島田荘司のレビュー一覧

  • 御手洗潔と進々堂珈琲(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    御手洗潔の口を通して語られる色々な「差別」の話。
    サヨク臭を包んで
    最後は必ず、ちょっとイイ話風にしている。
    御手洗潔が見て聞いた話として書かれているが正直、不快である

    知的障害(IQ50)で差別されるが見直され上手くいく話

    戦時の皇民化教育を受けた朝鮮人が騙される形でで日本に来て
    日本人に暴行される日本を恨んでいたが、日系人もアメリカで差別されてたから「少し考えが変わりました」とかいう話

    ムスリム社会の老人なのに、なぜか疎まれている話

    御手洗は何処でも優しい人ですが、こんな思想を語らせるために
    書いて欲しくなった

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    2015年02月11日
  • 溺れる人魚

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    ネタバレ

    ミュンヘンオリンピックの美人スイマーの転落と、精神外科のロボトミーとのミステリー作品。
    本当に起こったことかのように錯覚しました。

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    2017年11月30日
  • 写楽 閉じた国の幻(下)

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    ネタバレ

    東洲斎写楽の正体に迫った歴史ミステリー。

    鎖国であった当時の江戸文化の様子、歌麿や京伝、そんな絵師などを取り仕切る蔦屋重三郎たちの交流の様子がとても良く伝わって来る。

    そして描き出される写楽の正体。

    「閉じた国の幻」まさのこの副題の通り、閉じられかつ規制された不満が高まっていた時代に、蔦重を中心に国内外関わった全ての者たちが紡ぎ出した幻こそが写楽だったのだろう。

    と面白かったのはこの作中にある「江戸編」まで。

    正直「現代編」はいらない、江戸編の合間に解説があるだけで良かった。

    説明を兼ねているが物語にしてしまったために冗長過ぎてわかりずらい。

    回転ドア事件も風化させてはいけないと

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    2015年01月31日
  • 御手洗潔のメロディ

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    御手洗潔シリーズ、11作目。短編集。

    純粋に事件ものミステリもあれば、シリーズの番外エピソードみたいなものもアリ。シリーズ読者には御手洗の人間性、石岡くんへの秘めたる想い(?)などが垣間見られて必読モノかもしれない。まぁ、結局のところ普通にミステリの「ボストン幽霊絵画事件」が一番面白かったけど。

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    2015年01月21日
  • アトポス

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    御手洗潔シリーズ、9作目。

    今作も大長編。しかも、挿話の部分が相当長く、御手洗が出てくるのは何と1000ページ近くある文章の中で最後の200ページほど。しかしながら、前半の挿話部分の大半を占めるエリザベート・バートリィーの話は興味深く読めてしまう。相当にエグい話なのであるが、妙な魅力に惹きつけられてしまうのも事実。「水晶の~」といい、挿話部分がなかなか読み応えのある作品。その余韻に引き摺られてか、現代で起きた数々の残虐事件が尽くレオナの手によってなされたように見える展開が続き、もしかして本当に?なんてハラハラしっぱなし。漸く御手洗が出てきたときには正直ホッとした。雰囲気もガラッと変わり、解決

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    2014年12月18日
  • 御手洗潔のメロディ

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    短編集のため、面白いものとそうでないものがあり、こんなものかなという感じ。
    とても推理できないでしょうというのもある・・

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    2014年12月15日
  • アトポス

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    ネタバレ

    女性の美への執念が招く殺戮のはなし。
    前半は14世紀におけるエリーザベト・バートリの所業と現代における奇怪な殺人者の出現、レオナの奇行に、二人の現地刑事が翻弄される。
    暗闇坂から主要サブキャラとして定着しているレオナの、狂人のごとき言動にハラハラ。
    海外ロケ地での不可解な殺人事件で窮地に陥るレオナと監督を救うためになんだかんだ探偵が奔走する展開、前世紀の死者が現代に甦ったかのよう見せる謎かけはピラミッドを踏襲。そういえば今回は友人に出番なしでした。

    複線用ではあるけどバートリのパートが一番恐ろしくもおもしろかった。前世紀、現在NY、現在エジプトそれぞれでひと悶着描かれるのでやはり長い!笑

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    2014年12月14日
  • 眩暈

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    御手洗潔シリーズ、8作目。

    相変わらずというか、最初の導入部は狂人妄想的な手記から始まる。その、いかにもあり得なさそうな妄想ごとを、御手洗が見事に現実ごととして証明していくところは興味深く読めた。確かに御手洗のようにワールド的な視野を持っていないと、思いもつかないかも。無理に小難しく、かつ、グロテスクな描写を多用するのはちょっと苦手、、、と思うが、結局最後まで一気に読み進めてしまっているんだもんな。それだけ島田作品の魅力に嵌ってしまってるのかも。

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    2014年11月25日
  • 天に昇った男

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    なんというか、後味が微妙なお話です…。現行の死刑制度について問題を提起するお話でミステリではありません。でもこのオチは悲しすぎる気も。

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    2014年11月13日
  • UFO大通り

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    ネタバレ

    縁あって久しぶりにしまだそーじ作品を読んだんですが、正直きつかった(汗)
    社会に対する怒りとかも分かるんだけど、そこを踏まえて一段上まで行って欲しかったつーか。いや、今でもこういうタイプの人がいっぱいいることは分かってるんだけど、思考レベルにおいてはすでに考慮された前提だと思うのよねん・・・。
    とりあえず傘を折る女は、バス会社の運転手、女のことばらしたらアカンやろ、とそこを一番に思うっす。怒りを感じてたなら、それこそ被害者家族にばらすよりも週刊誌に売れよ・・・。
    そして事件を隠蔽しようとしてそこまでがんばって画策するのも納得いかんつーか・・・。まあ、テンパってたから冷静な判断できなかったのヨ、

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    2014年09月20日
  • 透明人間の納屋

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    本格としてはもちろん、ミステリとしても稚拙な印象はぬぐえないと感じた。
    作者は社会的なテーマを描くため、何とかミステリに仕立て、子どもを主人公に据えて魅力を増し、エンタメとしての体裁を整えた。
    と、普通なら見向きもししないけど、やっぱり島田さんの力量で引き込まれてしまう。
    やっぱり職人だなあ。
    こういう小粒な作品もいいですね。

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    2014年08月30日
  • UFO大通り

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    『傘を折る女』がドラマになるという噂(あくまでも噂)があったので久しぶりの島田荘司。
    どうドラマにするんだろう?ちょっと楽しみ。
    御手洗さんが玉木さんで石岡さんが堂本さんって噂なんですけど。

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    2014年08月21日
  • 写楽 閉じた国の幻(下)

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    写楽は誰なのかと言う謎解きに関しては、斬新な解釈で説得力もあると思う。
    学会での反応とかはどうだったんだろう。資料的な裏付けが弱いから、やはり無視されてるのかな?

    ただ、小説としては著者も認めてるが、現代での様々な事柄の整理がついてないし、新発見の浮世絵の謎もそのまま放置。とても、完成されてるとは言い難い。続編なり、完成版を期待します。

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    2014年07月19日
  • 写楽 閉じた国の幻(上)

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    前半だからか、ちょっとダルい。
    島田さん、大好きなんですが、江戸編に入るまでが、長くて苦痛でした(^^;;

    上巻の最後1/3くらいからは、スルスル読めます!!
    下巻にも期待☆

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    2014年07月05日
  • リベルタスの寓話

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    リベルタスの寓話とクロアチア人の手の2話。

    なんでそんなことをしたのかわからない殺人事件に
    論理的にその理由を明らかにしていく、いつもの感じ。
    これが心地よくて好き。

    ただ今回は舞台がボスニア・ヘルツェゴヴィナやクロアチアなので民族紛争や人種の話などが少し関わってくる。
    ネトゲのRMTも題材にした、なんかちょっと考えさせられる話でした。

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    2014年06月25日
  • 天国からの銃弾

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    ノン・シリーズの中編を三編収録。いずれも著者らしい「奇抜な着想」が魅力的で、一体どんな解決になるのか、つい先が気になってしまいます。
    トリックというよりもストーリーテリングの妙で巧く纏めている印象です。ミステリーとしてはやや物足りない感じがしますが、物語自体はとても面白かったです。
    ベストは【ドアX】。ぐにゃりとした世界が徐々に整っていくさまが好きです。

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    2014年05月22日
  • ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(1)

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    御手洗シリーズは幾つか読んだけど二つとも未読の話し。
    糸ノコとジグザグはトリックも面白かったけど傘をおる女はあまり腑に落ちなかった。もっと御手洗がもっと前面に出てきて欲しかった。

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    2014年05月09日
  • 龍臥亭幻想(上)

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    龍臥亭事件のメンバーが出てくる。許せないことってあると思う。そのときどうするか。哀しい事件。事件は大抵哀しいものか。

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    2014年03月09日
  • 写楽 閉じた国の幻(上)

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    六本木の回転ドアの事故から物語が始まり、「写楽」の謎を解いていくという因果関係が強引的。
    しかし、「写楽」というのがこれほど謎めいた人物だったのか!?、一体、写楽は実在したのか?たった10ケ月の活動でその名声もその後の人生も何も残されていない・・・
    鎖国政策の江戸期の幕府政策に反する各藩の利権阻止もからみ、謎の人物「写楽」が関与していたのか?
    別人説としての謎を解き明かしていく・・・
    下巻では、その回答があかされるのか!?

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    2014年03月09日
  • 最後の一球

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    御手洗潔シリーズの皮をかぶった、二流野球選手をテーマにしたサスペンスという感じ。
    御手洗が登場するは、導入部分の最初の数章と最後の数章だけ。小さな事件が思わぬ解決をしたと思ったら、急に二流野球選手の回顧談が始まる。
    内容的には普通に面白いんだけど、御手洗の登場シーンのとってつけた感が半端ない。あと御手洗のミステリーを期待してたから消化不良。

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    2014年03月04日