綾辻行人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
Anotherとは違い、スプラッターに振り切ったホラー。13日の金曜日の日本版。続きが気になって1日で読んでしまった。
こんなにも残虐で、一切の希望も一片のチャンスもなく、絶望しかない本は知らない。
自分だったらと思うとゾッとする。
正直、ミステリーの仕掛け、最後の種明かし要素は、サブタイトルにあるとおり蛇足だと思った。ただのスプラッターホラーでは済まさない仕掛けが用意されているのは流石と思わされたが、この作品の本質はそこではない。
ホラー小説としてはAnotherの方が好き。よくわからないものへの恐怖より、わかりやすい理不尽・残虐な暴力が好きな人にはおススメ。
といっても、この小説を人に勧める勇気はない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ学生時代、解説を書かれている森見登美彦氏同様、深夜の深泥池を冷やかし半分で訪れた経験を持つ身としては、実際の京都の街を捻じ曲げたと思われる架空の世界に登場する地名や位置関係の描写にいちいち反応してしまい、ある意味下駄を履いていると言うべきか。
そればかりか、京極夏彦氏は実名で出てくるし、法月綸太郎氏に至ってはパロディかつディスりの対象になっている?
作品はまるで深泥池の如く、どこまでいってもぬるぬると捉えどころのない沼のような世界が広がり、決してその滴を拭いきることはできず、いつまで経ってもぽたりぽたりと漏れ続けてすっきりせぬまま。
著者の作としては珍しく、このシリーズは論理的に説明がなされてカタルシスが得られるわけではないので、ちゃんと閉じる形の物語を求める向きには物足りるはずなく、いわば雰囲気ものとして味わうより他ないが、甚だ僭越な物言いながら、さすがにその類としては良く出来ていると感じる。
森見氏の解説がまた良かった。
「深泥丘世界では『元気があればいい』というものではないのだ。これこそ『一病息災』である。」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ深夜に読み始め、読み切ってしまった。大ミスである。
殺人鬼が殺すことをより楽しむようになってしまったせいで、前作と比べてグロさに拍車がかかっていた。
なぜ病院内の全ての人を殺す前に、白河家へ赴いたのか、その理由が分からなかったが、父親の身体を乗っ取ったことが判明し、納得できた。
真美哉くんが家族を、愛香ちゃんを守ろうと動いている姿が健気で、応援したくなった。真美哉くんが初恋をしたシーンで、大分先にこの恋を自覚するかもしれないとあったので、彼は死なない気がしていた。また、彼には能力があるので、前作とは違い、この殺人鬼に一矢報うことができるのではないかという希望がずっとあった。
最終的に大人は惨殺されてしまったが、姉弟が無事で良かった。
殺人鬼本体が終盤までずっと沼の中で身体を休めていた(?)ことにかなり困惑した。自分の手で殺したくならないのだろうか。あんなのが住み着いている町から皆離れた方がいい。
前作に引き続き、かなりのスプラッタショーで、また読み返したいとは思わない。でも、読む手が止まらない作品だった。しばらくスプラッタはお腹いっぱいだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレグロさと臨場感が凄まじかった。スプラッタものを今まで全くと言っていいほど見たことがなかったので、かなり読み疲れた。
仕掛けがたくさん散りばめられていたのだろうが、殺人の鮮明さに気を取られて全く気が付かなかった。双子たちの視点が何度も入れ替わって、よく読むと服の色や飛んで行った腕の左右が違うらしい。確かに強調されていた気がする。が、それを確認するためにもう一度読もうとは今は思えない。
読んでいる途中で気になった、章題のAやBは、双子たちの組み分けを表していたんだと知れただけで良かった。AでもBでも同じことが起こったということは、合わせて13人も死んだんだ。死にすぎだ。
物語の仕組みがスピリチュアル気味だけど、そういうものなんだなと納得できた。
殺人鬼の根源が滅んでいないということで、続編はまた誰かが殺人衝動に犯されて人を殺すのだろうか。体調のいい時に読みたいと思う。次こそ読んでいる途中で仕掛けに気づきたいな!