島田荘司のレビュー一覧
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猟奇殺人の犯人が捕まり、アルカトラズの牢獄に入れられる。そこで脱獄に巻き込まれ…と、気になる展開でワクワク。
その後の展開が突然ファンタジーでなかなかついていけず。
最後まで読んで、え、ああ…そういうこと?となるが、あんまりすっきり腑には落ちなかった。すこし、無理やりだったような?
解説は伊坂幸太郎。何がいるのかわからないジャングルの中に放り投げられたうえ、どこからか物凄い磁石の力で、ぐいぐい引っ張られるような…とあるが、その感覚はなんとなくわかる。
展開が読めない。展開どころか現状も読めない。でも最後は繋がる。その繋がり方に不満はあったけどね。。
でも、面白かった! -
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ネタバレ序盤にして彼の正体は察せられていた。
だからこそ透明人間という言葉の喩えるところもぴんときた。
語り手の周囲の人間関係もわかりやすかった。
が、人間消失のトリックがどうしてもわからなかった。
が! トリックなんてなかった!
これは物理トリック得意の島田先生にしては大いに肩すかし。
以上は大人の読み物として。
子供の読後感を想像すれば、ここまで興醒めで現実べったりな犯行理由に、何と思えばいいのか。
御大は現実の社会情勢を作品に反映させることを信条としている。
小説は具体的なもの、という特性を活かした、訴え、だ。
そして日常生活に潜む暴力性を題材とする点において、村上春樹と通じるとも思う。
が、春樹よりも刺さった棘は、子供が成長するにつれて熱を帯びるのではないか。
トゲトゲのジュブナイル。 -
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丁度旅+歴史のクイズ番組でやってたのですよね。
そして私は行ってたのですよね。ドゥブロヴニク。
クロアチアやスロベニア。アドリア海。
と、色々懐かしくてしかも御手洗と言うことで購入。
そしてそしてネトゲな要素もあるとかないとか。
買うに決まってるじゃないのですか。
ドゥブロヴニクのお話に関しては、情景が、本当にあの町が蘇って来て、写真出して見てしまう程。
史実にはなかった創作だったそうなのですけど、ありそうありそう。
確かに民主国家で独立してたっぽかったし、ふしぎ発見でもそんな事言ってたし。
もう一つのお話に関しても、RMTの仕組みは分かっていたし、海外の……と言うかほぼ中国だと思っていたのですけど、日本人の個人ユーザーだけじゃない、海外の組織的な金策の影を感じていたのは事実で、そしてそれはMMOの世界じゃ皆知ってる事なのでしょうけど……何と言うか、思ってたのと少し違った……。と言うのが正直な感想だったのです。
御手洗は数える程度しか読んでいないので(だって老後にとって置くから)御手洗探偵って……こんなホームズ拗らせたようなキャラだったっけ?と、そんな事を思ってしまったのでした。
やっぱりしーなの記憶にある勝手な御手洗イメージは、島田潔の方だった……ora -
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石岡くんのドジっ子ポジションは愛さずにはいられない( ˘ω˘ )
と思っていた私ですが、どうやらその認識は少し改めなければいけない時が来たようです。
石岡くんねェ…女々しすぎ!(今更感)
自分の娘でもおかしくない年齢の女性の、存在しない男の影に嫉妬するとか、かなり痛いよ!!
御手洗が日本にいた頃は、石岡くんにこれでもかとどSな愛のムチを言葉で振るっていたからこのウジウジ感は許せてたんだなァ。
「そこまで言わんでもええやん御手洗様…」
と読者を誘導する御手洗様は、本当に石岡くんのガーディアンであると思いました(作文)。
事件そのものは小粒感です()。
まあ解決する御手洗様がちんまい頃のお話ですから仕方ありませんね←
個人的には鈴蘭事件のトリックの方が文学的で好きかなー。Pはね、もうモロに理数系だからね、本能が受け付けないよね←←
【鈴蘭事件】
御手洗潔くんが、同じ幼稚園に通う女の子のお父さんの事故死について調べるお話。
どうして女の子のお父さんとお母さんのお店の床には、透明なグラスばっかりが割られて破片が散らばっていたのかな?
【Pの密室】
御手洗潔くんが、同じ小学校に通う女の子と一緒に、有名な画家の先生の心中事件について調べるお話。
どうして死体の下に敷き詰められていた絵は、血と絵の具で真っ赤に塗られていたのかな? -
Posted by ブクログ
下巻まで完了してから上巻の感想を振り返ると
全体を通した作品の粗さ・構想の甘さが上巻に出てきていて
下巻の面白さを考えると、もったいない印象を持った。
一番大きなところは、
上巻における現代編の致命的なまでのつまらなさ。
登場人物が揃って魅力に欠ける人物で、
ストーリーとしても陰鬱で面白みにかける上に、
ひたすらに主人公と片桐教授、常世田との会話による
写楽の説明に終止していて、閉口する。
会話も、「***」「そうですわね」
「***」「ふーん」「***」「そうです」
みたいな感じの素人のような会話文による説明が
延々と続いていて、つまらない上に
物語としてストーリーが動いていかない。
下巻の後書きで色々書かれているが、
要はダラダラと書き連ねていく書き方で、
後になって書いた文章をきちんと見直して、
不要な文章を削ったり、あるいは膨らませたり、
言い回しを工夫したり、といった推敲的作業を
ほとんどやっていないということなのだと思う。
明らかに文章が練られていないし、
全体の構想もきちんと考えられていなかった。
知識の蒐集や事実関係の確認に
力と時間を使い果たしてしまって、
頭のなかにあるものを文章にするというところに
力が回っておらず、余りにも未完成な作品だった。