島田荘司のレビュー一覧

  • リベルタスの寓話

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    「リベルタスの寓話」「クロアチア人の手」の2編収録。
    ええと、毎度のことながら東欧史ほとんど知らないので、ううむ、あまりよくわからない…。いかんなあ、歴史の勉強不足…。
    ただ、島田氏が書くとどれも史実のように思えてしまうらしく、よく本当にあったことかと問い合わせがあるそうで、巻末に後書きとして、自身の創作部分と史実部分との注釈がついていた。
    ついていてもよくわからない自分が情けないが。

    構成がやや変わっていて、「リベルタスの寓話」の前編と後編の間に、「クロアチア人の手」が入っている。最初、それがちょっと理解できなくて一生懸命繋がりを求めて読んでいた私。あ、なんだ、別の話か…。まあ、もちろん狙

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    2012年06月22日
  • アトポス

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    御手洗潔シリーズの長編はある程度順番に読んできていますが、その中でもこれは特に長い。恐怖感を増す、ミスリードを誘う、また伏線のために必要だとはいえ、さすがに前半が長すぎたんじゃないかな・・・と思ってしまいました。ひとつの話としても成り立つ量です。
    また、事件の根幹をなすトリックというかギミックについては、根拠はありませんが感覚的にかなり無理があるのではないかという感想。解決前にギミックを示すために実際とは異なる(言葉は悪いが「都合の良い」)描写になっているのでは、との疑念も。実物が存在しない上に恐らく私が正確に構造を理解していないと思うので何とも言えませんが。

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    2012年06月18日
  • 毒を売る女

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    ネタバレ

    おおお。


    こわい;


    ママさんグループ
    ママ友

    こわい(´;ω;`)



    数字の~はよくわかんなくて
    もやもや…

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    2012年06月17日
  • 御手洗潔のダンス

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    伊坂幸太郎がとあるインタビューで、「春樹チルドレン」というよりはむしろ島田荘司に影響を受けたと答えていた島田荘司。まずは試読してみんとて御手洗潔シリーズを手にしてみた。20数年前に書かれた短編集。舞踏病や近況報告は今読んでも古臭くない。

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    2018年05月07日
  • 溺れる人魚

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    思えば、私が島田荘司作品と出会って早くも25年が過ぎた。「占星術殺人事件」を読んだ時の衝撃や、「異邦の騎士」を読んだ時の感動は未だ忘れることが出来ない。
    本作にも、「異邦の騎士」外伝のような「海と毒薬」という作品があるが、作者も読者も過去の作品を宝物のように大切にする島田氏の世界観は、とても貴重な存在と思う。

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    2012年05月14日
  • 上高地の切り裂きジャック

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    御手洗シリーズ。中編が二編。
    とんでも無いトリックが潜んでいるかと思ったが、どちらもそれほどの驚きはなかった。

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    2012年05月01日
  • リベルタスの寓話

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    なかなかグロい。
    噂には聞いていたが、初御手洗。
    うーーん。なんかイマイチ、ピンと来ない。悪いわけじゃないんだが、まあ、好みの問題かな。

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    2012年04月30日
  • エデンの命題

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    知識力と想像力の塊。
    説得力が物凄くて、ゴリゴリ押すようなことは決してなくて当たり前のように、のめり込む様に読んでしまった。
    有栖川有栖、綾辻行人より異形感が強いから好きなんだ。

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    2012年04月15日
  • リベルタスの寓話

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    う〜ん⁉。帝都〜と同じ構成?。繋がってそうで繋がってない。読み終わって、戦争の悲惨さだけが残った感じ。

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    2012年04月13日
  • 飛鳥のガラスの靴~吉敷竹史シリーズ14~

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    あらすじを見た限りでは自分好みの猟奇的事件のようなかんじでした。しかし実際は大きな事件自体はそのひとつだけで後は何故その殺人事件が起きたか、事の真相を吉敷刑事が一人ローラー作戦で真相に近づいていくというもの。大まかな流れは同氏の作品“眩暈”の現実ではあり得ない日記と現実とを結び付けていくそれに近いものがあります。
    物語の途中では寓話シンデレラや昔の自分の遊び場を思い出せるようなシーンがあったりと感傷的になれるところもありました。
    ただ推理小説としてはいまいちかな・・・。
    ネタバレがあるので細かくは書けませんが大和田の伝聞での人柄と実際。またとんでもない誤字・・・。
    これは真相にはたどりつけっこ

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    2012年03月19日
  • ら抜き言葉殺人事件~吉敷竹史シリーズ13~

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    作品全体としては理解し難い文もなく会話文が多いことも手伝って読みやすかったので軽く読むには持ってこいの一冊ではないでしょうか。
    作家殺しの不可解な動機の特異性を除けば他の島田作品と比べると淡々とストーリーが展開していきます。
    個人的にはもっと長い作品の方が楽しめ、またどんでん返しも大きいほうが好まれます。
    ところどころに社会に対しての島田氏の考えが顔をのぞかせます。

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    2012年03月19日
  • 魔神の遊戯

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    凄惨な事件が描かれている。事件の謎が非常に魅力的だったが、解決してみると思ったほどの意外性ではなく、期待しすぎた感はある。
    しかし、なんともいえない暗い雰囲気やミステリー好きが喜びそうな描写は飽きさせない。

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    2012年02月11日
  • 最後のディナー

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    御手洗が電話一本でちょちょいと謎を解明する安楽椅子探偵もの、と見せかけて、実は石岡くんの相変わらずな駄目っぷりがいっそ清々しいくらいにたっぷり描かれた短編集です(*^^*)

    「だって〜」とか「〜だもん」とか、五十路前の男が使うってどうなのよとか思いつつ、石岡くんなら違和感ないなとも思える不思議…。
    英語が話せなくて外国人講師の前で冷や汗タラタラな描写が読んでて居た堪れなくなるようなリアリティがありました(・・;)
    クラス分けの部分は思わず笑ってしまうような、情けないけどほのぼのさせる、石岡和巳、本領発揮!という感じ(*^^*)これは、石岡くんファンには堪らんのではないでしょうか(笑)。

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    2012年01月21日
  • 切り裂きジャック・百年の孤独

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    ネタバレ

    19世紀末、ロンドンを震撼させた切り裂きジャック事件。
    百年後のベルリンで、同様の手口による娼婦連続猟奇殺人が起こる。
    切り裂きジャック事件が百年の時を経て蘇り、そして完全解明される! 

    事件の百年後にまた同じような事件が起きたという設定で、独自の新解釈によって真相に迫る、という趣向の作品。
    アクロバティックな推理にはびっくりでしたが、意外な動機が妙に納得できました。
    案外、これが本当といわれても信じてしまうかもしれない。

    血腥い陰惨な描写が多いのでちょっと辟易しましたが、それ以外は楽しんで読みました。

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    2012年01月16日
  • 切り裂きジャック・百年の孤独

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    ネタバレ

    切り裂きジャック事件をモチーフにした作品。というか、切り裂きジャックとはだれかを推理している作品かな。しかし、動機がね。なんだかスケールが小さいというか、「そんなことで?」と思ってしまった。島田作品の中では短めですぐに読めるが、まあまあ。

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    2012年01月16日
  • Pの密室

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    御手洗少年、頭良すぎナリ。
    短編といっても2編なので、"物足りなさ"は無いナリ。
    (普段は短編は読み応えが無いと思ってるナリ。)

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    2012年01月09日
  • 飛鳥のガラスの靴~吉敷竹史シリーズ14~

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    まず古い!! 文章も島田先生のむか〜しの、って感じだけど、内容にしても流れにしてもなにしろ古い…なんでそもそも私は今までこれを読んでなかったんだろう。
    でも内容は安心の島田ワールド。昔話あり、女の戦いあり、上司(強者)のイヤミあり、土地名の読み間違いあり、あるはずのない現象の謎解きあり、「いやいやいやそれはない」強引な殺し方ありで、大変楽しめました。当時読んでりゃなあ…

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    2012年01月17日
  • 踊る手なが猿

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    ミステリー作家として有名な島田荘司の短編集。最初の二編は島田荘司らしいが、後二編はイメージと違いました。特に最後は江戸時代の悲恋モノと言えそう。

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    2011年12月19日
  • 上高地の切り裂きジャック

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    御手洗シリーズ。「上高地の切り裂きジャック」と「山手の幽霊」の2編。
    上高地〜の方は御手洗は電話でのみの登場です。御手洗を引き立てるために登場する無能警察の皆さんですが、さすがにこれは警察の捜査がザルすぎる…さすがにもうちょっと有能だろうと思いたいです。
    山手〜の方は馬車道時代の話です。石岡君は読者に愛されてるなぁとしみじみ(笑)

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    2011年12月09日
  • リベルタスの寓話

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    民族紛争を経験したことがない日本に住んでいると、本作の重要なテーマである「民族浄化」という問題がピンと来ない。殺人の動機が読めないといったところか。
    但し、島田氏の壮大な奇想トリックメーカーぶりは期待どおりで、寓話のリベルタスの奇跡の話も面白い。

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    2011年12月08日