綾辻行人のレビュー一覧

  • どんどん橋、落ちた〈新装改訂版〉

    Posted by ブクログ

    犯人当て短編集。王道だが王道ではない。フェアだがアンフェア。それは、ずるくないか?と言いたいけれど、それを言わせないフェアプレーがあり、、、

    作者の自己内対話的な側面も見られ、そう見るとまた見え方も違ってくる。若かりし頃の自分に対する苛立ちなどなど、、、

    単純な犯人当てで終わらない作品。
    面白。

    0
    2023年11月26日
  • 奇面館の殺人(上)

    Posted by ブクログ

    いかにも非日常な本格推理小説の舞台設定にゾクゾクする。

    後半どんなふうに驚かせてくれるんだろう。瞳子は本筋に深く絡んでくるのかな?

    0
    2023年11月21日
  • 暗闇の囁き 〈新装改訂版〉

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    綾辻作品を順番にと思っていたけれど、事情が変わり殺人方程式を飛ばしてこちらの作品を。
    さらに飛ばしてこの次は殺人鬼を読もうと思ってるので、時計館はもう少し後かな。
    最初はかなり入りづらい印象だったけど、綾辻先生がこの作品でやりたいことがわかってからはスルスルと読めてしまった。
    きっかけは魔女の爪あたりかな。この状態でまた頭から読めばまた違った序盤を味わえそうだけれど、読みたい本が溜まっているのでもう少しあとにしようかな。

    0
    2023年11月19日
  • 殺人鬼 ――逆襲篇

    Posted by ブクログ

    続編というコトで手に取り一気読みしました〜
    読んでて、そのエグい描写に少し気後れしちゃいましたが、何とかかんとか読みきれた次第です………
    イヤいや、最後というか正体が前作からずーっと気になってましたが、結局ナゾのままか〜い( ̄▽ ̄)

    0
    2023年11月18日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    カバーイラストは濱口真央。

    ■綾辻行人 「再生」 (『亀裂』、『眼球綺譚』)
    中高生の頃に既読。再読。
    思った以上に・・・・の「・・」で笑ってしまった。

    ■鈴木光司 「夢の島クルーズ」 (『仄暗い水の底から』)
    中高生の頃に既読。再読。
    当時はすごい大人の話だと思っていたが、マルチ勧誘というしょぼさとヨットという対比が、実に大人っぽい。
    またヨット好きの作者らしい描写(専門用語)もきりっとしている。

    ■井上雅彦 「よけいなものが」 (『怪奇幻想短編集 異形博覧会』)★
    面白いアイデア。
    よく会話文が連続するときに陥りがちな混乱を逆手にとって。巧み。

    ■福澤徹三 「五月の陥穽」 (『怪談

    0
    2023年10月24日
  • 最後の記憶

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公は仮に母親と同じ病を患ったとして、最後の記憶は将来の道を決めるきっかけとなった思い出が残ることを望んでいた。しかし一読者としては、母親と同じく、ただし自身が加害者側としての凄惨な記憶が居座り続け悶え苦しむ様を予期してしまった。

    0
    2023年10月23日
  • Another エピソードS(角川文庫版)

    Posted by ブクログ

    「Another」を読み終えたら次はこれ と孫が言っていた。

    夏休みに、かつて夜見山北中学の三年三組で“現象”を経験した青年に会うため、“湖畔の屋敷”を訪れた鳴が遭遇したのは、三ヵ月前に謎の死を遂げた青年の幽霊、だった。行方の分からない自分の死体を探す幽霊と鳴の、謎めいた冒険の結末は―!?

    0
    2023年10月16日
  • 殺人鬼 ――覚醒篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    双葉山に集った人々に殺人鬼が襲いかかる話。

    読んでる最中に気付けなかった自分の鈍さが光る、読み終わってみればあぁなるほどってなるんやけど。割と丁寧に気付くようにしてくれてるのに見当違いの方向に舵を切ってしまってた残念。
    親の話?いやいや死んだら子孫も何もないし、ABパートの繋がりが良すぎるし、って思ってたら同時刻双子達が同じ目にあってたとは。にしてもここまでうまいこといく???と思うものめり込んで読み終わった。
    あと運命の分かれ道?同じ末路やん、と思ったけどめちゃくちゃ分かれ道やった。流石ツキがあるだけある。

    こんな死に方は嫌だのオンパレード。グロいの読む分には全く気にならんけど、実際こん

    0
    2023年10月04日
  • Another 2001(下)

    Posted by ブクログ

    物語が終わりそうになってもまだ半分くらい残りのページがあって、どんな展開???と思ったすぐ後に結末の想像がついた。
    予想が当たってしまうと面白さ減ってしまう気がするけど、この物語は答え合わせが楽しかった。

    Another未読のままネタバレで紐解きながら読んでも面白かったし、答え合わせも楽しかったから、Anotherも読んでみようかな。

    0
    2023年10月04日
  • Another 2001(上)

    Posted by ブクログ

    Another読まずにネットでネタバレなど見ながら読み進める…続きが気になる!!

    けど前作までのことはもちろんそこまで詳細に描かれないので不明点もあって歯痒さも。。

    0
    2023年10月03日
  • Another 2001(上)

    Posted by ブクログ

    イラストレータ 遠田志帆さん 惹かれるわー
    相沢沙呼「medium」、
    今村昌弘「兇人邸の殺人」 表紙も好き
    カバーイラストは小説との入口 重要!

    0
    2023年09月20日
  • 眼球綺譚

    Posted by ブクログ

    ホラー短編集だけど女性の名前が共通してるのが面白い。
    奇想だけどシンプルで読みやすい話が多い。「特別料理」の気持ち悪さは映像化は出来ないだろうけどやって欲しい。

    0
    2023年09月18日
  • 霧越邸殺人事件(下)<完全改訂版>

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かったは面白かったけど、これから死ぬ人が館によって予言されていたのがマジで何一つ関係なく、ただの偶然(もしくは不思議な力による予言)だったことは結構驚きだった。何か理由あるのかとか思ってた。
    見立てをした理由やアリバイ工作、そして二重殺人、探偵役が犯人、というそれぞれのトリックは驚きこそしたが、甲斐を自殺で片づけようとしたあたりで「え?」と思ってたので、トリックの破壊力はそこまでだった、個人的には。
    やっぱ名探偵がいないミステリは探偵役も疑わないとなと思った。深月を殺した理由が中々人外じみた理由だったな~。あとメンバーの名前の頭文字アナグラムはそこまでやるか?と思ったが面白くもあった。

    0
    2023年09月16日
  • 霧越邸殺人事件(上)<完全改訂版>

    Posted by ブクログ

    上巻は導入と一人死ぬだけ。見立て殺人+吹雪の山荘、というゴリゴリの本格ミステリ。キャラ名が思いのほか覚えやすい。

    0
    2023年09月16日
  • Another 2001(下)

    Posted by ブクログ

    上巻含め、葉山さんの事とか榊原へのヘルプ要請とか、もうちょっと上手く立ち回れたんではないか、というもどかしさみたいなのが残ります。
    鳴ちゃんももうちょっと親身になって動いてくれよ、と。
    前作の、ばばあがいきなり殺人鬼化するよりはまだマシですが、トンデモ事故が多くてなんかリアリティが…

    とはいえ、前作同様に目に見えない抗えないものに対峙する絶望感、恐怖感は健在です。

    次回作は医者の娘さんが主人公ですかね?
    鳴ちゃんもう大人かな?何の仕事すんだろ。

    0
    2023年09月15日
  • 迷路館の殺人〈新装改訂版〉

    Posted by ブクログ

    なぜか初めにこれ読んじゃった。
    設定とトリックがめちゃすごかった。矛盾を解いていくところが楽しい。結末は驚き!犯人は君かい!
    思ったより読みやすかった。

    0
    2025年11月04日
  • どんどん橋、落ちた〈新装改訂版〉

    Posted by ブクログ

    短編集です。1作目で見事に騙されたので2作目以降は慎重に読み進め、作品によっては自力でゆるい予想ができるほどではありました。
    それぞれ作品が著者の時系列にあり、ピックアップされて話が始まる感じです。

    最後に大きなどんでん返しがありましたが、言い回し?が使われており、理解が難しくカンニングをしてしまいました。最後の最後に、もやっとして終わったこと以外は、やはり短編なので少しずつ読んでも内容を覚えていやすいですし、全て異なる結末で飽きが来ずスラスラ読めました。

    0
    2023年09月06日
  • 眼球綺譚

    Posted by ブクログ

     少しずつ少しずつ、訳の分からない奇怪な世界に引き摺りこまれるような感じでした。あとがきで綾辻先生がおっしゃるように「謎→解決」の構図で作られたホラーなので、ひとつの作品を読み終えるとそしたらあれってこういうことなのかというわかるけどゾワッとする感覚がすごいです。風間さんの解説も読み応えがあり、その視点で本書を振り返るとなるほどそういう見方もあるのか……と別の楽しみが見いだせてよかったです。
     個人的に表題作の眼球綺譚が本当に騙された…と強く感じ入りました。

    0
    2023年09月03日
  • どんどん橋、落ちた〈新装改訂版〉

    Posted by ブクログ

    短編集は登場人物が変わるのでしんどく、
    敬遠していたがこれは何個かは繋がっていて助かる

    短編なので登場人物に深みがでない
    それを逆利用してハウダニットに絞り
    それを読者挑戦状としてフェアプレー宣言 凄いわ

    綾辻先生が執着する本格ミステリーというジャンル
    読者「フェア」を突き通すストロングスタイル
    プロレスで言えば、アントニオ猪木でしょうか?

    本格ミステリーを背負う葛藤がこの本の節々に描かれてます
    ますます綾辻先生好きになりました

    0
    2023年08月31日
  • 深泥丘奇談

    Posted by ブクログ

    いくつか読んできた綾辻行人作品とは少々毛色の違う「奇談」短編集ということで…
    面白いといえば面白いけど、だからこそ、いつもの綾辻行人作品の謎解きを期待してしまい…。

    体験した事ないけれど、既視感さえあるような薄気味悪い景色の描写が良かったです。

    後半にはもう少しこの謎のカタチがハッキリするかな?と思ったけれどそこは個人の想像に委ねられる感じでした。とはいえ、主人公の記憶無さすぎでは、、?そんなでは執筆もままならないのでは…とちょっと不安になりました(笑)

    0
    2023年08月27日