あらすじ
新興宗教団体の教主が殺された。
儀式のために籠もっていた神殿から姿を消し、頭部と左腕を切断された死体となって発見されたのだ。
厳重な監視の目をかいくぐり、いかにして不可能犯罪は行われたのか。
2ヵ月前、前教主が遂げた奇怪な死との関連は?
真っ向勝負で読者に挑戦する、本格ミステリの会心作!
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これはすばらしい!連続するいくつかの事件がすべて関わり合い、因果があり、死体の切断にもロジックがあります。
そして明かされる真犯人と意外な犯人。すべての伏線を回収して締めます。さすが綾辻行人です。
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後出しで重要人物やら新事実やらを出してこないので読者にフェアな推理小説だと思います。
挑戦してみましたがトリックの全ては破れませんでした。解がわかるとスッキリします。
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大元の大胆なトリックは予想できるけれども、細部の辻褄合わせが緻密。プロローグとエピローグの繋がりが読後感を良くする。
数式が難しい!次を早く読みたい。
それから解説は毎回乾さんで。
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新興宗教の教祖殺害事件と前教祖の変死事件、頭部と左腕の切断された死体が鍵となる本格ミステリーで、犯人は何となく目星がついた反面「どうやって死体を移動したのか」「なぜ死体を切断したのか」が良く練られていて最後まで夢中で読み終えた。
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新興宗教系の話はおもしろい◎
人物描写もリアリティがあり、全体の構成もきっちりしていて楽しめた。
トリックでは本当に方程式が使われていて、物理的な知識も必要だったのでそこは斜め読み。
エピローグの回想は少し無理やりな気がしたが、その他の伏線回収は見事だった。
続篇も是非読んでみたい。
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複数の死体が繋がってひとつの物語になっていく
後出しの情報は無く読者を試す構想も見事
キャラ立ちも良く張り巡らされた伏線が回収されていく様に感激です
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途中まではよくあるミステリって感じの印象だったけど解決に差し掛かってからは面白かった。まさかの真犯人。
細かい辻褄合わせや伏線がすごくてさすがの面白さ。
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青春ミステリ小説を読んでいたら、急に王道の推理小説が読みたくなり中断してそ読みました。
まず、面白かったです。
語り部( 主人公 )が謎を解くのかな?と思ってましたが、あまり活躍せず。双子の兄が探偵役でした。にしても犯人が実は双子と言うのはよく見るのですが、逆はあまり見た事ないなと実感しました。
携帯などがまだ普及する前なのか、多少の古さはありますが全然気にならないほど楽しかったです。
車の鍵開けるやつは「コナンで見たやつ!!!!」と思わず叫んでしまいました。あれ、本当にできるんですね。
肝心のトリックも思った以上にダイナミックで、『金田一少年の事件簿』で出てきそうな印象でしたが、似た感じのはコナンでもやってたような…。
物理が苦手なのでトリックは少し難しかったですが、大胆すぎるのはよく分かりました。犯人も意外で、全く思ってない方が犯人でした。
ラストまで読んで解説を最後まで読んで、綾辻さんの作り込みに背筋がゾクッとしました。その前のラストにも驚きましたが、全てが繋がる感覚が気持ちよかったです。
Ⅱに続きます。
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面白くてあっという間に読んでしまった!
が、私の大の苦手教科がでてくるとは思いもしなくて、もっと勉強しておけばよかった〜、とおもいました!
あの頃、こんな勉強したって人生に全く役に立たない!!と思いましたが、この本の肝心要のところが勉強不足の為に理解不能になるとは!笑笑
人生って、おもしろいなぁ〜!!
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屋上から屋上へ死体を移したならば、きっと振り子などのロープトリックではないかと思っていたら本当にそうだった。
島田荘司氏の作品に使われているトリックに少し似ているため、あまりトリックには驚かなかった。
しかし犯人にはかなり驚いたし、「自分が事件を担当するために死体を動かした」、「自分が最初に犯人の身元を特定するために首を切った」という論理が素晴らしい。
鮎川氏が言っているように、読者への挑戦状を入れても良かっただろうな。
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いやぁ〜綾辻先生張り切り過ぎでしょ⁉︎
本格ミステリーの名に恥じぬどころか、お腹一杯になって動けない感を味わえる。
とにかく、きっちりと論理的に仕込まれた謎、謎、謎。
謎解きと共に、犯人にたどり着き事件は無事に解決しましたとさ。
では、終わらない。
そこにもう一段の仕込みが隠されていた。
う〜ん、やっぱりこれからも綾辻作品読み続けよっと!
説明
内容紹介
首なし死体に翼が!?
鮎川哲也氏も絶賛した傑作本格!
新興宗教団体の教主が殺された。儀式のために籠もっていた神殿から姿を消し、頭部と左腕を切断された死体となって発見されたのだ。厳重な監視の目をかいくぐり、いかにして不可能犯罪は行われたのか。2ヵ月前、前教主が遂げた奇怪な死との関連は? 真っ向勝負で読者に挑戦する、本格ミステリの会心作!
内容(「BOOK」データベースより)
新興宗教団体の教主が殺された。儀式のために篭もっていた神殿から姿を消し、頭部と左腕を切断された死体となって発見されたのだ。厳重な監視の目をかいくぐり、いかにして不可能犯罪は行われたのか。二ヵ月前、前教主が遂げた奇怪な死との関連は?真っ向勝負で読者に挑戦する、本格ミステリの会心作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
綾辻/行人
1960年京都府に生まれる。京都大学教育学部卒業、同大学院修了。『十角館の殺人』で本格推理の大型新人としてデビュー。『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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大好きな綾辻行人の本格ミステリー。
館シリーズやAnotherとは違い、現実的な物理トリックです。
読者への挑戦部分までにすべて説明の付く論理的な推理ができるよう材料が揃っている仕組みです。
新興宗教の教祖殺人、死体は切断されている。という、とても興味をそそる内容で、主人公明日香井叶と、双子の兄響とのやりとりも魅力的。
「迷路館の殺人」後の作品のようで、多少古さは感じました。
ですが、エピローグでの回収も含め、全てが綺麗にまとまった、さすが綾辻行人は裏切らない!と、安心して読み進められた作品でした。
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ハウダニットとフーダニットに焦点を当てたミステリー。
探偵パートが読みやすく、綾辻作品ならではの伏線が楽しめた。
館シリーズと比較するとハードルが高くなっちゃうのは仕方ない。
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方程式ってタイトルにつくくらいだから、トリックの妙を味わわせるのが主眼ってのは、まあ当然。その奇想天外さに驚かされるんだけど、反面っていうか、真犯人とその動機が、何とも取ってつけた感を覚えてしまい…。筆力があるから、途中で止めたくなったりは全くしないんだけど、ちょっとモヤッとしたものが残る。
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おすすめにあった本なので読んでみた。かなり古い時代設定なのだが、それでもトリックなどは現代でも通じそうなものだった。理系じゃないから方程式等は全然分からなかったけれども。ただせっかくの双子設定なのにお兄ちゃんばかり目立ってるのが若干もったいない気がした。次のシリーズとかで活躍してくれるのかな?妻のほうの真犯人に関しては何となく分かったけど、旦那の方は全然気付かなかった…あんなに伏線張られていたのに。
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犯人に関してのどんでん返しはまさかそっちか!とまんまとしてやられた。
動機に関して尾関の姉が元教主の光子だとか?と思って読み進めていたらそっちの方と因縁があるのね。
所々怪しいと思っていた映美のバックボーンはなるほど。
トリックに関しては、冒頭のロープ、寝袋うんぬんで方法はわかったもの、物理苦手過ぎてF=maのあたりははえー、そうなんだ…で正直ピンとはこなかった(笑
最後の種明かしからの自殺辺りが若干チープにも感じたが、きちんと細かい描写の伏線回収もされていて、明日香井家のキャラクター達が若干漫画、ラノベっぽい?設定しているもののキャラが立っていて読みやすい作品だった。
2025.0529.24
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頭と片腕が切断された遺体が、川を挟んだ対岸のマンションで発見される。
宗教団体教主の不可解な死を巡るミステリー。
解決には本当にちゃんとした方程式が登場したり、細かいトリックも想定外だらけでした
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刑事の一卵性の双子の兄が偽刑事として捜査し始めたのは新しい展開で面白かった
途中の数式は個人的に物理が苦手なので理解する気になれなかったのですが図から理解出来て分かりやすかったです。
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疲れた時はミステリ。
今回もやっぱり一切推理できないまま読み進めてたけど、「こういうことありそうだな」と思ってたことが映美の過去にあって、ああってなった。
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割とトリックがとんでもだったように感じた。久しぶりに推理小説を読んだからそう感じただけで、推理小説ってこんなもんだったっけ?犯人もわかりやすく早くから怪しい雰囲気出てたし、入れ替わってもばれない警察やばいなとか思うところはあるけど、まぁこんなものか。最初の殺人との二段階のネタ明かしは関心した。
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所謂本格ミステリーで、解けるものなら解いてみろ感の強い作品。ミステリーファンなら楽しめる一品と思う。
ただ、過去作品同様、警察が究極に無能なのは良いとして、なんていうか、今回のトリックは流石に無理が有りすぎないか、という印象。突っ込みどころが多すぎる、というか、流石にそれは実現不可能でしょ、と感じる点が非常に多かった。
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殺人方程式 綾辻行人
割と早めに読めました。
次は殺人方程式Ⅱに進みたいと思います。
こちらもシリーズとして後に続いて欲しいものです。
主人公は双子の兄弟です。
推理小説になります。
綾辻行人の作品には、双子がでてきますね。
暗黒館の殺人、殺人鬼、だけでしょうか?
黒猫館もある意味双子!
びっくり館も?ありました!
推理小説には双子は付き物ですので仕方がないとしましょう。
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明日家井叶が、こう見えて推理力抜群の敏腕刑事なのかと思ったら、まさかの双子のお兄ちゃん登場。
犯人の動機がすでに書かれていて、慎重に読んでいけば「こいつが怪しい!」とわかるんだろうけど、私には相変わらずわからず(笑)
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20年ぶりの再読。前回はカッパノベルス版、今回は講談社文庫版。新興宗教の教祖が頭部と左腕を切断され、不可能状況で殺害された。探偵役は双子の明日香井兄弟。
北村薫先生は、ミステリは再読に耐えるとおっしゃる。初読で純粋に謎解きを楽しみ、再読では作者がどのように工夫して謎を構築しているかを楽しむという。とは言え、それは上級者の楽しみ方で、大抵の場合、初読の内容を忘れている。ところが、本書は、その大掛かりなトリックが印象的で、初読から20年経ってもしっかり覚えていた。なぜ左腕も切断したのか、は、このトリックの肝の一つ。学生時代、コタツの中で、おー、と興奮したことを思い出した。
方程式で説明しているだけ
死体の移動方法については、それがメインなんだろうがあまりピンと来ない。他のトリックもありきたりで、悲劇のヒロインも実は…的な感じもおもしろくなかった。