綾辻行人のレビュー一覧

  • 緋色の囁き 〈新装改訂版〉

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    多分再読。
    綾辻行人は館シリーズが超好きなんだけど、この作品は犯人探しの楽しさがありながらも殺人鬼シリーズみたいなグロテスクさや生々しさもあるシリーズだよね。
    文字だけで血の鉄っぽい匂いを思い出す。

    一方で、これはただの個人的な所感だけど、
    思春期の少女というものに対する少し過剰な純粋さや神聖さを感じた。
    直前に恩田陸の理瀬シリーズを読んでたからかしら。
    少女たちの無垢さや臆病さ、浅はかさがもどかしいと思った。
    彼女たちにとっての生理の存在感が大袈裟すぎたりね。

    まぁそりゃ作者にとったら経験したことのないものだし、ご年齢やもちろん性別を考えたら無理のないことなんだけど。
    「面白い」だけじゃ

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    2023年08月18日
  • Another 2001(上)

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    前作からかなり時間があいたので、この人誰だっけ?という復習から必要です。

    まだ下巻に続くのでなんとも評価し難いですが、やはり鳴ちゃんが裏方に退いた物足りなさは否めませんね…。

    あとAnotherシリーズあるあるの、言いかけといてやめる、または言いかけたとこで何かに会話を遮られるパターンは本作も健在。これホントイラつくわ。

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    2023年08月18日
  • Another エピソードS(角川文庫版)

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    Anotherのスピンオフ(外伝?)で見崎鳴がクラス合宿に行く前に家族で海の別荘での話。
    賢木晃也に会いに行くとすでに春に亡くなっていて賢木晃也の幽霊に会う。
    次のAnother2001に繋げる為の話かな?Anotherが面白かったので、ちょっと拍子抜けしたけどスピンオフ(外伝?)だと思えばよかった。2001が楽しみになった(*´∀`*)

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    2023年08月13日
  • Another 2001(下)

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    3年3組に死者が紛れ込む現象が起こる年があり、その年は3組の関係者が不可解な死を遂げる。その災厄を免れる方法は、前作と同様。今作では、中盤に災厄が抑えられる、と見られたのに何故かその後も災厄が止まらず。。。
    中学校を舞台にしているため、青春の雰囲気を漂わせる文体である一方、その周辺で起きている凄惨な現実のコントラストが魅力の本作。
    中学生という未来ある若者たちの生、と、それとは隔絶された死が取り扱われており、ホラーではあるものの若者の成長譚でもある。
    ストーリーの引き込まれ方ではやはり第1作には及ばない。

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    2023年08月07日
  • Another エピソードS(角川文庫版)

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    anotherの続編、スピンオフということで読んでみた。前作が面白すぎたので期待しすぎた感はある。面白かったし騙されたけど、前作には届かないなぁと。まあスピンオフだしね。

    ストーリーはもう一人のサカキの話だったけれど、終始子供っぽくて違和感あった。解説でこの物語はメイが主人公って書いてあったけど、ずっとサカキ視点だったし、なんだか違う気がした。それに、前作はホラーミステリー的なジャンルだったけど、今作はSF要素少なめのSFミステリーよね。そのあたりも好みからズレてたとは思う。

    にしても、最後まで読んでしっかり騙されたから面白かった。そして表紙の子がメイと明言されてて良かった。となると、前作

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    2023年08月06日
  • Another 4巻

    購入済み

    意外な最後が心地よいが…

    そうだったんだ。意外な最後が心地よい作品ではある。ただ原作のある漫画で尺の問題だと思うが、都合よく進みすぎていたり、準メインともいえるキャラクターの心情に共感できなかったり、ちょっと残念。私個人としては、超現象にも、もっと理由付けが欲しかった。

    #切ない #ドキドキハラハラ #怖い

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    2023年08月03日
  • Another 2001(上)

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    69/100

    ガチでしくった。Another読もうと思ってたら、続編の方を読んでいることに気づき……

    多分前作を読んでからじゃないとくどくど出てくる災厄に対して入れ込めないと思う。

    この本有名だったから読もうと思ってたけど、いきなり出鼻くじかれた気がしてしまい悔しいとっても。

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    2023年08月03日
  • どんどん橋、落ちた〈新装改訂版〉

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    わたしは推理で頭をはたらかせるより物語を楽しみたいタイプなので、こういった作者と対決する形式の短編はちょっと物足りなく感じてしまったかも。

    「伊園家の崩壊」はすごいですね。
    怒られなかったのかな…笑

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    2023年08月02日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    読んだことのある話が最初2話続いたので
    同じ本を買ったかと焦った。
    オーストリア人の幽霊にイラつく。

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    2023年07月30日
  • 暗闇の囁き 〈新装改訂版〉

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    ずっと以前に読んで、新装版となって再読。
    ちょうど今ごろの暑い盛りの時期が舞台になっていて臨場感あり。
    真夏の悪夢に放り込まれているような感じ。

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    2023年07月30日
  • Another 2001(上)

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    シリーズ第3弾。本巻の主人公は、2作目の主要登場人物(のはず)。
    1作目、2作目から時間が経っており、あらすじ程度しか記憶が無いが、本巻を理解する分には概ね問題ない。
    ・中学校の3年3組に、何年かに一度、死んだはずの人間が混じり込んでいて、その年はそのクラスの近親者が不幸な死を迎える。
    ・死者が混じっているかどうかは、始業式の日に机や椅子が一つ足りなくなるかどうかで判明する。
    ・誰が死者かは記憶や記録が改竄され当事者には不明。
    ・不幸を回避する方法として誰かが死者を演じる。
    という基本設定は前作同様。
    中学生らしい人間模様や悩み、日常が描かれる一方、それと対比されるような凄惨なシーンが見どころ

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    2023年07月30日
  • どんどん橋、落ちた〈新装改訂版〉

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    犯人当ての短編集。ゆっくり腰据えてしっかり考察しながら読むのがおすすめ。勢いに任せて一気読みするのはもったいない。

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    2023年07月25日
  • どんどん橋、落ちた〈新装改訂版〉

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    犯人当て小説ググると大体おすすめされている本。短編集連作あり。読んでいて犯人がわかった話もあるし、えーってなった話もある。
    多くの話で動物の死や虐待の描写があり、私はちょっと読むのしんどかった。

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    2023年07月23日
  • 殺人鬼 ――覚醒篇

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    どうなるかなと読み進めてましたが、終始スプラッター。
    ラストの驚きはしっかり作ってくれましたが、ほぼほぼグロ描写…

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    2023年07月10日
  • Another エピソードS(角川文庫版)

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    どうやらanother2001読むためには
    これを読まねばならないらしい
    another本作の空き時間を補完する物語

    内容は…ファンディスクですね
    anotherの怪奇な設定を思い出させてくれました
    2001読む準備完了!


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    2023年07月09日
  • 深泥丘奇談・続々

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    非常に面白かったです。
    中には、そういえば第1作目と第2作目でそんなこといってたなぁとか、あの時のアレが、という感じで想起されて一層面白かったです。

    「そんなことしちゃうの?」となり、独特だなぁと思いました。

    この短編もこれにて終了です。
    ゾクゾクしながらもとても面白かったです。

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    2023年07月07日
  • 深泥丘奇談・続

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    かの有名な映画作品の名前だったりそれを思わせる展開があったりと、とても面白かったです。

    前回の深泥丘奇談を読んでなくても「続」を読んでも大丈夫なのでは? と思うんですけど、やはり1作目から読んで欲しいです。

    綾辻行人先生曰く、いきなり「続」や「続々」を読んでも平気とのこと。
    しかし、どうせなら最初から読んで頂きたいですね。

    読みやすいですし、1つ1つの短編が面白く不思議ですね。

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    2023年07月07日
  • 深泥丘奇談

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    「私」としておそらく綾辻行人先生が体験した日常を元に、奇妙にして書かれた怪異短編集となります。

    奇談なのでミステリではなく、奇妙なお話なのでゾワゾワ感じるものです。

    効果音だったり、擬音をあえて平仮名で書かれるんですよね。
    それがまた不気味で奇妙で、おどろおどろしいです。

    短編集なので一つ一つがそこまで長くなく、初めての方でも非常に読みやすい一冊となってます。

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    2023年07月07日
  • 黄昏の囁き 〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    囁きシリーズ3作目。
    正直緋色が色々パンチ強すぎて後2作は印象薄め^^;
    でも得体の知れないものがじわじわ迫ってきていつ襲われるかって恐怖は計り知れないしそこはホラー感強めでゾクっとした…

    犯人予想外。
    実の父を殺すなんてと思うけど、介護疲れで虐待したりネグレクトしたりは実際問題あるわけだからその延長かと思うと世知辛いというか遣る瀬無いというか……春海が狂ってたのは事実だが。

    解説にあった次作「空白の囁き」も楽しみ。

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    2023年07月02日
  • 深泥丘奇談

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    ネタバレ

    不思議なことを受け入れながら人々が生きてきた深泥丘。この土地には曰くが沢山ありそうなのだが、いかんせん、主人公がどうも頼りないので読者にはほんの少ししか情報が入ってこない。常に思わせぶりで何も教えてくれなくて、非常にもどかしい!
    これまで起こったことは主人公の妄想なのではないかとすら思えてくる。

    『長びく雨』であんなシーンを見たのに翌日にはカラッと爽快な気分になっている主人公が一番怖い。

    『開けるな』は奇妙な符合が不気味。夢の中で鍵を開けてしまうのが怖いなと、「開ける」ほうにばかり気を取られていたら、扉を閉めるのが意外だった。今まで開いていたんだというゾワっとした怖さがあった。

    『悪霊憑

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    2023年06月13日