島田荘司のレビュー一覧

  • アトポス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なにか求心力のある、大抵はグロテスクでエロチックな歴史上のエピソードを持ってきてなぞったり、今回は「サロメ」「ハリウッド」などの別の要素を組み合わせたりで複雑雑多、でも一本の筋を貫くことで決して飽きさせなくこの長い長い話、重い重い本を出張の鞄に同梱する苦を厭わなくさせる力量は、京極や他のフォロワーからは大きく異なるところなのではないかな。
    でもボスである島田はじめ、この一派どうしても好きになれない。人間が下品なような気がする。偏見か?

    (以降モロネタバレ)

    最後に気がついたのだが、アトピー患者を「怪物」ってしちゃってるんだよな。これちょっとひどくないか?

    0
    2011年11月29日
  • 龍臥亭事件(下)

    Posted by ブクログ

    長かったなー
    読んでる間に間延びしてしまった。
    本格は長すぎると謎に対する情熱が薄れていくと感じた。

    半分は、津山事件のノンフィクション。犯人の名前とか、事件の経過は事実だと途中で気付いた。

    0
    2011年10月19日
  • リベルタスの寓話

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    うーん、御手洗が登場する作品としてはイマイチだった作品。

    著者が後書きで解説しているように、

    ・ユーゴスラビア紛争という民族紛争が生んだ悲劇
    ・医学的知識に基づいた血液型トリック
    ・日本のオンラインゲームで取引されるRMT
    ・ドゥブロブニクという自治都市を舞台に展開される「リベルタス」という寓話

    これらの要素が複雑に絡み合いながら
    物語が展開していくわけだけど、
    それに成功しているとは言い難く、
    物語として引き込まれないまま終わってしまった。

    セルビア人の民兵組織が、活動資金を稼ぐために
    日本のRMTで荒稼ぎしているという設定も
    リアリティにかけるし
    (韓国人組織とか中国の華僑とかだっ

    0
    2012年12月13日
  • 飛鳥のガラスの靴~吉敷竹史シリーズ14~

    Posted by ブクログ

    吉敷シリーズ。トリックうんぬんより吉敷の刑事としての気持ちのお話かな、と。奥さんとの馴れ初めや別れなどの事件の話を読んでいないので、いまいち夫婦の問題が分からず消化不良な気が。他のも読むしかないか…。

    0
    2011年10月11日
  • リベルタスの寓話

    Posted by ブクログ

    久しぶりに読んだ御手洗潔シリーズ。
    著者らしい話の展開が懐かしくも面白かった。
    ただ、ミステリーに絡めてある題材がリアルすぎて、単純なエンターテイメント作品として読むと重いかもしれない・・・。

    0
    2011年10月09日
  • UFO大通り

    Posted by ブクログ

    「傘を折る女」の心理描写がとにかく秀逸。
    序盤でどういう展開になるのか何となく分かってしまった気になったけど、中盤以降の予想外な謎の出現と話の展開には、最後までワクワクドキドキさせられっぱなしでした。

    0
    2011年10月07日
  • リベルタスの寓話

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    さすが島田荘司!
    巧みなストーリー構成で怪奇事件の謎解きにとどまらず、
    事件が起きた根深い背景を歴史嫌いな私にもじわーっとわからせてくれる。
    舞台は、ボスニア・ヘルツェゴヴィナで起きた怪奇事件。前編、後編の間(中編)では、日本で起きた怪奇事件を御手洗潔がさらっと解きます。
    どちらも民族紛争を題材にしている。

    1980年代までユーゴスラビアは、模範的な社会主義国と言われていた。しかし、社会主義国崩壊後に起きた内戦で、正教徒のセルビア人、カトリックのクロアチア人、イスラム教徒のモスリム人のスラブ系民族同士が三つ巴の殺し合いが行われた。
    強烈な印象に残ったのは「民族浄化」。「穢れた血を薄める」。人

    0
    2011年10月04日
  • リベルタスの寓話

    Posted by ブクログ

    島田荘司さん作品初です。
    綾辻さんの館シリーズかなり好きだから、いつか読んでみようと思ってたけど。
    生々しいっす。

    0
    2011年09月16日
  • リベルタスの寓話

    Posted by ブクログ

    民族紛争という主題そのものが、平和ボケした島国に暮らす日本人にはどうしても理解が難しいなあ、ていうことが第一印象。知識としてすら知らないことが多いからなあ…。

    表題作に関しては、創作寓話と絡めたトリックが相変わらず島田荘司らしい説得力で読ませます。その状況にどう現実味持たせるのよ?!てとこに見事に現実感をこじつける手腕が絶品。まさか臓器を抜いたのが××××ことを隠す為とは…。難を挙げれば、RPGを絡めたせいでページの割りに詰め込みすぎた感があることでしょうか。どうせならもう少し軽い扱い方でも良かった気がしますが、島田先生はこの世界が書きたかったんでしょう。仕方ない…。

    「クロアチア人の手」

    0
    2016年12月13日
  • 切り裂きジャック・百年の孤独

    Posted by ブクログ

    これ発売当時に読みました!!懐かし~~。
    新しい切り裂きジャック像を描いていて、再読だけど面白かった。まぁ、ちと無理はありますが。

    ただ、最後の日本人の友人云々はいらないのでは?あと長ったらしいポエムも。

    0
    2011年08月03日
  • 龍臥亭事件(下)

    Posted by ブクログ

    通常の御手洗シリーズよりも結末がわかりやすい。(いろんな意味で)石岡くんだけで大丈夫なのかな?と思ったけれど、最後まで一気に読めました。

    0
    2011年07月30日
  • 天に昇った男

    Posted by ブクログ

    やっぱり夢中になって一気読みになってしまう、島田荘司。

    でも、内容というか、この話はちょっと苦手です。

    0
    2015年09月13日
  • 切り裂きジャック・百年の孤独

    Posted by ブクログ

    いっきに読めて、楽しかったけど、読み終わってからなんとなく納得いかなかった・・・でも夜中に読んでたから、楽しくよめた^^

    0
    2011年07月25日
  • 御手洗潔のメロディ

    Posted by ブクログ

    御手洗シリーズ短編集。
    4編収録ですが、うち2編は事件は起こらず、番外編的な話です。
    御手洗シリーズはやはり長編が好きです。短編だと御手洗がどうしてそういう考えに至ったのかというところがよくわからないままスピード解決してしまうのが残念。
    シリーズが進んで御手洗がどんどん超人化するのに従い、最初の頃の御手洗にあった人懐っこさや魅力が薄れていっている気がする。年をとって落ち着いたといえばそうなんだけどちょっと寂しい。逆に石岡君はいつの間にこんな情けないおいちゃんになってしまったんだ。
    「さらば遠い輝き」は同人誌みたいだと思ったらアンソロ収録と知って納得。
    そのアンソロも買ってあるのでいずれ読もうと

    0
    2014年03月09日
  • 確率2/2の死~吉敷竹史シリーズ5~

    Posted by ブクログ

    よくある内容ではありますね。
    でも終盤の展開、ずらして持っていくあたりは、嫌いじゃ無いナリ。
    でも、そこまでの作品ではないと思いますよ、実際。
    読みやすくて、悪くない作品ではあるので、時間と興味がある人だけにオススメ。

    0
    2011年07月18日
  • 夏、19歳の肖像

    Posted by ブクログ

    島田荘司さんの作品を読むのは二作目。異邦の騎士が素晴らしいので、それよりは‥と思ってしまうが相変わらず面白かった。

    1
    2011年06月21日
  • 見えない女

    Posted by ブクログ

    ミステリですが、別に殺人事件とかがおきる訳ではなく、各国に旅行した各主人公が各国で各ミステリアスな女性と出会い、各印象的なストーリーが展開され、最後しっかりまとめてくれる、秀作ナリ。
    少し古い作品ですが、ソコは気にならないんで、古本屋の100円コーナーで手軽に手にとって読んでみて欲しいナリ。
    (舞台となる国に詳しい人とかは、多少「この場所は今はアレなんだよ」とかあるかもしれませんが、ミーは海外行った事無いしね。)

    0
    2012年02月27日
  • エデンの命題

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「エデンの命題」は「異邦の騎士」、
    「へルター・スケルター」は「ネジ式ザゼツキー」の簡易版って印象。

    アダムからイブが作られたというのを科学的に説明できる部分もあるんだな。
    そこら辺が詳しい本が読んでみたくなった。

    カインの末裔の話は、「エデンの東」を思い出した。
    結局、罪深い人間が生き残るっていう矛盾は聖書の本質を突いてる気がする。

    へルター・スケルターって言えば、ビートルズよりも、
    チャールズ・マンソンが浮かぶのがちょっと悲しかった。。

    0
    2011年06月09日
  • 魔神の遊戯

    Posted by ブクログ

    ネス湖畔の寒村ティモシーで、突如として発生した凄惨な連続バラバラ殺人。空にオーロラが踊り、魔神の咆哮が大地を揺るがすなか、ひきちぎられた人体の一部が、ひとつ、またひとつと発見される。犯人は旧約聖書に描かれた殺戮の魔神なのか?名探偵・御手洗潔の推理がもたらす衝撃と感動…。ロマン溢れる本格ミステリー巨篇

    0
    2011年06月08日
  • 切り裂きジャック・百年の孤独

    Posted by ブクログ

    1988年、西ベルリンで起きた謎の連続殺人。五人の娼婦たちは頚動脈を掻き切られ、腹部を裂かれ、内臓を引き出されて惨殺された。19世紀末のロンドンを恐怖の底に陥れた“切り裂きジャック”が、百年後のベルリンに甦ったのか?世界犯罪史上最大の謎「切り裂きジャック事件」を完全に解き明かした、本格ミステリー不朽の傑作。

    0
    2011年06月08日