本で起きた怪奇事件を御手洗潔がさらっと解きます。
どちらも民族紛争を題材にしている。
1980年代までユーゴスラビアは、模範的な社会主義国と言われていた。しかし、社会主義国崩壊後に起きた内戦で、正教徒のセルビア人、カトリックのクロアチア人、イスラム教徒のモスリム人のスラブ系民族同士が三つ巴の殺し合いが行われた。
強烈な印象に残ったのは「民族浄化」。「穢れた血を薄める」。人 -
Posted by ブクログ
民族紛争という主題そのものが、平和ボケした島国に暮らす日本人にはどうしても理解が難しいなあ、ていうことが第一印象。知識としてすら知らないことが多いからなあ…。
表題作に関しては、創作寓話と絡めたトリックが相変わらず島田荘司らしい説得力で読ませます。その状況にどう現実味持たせるのよ?!てとこに見事に現実感をこじつける手腕が絶品。まさか臓器を抜いたのが××××ことを隠す為とは…。難を挙げれば、RPGを絡めたせいでページの割りに詰め込みすぎた感があることでしょうか。どうせならもう少し軽い扱い方でも良かった気がしますが、島田先生はこの世界が書きたかったんでしょう。仕方ない…。
「クロアチア人の手」