島田荘司のレビュー一覧
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大正時代の日本、箱根芦ノ湖に突如現れ、一夜にして姿を消した巨大軍艦の謎に御手洗潔が挑む。相変わらずスケールが大きくて夢のあるミステリだなあ。ロマノフ王朝最後の皇女、アナスタシアの生存説も、ロマンがある。
自らをアナスタシアだと主張した「アナ」という女性が実在したことは知らなくて、読み終わるまで島田さんの創作かと思っていた。思ったより史実が含まれていて驚いた。
(小説内の)真実は切なくて、救いがなくて辛い。アナスタシアの過去はただでさえ重たいのに、ちょっと描写がくどいかも・・・。ところどころ展開が無理やりな感じもしたけど、歴史ミステリーとしても楽しめた。 -
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ネタバレ御手洗シリーズ。「UFO大通り」と「傘を折る女」の中編2作収録。
どちらも強引なところが多々ありますが、これはこれで楽しかったです。
【UFO大通り】密室で異様な姿のまま見つかった男の死体、近所の老女からは戦争する宇宙人を見たというまさかの目撃情報。乱暴な刑事も登場して、かなり派手な事件となっています。
異様な事ばかりで何が何だか、いきなり思わぬ犯人登場で驚きましたが、真相はなかなかおもしろかったです。
いろいろと無理矢理な部分もありますが、派手で軽快で、謎解きというよりはエンターテイメント寄りだったので楽しく読めました。
【傘を折る女】ラジオで聞いたちょっとした謎から、御手洗が安楽椅子探偵よろしく犯罪事件を暴きます。
御手洗の謎解きと犯人の描写が交互に描かれているのですが、御手洗の推理と矛盾する展開が犯人側にあったり、逆に犯人の行動と矛盾する結果が御手洗側から出てきたりと、先の読めない上手い展開でおもしろかったです。
こちらの作品もやはりいろいろと無理がありますが、「UFO大通り」を経てからの今作の真相には思わずニヤリとしました。
ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アナフィラキシーショックは知っていましたが、蜂だけだと思っていたのでハムスターというのは意外でした。
有名な蜂を真相としたUFO大通りで油断させておいて、まさか次も同じくアナフィラキシーショックを使うとはしてやられた感があり、とても楽しかったです。 -
Posted by ブクログ
かつて箱根の富士屋ホテルに信じがたい写真が飾られていた。そこには芦ノ湖に浮かぶロシアの軍艦が写っていた。四方を山に囲まれた湖に巨大な軍艦が浮かんでいるのということも謎だか、その軍艦は突如として出現し、一夜にして消滅したという。果たしてそのトリックとは…
御手洗潔シリーズを読んだこともなければ著者のファンでもない自分が、この本を読んだきっかけは、フィラデルフィア実験として知られるアメリカの駆逐艦エルドリッジの瞬間移動実験をネタ元として書かれたと何かで読んだ記憶があったからだ。
この真偽のはっきりしない実験に何か新しい見解でも示してくれるかと期待したが、トリックとしてはフィラデルフィア実験とは全く違うものとなっていて、「なんだそのくだらない方法は!」と、ちょっとキレた。(自分が勝手にフィラデルフィア実験がネタだと思い込んでいただけだけど…)
それでも最後まで読んだのは、後半からは皇女アナスタシアと日本軍人の悲恋の物語としての展開に引き込まれ、虚実を織り交ぜての逃避行がなかなか興味深かったから。
義経ジンギスカン伝説と同じで、アナスタシアが日本に逃げてきたなんてのこともないだろうけれども、小説としては面白かった。 -
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再読。
表紙超気持ち悪い。
事件の内容も、まあ女性に多分に非があるとはいえ、散々な扱いよう。気分悪。
つーか、里美ちゃんの喋り方どうにかなりませんか。
これが若い女性だと思っているなら即刻認識を改めて欲しいわ。
石岡クンもネガティブ過ぎるわウジウジするわ、そりゃあ御手洗サンも見捨てて外国行くよ。なんでこんなキャラにしちゃったんだろう。
「異邦の騎士」あたりの時は、まだ気骨があって清々しいキャラだったのに;
幽霊話のほうは「無理あるだろう!」と思いつつ、面白いからまあいいか、という感じ。
例の場所から出てきた例のアルバムやら雑誌やらを、じーっと眺めているという御手洗サンの姿を想像して笑ってしまいました。