綾辻行人のレビュー一覧

  • 自薦 THE どんでん返し

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    綾辻行人「再生」(既読)
    有栖川有栖「書く機械(ライディング・マシン)」
    西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」
    貫井徳郎「蝶番の問題」
    法月綸太郎「カニバリズム小論」(既読)
    東川篤哉「藤枝邸の完全なる密室」

    どんでん返しというよりブラックユーモアな話もいくつか。
    既読作品があったせいか、新鮮味はなかった。
    貫井さんの作品は珍しくコミカル。東川さんは如何にもな。
    有栖川さんはこんな感じもあるんだなと発見。

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    2017年09月06日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    6人の本格ミステリ作家によるアンソロジー。
    どんでん返しという点では、タイトルがハードルを上げているのでそれほど驚愕した話はなかったが、どの作品もそれぞれ作家の個性が出ていると思う。
    ベストは貫井徳郎、好みなのは東川篤哉。

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    2017年08月25日
  • 最後の記憶

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    再読。ファンタジーホラー?
    家族性遺伝って怖いけど、その運命を受け入れられないと森吾のようになるのかな。

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    2017年08月07日
  • 最後の記憶

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    終盤近くになるまでホラー小説だという意識はまったくなかった。
    精神的な迷路に入り込んでしまった男・波多野森吾の内面の葛藤を描いた物語だと思っていた。
    精神に異常をきたした母親・千鶴。
    医師から遺伝性の怖れがあると聞かされた森吾は、自分の未来を思い衝撃を受ける。
    雷やバッタの羽音に激しく反応する母。
    「ゆい」という名前への狂ったような拒絶。
    すべてがわずらわしく、母の元から足は遠のくばかりだった。
    幼なじみのゆいの強い勧めもあって、森吾はようやく母の過去を調べるために動きだす。
    母は養女で実の親は別にいることがわかり、母の生家へ向かってはみたが・・・。
    記憶が徐々に欠落していってしまう。
    忘れて

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    2017年03月01日
  • Another エピソード S

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    ネタバレ

    あの夏の合宿前の一週間の出来事。ホラーではなく割とミステリーでした。
    サカキの幽霊の正体に途中で気付き、あぁあの子か……と思い当たるのに数秒でした。
    そこからはところてん方式で気付くこと多数でした。綾辻氏としては、割と読みやすいミステリーかなと思います。ミステリー超入門編として読めるかと。

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    2017年02月25日
  • 鳴風荘事件 殺人方程式2

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    二転三転する推理。

    その間に色々と自分の中でも仮定を組み立て、犯人を探してみたけれど、あの描写とか、あの視線の意味がとか、そう言った文章の端々を覚えていられないのが自分の欠点だなと。

    青柳画伯が何故、外の人影の話を誤魔化していたのか。それが分かった時に犯人の姿が見えた。

    いつもは冷静沈着な響の、深雪への温かい言葉が良かったなぁ。

    叶か響かと聞かれたら、やはり叶が好きだけれども!でも、響もカッコいい。

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    2017年02月23日
  • 月館の殺人 下

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    (ネタバレします)
    下巻。タイトルで館シリーズを連想させておいて館ものじゃないのかよー!くぅー!と思わせて館もの!!正直この作品の最もキモとなる部分はそこで、他の部分はおまけと言ってしまっていいのでは。
    びっくりするくらい人が死にます。死にまくりです。
    こんなに殺されまくりなのは珍しいのではないでしょうか。
    正直画風が苦手だと上巻の感想に書きましたが、死体の描写はかなりリアルというか、迫力があって良かったです。
    そして明かされる犯人と真相。
    うーーーーーーーーーーん。
    やっぱりこの話のキモはあそこで、正直この真相自体は意外性に欠けるというか、ひねりはほぼないよなあ。
    (しかも時計のこととか上巻

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    2020年12月01日
  • 月館の殺人 上

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    (ネタバレします)
    気になっていた作品が文庫化したので購入。ですがほとんど値段は変わらず。なおかつ単行本版は装丁があの祖父江慎だったらしく、モノとしてはそちらの方がよかったのかな…と。(巻末対談・有栖川有栖氏の解説には価値がありますが)
    さておき。
    綾辻氏は未だ『十角館』しか読めておらず、佐々木さんは読んだことがなかったのですが、うーん、正直佐々木さんの作風は自分には合わないなぁという感じ。独特の表現が引っかかって素直に入ってきませんでした。
    またテツだらけの登場人物たちのオタク談義も、正直斜め読み。
    最後の最後に明かされる衝撃の真相も、すいません、ガチガチの私の頭では理解が追いつかず、巻末の

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    2020年12月01日
  • 眼球綺譚

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    ちょっとグロめの短編集。
    特に、「特別料理」の気持ち悪さは圧巻です。ちょっと妻がアホすぎないかという気はするけれども。雫井侑介さんと同じく、文章に変なクセがないので読みやすいです。

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    2016年10月12日
  • 眼球綺譚

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    小品を集めたものという感じ。
    「人形」「眼球綺譚」あたりはよかったが。
    綾辻氏の作品は確かに輝いていたが、最近はこちらの問題か、あまり感じられない。
    地の文を二層にする、というか、異なる層の語りを入れ込む、というお得意の方法も、多少「安っぽさ」を感じさせる。
    ここぞ! というときに使用を絞ってほしいところ。
    ただし、この人の持つ美学(ホラー、メルヘン、センチメンタル)には大いに共感できる。

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    2016年07月13日
  • 最後の記憶

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    館シリーズとは全く違うファンタジー感が強い作品。

    館シリーズと同じ期待感を持って読むと失敗するかも。

    文章の心地良さは綾辻先生そのものなのだが、
    展開のスピード感が何となく前半はずいぶんモタモタしていたような気がした。

    後半、バイクに跨ってからのスピードは速かったが(笑)

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    2016年06月26日
  • 殺人鬼 ――逆襲篇

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    なんというか、二作目で殺し方は過激になったけど、ストーリーは陳腐というかB級映画なかんじ。
    三作目作れそうな終わり方。
    ミステリーの要素がある方が好きなので覚醒篇の方が好き。

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    2016年05月01日
  • 最後の記憶

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    ※ネタバレあり。
    囁きシリーズに近い雰囲気を持つ作品です。
    突如異世界に舞台が移り、さらにそこが物語の要となってあっという間にラストまで駆け抜けていくので若干ついていけないところはあったのですが…母親の記憶の謎や出自が明かされたところはスッキリしました。
    やっぱり私は館シリーズが一番好きです。

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    2016年03月19日
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    最後まで一気に読ませる展開なのは流石プロって感じだけど、かなり前半から犯人の行動が絞れるし、最後の三人になって一人が足跡についてしゃべり出した時点で、誰が犯人でなぜ二ヶ所で物語が同時進行していたかが決定的になる。(果たして残りの二人のうちどちらが犯人だったのかは一瞬迷うが、体格や印象からもほぼ確実)

    後はダレて行くだけ。犯人発覚後の犯行説明もつまらないうえに、殺人の動機がストレートで意外性もない上に薄すぎて、読んでて心が動かない。プロローグの瓶もエピローグに登場するのに全く意外性なし。

    最後に犯人が裁かれるニュアンスなのは良し。
    こんなことで何人もの人を殺した身勝手な奴が裁かれ

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    2015年12月21日
  • 霧越邸殺人事件(上)<完全改訂版>

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    ネタバレ

    久しぶりの綾辻さん。館シリーズのような趣のミステリーですが、叙述系ではなく、若干ファンタジー要素を組み込んだ形です。
    古い作品のリライト、ということですが、全体的につたなさというか、時代がかった感じがあり、それがいい方向に作用しているかというと、そうでもなかったり…。
    ミステリーの謎解きもまた面白いといえば面白いのですが、やっぱりある程度はファンタジー要素に歩み寄っていかないと、上下巻引っ張ってのネタに肩透かしをくらわされることは避けられない、かと…。
    大作ではありますが、綾辻さんの中で傑作か、というと、個人的にはやや疑問です。

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    2015年10月11日
  • 水車館の殺人〈新装改訂版〉

    ネタバレ 購入済み

    ネタバレあり

    館シリーズ2作目の作品。森深くに建てられた一件の水車を模した館。過去に起きた事件と現在の時間軸での出来事を交互に描きながら物語は進行します。
    ミステリとしては優しめかな、所々の表現で入れ替わりにはすぐに気づける展開でした。由梨絵の藤沼紀一への態度が過去と現在で明らかに変化があることから犯人はほぼ確定的でした。むしろ古川恒仁の消失は確かに単純だけど想像させづらいミスリードを示していました。ついつい館に何かあるのではと疑ってしまいます。十角館の殺人が不意打ちで真相を告げたことに対して、推理としてはこちらが考えやすい内容です。次回にも期待します

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    2015年10月02日
  • 鳴風荘事件 殺人方程式2

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    殺人方程式シリーズ第2弾。というか、これが今のところ最後です。
    鳴風荘に集まった人々のうち、ある女性が殺された。その女性の姉は6年前に今回と同じ方法で殺されており…という物語。

    第1弾と比較すると意外性はあまりなかったように思いますが、トリックを明かしてそこから導き出される犯人をあぶり出すところが非常に明解でした。響さんの活躍をもっと読んでみたいです。

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    2015年09月22日
  • 殺人鬼 ――逆襲篇

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    「殺人鬼-覚醒篇」の続編。
    今回は殺人鬼が山を降りてついに街を襲います。前回から続き、最初から最後までグロテスクな表現だらけです。恐怖の中死んでいく人間の描写が本当にすごい。ただ、前回はホラー+ミステリーだった一方、今回はミステリー要素薄め。

    ラストはなんとなく想像できたのですが、やはり殺人鬼の正体を知りたかった!

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    2015年09月22日
  • 殺人鬼 ――逆襲篇

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    伏線の張り方は見事だけれど、衝撃はそこまでではなかったかな。グロ描写は相変わらずどころかパワーアップしていたので、わざと流し読みしてしのぎました。

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    2015年02月22日
  • 殺人鬼 ――逆襲篇

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    ミステリー好きではないホラーファンの私でも興奮させてくれました。殺人鬼に立ち向かう少年という構図がいいですね!

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    2014年12月08日