島田荘司のレビュー一覧
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御手洗シリーズ。なんか、流れが水晶のピラミッドに似てる。
1000ページ弱は長かった!
けど、2日で読み終えてしまった。
前半はほとんどエリザベート・バートリの話。
美しさを保つために、若い女性を殺してその血を浴びていた女性。
後半は、「サロメ」撮影スタッフが死海で経験する
不可思議な殺人事件の話。
死海では3人の人間が亡くなり、
主演女優のレオナがその犯人と目される。
その頃、LAでは赤子が赤い顔の怪物に連れ去られる事件が頻発していた。
そんなことがあるのかよっていう解決を
抵抗を感じることなく受け入れさせられてしまう、というか。
この強引な感じがやみつきになって、
やっぱりまた島田さん -
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「龍臥亭事件」以来、久々に御手洗シリーズを買ってみた。
(「Pの密室」も購入済みだが手付かず)
三編収録だが、どれもミステリーとしては薄口。
『里美上京』 「龍臥亭事件の後日談」それ以上でもそれ以下でもない。
『大根奇聞』 「んなアホな?!」という仕掛け。
『最後のディナー』 最悪の結末は回避されるが、寂しく哀しい作品。
『最後のディナー』が一番御手洗シリーズらしい匂いを感じた。
横浜の何気ない風景や生活感の描写は流石としか言いようがない。
個人的には犬坊里美がどうにも苦手。
読んでいると頭が痛くなってくる。
また、彼女に振り回される石岡君の情けなさと言ったら・・・
もう「異邦の騎 -
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なんかなぁ…。
御手洗潔シリーズはわりと好きなのだけど、今回のは…ん〜…。
あたしはいまいち…。
なんていうか、途中の(「エゴン・マーカット」の第二部で言うところのS層の)スケールが大きすぎて、実際の事件の方が色褪せてる感じがする…。
とくに、最後の章では謎解きをするのが御手洗ではなく、事件の当事者たちが事実を語っていくせいで、よけい、ミステリー風味がそがれて、「…ふ〜ん」って感じ。
といっても、事件自体の謎がすごくないわけではないのだけれど。
あたしが、ミステリー小説においては、探偵が犯人や事件について、ズバズバ言い当てていく…という展開を好むせいだと思うのだけど。
それから、個人的には -
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ネタバレ服部まゆみさんの「一八八八切り裂きジャック」がかなり面白くて、続けて切り裂きジャックモノが読みたくなりここは大御所に!と島田さんの切り裂きジャックを読ませて頂きました。
流石は島田さんだけあって、物語の完成度と説得力は素晴らしかったです。小説家の想像力はすごいなぁ、と感心しました。
が、やっぱりボリュームのせいか、ちょっと薄かったかな…。
綺麗にまとまりすぎてた感じでした。
というか、御手洗シリーズと読み終わって知りました。笑
それでやたら日本云々言ってたのですね。
一緒に居た東洋人は誰なんでしょうか。石岡君では無いだろうし…。
それを知ってから後半を読み返すとちょっとニヤリとしてしまいます -
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ネタバレ「御手洗が去った後に鬱々としていた石岡君が、一念発起して依頼人と二人旅か~やるじゃん石岡君(*^ω^*)」
と、旅行の目的(悪霊祓い…)は置いといてほのぼのしていた序盤から一転。イッちゃってる同行者(女)に導かれるままに、一路西へと向かう二人。もちろんロマンスのロの字もなく、ひたすら真っ暗闇の行程にビビる石岡君がおかしい(笑)。
曰く有りげな元旅館に二人が転がり込んでからは、展開がまあ早い早い。
【密室状況に次々と転がる銃殺体のオンパレード!】
からの、
【悍ましい死体装飾】(*_*)ひいいい
幾らなんでも過剰過ぎるんじゃないですかううう…(泣)とページの端を摘まみながら読み進めていくと、 -
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御手洗 短編集。
ミステリ2つに日常2つ。
IgE:壊されつづける便器と声楽家の前に現れ、消えた美女。
チェーンレストランと切り倒された杉の木。
SIVAD SELIM:高校生ボランティアのクリスマス・コンサート。
これに御手洗を出演させようとする石岡君と、先約があると断る御手洗のケンカ(笑)
あ、この話は一応、謎あるかも。
ボストン幽霊絵画事件:御手洗大学生(アメリカ)の事件。
看板の一文字の一部分だけが撃たれたことを発端として、
開校直前の絵画教室のオーナーが殺されていると推理。
さらば遠い輝き:ストックホルムの大学で脳研究を御手洗と一緒に行っているハインリッヒと、レオナが御手洗に